インポート・プロセス要約
次の表は、インポート・プロセスを最初から最後まで完了するために必要なステップの要約です。この項は要約のみで、前の項で説明した詳細を理解していることが前提であることに注意してください。どのステップが手動で、どのステップがバッチ・モニター・プロセスによって実行されるかを中心に説明します。表には、次の処理シーケンスがステップごとに示されています。適用ステップの場合、エラーがあるかどうか、およびエラーの解決方法に関するユーザーの決定に基づいて、複数の次の処理が可能な2つの部分に分かれています。詳細は、「エラーの解決」を参照してください。可能な次の処理には、同じシーケンスでもシーケンスの後に文字が続く場合があり、前のステップの結果に基づいて実行する処理を示します。
また、太字で示されているシーケンスおよび処理が通常の手順と考えられることに注意してください。
ビジネス・データの別個のバッチ・プロセスを使用する場合は、移行オブジェクト・モニター・バッチ・プロセスへの参照がビジネス・データ関連のバッチ管理にも適用されます。
ステップ | シーケンス | 処理 | 手動/バッチ | ポータル - 処理 | バッチ管理 | 影響を受けるレコード - 結果の状態 | 次の処理シーケンス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
インポート | 10 |
インポート・レコードの作成 |
手動 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「追加」 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「保留」 |
11 |
|
11 |
ファイルのインポート |
バッチ |
F1-MGDIM - 「移行データ・セット・インポート・モニター」 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「比較準備完了」 「移行トランザクション」 - 「保留」 「移行オブジェクト」 - 「保留」 |
20 |
||
比較 | 20 |
移行オブジェクト比較 |
バッチ |
F1-MGOPR - 「移行オブジェクト・モニター」 [別個のビジネス・データ・プロセスを使用する場合は、F1-MGOPB (移行オブジェクト・モニター(ビジネス))も発行します] |
「移行オブジェクト」 - 「承認済」、「レビュー要」、「拒否済」、「変更なし」または「比較中エラー」 |
21 |
|
21 |
移行トランザクション・ステータス更新 |
バッチ |
F1-MGTPR - 移行トランザクション・モニター |
「移行トランザクション」 - 「適用準備完了」、「変更なし」または「比較中エラー」 |
22 |
||
22 |
移行データ・セット・インポート・ステータス更新 |
バッチ |
F1-MGDIM - 「移行データ・セット・インポート・モニター」 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「承認待ち」、「オブジェクトの適用」(自動適用に対して構成されている場合)、「変更なし」または「エラー」 |
30 |
||
承認 | 30 |
比較結果の確認、必要に応じて承認/拒否 (データ・セットが自動適用に対して構成されている場合、このステップはスキップされます) |
手動 |
「移行データ・セット・インポート」、必要に応じてトランザクション/オブジェクトにドリル |
「移行オブジェクト」 - 「承認済」または「拒否済」(「レビュー要」のレコードがない必要があります) 「移行データ・セット・インポート」 - 「オブジェクトの適用」 |
40 |
|
適用 | 40 |
オブジェクトの適用 |
バッチ |
F1-MGOAP - 「移行オブジェクト・モニター - 適用」 [別個のビジネス・データ・プロセスを使用する場合は、F1-MGOAB (移行オブジェクト・モニター(ビジネス) - 適用)も発行します] |
「移行オブジェクト」 - 「適用済」または「適用中エラー」 |
41 適切な次の処理はエラー・レビューに基づきます(該当する場合)。 |
|
41a |
移行データ・セット・インポート・ステータス更新 - 「トランザクションの適用」への自動遷移。 「適用中エラー」の移行オブジェクトの数がしきい値を下回る場合のみ適用可能 |
バッチ |
F1-MGDIM - 「移行データ・セット・インポート・モニター」 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「トランザクションの適用」 |
42 |
||
41b |
移行データ・セット・インポート・ステータス更新 - 「トランザクションの適用」への手動遷移。 ユーザーがエラーを確認し、「トランザクションの適用」ステップで解決されると判断した場合に発生します。 |
手動 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「トランザクションの適用」をクリック |
||||
すべてのトランザクションが「適用準備完了」状態であることが検出され、「トランザクションの適用」状態に進みます。 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「トランザクションの適用」 |
42 |
|||||
「適用中エラー」状態のトランザクションがあることが検出され、「トランザクションの再試行」状態に遷移します。 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「トランザクションの再試行」 |
45 |
|||||
41c |
移行データ・セット・インポート・ステータス更新 - 「オブジェクトの再試行」への手動遷移。 ユーザーがエラーをレビューして外部エラーを修正することを決定し、バッチ・レベルの適用をオブジェクト・レベルで再試行する場合に発生します。 |
手動 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「オブジェクトの再試行」をクリック |
「移行データ・セット・インポート」 - 「オブジェクトの再試行」 |
44 |
||
42 |
トランザクションの適用 |
バッチ |
F1-MGTAP - 「移行トランザクション・モニター - 適用」 |
「移行トランザクション」 - 「適用済」または「適用中エラー」 「移行オブジェクト」 - 「適用済」または「適用中エラー」 |
43 適切な次の処理はエラー・レビューに基づきます(該当する場合)。 |
||
43a |
移行データ・セット・インポート・ステータス更新 - 「完了」への自動遷移 すべてのトランザクションが「適用済」の場合に適用可能 |
バッチ |
F1-MGDIM - 「移行データ・セット・インポート・モニター」 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「完了」。 |
該当なし |
||
43b |
移行データ・セット・インポート・ステータス更新 - 「オブジェクトの再試行」への手動遷移。 ユーザーがエラーをレビューして外部エラーを修正することを決定し、バッチ・レベルの適用をオブジェクト・レベルで再試行する場合に発生します。 |
手動 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「オブジェクトの再試行」をクリック |
「移行データ・セット・インポート」 - 「オブジェクトの再試行」 |
44 |
||
43c |
移行データ・セット・インポート・ステータス更新 - 「トランザクションの再試行」への手動遷移。 ユーザーがエラーをレビューして外部エラーを修正することを決定し、バッチ・レベルの適用をトランザクション・レベルで再試行する場合に発生します。 |
手動 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「トランザクションの再試行」をクリック |
「移行データ・セット・インポート」 - 「トランザクションの再試行」 |
45 |
||
44 |
「適用中エラー」から「承認済」に戻す移行オブジェクト・ステータス更新。 ユーザーが「オブジェクトの再試行」を選択した場合に発生します。 |
バッチ |
F1-MGOPR - 「移行オブジェクト・モニター」 [別個のビジネス・データ・プロセスを使用する場合は、F1-MGOPB (移行オブジェクト・モニター(ビジネス))も発行します] |
「移行オブジェクト」 - 「承認済」 |
|||
「オブジェクトの再試行」から「オブジェクトの適用」への移行データ・セット・インポート・ステータス更新 |
バッチ |
F1-MGDIM - 「移行データ・セット・インポート・モニター」 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「オブジェクトの適用」 |
40 |
|||
45 |
「適用中エラー」から「適用準備完了」に戻す移行トランザクション・ステータス更新。 ユーザーが「トランザクションの再試行」を選択するか、ユーザーが「トランザクションの適用」に遷移して「適用中エラー」状態のトランザクションがあることが検出された場合に発生します。 |
バッチ |
F1-MGTPR - 移行トランザクション・モニター |
「移行トランザクション」 - 「適用準備完了」 |
42 |
||
「オブジェクトの再試行」から「オブジェクトの適用」への移行データ・セット・インポート・ステータス更新 |
バッチ |
F1-MGDIM - 「移行データ・セット・インポート・モニター」 |
「移行データ・セット・インポート」 - 「トランザクションの適用」 |
42 |
次の表は、インポート・プロセスで使用されるバッチ・モニター・ジョブの要約です。オブジェクトとトランザクションの両方の適用ステップに、特別なモニター・プロセスがあります。ただし、モニター・ロジックを持つその他のすべての状態には、そのメンテナンス・オブジェクトの標準モニター・プロセスが使用されます。
バッチ管理 |
摘要 |
コメント |
---|---|---|
F1-MGDIM |
移行データ・セット・インポート・モニター |
次の状態のデータ・セット・レコードを処理します。
|
F1-MGTPR |
移行トランザクション・モニター(遅延) |
次の状態のトランザクション・レコードを処理します。
|
F1-MGTAP |
移行トランザクション・モニター - 適用 |
データ・セットが「トランザクションの適用」または「取消済」状態である、「適用準備完了」状態のトランザクション・レコードを処理します。 注意: スレッド・プール・ワーカーでサポートされるスレッド数以下のスレッド数を設定してください。
|
F1-MGOPR |
移行オブジェクト・モニター |
次の状態のオブジェクト・レコードを処理します。
|
F1-MGOPB |
移行オブジェクト・モニター(ビジネス) 別個のビジネス・データ・プロセスが有効になっている場合にのみ適用できます。 |
F1-MGOPR (移行オブジェクト・モニター)と同様ですが、ビジネス・データ移行オブジェクトに制限されます。 |
F1-MGOAP |
移行オブジェクト・モニター - 適用 |
データ・セットが「オブジェクトの適用」または「取消済」状態である、「承認済」状態のオブジェクト・レコードを処理します。 注意: スレッド・プール・ワーカーでサポートされるスレッド数以下のスレッド数を設定してください。
|
F1-MGOAB |
移行オブジェクト・モニター(ビジネス) - 適用 別個のビジネス・データ・プロセスが有効になっている場合にのみ適用できます。 |
F1-MGOAP (移行オブジェクト・モニター - 適用)と同様ですが、ビジネス・データ移行オブジェクトに制限されます。 |
前述のステップを自動化する方法を含めて、バッチ・ジョブの管理の詳細は、「バッチ・ジョブの実行」を参照してください。