インポートに関する追加の注意

次に、移行インポートに関連するその他のコメントを説明します。

  • コンテンツ移行アシスタントは、データベース参照整合性制約が使用されず、かつトランザクション内で任意の順序でSQL文を実行できるという事実に依存します。参照整合性制約が必要なすべてのアーカイブ・ソリューション(情報ライフサイクル管理など)は、このデータ上では使用できない場合があります。コンテンツ移行アシスタントの移行が管理データとトランザクション以外のデータで構成されるとすると、これは相応な例外です。
  • 実行される検証では、ページ検証サービスのみが使用されます。ビジネス・オブジェクト検証アルゴリズムは実行されません。ページ検証には、スキーマに対するビジネス・オブジェクトの検証(たとえば、必須フィールドやフィールド・サイズの検証など)は含まれていません。
  • 複数の移行要求が同時にエクスポートされる場合、インポート側では、ファイル/データ・セット全体のインポート、レビューおよび適用を検討してから次に移動する必要があります。これは、オブジェクトが複数のファイルに含まれている場合は、挿入のセットが2つ生成されますが、成功するのは最初のみであるためです。2番目では、オブジェクトが「適用不可」に遷移します。かわりに、最初のファイルが完了するまで待機した後で2番目をインポートすると、オブジェクトはすでに挿入されているため、2番目のデータ・セットでそのオブジェクトに対するSQLは生成されません。これは効率の問題です。最初にすべてのファイルをインポートし、その後ですべてを適用しようとすると、重複オブジェクトをエラーとして識別して、トランザクションの適用前にそのオブジェクトに「拒否済」のマークを付ける必要があります。これは、「グループ」移行要求を使用して、すべてのオブジェクトを複数ファイルではなく1つのファイルに含めることによっても回避できます。

  • システムには、特定の移行データ・セットの、変更されていない移行オブジェクトをパージするアルゴリズムが用意されています。これは、移行データ・セット・インポート・ビジネス・オブジェクト(F1-MigrDataSetImport)の「比較準備完了」状態のビジネス・オブジェクト終了アルゴリズムとしてプラグインできます。

次に、一括モードでのビジネス・データ・セットのインポートに関連するその他のコメントを説明します。

  • 各移行オブジェクトに含まれるエンティティの数は、移行オブジェクト・レコードで取得されます。

  • 比較ステップでは、新規または変更されたエンティティについてのみSQLが生成されます。変更されていないエンティティについてはSQLは生成されません。

  • 含まれるエンティティに基づく移行オブジェクトの検索は、新規または変更されたと判定されたエンティティについてのみサポートされています。つまり、含まれるエンティティによるこのタイプの検索は、比較ステップの実行後にのみ可能です。