ユーザーを参照するデータのインポート

このツールではある環境から別の環境へのユーザーのコピーがサポートされていますが、実装でそれぞれの環境について有効なユーザーが個別に定義されることのほうが一般的であると想定されています。実際、セキュリティ構成のコピーに関するデフォルトのコンテンツ移行アシスタントの構成は、ユーザーがコピーされないことを前提としています。

ある環境から別の環境にレコードがコピーされるときに、そのレコードでユーザーが参照されているが、そのユーザーがターゲット環境で有効でないということがある可能性があります。たとえば、バッチ管理が「時間指定」として構成され、ユーザーが参照されている場合、このバッチ管理が別の環境にコピーされた場合にそのユーザーが見つからなければ、どうなるでしょうか。そのユーザーをターゲット環境で定義することはお薦めしません。これを処理するために、この製品では、移行アシスタント構成で定義できるデフォルト・ユーザーがサポートされています。このデフォルト・ユーザーが構成されている場合、コンテンツ移行アシスタントのインポート・プロセスによって、レコードがユーザーを参照しており、そのユーザーがターゲット環境に存在しないことが認識されると常に、かわりにデフォルト・ユーザーを参照するようにレコードが更新されます。

注意: 有効なユーザーを含むエンティティをコピーしようとする場合は必ず、最初にそれらのユーザーをすべてターゲット環境にコピーしてください。そうしないと、デフォルト・ユーザーを参照するようにエンティティが更新され、意図したようにならない可能性があります。
注意: XMLフィールドまたはCLOB内のユーザーを参照するレコードをコピーする場合、コンテンツ移行アシスタントの入力ツールではそれを検出できません。このユース・ケースが実装に存在する場合は、事前比較アルゴリズムをお薦めします。