次のファイルは、非大域ゾーンの構成とインストールに使用します。
必須。config ファイルは、zonecfg export コマンドの出力から得られるファイル形式のゾーンの構成です。
config ファイルの場所は、AI マニフェストの configuration 要素の source 属性で指定します。AI では、インストールされたクライアントシステムにこの config ファイルをコピーしてゾーンの構成に使用します。
オプション。ゾーンのインストール用のこの AI マニフェストには、ゾーンにインストールされるパッケージ、パブリッシャー情報、および必要に応じて証明書と鍵のファイルが指定されます。ゾーンのカスタム AI マニフェストの作成については、非大域ゾーンの AI マニフェストを参照してください。
カスタム AI マニフェストをゾーンに指定するには、大域ゾーンをインストールしているインストールサービスにそのマニフェストを追加します。create-manifest コマンドで、この AI マニフェストを使用するすべてのゾーンの名前とともに zonename 条件キーワードを指定します。
カスタム AI マニフェストを非大域ゾーンに指定しない場合は、Example 12–1 に示すようにゾーンのデフォルトの AI マニフェストが使用されます。
オプション。非大域ゾーンに 0 個以上のシステム構成プロファイルを指定できます。これらのプロファイルは、大域ゾーンを構成するためのプロファイルに似ています。システム構成プロファイルファイルについては、Chapter 11, クライアントシステムの構成を参照してください。プロファイルを指定して、ユーザーや、ゾーン管理者の root パスワードなどのゾーン構成を指定することができます。非大域ゾーンのプロファイル例については、非大域ゾーンのシステム構成プロファイルを参照してください。
システム構成プロファイルをゾーンに指定するには、大域ゾーンをインストールしているインストールサービスにそのプロファイルを追加します。create-profile コマンドで、このプロファイルを使用するすべてのゾーンの名前とともに zonename 条件キーワードを指定します。
システム構成プロファイルファイルを指定しない場合は、ゾーンの初回ブート時にシステム構成対話型ツールが実行され、必要なデータがクエリー検索されます。対話型構成ツールの使用法については、システムの再構成を参照してください。
次の例では、/tmp/zmanifest.xml AI マニフェストを solaris11_2-sparc インストールサービスに追加し、zone1 と zone2 がこのマニフェストを使用することを指定します。
# installadm create-manifest -n solaris11_2-sparc -f /tmp/zmanifest.xml \ -m zmanifest -c zonename="zone1 zone2"
次の例では、/tmp/z1profile.xml プロファイルを solaris11_2-sparc インストールサービスに追加し、zone1 と zone2 がこのプロファイルを使用することを指定します。
# installadm create-profile -n solaris11_2-sparc -f /tmp/z1profile.xml \ -p z1profile -c zonename="zone1 zone2"
次の例では、/tmp/z2profile.xml プロファイルを solaris11_2-sparc インストールサービスに追加し、zone2 がこのプロファイルを使用することを指定します。
# installadm create-profile -n solaris11_2-sparc -f /tmp/z2profile.xml \ -p z2profile -c zonename=zone2
次の例は、solaris11_2-sparc インストールサービスに追加されている AI マニフェストとシステム構成プロファイルを示しています。
$ installadm list -n solaris11_2-sparc -m -p Service Name Manifest Name Type Status Criteria ------------ ------------- ---- ------ -------- solaris11_2-sparc line1-netra2000 xml active mac = 00:14:4F:2D:7A:DC zmanifest xml active zonename = zone1,zone2 orig_default derived default none Service Name Profile Name Criteria ------------ ------------ -------- solaris11_2-sparc z1profile zonename = zone1,zone2 z2profile zonename = zone2