『Sun Blade 6000 Virtualized Multi-Fabric 10GbE M2 NEM ユーザーズガイド』の概要
Sun Blade 6000 Virtualized Multi-Fabric 10GbE M2 NEM の機能
Virtualized M2 NEM のインストールまたは交換
Virtualized M2 NEM 10-Gigabit Ethernet ポートを介しての起動
Solaris SPARC または Solaris x86 プラットフォームでの hxge ドライバのインストールと設定
Linux プラットフォーム上での hxge ドライバのインストールと設定
Linux プラットフォーム上でのドライバのインストールと削除
Windows プラットフォーム上でのドライバのインストールと設定
Windows プラットフォーム上でのドライバのインストール
VMware ESX Server プラットフォームへのドライバのインストールと設定
既存の ESX Server への ESX Server ドライバのインストール
ESX の新規インストールによる ESX Server ドライバのインストール
host #> ifconfig -a | grep eth eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:14:4F:CA:15:68 eth1 Link encap:Ethernet HWaddr 00:14:4F:CA:15:69
Virtualized Multi-Fabric 10GbE M2 NEM ハードウェアをインストールし、ドライバのインストールと読み込みを行うと、新しい eth デバイスが表示されます。これは、NEM に対応する eth デバイスになります。
Oracle Enterprise Linux (OEL) の場合、対応する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) ドライバを使用します。
ドライバは、次のディレクトリのいずれかに格納されています。
/linux/drivers/rhel5.4
/linux/drivers/sles10/sp3
/linux/drivers/sles11
注 - Linux のソースファイルも、/linux/drivers/src で利用できます
host #>mkdir tge10 host #>cp xxx/SB6000_Virt_MF_10GbE_NEM_Tools_And_Drivers_Linux_48230ai.bz2 tge10 host #>cd tge10 host #>tar -xjf SB6000_Virt_MF_10GbE_NEM_Tools_And_Drivers_Linux_48230ai.bz2
この手順では、OEL バージョン 5.4 に RHEL5.4 の Linux ドライバを選択します。
host #> cd linux/drivers/rhel5.4 host #> ls -l total 897 -rw-r--r-- 1 root root 895938 Mar 8 2010 hxge-1.2.7_rhel54-1.x86_64.rpm -rw-r--r-- 1 root root 1485 Mar 8 2010 readme.html
ファイル hxge-1.2.7_rhel54-1.x86_64.rpm がインストールするパッケージです。
どのリリースを実行しているか不明な場合は、lsb_release コマンドを使用して、使用中のホストオペレーティングシステムに関する情報を表示します。
host #> lsb_release -a LSB Version: :core-3.1-amd64:core-3.1-ia32:core-3.1-noarch:graphics-3.1-amd64: graphics-3.1-ia32:graphics-3.1-noarch Distributor ID: EnterpriseEnterpriseServer Description: Enterprise Linux Enterprise Linux Server release 5.4 (Carthage) Release: 5.4 Codename: Carthage host #> rpm -q hxge package hxge is not installed
注 - hxge ドライバがすでにインストールされている場合は、混乱を避けるために、そのドライバをアンインストールします。ドライバの削除の詳細については、「Linux プラットフォームからのドライバの削除方法」を参照してください。update コマンド (rpm -u) は、hxge ドライバの更新をサポートしていません。
host #> rpm -ivh hxge-1.2.7_rhel54-1.x86_64.rpm Preparing... ########################################### [100%] 1:hxge ########################################### [100%] post Install Done
hxge ドライバをインストールすると、ただちにドライバを読み込むことができます。NEM を物理的および電気的にインストールした場合は、NEM に対してドライバが自動的に添付され、システムから利用できるようになります。代わりに、任意の NEM デバイスが存在していて検出された場合は、システムを次にリセットおよび再起動したときに hxge ドライバが自動的に読み込まれます。
次のコマンド例は、簡潔にするために編集を加えたものです。[....] という記号が付いたセクションは、出力を削除したことを意味します。
host #> lspci [...] 00:1f.0 ISA bridge: Intel Corporation 82801JIR (ICH10R) LPC Interface Controller 00:1f.2 SATA controller: Intel Corporation 82801JI (ICH10 Family) SATA AHCI Controller 00:1f.3 SMBus: Intel Corporation 82801JI (ICH10 Family) SMBus Controller 13:00.0 Ethernet controller: Sun Microsystems Computer Corp. Unknown device aaaa (rev 01) 19:00.0 Ethernet controller: Sun Microsystems Computer Corp. Unknown device aaaa (rev 01) 1f:00.0 Ethernet controller: Intel Corporation 82575EB Gigabit Network Connection (rev 02) 1f:00.1 Ethernet controller: Intel Corporation 82575EB Gigabit Network Connection (rev 02) [...]
デバイスコード 0xAAAA (Unknown device aaaa (rev 01) という出力) は、Virtualized M2 NEM デバイスを意味します。この行が存在している場合は、システムから NEM を認識でき、利用できることを意味します。
host #> modprobe hxge
host #> lsmod | grep hxge hxge 175440 0 host#> modinfo hxge filename: /lib/modules/2.6.18-164.el5/kernel/drivers/net/hxge.ko version: 1.2.7 license: GPL description: Sun Microsystems(R) 10 Gigabit Network Driver author: Sun Microsystems, james.puthukattukaran@sun.com srcversion: 270F053A5DE6A454D1D224D alias: pci:v0000108Ed0000AAAAsv*sd*bc*sc*i* depends: vermagic: 2.6.18-164.el5 SMP mod_unload gcc-4.1 parm: enable_jumbo:enable jumbo packets (int) [etc.]
host #> modprobe hxge FATAL: Module hxge not found.
この出力は、正しくないバージョンのドライバをインストールしたことを表します。hxge ドライバをアンインストールし、使用中の Linux リリースに適した正しいパッケージをインストールします。
カスタムカーネルやパッチ適用済みカーネルを実行している場合は、カスタムカーネルに合わせてカスタムドライバをビルドする必要が生じることがあります。
NEM を正しくインストールし、hxge ソフトウェアドライバをインストールして正常に読み込まれたあとは、NEM に対応する新しい eth デバイスが表示されます。
host #> ifconfig -a | grep eth eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:14:4F:CA:15:68 eth1 Link encap:Ethernet HWaddr 00:14:4F:CA:15:69 eth2 Link encap:Ethernet HWaddr 00:14:4F:29:00:1D
この例では、eth0 と eth1 がすでに存在していました。eth2 は新しい NEM に対応する Ethernet ネットワークインタフェースデバイスです。各 eth デバイス (NEM0 または NEM1) を特定するには、「NEM のインストール」で NEM をシャーシに対して物理的にインストールしたときに記録および保存した Ethernet の MAC アドレスと比較します。
host #> ethtool -i eth2 driver: hxge version: 1.2.7 firmware-version: N/A bus-info: 0000:19:00.0
host #> ifconfig eth2 BROADCAST MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:0 (0.0 b) TX bytes:0 (0.0 b) Memory:f9000000-fa000000
eth2 デバイスはアクティブであり、システムから利用できますが、まだ設定 (IP アドレスの割り当て) が行われていません。Linux OS に合わせて NEM を設定するための詳細については、次の節を参照してください。