はじめに
この『SunTM ONE Message Queue (MQ) 3.0 管理者ガイド』には、MQ メッセージングシステムの管理タスクを実行するために必要となる基本情報が記載されています。
この章には次の節があります。
マニュアルの対象読者
このマニュアルは、MQ 管理タスクを実行する必要があるアプリケーション開発者および管理者を対象としています。
MQ 管理者とは、MQ メッセージングシステム、特にシステムの中枢となる MQ メッセージサーバの設定および管理の担当者です。このマニュアルを読むにあたって、メッセージングシステムの知識や理解は必要とされません。
このマニュアルは、アプリケーション開発者がアプリケーションを最適化する方法をより理解し、MQ メッセージングシステムの機能と柔軟性を有効に使用することを目的としています。
マニュアルの構成
このマニュアルは、読者が全章を読むように構成されています。各章の内容を次の表で簡単に説明します。
マニュアルの表記規則
ここでは、このマニュアルで使用されている表記規則について説明します。
テキストの表記規則
表 2    マニュアルの表記規則
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書体
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説明
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斜体
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可変部分に使われる。斜体で表記された項目や値は適宜置き換える必要がある。説明の対象となる語句や項目に対しても使われる
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モノスペース
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コード例、コマンド行に入力するコマンド、ディレクトリ、ファイルまたはパス名、エラーメッセージテキスト、クラス名、メソッド名 (シグネチャの全要素を含む)、パッケージ名、予約語、および URL を表す
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[ ]
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コマンド行の構文ステートメントのオプションの値を示す
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すべて大文字
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ファイルシステムタイプ (GIF、TXT、HTML など)、環境変数 (IMQ_HOME)、または頭文字 (MQ、JSP) を表す
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キー + キー
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複数のキーストロークはプラス記号で結合する。Ctrl+A は、両方のキーを同時に押すことを表す
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キー - キー
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連続するキーストロークはハイフンで結合する。Esc-S は、Esc キーを押してから離し、次に S キーを押すことを表す
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環境変数の表記規則
MQ では 3 種類の環境変数が使用されますが、その使用方法は、プラットフォームによって異なります。表 3 では、これらの環境変数について説明し、Solaris、Windows、および Linux の各プラットフォームでの使用方法についても説明します。
表 3    MQ 環境変数
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環境変数
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説明
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IMQ_HOME
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インストールされるすべてのファイルが配置されるルート MQ インストールディレクトリ
Solaris の場合、ルート MQ インストールディレクトリは存在しない。IMQ_HOME は MQ ソフトウェアで使用されることも、Solaris 上のファイルの場所を参照するために MQ マニュアルで使用されることもない
Solaris の場合、Sun ONE Application Server の Evaluation Edition では、IMQ_HOME が MQ ソフトウェアで使用されることはないが、ルート MQインストールディレクトリ (Application Server インストールのルートディレクトリの下にある、imq サブディレクトリ) を参照するために MQ マニュアルでは使用される
Windows の場合、IMQ_HOME は MQ ソフトウェアで使用され、またルート MQ インストールディレクトリを参照するために MQ マニュアルでも使用される。IMQ_HOME の値は、MQ インストーラにより設定される。デフォルトでは C:¥Program Files¥Sun Microsystems¥Message Queue 3.0
Linux の場合、IMQ_HOME は MQ ソフトウェアでは使用されないが、ルート MQ インストールディレクトリを参照するために MQ マニュアルで使用される。デフォルトでは /opt の下の imq サブディレクトリ
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IMQ_VARHOME
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MQ の一時的な、または動的に作成された設定ファイルやデータファイルが格納されている、/var ディレクトリを参照する
Solaris の場合、IMQ_VARHOME のデフォルト値は /var/imq ディレクトリだが、ユーザはオプションでこの値を任意のディレクトリに設定できる
Solaris の場合、Sun ONE Application Server の Evaluation Edition では、IMQ_VARHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/var だが、ユーザはオプションでこの値を任意のディレクトリに設定できる
Windows の場合、IMQ_VARHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/var だが、ユーザはオプションでこの値を任意のディレクトリに設定できる
Linux の場合、IMQ_VARHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/var だが、ユーザはオプションでこの値を任意のディレクトリに設定できる
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IMQ_JAVAHOME
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MQ 実行可能ファイルが必要とする Java ランタイム (JRE 1.4) の場所を参照する
Solaris の場合、IMQ_JAVAHOME のデフォルト値は /usr/j2se/jre ディレクトリだが、ユーザはオプションでこの値を JRE 1.4 が配置されている任意の場所に設定できる
Windows の場合、IMQ_JAVAHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/jre だが、ユーザはオプションでこの値を JRE 1.4 が配置されている任意の場所に設定できる
Linux の場合、IMQ_JAVAHOME のデフォルト値は /usr/java/j2sdk1.0/jre ディレクトリだが、ユーザはオプションでこの値を JRE 1.4 が配置されている任意の場所に設定できる
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このマニュアルでは、IMQ_HOME、IMQ_VARHOME、および IMQ_JAVAHOME は、プラットフォーム固有の環境変数の表記法や構文 (UNIX の $IMQ_HOME など) に関係なく示されています。すべてのパス名には、UNIX のファイル区切り文字の表記法 (/) が使用されています。
関連マニュアル
このマニュアル以外にも、MQ には追加のマニュアルが用意されています。
MQ マニュアルセット
MQ マニュアルセットは、次のマニュアルで構成されています。各マニュアルを通常使用する順番で、表 4 に一覧表示します。
表 4    MQ マニュアルセット
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マニュアル
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対象読者
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説明
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インストールガイド
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開発者および管理者
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Solaris、Linux、および Windows の各プラットフォームで MQ ソフトウェアをインストールする方法を説明
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リリースノート
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開発者および管理者
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新機能、制限事項、既知のバグ、および技術的な注意点を説明
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開発者ガイド
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開発者
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MQ の JMS 実装に関連するクイックスタートチュートリアルおよびプログラミング情報を提供
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管理者ガイド
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管理者。開発者にも推奨
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MQ 管理ツールを使用して管理タスクを実行するために必要な基本情報を提供
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オンラインヘルプ
MQ 3.0 には、MQ メッセージ管理タスクを実行するためのコマンド行ユーティリティが含まれています。各ユーティリティのオンラインヘルプにアクセスするには、「共通のコマンド行オプション」を参照してください。
また、MQ 3.0 には、グラフィカルユーザインタフェース (GUI) 管理ツールである管理コンソール (Administration Console) (imqadmin) も含まれています。管理コンソールには、操作状況に合わせて表示できるオンラインヘルプが用意されています。
JavaDoc
JavaDoc 形式の JMS および MQ API マニュアルは、次の場所にあります。
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IMQ_HOME/javadoc/index.html
(Solaris の場合は、/usr/share/javadoc/imq/index.html)
このマニュアルは、Netscape または Internet Explorer などの HTML ブラウザで表示できます。このマニュアルには、標準の JMS API マニュアルおよび MQ 管理対象オブジェクト用の MQ 固有の API マニュアルが含まれており、メッセージングアプリケーションの開発者にとって有用です。
クライアントアプリケーションの例
いくつかのアプリケーションの例が次の場所に収録されています。この例には、クライアントアプリケーションのサンプルコードが用意されています。
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IMQ_HOME/demo (Solaris の場合 /usr/demo/imq)
このディレクトリとそのすべてのサブディレクトリ内にある README ファイルを参照してください。
Java Message Service (JMS) 仕様書
JMS 仕様書は、次のサイトで見ることができます。
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http://java.sun.com/products/jms/docs.html
仕様書には、サンプルのクライアントコードも掲載されています。