Sun Java System Portal Server 7.2 管理ガイド

第 4 章 Portal Server デスクトップの管理

この章では、Sun JavaTM System Portal Server デスクトップとその管理方法について説明します。

Portal Server デスクトップ管理の概要

ここでは、Portal Server デスクトップの主要コンポーネントについて説明します。この章では、次の内容について説明します。

ディスプレイプロファイルの概要

Portal Server をインストールするときに、最初の組織を作成します。その際、指定した入力パラメータに基づいて、ディスプレイプロファイルグローバルレベルのドキュメントおよびデフォルト組織のディスプレイプロファイルがインポートされます。

その後は、組織、サブ組織、またはロールを新規に作成しても、ディスプレイプロファイルは毎回自動的にロードされません。ただし、それらの新しい組織、サブ組織、またはロールでは、親から定義済みのディスプレイプロファイルが継承されます。新規に作成した組織、サブ組織、またはロールに固有のエントリがある場合は、ディスプレイプロファイルを手動でロードする必要があります。

ディスプレイプロファイルでは、次の 3 つの項目を定義して標準デスクトップの表示設定を作成します。

プロバイダ定義

プロバイダの名前と Java クラスを指定します。プロバイダは、コンテンツの生成に使用されるテンプレートで、チャネルに表示されます。

チャネル定義

プロバイダクラスのインスタンスの実行時設定を指定します。チャネルはコンテンツの単位で、多くの場合は行と列で編成されます。また、チャネル内にチャネルを持つことができます。これは、コンテナチャネルと呼ばれます。

プロバイダとチャネルのプロパティー定義

プロバイダとチャネルのプロパティーに値を指定します。プロバイダに定義されたプロパティーは、通常はそのプロバイダに関連するチャネルの、デフォルトの値を指定します。チャネルの表示設定には、タイトル、説明、チャネル幅などのプロパティーが含まれます。チャネルに定義するプロパティーでは、通常、デフォルト値とは異なるそのチャネル固有の値を指定します。

コンテナプロパティーでは、コンテナに含まれるチャネルの表示方法に関する表示定義を定義します。これには、コンテナのレイアウト (狭い - 広い、広い - 狭い、または狭い - 広い - 狭い)、コンテナ内のチャネルのリスト、チャネルの位置 (行と列の番号)、コンテナ内のチャネルのウィンドウ状態 (最小または切り離し) などがあります。

ディスプレイプロファイルはチャネルのプロパティー値のみを提供します。ユーザーのデスクトップに実際に表示されるコンテンツの全体的なレイアウトや構造を定義するものではありません。ただし、ディスプレイプロファイルは、テーブルコンテナの列レイアウトやテーブルコンテナがテーブル内にチャネルを描画する方法など、チャネル表示のいくつかの側面を間接的に制御します。

無効な XML を含むディスプレイプロファイルドキュメントを保存しようとすると、システムがエラーを出力します。このエラーメッセージは、タイトル、メッセージ、およびサブメッセージとして表示されます。メッセージボックスのタイトルは、「無効な XML ドキュメント」です。メッセージは、次のいずれかの形式で表示されます。

「無効な XML ドキュメント」エラーが表示された場合、エラーを修正して XML ドキュメントを保存可能にする必要があります。

ドキュメントを表示する構文は次のとおりです。


<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>
<DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM " jar://resources/psdp.dtd">

<DisplayProfile version="1.0" priority="xxx">
	<Properties>
	...
	</Properties>
	</Channels>
	...
	</Channels>
	<Providers>
	...
	</Providers>
</DisplayProfile>

デスクトップ属性の概要

デスクトップは、ユーザーのディスプレイプロファイルマージャーセットですべてのドキュメントをマージし、ユーザーのデスクトップを構成するために使います。ディスプレイプロファイルのマージしたセットには、ユーザーに関連するすべてのディスプレイプロファイルドキュメントが含まれます。ディスプレイプロファイルは、Portal Server 組織ツリーの異なるレベルで定義されます。ツリーのさまざまなレベルのディスプレイプロファイルドキュメントをマージまたは結合して、ユーザーのディスプレイプロファイルを作成します。

たとえば、ユーザーのディスプレイプロファイルドキュメントをロールディスプレイプロファイルドキュメント (存在する場合)、組織のディスプレイプロファイルドキュメント、およびグローバルディスプレイプロファイルドキュメントとマージして、ユーザーのディスプレイプロファイルを形成します。

デスクトップディスプレイプロファイルとその他の設定データは、Sun Java System Access Manager サービス管理フレームワークで、ポータルデスクトップサービスの親コンテナ、デスクトップタイプ、編集コンテナなどのサービス属性として定義されます。組織が Sun Java System Access Manager 管理コンソールでポータルデスクトップサービスを追加すると、組織内のすべてのユーザーが、自分のユーザープロファイルでポータルデスクトップサービス属性を継承します。これらの属性はポータルデスクトップで照会され、情報を集約してポータルデスクトップに表示する方法が決まります。

「デスクトップ属性の管理」 を参照してください。

Portal Server デスクトップコンテンツの管理

ここでは、デスクトップコンテンツの管理方法について説明します。デスクトップの詳細については、『Sun Java System Portal Server 7 Technical Overview』の「Understanding the Standard Desktop」を参照してください。

ポートレットの管理

ここでは、ポートレットの配備方法と配備解除方法、およびポートレットの設定の変更方法について説明します。

ポートレットは、ポータルのコンテキストの範囲内で要求を処理し、コンテンツを生成する Web アプリケーションです。ポートレットは、ポートレットコンテナ (JSR 168 エキスパートグループによって定義されるポートレット仕様の実装) によって管理されます。

ポートレットは、選択した DN ノードに一度しか配備できません。同一の DN ノードにポートレットがすでに配備されている場合は、そのポートレットの配備を解除してから配備してください。1 つのポートレットを複数のサブ組織またはロールに配備する必要がある場合は、ポートレットをポータルのグローバル DN または親組織に配備します。

Procedureポートレットを配備する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルサーバーを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「ポートレットを配備」をクリックしてウィザードを起動します。

    1. 選択したポータルと選択した DN がポートレットの配備先と一致することを確認し、「次へ」をクリックします。

    2. ポートレット war ファイル、ロールファイル、およびユーザーファイルを指定します。


      注 –

      ロールファイルとユーザーファイルは省略できます。war ファイル、ロールファイル、およびユーザーファイルは、ローカルマシン、またはリモートポータルサーバーシステムのいずれかに配置できます。


    3. ローカルシステムかリモートポータルサーバーシステムのいずれかのボタンを選択します。

      • ローカルマシンからファイルをアップロードする場合は、参照ダイアログボックスを使用してローカルマシンからファイルを選択します。

      • リモートポータルサーバーシステムからファイルをアップロードする場合は、ファイルチューザダイアログを使用してリモートマシンからファイルを選択します。

    4. 指定した情報を確認し、「次へ」をクリックします。

    5. ポートレットが配備される際に情報ページが表示されます。

  6. 画面の指示に従ってポートレットを配備します。

同等の psadmin コマンド

psadmin deploy-portlet

Procedureポートレットの配備を解除する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルサーバーを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「ポートレットを配備解除」をクリックしてウィザードを起動します。

  6. 必要に応じて設定属性を変更します。

  7. 「配備解除」をクリックして変更を記録します。

同等の psadmin コマンド

psadmin undeploy-portlet

Procedureポートレットの設定を変更する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「共通タスク」タブをクリックし、サブメニューから「コンテナとチャネルを管理」を選択します。

  3. ポートレットを配備するポータルおよび DN を選択します。

    使用できるチャネルとポートレットがナビゲーションツリーに表示されます。

  4. 左のフレームのナビゲーションツリーからポートレットチャネルを選択します。

    右のフレームには、設定テーブルとプロパティーテーブルが表示されます。

  5. 設定テーブルで、変更する設定の「値を編集」リンクをクリックします。

  6. 設定ウィザードでテキストフィールドに新しい値を入力し、「了解」をクリックします。

    • 値を削除するには、リストからその値を選択して「削除」をクリックします。

  7. 設定の変更が終わったら「保存」をクリックします。

  8. 「閉じる」をクリックします。

チャネルおよびコンテナの管理

ここでは、ポータルサーバーのチャネルとコンテナを管理コンソールから管理する方法について説明します。

この章では、次の内容について説明します。

チャネルおよびコンテナの表示

ユーザー用のデスクトップは、デスクトップ親コンテナを起動することで描画されます。親コンテナ属性は、すべての組織、ロール、およびユーザー DN でカスタマイズできます。特定の DN でのデスクトップのコンテンツは、デスクトップ親コンテナ内で表示するように選択した子コンテナとチャネルの反復によって生成されます。

通常、デスクトップ親コンテナには、少数のタブコンテナまたはテーブルコンテナが含まれます。親コンテナの選択済みノードのリストにあるタブコンテナごとに、1 つのタブがユーザーデスクトップ上に表示されます。タブの下に表示されるチャネルが、タブコンテナ内のチャネルです。

ポータル管理コンソールの「チャネルおよびコンテナ管理」の左下フレームには、次の 2 つのコンポーネントがあります。

「表示タイプ」メニューの項目およびツリーに表示されるノードは、マージされたディスプレイプロファイル XML のコンテンツに依存しています。

ツリーにはコンテナおよびチャネルノードが含まれます。コンテンツをデスクトップに配信するチャネルには、次の 3 つのタイプがあります。

ツリー内のノードリンクをクリックして、右のフレームにプロパティーと操作を表示できます。

「表示タイプ」メニューの項目には、次の 2 つのタイプがあります。

「DP XML ツリーおよびデスクトップ表示を表示する」 を参照してください。

DP XML ツリー

このツリーには、マージされたディスプレイプロファイル (DP) XML にあるチャネルとコンテナの完全なセットが表示されます。DP XML ツリーのルート要素は DP_ROOT で、ディスプレイプロファイルのすべてのチャネルおよびコンテナの親になります。チャネルは DP_ROOT の直下にも、DP_ROOT の下のコンテナ内にも作成することができます。

DP XML ツリーに一覧表示されているノードが常にデスクトップに表示されるとは限りません。ディスプレイプロファイル内には、デスクトップコンテナの階層で参照されたり、階層に含まれたりすることがまったくないノードもあります。

たとえば、デスクトップデフォルトコンテナ JSPTabContainer には 2 つのコンテナ、tab1tab2 があります。tab1ch1ch2 が含まれ、tab2ch3ch4 が含まれている場合、DP XML ツリーには 5 つのチャネルが定義されます。DP XML ツリーでは、コンテナ階層内の ch1 から ch4 が参照されますが、ch5 は参照されません。そのため、デスクトップに表示されるのは、ch1 から ch4 だけです。

デスクトップ表示

デスクトップ表示は、マージされたディスプレイプロファイルで使用可能な最上位コンテナです。各デスクトップ表示は、DN にあるデスクトップの親コンテナとして設定できます。デスクトップ表示を選択すると、コンテンツをデスクトップに描画する役割を持つチャネルとコンテナの階層がツリーに表示されます。

デスクトップ表示で表示されるチャネルとコンテナには、次の 2 つの状態があります。

右のフレームにあるタスクリンクをクリックして、デスクトップ表示内のチャネルおよびコンテナの状態を変更することができます。コンテナまたはチャネルアイコンの上にマウスを移動すると、状態のツールチップが表示されます。ツールチップでノードの完全修飾名も確認することができます。

ProcedureDP XML ツリーおよびデスクトップ表示を表示する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」でポータルサーバーを選択し、「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

    • 「コンテナとチャネルの管理」ページの「DN を選択」メニューから組織を選択することもできます。

  4. 「タスク」で「コンテナとチャネルの管理」をクリックします。

  5. 「表示タイプ」ドロップダウンメニューから「DP XML ツリー」または「デスクトップ表示」を選択します。

チャネルおよびコンテナのプロパティーの変更

ここでは、チャネルとコンテナのプロパティー、およびその変更方法について説明します。

たとえば、次のような作業を行えます。

プロパティーの概要

ツリー内のノードをクリックして表示されるプロパティーは、最上位のプロパティーまたはチャネルレベルのプロパティーです。これらのプロパティーはプロバイダレベルで定義され、チャネルに合わせてカスタマイズできます。ただし、チャネルに追加された新しいプロパティーをプロバイダに追加することはできません。チャネルレベルで新規プロパティーを追加できないのは、このためです。

プロパティーテーブルには、クライアントタイプとロケールが示されます。プロパティーのタイプを示す列はありませんが、次の規約が適用されます。

文字列

「値」列が、最大 30 文字の広いテキストフィールドになります。

整数

「値」列が、最大 5 文字の狭いテキストフィールドになります。

ブール

「値」がラジオボタンになります。

マップ

「名前」がリンクになります。

リスト

「値」列が「値を編集」リンクになります。このリンクをクリックすると、値を追加および削除するウィザードが起動します。

空のコレクション

名前が「値の編集」リンクを表示するリンクになります。空のコレクションに名前と値のペアを追加して、対応表のように機能させることができます。追加すると「値の編集」が表示されなくなります。「値の編集」ウィザードを使用して空のコレクションに値を追加すると、コレクションはリストとして動作するので、名前のリンクは表示されません。

プロパティーテーブルには、「名前」と「値」列に加えて 2 つの列があります。

カテゴリ

プロパティーが拡張か基本かを示します。拡張プロパティーは、経験を積んだ管理者向けです。

状態

どのプロパティーも次の 3 つの状態のいずれかになります。

  • デフォルト – プロバイダで値が割り当てられています。

  • 継承 – 上位のいずれかのレベルで値が変更されています。たとえば、現在のノードがロールの場合、プロパティーはロールの組織でカスタマイズされたと考えられます。この組織は、親組織または親組織の親の可能性があります。プロパティーが継承される場合はリンクとなります。このリンクをクリックすると、このプロパティーの継承元からの階層にある、可能性のあるすべての親ノードが表示されます。

  • カスタマイズ – このノードで値が定義されました。

プロパティーテーブルには次のボタンがあります。

カスタマイズを削除

このノードで定義された値をディスプレイプロファイルから削除します。このとき、階層内のいずれかの親でプロパティーがカスタマイズされていると、プロパティーがそこから継承される場合があります。階層内のどの場所でも値がカスタマイズされていない場合、プロバイダで定義された値が表示され、状態が「デフォルト」として示されます。

保存

値の追加、削除、および変更を保存します。

リセット

変更を無視して、データストアから最後に保存された状態に値をリセットします。

すべてのソートを解除

すべてのソートを解除します。


ヒント –

テーブルは、任意の列タイトルをクリックしてソートすることができます。「名前」ボタンを最初にクリックして名前でソートすると、「カテゴリ」ボタンと「状態」ボタンの横に + が表示されます。この + をクリックすると、次のソート条件が適用されます。


テーブルの設定

テーブルの設定を変更します。

変更しないかぎり、クライアントタイプおよびロケールはデフォルトに設定されます。

Procedureプロパティーを作成する

「新規プロパティー」ウィザードから、値の編集と保存を行うことができます。名前と値の新しいペアを追加することも可能です。

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「作業」で「コンテナとチャネルを管理」をクリックします。

  6. 左のフレームのツリーからコンテナを選択して、右のフレームに「プロパティーの編集」ページを表示します。

  7. 「テーブルの設定」ボタンをクリックして、クライアント属性とロケール属性を設定します。

  8. 「新規プロパティー」ボタンをクリックしてウィザードを起動します。

  9. プロパティータイプを選択し、「次へ」をクリックします。

  10. 「名前」を入力し、「値」を選択し、拡張プロパティーかどうかを指定します。


    注 –

    名前と値のペアを含むコレクションプロパティーは、マップのように機能します。コレクションタイプのプロパティーは入れ子にできます。テーブルの上のプロパティーパスは現在の入れ子のレベルに応じて変化し、入れ子の外側に戻ることが可能です。

    末尾に付加される値は省略できます。たとえば、enen_US は値として指定できますが、US のみを指定することはできません。ロケールを指定する標準 Java 形式が適用されます。


  11. 「完了」をクリックしてプロパティーを作成します。

  12. 「閉じる」をクリックすると、テーブルに新しいプロパティーが表示されます。

Procedureリストを編集する

値のみを含むコレクションプロパティーは、リストのように機能します。

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「作業」で「コンテナとチャネルを管理」をクリックします。

  6. 左のフレームのツリーからコンテナを選択して、右のフレームに「プロパティーの編集」ページを表示します。

  7. プロパティーの「値を編集」リンクをクリックしてウィザードを起動します。

  8. 変更します。

    • 値を追加する場合は、「新しい値」テキストボックスに値の名前を入力し、「追加」をクリックします。

    • 値を削除する場合は、「値」リストから値を選択し、「削除」をクリックします。

  9. 「閉じる」をクリックします。

    「プロパティーの編集」ページのリスト内の値の数が更新されます。

Procedureチャネルおよびコンテナのプロパティーを変更する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「作業」で「コンテナとチャネルを管理」をクリックします。

  6. 左のフレームのツリーからチャネルまたはコンテナを選択して、右のフレームに「プロパティーの編集」ページを表示します。

  7. プロパティーを変更して「保存」をクリックします。

同等の psadmin コマンド

psadmin modify-dp

チャネルおよびコンテナの作成と削除

ここでは、チャネルとコンテナをポータル管理コンソールから作成および削除する方法について説明します。

Procedureチャネルまたはコンテナを作成する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「作業」で「コンテナとチャネルを管理」をクリックします。

  6. 左のフレームのツリーからコンテナを選択して、右のフレームに「プロパティーの編集」ページを表示します。

  7. 「作業」で「新規チャネルまたはコンテナ」をクリックして、ウィザードを起動します。

    ウィザードで、選択したポータルと選択した DN がチャネルまたはコンテナの作成先と一致することを確認し、「次へ」をクリックします。

  8. ウィザードからコンテナまたはチャネルを作成します。

    • コンテナを作成するには次の手順を実行します。

      1. 「コンテナプロバイダ」ドロップダウンメニューからプロバイダを選択し、「次へ」をクリックします。

      2. 「チャネルまたはコンテナ名」テキストフィールドに名前を入力し、「次へ」をクリックします。

      3. 選択内容を確認して「完了」をクリックします。

        コンテナの作成を確認するメッセージが表示されます。

      4. 「閉じる」をクリックします。

    • チャネルを作成するには次の手順を実行します。

      1. チャネルタイプを選択します。

        次の 3 つのタイプからチャネルを選択します。

        • 「プロバイダチャネル」を選択すると、プロバイダチャネルのリストが表示されます。

        • 「JSR 168 ポートレットチャネル」を選択すると、ポートレットチャネルのリストが表示されます。

        • 「WSRP リモートポートレットチャネル」を選択する場合は、ドロップダウンメニューから登録済みプロデューサとリモートポートレットを選択します。

      2. 「チャネルまたはコンテナ名」テキストフィールドに名前を入力し、「次へ」をクリックします。

      3. 選択内容を確認して「完了」をクリックします。

        チャネルの作成を確認するメッセージが表示されます。

      4. 「閉じる」をクリックします。

同等の psadmin コマンド

psadmin add-dp

Procedureチャネルまたはコンテナを削除する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「タスク」で「コンテナとチャネルを管理」をクリックします。

  6. 左のフレームのツリーからコンテナを選択して、右のフレームに「プロパティーの編集」ページを表示します。

  7. 「タスク」で「削除するチャネルまたはコンテナを選択」をクリックします。

  8. 「タイプ」で「チャネルまたはコンテナ」を選択します。

    使用できるチャネルおよびコンテナが表示されます。

  9. チャネルまたはコンテナを選択し、「削除」をクリックします。

同等の psadmin コマンド

psadmin remove-dp

タブの作成

ここでは、Portal Server 管理コンソールからタブを作成する方法について説明します。

Procedureタブを作成する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「タスク」で「コンテナとチャネルを管理」をクリックします。

  6. 左のフレームのツリーから、「JSPTabContainer」を選択します。

  7. 右のフレームの「タスク」で「新しいタブ」をクリックして、ウィザードを起動します。

チャネルおよびコンテナの表示

ここでは、エンドユーザーデスクトップにチャネルとコンテナを表示する方法について説明します。エンドユーザーがデスクトップに表示するチャネルとコンテナを選択できるように、それらをコンテンツページ上で使用可能にすることもできます。

Procedureチャネルとコンテナをデスクトップに表示する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」からポータルを選択します。

  4. 「タスク」で「コンテナとチャネルの管理」をクリックします。

  5. 左のフレームのツリーからコンテナを選択して、右のフレームに「プロパティーの編集」ページを表示します。

  6. 「タスク」で「チャネルおよびコンテナをポータルデスクトップ上に表示または非表示」をクリックします。

  7. 「使用可能」でチャネルまたはコンテナを選択します。

  8. 「追加」ボタンを使用してチャネルを移動し、コンテンツページまたはポータルデスクトップ上に表示されるようにします。

    • 「削除」ボタンを使用して、チャネルまたはコンテナを「使用可能」に戻すことができます。

  9. 「保存」をクリックします。

同等の psadmin コマンド

psadmin modify-dp

デスクトップ属性の管理

ここでは、デスクトップ属性の管理方法について説明します。詳しくは、「デスクトップ属性の概要」を参照してください。

デスクトップ属性は、最上位の組織と組織ツリーの他のレベルとで異なります。ロケーションバーを「TopLevel」に変更すると、グローバルデスクトップ属性を表示できます。ほかの識別名を選択すると、組織またはロールのデスクトップ属性を表示できます。

Procedureデスクトップ属性を設定する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」でポータルサーバーを選択し、次に「デスクトップ」を選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「デスクトップ属性」で必要に応じて設定属性を変更します。

    次のオプションを使用できます。

    COS 優先順位

    複数のデスクトップテンプレートをマージする際の競合の解決に使用する、デスクトップサービステンプレートの競合の解決レベルを設定します。この属性は組織とロールにのみ適用され、ユーザーとグローバル DN には適用されません。

    親コンテナ

    不特定のプロバイダでデスクトップが呼び出される場合に描画するデフォルトコンテナを指定します。「親コンテナ」の値には、ポータルページ上にヘッダーおよびフッターを描画可能な TopLevelContainer として定義されるいずれかのコンテナを指定できます。ディスプレイプロファイルのプロパティー TopLevel が true に設定されている場合、コンテナは最上位コンテナとなります。

    編集コンテナ

    URL で編集コンテナが指定されていない場合にコンテンツのラップに使用する、デフォルト編集コンテナを指定します。このコンテナは、チャネルのタイトルバーで編集リンクがクリックされたときに、親コンテナによって編集ページの描画に使用されます。

    デスクトップタイプ

    テンプレートおよび JSP の検索時にデスクトップの検索操作で使用されるコンマで区切ったリストです。検索はリストの最初の要素から開始されます。各要素は、デスクトップテンプレートベースディレクトリ下のサブディレクトリを表します。たとえば、"sampleportal,foo" というリストの場合、検索は sampleportal ディレクトリ、foo ディレクトリ、デフォルトディレクトリの順番で行われます。

    デスクトップ属性

    ロールに関連付けられたユーザーにデスクトップ属性を表示するかどうかを指定します。この動的な属性は、管理タグライブラリで主にロールに基づく委任管理に使用されます。この属性の表示を有効にすると、委任管理者が、親組織から継承されたチャネルとコンテナを管理できるようになります。この属性は、組織およびロールにのみ適用されます。

    ディスプレイプロファイル優先順位

    ディスプレイプロファイルドキュメントの優先順位を設定します。ディスプレイプロファイルドキュメントは、低い優先順位から高い優先順位の順にマージされます。低い数値は低い優先順位を表します。たとえば、1 は 2 よりも優先順位が低くなります。マージセマンティクスの結果、優先順位が低いドキュメントで設定された値は、優先順位が高いドキュメントによって無効になります。ただし、優先順位が低いドキュメントでオブジェクトのマージがロックされている場合を除きます。


    注 –

    ディスプレイプロファイル優先順位は、デスクトップサービス属性として保存されません。


    次の属性は、「TopLevel [グローバル]」DN にのみ適用されます。

    XML パース検証

    XML 構文解析の検証を有効にします。

    連携

    アイデンティティー連携を有効にし、ユーザーが複数のインターネットサービスプロバイダ、ローカルアイデンティティーを関連付け、接続、またはバインドできるようにします。これにより、ユーザーのネットワークアイデンティティーを 1 つにできます。

    ホストプロバイダ ID

    ユーザーのネットワークアイデンティティーを提供するホストの一意の識別子を指定します。

    セッションの取得間隔

    セッションの取得間隔を秒単位で指定します。

    セッションアイドル時間

    セッションを終了するまでのアイドル時間を秒単位で指定します。

    クライアントセッションの最大数

    クライアントセッションの瞬間最大数を指定します。

    匿名デスクトップ

    有効にすると、選択したポータルで匿名デスクトップを使用できます。

    連携ユーザーの匿名アクセス

    ホストプロバイダ上にネットワークアイデンティティーを持つユーザーが、ユーザー名とパスワードの入力によってポータルデスクトップにアクセスすることを禁止します。

    匿名デスクトップで有効な UID

    認証を受けずにデスクトップにアクセスする権限を持つユーザー ID のリスト。

  6. 「保存」をクリックして変更を記録します。

    そうしない場合は、「リセット」をクリックして編集を取り消します。


    注 –

    グローバル属性を変更する場合は、ロケーションバードロップダウンの DN を「TopLevel」に変更します。


同等の psadmin コマンド

psadmin undeploy-portlet

ディスプレイプロファイルの管理

ここでは、Sun Java System Portal Server ディスプレイプロファイルの管理方法について説明します。詳しくは、「ディスプレイプロファイルの概要」を参照してください。

ポータル管理コンソールから実行できるタスクは次のとおりです。

Procedureディスプレイプロファイルをダウンロードする

ディスプレイプロファイルをファイルにダウンロードできます。

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」でポータルサーバーを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「タスク」で「ディスプレイプロファイルをダウンロード」をクリックします。

    ブラウザのダウンロードポップアップウィンドウが開きます。

  6. 場所を選択して「保存」をクリックします。


    注 –

    この手順はブラウザによって異なる場合があります。


同等の psadmin コマンド

psadmin get-attribute

Procedureディスプレイプロファイルをアップロードする

ディスプレイプロファイルをファイルにアップロードできます。

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」でポータルサーバーを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「タスク」で「ディスプレイプロファイルをアップロード」をクリックします。

  6. 「参照」ボタンを使用して、アップロードするディスプレイプロファイルのファイルを選択します。


    注 –

    目的のファイルは、ユーザーのブラウザの設定に従ってローカルマシン上にあります。


  7. 「アップロード」をクリックします。

同等の psadmin コマンド

psadmin modify-dp

Procedureディスプレイプロファイルを削除する

  1. Portal Server 管理コンソールにログインします

  2. 「ポータル」タブを選択します。

  3. 「ポータル」でポータルサーバーを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンメニューから任意の DN を選択します。

  5. 「タスク」で「ディスプレイプロファイルの削除」をクリックします。

  6. 削除を確認するダイアログボックスで「了解」をクリックします。

同等の psadmin コマンド

psadmin remove-dp