Sun Identity Manager 8.1 リリースノート

第 3 章 Identity Manager 8.1 の機能

この章では、次の情報について説明します。

このリリースの新機能

ここでは、Identity Manager 8.1 で提供される新機能についての追加情報を示します。情報の構成は次のとおりです。

Sun のパッチプロセス

Identity Manager 7.1 Update 1 のリリース以降、顧客によって報告された重要かつ重大なバグの修正を含む更新は、従来のホットフィックスプロセスに代わる「パッチプロセス」を通じて配布されるようになりました。

パッチは 6 週間の間隔で開発、テスト、およびリリースされます。これらのパッチは GUI インストーラを備えていますが、手動インストールのオプションも用意されており、/WEB-INF/lib 内のファイルを更新します。パッチのインストール手順は、PDF 形式で配布されるパッチのリリースノートに記載されています。Gateway または Password Sync への修正はリリースノートに記載され、パッチのインストールによる更新を必要とします。

Identity Manager のパッチは累積的であるため、個別に修正を適用するよりも多くの問題を修正できます。メジャーリリースまたはマイナーリリースをインストールする、あるいはそれらのリリースにアップグレードするときは、最新のパッチレベルへの更新を計画に組み込むことをお勧めします。たとえば、8.1 をインストールする時点、または 8.1 にアップグレードする時点でパッチ 3 が公開されている場合は、そのインストールまたはアップグレード後にパッチ 3 を適用してください。パッチ 3 にはそれ以前のパッチのすべての機能が含まれているため、パッチ 1 および 2 をインストールする必要はありません。

パッチプロセスの導入により、実際のバグ番号によって修正をより簡単に追跡できるようになります。ただし、古いバージョンに対して行われた修正が新しいバージョンではまだ提供されていない、という場合も考えられます。現在使用している Identity Manager のバージョンでどのプロセスを採用しているかに関係なく、必要なバグ修正のすべてが、アップグレード後の新しい Identity Manager のバージョンに含まれていることを確認する必要があります。

新しいパッチがリリースされると、すべてのカスタマサポートに告知が送付されます。パッチはカスタマサポートを通じて提供されます。入手可能な最新のパッチについては、Sun カスタマサポート (http://www.sun.com/service/online/us) までお問い合わせください。

主な機能

Identity Manager 8.1 は、次の新しい機能を備えています。

外部リソース管理

この機能により Identity Manager は、リソースアダプタを通して直接 Identity Manager に接続されていない企業で、アプリケーションのプロビジョニングと監査を管理することができます。これには、ラップトップ、携帯電話、セキュリティーカードなどの、デジタルでない外部リソースも含まれます。Identity Manager を通して外部リソースをプロビジョニングすると、1 人または複数のプロビジョニング担当者が、電子メールまたは Remedy Help Desk 6.3 による通知を受け取ります。

コネクタ

Connector Framework では、コネクタを使用して Identity Manager をターゲットアプリケーションに接続する新しい方法が提供されます。Identity Connectors および Framework は、オープンソースイニシアティブの一部として、Identity Manager でリソースをプロビジョニングする一般的で一貫性のある方法を提供します。コネクタはコア Identity Manager サーバーから切り離されているため、Identity Manager のビルドに依存せずにリリースできます。Identity Manager には次のサポートされたコネクタが付属しています。また、オープンソースプロジェクトの Web サイトでは、追加のコネクタをダウンロードできるようになる予定です。

詳細は、オープンソースプロジェクト Web サイト (https://identityconnectors.dev.java.net/) を参照してください。

追加のコネクタはまもなく用意される予定です

Sun Role Manager の統合

この統合は、Sun Role Manager version 4.1.3 以降を対象としています。Identity Manager のフォームから Role Manager の Web サービスを直接呼び出して、ユーザーのロール操作を通知および実行できるようになりました。Identity Manager データエクスポータは、Role Manager が Identity Manager のユーザーとロールを取得することをすでに許可しており、最新の 8.1 データエクスポータは次の機能を備えます。

Java Management Extensions (JMX)

Identity Manager は、JMX MBeans を使用して、List、Create、Get、Modify、Delete、および Authenticate 操作のパフォーマンスデータを提供します。収集されるデータは次のとおりです。

プラグイン可能なセキュリティー (AES) サポート

Identity Manager は、Advanced Encryption Standard をサポートします。AES は対称キーの暗号化技術で、DES (Data Encryption Standard) の代わりに使用できます。AES は、政府機関のアプリケーションでデータを保護するために一般的に使用されています。

XML デジタル署名 (XML-DSig)

この機能は、W3C XML Signature Syntax and Processing (XMLDSig) を使用する、標準的な否認防止メカニズムを提供します。この拡張機能により、作業項目の承認を XMLDSig 形式で作成、保存、および表示できます。この形式では、RFC 3161 準拠のタイムスタンプを含めることもできます。

SPML

SPML2.0 のサポートが強化されました。Identity Manager は、検索機能をサポートします。また、監査ログもサポートされるようになりました。

管理者インタフェースとユーザーインタフェース

一括操作

委任

ドキュメント

インストールとアップグレード

パスワード同期

パフォーマンス

ポリシー

レポート

リポジトリ

リソースアダプタ

ロール

セキュリティー

サービスプロバイダ

タスク

このリリースで解決されたバグ

ここでは、Identity Manager 8.1 で解決されたバグについて説明します。情報の構成は次のとおりです。

管理者インタフェースとユーザーインタフェース

監査

機能

フォーム

委任

Identity Manager IDE

ゲートウェイ

ログ

パスワード同期

ポリシー

プロビジョニング

レポート

リポジトリ

リソースアダプタ

ロール

サービスプロバイダ

セッション API

同期

ビュー

その他のバグの修正

17055、18242、19019、19065、19244、19288、19651、20352