Oracle Assetsユーザー・ガイド リリース12 E06049-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
事業に供用されなくなった資産を除・売却します。たとえば、盗難、紛失、破損にあった資産や、売却または返品した資産を除・売却します。
資産全体またはその一部を除・売却できます。
数量別で資産を除・売却する場合は、除・売却取得価額の金額が自動的に計算されます。
取得価額で資産を除・売却する場合は、数量はそのまま変わらず、除・売却取得価額は資産割当明細すべてに均等に割り当てられます。
税務台帳では、単位数を指定して資産を除・売却できません。実行できるのは、取得価額による部分除・売却と全部除・売却のみです。また、建設仮勘定については全部除・売却しか実行できません。単位数による除・売却や取得価額による部分除・売却は実行できません。
ある期間中に1つの資産に対して複数の部分除・売却を実行したら、取引間で売却損益を算出する必要があります。
損益=売却価額 - 撤去費用 - 除・売却純帳簿価額+再評価償却累計額
累計生産高比例法を使用する資産を部分除・売却する場合は、生産能力を手動で調整して除・売却部分を反映させる必要があります。
グループ資産を一度に除・売却するには、「一括除・売却」ウィンドウを使用します。除・売却する資産を選択するには、資産カテゴリ、資産キー、事業所、減価償却費勘定科目セグメント、従業員、資産番号範囲および事業供用日範囲を含む選択基準を指定します。親資産とともに従属資産を自動的に除・売却するように選択もできます。
一括除・売却を定義する際に、選択された資産を除・売却するコンカレント要求を即座に発行するか、一括除・売却の定義を保存しておいて後で発行するかを選択できます。コンカレント要求を発行する前に、一括除・売却の詳細を変更できます。
一括除・売却を行うと、「一括除・売却レポート」および「一括除・売却例外レポート」が自動的に実行されます。これらのレポートをレビューして、一括除・売却を実行するか、あるいは、必要であるなら、個別の除・売却取引を修正できます。
処理時間を減らすために、複数の処理でこのプログラムを同時に実行する場合、Oracle Assetsでは、このプログラムを並行処理するように設定できます。並行処理の設定および「FA: 並行要求数」プロファイル・オプションの詳細は、「プロファイル・オプションおよびプロファイル・オプション・カテゴリの概要」を参照してください。
次のタイプの資産は、たとえ除・売却取引の一部に選択されていたとしても、除・売却されません。
入力した除・売却の日付より後の取引のある資産
1つ以上の値が除・売却選択基準を満たさない、乗算配分された資産
再稼働については、前会計年度に除・売却された資産
他の資産台帳に影響を与えずに、資産またはグループ資産をどの減価償却台帳からでも除・売却できます。全資産台帳から資産を除・売却するには、「資産台帳管理」ウィンドウで各資産台帳から除・売却するか、または「一括コピー」を設定して、除・売却を他の資産台帳にコピーします。
除・売却取引ごとにステータスが割り当てられます。新しい除・売却には、「保留中」ステータスが割り当てられます。減価償却を実行するか、売却損益を算出すると、ステータスは「処理済」に変わります。
保留中の除・売却を再稼働すると、除・売却取引は削除され、資産は即時再稼働されます。処理済の除・売却を再稼働すると、ステータスが「処理済」に変わり、「損益の計算」プログラムを再実行または減価償却を実行して再稼働を処理しなければなりません。
一括除・売却を実行すると、保留中の除・売却取引が作成されます。一括再稼働すると、これらの資産は即時再稼働されます。処理済の除・売却を一括再稼働すると、「損益の計算」プログラムを再実行または減価償却を実行して再稼働を処理しなければなりません。
投資税額控除(ITC)を計上した資産を除・売却し、投資税額控除返還率が適用される場合は、金額が自動的に計算されます。
資産の除・売却取引を取り消すことができます。総勘定元帳に必要な仕訳がすべて作成されて、抜けていた減価償却費を補います。個別および一括の除・売却取引を再稼働できます。複数の部分除・売却を行った場合に再稼働できるのは、最新の部分除・売却のみです。前の会計年度中に除・売却した資産は再稼働できません。再稼働できるのは、現行会計年度中に除・売却した資産のみです。
Oracle Assetsでは、資産を除・売却するときに、取得時とは異なる按分方法を使用できます。「除・売却」ウィンドウと「一括除・売却」ウィンドウの除・売却年度償却方法は、「資産カテゴリ」ウィンドウで設定した除・売却年度償却方法の値となります。「損益の計算」プログラムを実行する前に、各資産の除・売却年度償却方法を「除・売却」ウィンドウで変更できます。
減価償却額を日数で除算し、日次の按分方法と日次の按分方法用カレンダを使用するように資産台帳を設定する場合、およびその資産台帳内の資産を現行期間中に除・売却する場合は、除・売却前日までの日数分の減価償却費が計上されます。前期の除・売却を実行すると、除・売却日までの減価償却費が取り消されます。資産を再稼働すると、現行期間の末日までの減価償却費が遡及計上されます。
現行会計年度中の最新の取引日以後にのみ遡って除・売却できます。
未計画減価償却額がある資産には、前期間の除・売却を実行できません。関連項目: 未計画減価償却
売却価額および撤去費用は、除・売却および一括除・売却を実行するときに入力できます。一括除・売却については、合計売却価額または合計撤去費用金額(あるいはその両方)を入力します。除・売却された資産の合計金額は、各資産の取得価額に従って按分されます。
次の算式を使って、売却価額金額が選択された資産全体に按分されます。
売却価額(各資産)=資産の取得価額÷選択された資産すべての取得価額合計×売却価額
次の算式を使って、撤去費用金額が選択された資産全体に按分されます。
撤去費用(資産ごとに)=資産の取得価額÷選択された資産すべての取得価額合計×撤去費用
関連項目
「除・売却」ウィンドウで個別の資産を除・売却できます。「一括除・売却」ウィンドウで資産グループを除・売却できます。
資産を取得価額別または単位数別に部分除・売却または全部除・売却します。
「ナビゲータ」ウィンドウから「資産」 > 「資産ワークベンチ」を選択します。
除・売却する資産を検索します。
ヒント: 資産番号や現品票番号など、一意の値を使用すると、効率よく検索できます。
「除・売却」を選択します。
資産を除・売却する減価償却台帳を選択します。
除・売却日を入力します。この日付は、現行会計年度中に含まれ、その資産の他の取引日以後にする必要があります。
資産を全部除・売却するには、数量すべてまたは取得価額全体を入力します。
資産が全部減価償却される前に除・売却する場合は、「除・売却年度償却」を入力します。
「除・売却タイプ」を入力します。
税務台帳内の1250資産区分の資産を除・売却する場合は、次のように行います。
「定額法」と、「フォーム4797 - 1250動産の処理からの収益レポート」に使用する耐用年数を選択します。
除・売却する資産に置き換わる交換資産がある場合、その交換資産の資産番号を入力します。
注意: 除・売却取引で交換資産を追跡する場合は、現在の資産を除・売却する前に、交換資産をOracle Assetsシステムに追加しておく必要があります。
親資産を除・売却する場合は、「従属資産」を選択して除・売却取引により影響を受ける従属資産を表示します。必要に応じ、これらの従属資産は別に除・売却できます。
作業内容を保存します。
除・売却取引ごとに一意の参照番号が割り当てられるので、その番号を使用して除・売却を継続記録できます。
必要であれば、売却損益を算出し、除・売却取引のステータスを「保留中」から「処理済」に変更します。関連項目: 除・売却損益の計算
「ナビゲータ」ウィンドウから「資産」 > 「資産ワークベンチ」を選択します。
請求書情報の変更対象となる資産を検索します。
ヒント: 資産番号や現品票番号など、一意の値を使用すると、効率よく検索できます。
「検索」を選択して「資産」ウィンドウにナビゲートします。
除・売却するソース明細のある資産を選択します。
「ソース明細」を選択して、「ソース明細」ウィンドウにナビゲートします。
除・売却するソース明細を選択するか、金額を入力します。
「除・売却」を選択して、「ソース明細除・売却」ウィンドウにナビゲートします。
必要なフィールドを変更します。
注意: 除・売却単位または除・売却取得価額は変更できません。「除・売却」ウィンドウで取り消した後に、単位または取得価額情報を変更する必要があります。この情報は「ソース明細」ウィンドウで変更できます。「ソース明細」ウィンドウでの変更内容は、「除・売却」ウィンドウにナビゲートした際に「除・売却」ウィンドウに伝播されます。
「完了」を選択して作業内容を保存します。
除・売却する数量または取得価額を入力します。残存価格は、除・売却取得価額/合計取得価額の割合に比例して減少します。
注意: 数量で部分除・売却する場合、「続行」を選択して「資産割当」ウィンドウで除・売却する対象を指定する必要があります。
資産グループをまとめて一度に除・売却することができます。「一括除・売却」ウィンドウから選択基準を選択し、除・売却する資産グループを選択します。
一括除・売却を定義する際に、選択された資産を除・売却するコンカレント要求を即座に発行するか、一括除・売却の定義を保存しておいて後で発行するかを選択できます。コンカレント要求を発行する前に、一括除・売却の詳細を変更できます。
一括除・売却取引を再稼働することもできます。関連項目: 除・売却エラーの訂正(再稼働)
注意: 一括除・売却を実行すると、「損益の計算」プログラムを実行するまで処理されない保留中の取引が作成されます。例外として、数量で一括除・売却を実行した場合、ステータスは自動的に「処理済」に設定されます。
「一括除・売却」ウィンドウにナビゲートします。
複数の資産を除・売却する資産台帳を入力します。
一括除・売却の日付を入力します。除・売却の日付を同じ会計年度の前期間に戻すか、または現行期間オープン内での日付を入力できます。先日付期間には日付を入力できません。
この一括除・売却の「除・売却タイプ」、または事由を入力します。入力したタイプは選択基準を満たすすべての資産に当てはまります。
一括除・売却の合計売却価額および合計撤去費用がある場合は、入力します。それぞれの資産の取得価額に従って一括除・売却するよう選択した資産全体に、それらの金額は按分されます。
一括除・売却の選択基準を満たす親資産すべての従属資産レベルを、すべて除・売却するかどうか選択します。
「除・売却」リージョンで「資産タイプ」ポップリストを使用して、「建設仮勘定」、「資産計上」または「費用処理済」資産のいずれを除・売却するかを指定します。ブランク・オプションを選択して、「建設仮勘定」、「資産計上」、「費用処理済」または「グループ」資産を除・売却します。
次の中から選択します。
「償却済 Yes」のチェック・ボックスをオンにし、償却済資産のみを除・売却します。
「償却済 No」のチェック・ボックスをオンにし、償却未終了の資産のみを除・売却します。
ウィンドウで指定した資産すべてを除・売却します。「償却済」チェック・ボックスのいずれもチェックしません。
一括除・売却には、次の選択基準から1つ以上を選択します。
GL減価償却費勘定範囲
事業所
グループ資産
従業員名および従業員番号
資産カテゴリ
資産キー
取得価額範囲
資産番号範囲
事業供用日範囲
グループ資産関連
グループ資産
1つ以上のフィールドに値を入力する場合、一括除・売却の選択基準すべてを満たす資産のみが含まれます。たとえば、事業所および従業員を入力すると、その従業員と事業所の両方に割り当てられた資産すべてが含まれます。その事業所内の資産でも、その従業員に割り当てられていない資産は含まれません。
注意: Oracle Assetsの選択基準は、アルファベット順に基づいています。たとえば、100から200までの資産番号を入力すると、1044や100234といった資産番号が、選択に含まれます。
「作成」を選択すると、Oracle Assetsには入力したすべての除・売却情報が保存されますが、除・売却取引は実行されません。ステータス・フィールドは「新規」から「作成済」に変更されます。作成した除・売却の確認後、次のステップに進みます。オプションで、作成した除・売却取引の基準を破棄および変更の追加を選択できます。
一括除・売却取引を破棄します。作成した除・売却を破棄するには、「破棄」を選択します。ステータスは「破棄」に変更され、入力した情報はすべてパージされます。
除・売却基準を絞り込みます。作成した除・売却の基準をさらに絞り込むか基準を変更するには、「一括除・売却の準備」ウィンドウから「一括取引」 > 「除・売却」 > 「準備」にナビゲートします。「一括除・売却の準備」ウィンドウでは、除・売却の基準を変更するか、さらに絞り込むことができます。たとえば、バックデートの範囲を変更したり、選択した除・売却を部分除・売却に変換したり、売上代金を必要なだけ再割当てすることができます。
作成した除・売却をOracle Assetsで自動的に完了および転記するには、「除・売却」を選択します。「除・売却」を選択すると、「一括除・売却レポート」および「一括除・売却例外レポート」も実行されます。取引のステータスは一時的に「作成済」から「保留中」になり、一括除・売却処理が完了すると「完了」に変更されます。
「一括除・売却の転記」コンカレント・プログラムを実行して、除・売却取引を完了することもできます。このプログラムを実行するには、「一括取引」 > 「除・売却」 > 「転記」にナビゲートします。「一括除・売却の転記」コンカレント・プログラムに、転記する除・売却取引の資産台帳およびバッチ番号のパラメータのプロンプトが表示されます。パラメータを入力後、「発行」を選択して一括除・売却取引を完了します。
「レビュー」を選択して、「一括除・売却レポート」を発行します。このステップは、「転記」処理が完了していれば、いつでも行うことができます。
完了した一括除・売却取引の損益を処理する準備ができたら、「損益の計算」プログラムを実行します。関連項目: 損益の計算
注意: 損益は、数量で一括除・売却を実行する際に自動的に計算されます。
関連項目
過去の会計年度に除・売却した資産は再稼働できません。再稼働できるのは、最新の部分除・売却のみです。個別および一括の除・売却取引を両方再稼働できます。
「ナビゲータ」ウィンドウから「資産」 > 「資産ワークベンチ」を選択します。
再稼働する資産を検索します。
ヒント: 資産番号や現品票番号など、一意の値を使用すると、効率よく検索できます。
「除・売却」を選択します。
取り消す除・売却取引を問い合せます。
「処理済」ステータスになっている場合は、「再稼働」を選択します。「保留中」ステータスになっている場合は、「除・売却取消」を選択します。
「処理済」ステータスになっている場合は、損益の計算を行い資産を再稼働します。「保留中」ステータスになっている場合は、除・売却取引が削除されます。
「除・売却」ウィンドウから再稼働取引の問合せを行い、「再稼働取消」ボタンを選択します。
「一括除・売却」ウィンドウにナビゲートします。
一括処理番号を使用して再稼働する一括除・売却取引を問い合せます。
「元に戻す」を選択して、「損益の計算」プログラムをまだ実行していない除・売却について逆仕訳します。
「再稼働」を選択して、「損益の計算」プログラムを実行済の除・売却について逆仕訳します。
注意: 「損益の計算」プログラムを実行した後に一括除・売却を再稼働すると、「損益の計算」プログラムを再実行して一括再稼働を処理しなければなりません。
関連項目
資産区分未登録除・売却資産レポートおよび除・売却タイプ未設定除・売却資産レポート
資産のグループは、Oracle Assetsを使用して除・売却できます。これを行うには、外部インタフェース表に対象の資産を移入して、明細ステータスを「転記」に設定し、「一括除・売却の転記」処理を実行します。
Oracle Assetsを使用すると、取得価額と単位の部分除・売却を実行できます。ただし、除・売却はバッチ番号のみを使用してグループ化できるため、利用できるOracle Assetsの一括除・売却機能は制限されます。
関連項目
外部除・売却バッチで取得価額と単位の除・売却を処理するには、FA_MASS_EXT_RETIREMENTS表に正しい除・売却バッチを移入する必要があります。ソース明細の除・売却を実行するには、FA_MASS_EXT_RETIREMENTSに値を移入する他に、ソース明細詳細をFA_EXT_INV_RETIREMENTS表に移入する必要があります。一括外部除・売却には次のビジネス・ルールが適用されます。
最初のレビュー・ステータスは、外部システムによって「新規」、「保留中」または「転記」に設定されている必要があります。
レビュー・ステータス「新規」は、データが新規であるため、「一括除・売却の転記」処理で除・売却を開始する前に追加情報が必要であることを示します。
レビュー・ステータス「保留中」は、レビュー・ステータスが「転記」に設定されるまで「一括除・売却の転記」処理によるデータ処理は実行されないことを示します。
レビュー・ステータス「転記」は、「一括除・売却の転記」処理でデータの除・売却を開始する準備が完了したことを示します。
レビュー・ステータス「エラー」は、データが無効なため、「一括除・売却の転記」処理での除・売却対象として発行されないことを示します。エラーのレコードをデータベースから削除する必要がある場合は、これらのレコードを「削除」に設定できます。削除するには、一括外部除・売却のパージ・プログラムを実行します。
レビュー・ステータス「削除」は、データが「一括除・売却の転記」処理での除・売却対象として発行されないことを示します。
転記済または削除済のレコードは、一括外部除・売却のパージ処理を使用してデータベースから完全に削除できます。
外部システムまたはOracle Projectsから渡された表示データはすべて変更できます。
除・売却する資産および関連する詳細をFA_MASS_EXT_RETIREMENTS表に移入します。ソース明細の除・売却の場合は、FA_MASS_EXT_RETIREMENTSとFA_EXT_INV_RETIREMENTSの両方を移入する必要があります。
除・売却明細のステータスを「転記」に設定します。
「一括除・売却の転記」コンカレント処理を発行します。
次の表に、FA_MASS_EXT_RETIREMENTS表の各列とその依存関係を示します。
列名 | データ型 | 注釈 |
---|---|---|
BATCH_NAME | VARCHAR2(15) | 必須。除・売却バッチを後続の除・売却バッチから区別するために使用します。または、外部システムから一度にロードするすべての一括除・売却に対して同じ名称を使用します。 |
MASS_EXTERNAL_ RETIRE_ID | NUMBER(15) | 必須。Oracle Assetsでは、一括除・売却の一意の識別子としてこの列が使用されます。通常、MASS_EXTERNAL_RETIRE_IDの値は連番です。この列の移入には、シーケンス・ジェネレータを使用できます。 |
RETIREMENT_ID | NUMBER(15) | オプション。この列は使用しないでください。 |
BOOK_TYPE_CODE | VARCHAR2(15) | オプション。除・売却対象の資産が記載されている資産台帳用に使用します。「資産台帳管理」ウィンドウで設定した資産台帳を選択する必要があり、その資産台帳には資産が定義されている必要があります。この列の値は大文字である必要があります。 |
REVIEW_STATUS | VARCHAR2(8) | 必須。外部システムから除・売却情報をインポートするために、「一括外部除・売却」ウィンドウで資産をレビューするには、この列の値を「新規」に設定します。 すべての必須情報を入力し、除・売却を即時に転記する場合は、この列の値を「転記」に設定します。 |
ASSET_ID | NUMBER | オプション。除・売却する資産の識別子用に使用します。このASSET_IDは一意の内部識別子で、外部識別子のASSET_NUMBERとは異なります。 |
TRANSACTION_NAME | VARCHAR2(30) | オプション。この資産の除・売却に関する詳細、およびその他の詳細を記載するために使用します。 |
DATE_RETIRED | DATE | オプション。この資産を除・売却する日付を入力するか、空白にしてシステムで日付を決定します。この日付は、現行会計年度中の日付で、その資産に関する他の取引日以後の日付である必要があります。 |
DATE_EFFECTIVE | DATE | オプション。将来使用するために予約されています。 |
COST_RETIRED | NUMBER | オプション。除・売却する資産の取得価額用に使用します。 |
RETIREMENT_PRORATE_ CONVENTION | VARCHAR2(10) | オプション。除・売却に対して有効な按分方法を入力します。空白にして、システムで資産の按分方法を決定することもできます。 |
UNITS | NUMBER | オプション。単位数を示すために使用します。部分単位数を指定した場合は、それに従ってdistribution_id列も移入する必要があります。 |
PERCENTAGE | NUMBER | オプション。将来使用するために予約されています。 |
COST_OF_REMOVAL | NUMBER | オプション。資産の撤去費用(ある場合)を入力するために使用します。 |
PROCEEDS_OF_SALE | NUMBER | オプション。資産の売却価額(ある場合)を入力するために使用します。 |
RETIREMENT_ TYPE_CODE | VARCHAR2(15) | オプション。事前定義の有効な除・売却クイックコードを入力します。 |
REFERENCE_NUM | VARCHAR2(15) | オプション。参照番号(ある場合)用に使用します。 |
SOLD_TO | VARCHAR2(30) | オプション。この資産の売却先パーティの名称を入力するために使用します。 |
TRADE_IN_ASSET_ID | NUMBER | オプション。資産の交換先の新しい資産の資産識別子用に使用します。ASSET_IDは一意の内部識別子で、外部識別子のASSET_NUMBERとは異なります。 |
CALC_GAIN_ LOSS_FLAG | VARCHAR2(3) | 必須。除・売却処理の直後に「損益の計算」処理を実行する場合は「Yes」と入力します。そうでない場合は「No」と入力します。 |
STL_METHOD_CODE | VARCHAR2(12) | オプション。税務台帳の1250動産をレポートする除・売却の定額法用に使用します。 |
STL_LIFE_IN_MONTHS | NUMBER | オプション。除・売却の定額期間用に使用します。 |
STL_DEPRN_AMOUNT | NUMBER | オプション。税務台帳の1250動産をレポートする定額法減価償却額用に使用します。 |
CODE_ COMBINATION_ID | NUMBER(15) | オプション。UNITS列に部分単位数が入力されている場合、この列はLOCATION_ID列およびASSIGNED_TO列とともに使用します。部分除・売却される割当は、これらの列の組合せによって判断されます。 |
LOCATION_ID | NUMBER(15) | オプション。UNITS列に部分単位数が入力されている場合、この列はCODE_COMBINATION_ID列およびASSIGNED_TO列とともに使用します。部分除・売却される割当は、これらの列の組合せによって判断されます。 |
ASSIGNED_TO | NUMBER(15) | オプション。UNITS列に部分単位数が入力されている場合、この列はCODE_COMBINATION_ID列およびLOCATION_ID列とともに使用します。部分除・売却される割当は、これらの列の組合せによって判断されます。 |
CREATED_BY | NUMBER(15) | 必須。この列には値1を使用するか、一括除・売却を処理する個人の特定ユーザーIDを入力します。 |
CREATION_DATE | DATE | 必須。この除・売却明細をFA_MASS_EXT_RETIREMENTS表にロードする日付用に使用します。 |
LAST_UPDATED_BY | NUMBER(15) | 必須。この列には値1を使用するか、一括除・売却を処理する個人の特定ユーザーIDを入力します。 |
LAST_UPDATE_DATE | DATE | 必須。この除・売却明細をFA_MASS_EXT_RETIREMENTS表にロードする日付用に使用します。 |
LAST_UPDATE_LOGIN | NUMBER(15) | オプション。この列には値 1を使用するか、一括除・売却を処理する個人の特定ユーザーIDを入力します。 |
次の表に、FA_EXT_INV_RETIREMENTS表の各列とその依存関係を示します。
列名 | NULL | 型 | 注釈 |
---|---|---|---|
MASS_EXTERNAL_RETIRE_ID | NULL以外 | NUMBER(15) | 一括外部除・売却の識別子。 |
SOURCE_LINE_ID | NULL以外 | NUMBER(15) | 除・売却が処理されるソース明細の識別子。 |
COST_RETIRED | NULL以外 | NUMBER | ソース明細から除・売却される金額。 |
SOURCE_LINE_ID_RETIRED | NUMBER(15) | 除・売却されるソース明細の識別子。 |
次の目的で損益の計算プログラムを実行します。
除・売却による損益を計算します。
再稼働された資産の償却累計額を修正します。
必要に応じて、税務台帳の除・売却資産に対する投資税額控除返還額を計算します。
ヒント: 除・売却は減価償却プログラムで自動的に処理されますが、期末処理時間を減らすために「損益の計算」プログラムを期間中に複数回実行できます。
注意: 複数報告通貨(MRC)を使用している場合、「損益の計算」プログラムは、標準の固定資産職責またはMRCプライマリ職責を使用した場合のみ実行できます。MRCレポート職責を使用して、このプログラムを実行することはできません。
標準の固定資産職責またはMRCプライマリ職責を使用して「損益の計算」プログラムを実行すると、このプログラムは、関連するレポート職責に対しても自動的に実行されます。関連項目: 『Oracle Applicationsにおける複数報告通貨』
「ナビゲータ」ウィンドウから「減価償却」 > 「損益の計算」を選択します。
「パラメータ」ウィンドウで、損益計算の対象となる資産台帳を入力します。
「発行」を選択してコンカレント処理を発行し、損益を計算します。
処理時間を減らすために、複数の処理でこのプログラムを同時に実行する場合、Oracle Assetsでは、このプログラムを並行処理するように設定できます。並行処理の設定および「FA: 並行要求数」プロファイル・オプションの詳細は、「プロファイル・オプションおよびプロファイル・オプション・カテゴリの概要」を参照してください。
要求が終了した後で、ログ・ファイルをレビューします。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の「要求の発行」
フィールド従業員は、「除・売却要求」機能を使用して、資産の除・売却要求を発行できます。資産除・売却責任者がOracle Assetsでこの要求を受け取り、レビューします。その後責任者はこれらの要求を編集し、除・売却処理を完了させます。
この除・売却要求により、このフィールドには資産カテゴリ、事業所、事業供用開始日付、除・売却数量、シリアル番号、製造業者、モデル番号、現品票番号など、フィールドで入手可能な資産に関する情報がすべて取得されます。取得された除・売却取引に関する情報には、プロジェクト、タスク、撤去費用や売却価額も含まれています。Oracle Assetsの資産除・売却責任者である固定資産会計担当は、この要求をレビューし、必要に応じて追加、修正し、除・売却要求処理を完了させます。
インバウンドAPIにより、外部資産追跡システムからの除・売却情報は、除・売却要求として、インタフェースを介してOracle Assetsに直接送信できるようになります。インポートされた除・売却要求により、各期間に要求される処理量が膨大になる可能性があるため、インポートされた除・売却要求すべてをバッチ処理するというオプションもあります。バッチ処理を使用すると、手動による介在や個々の要求のレビューの必要性がなくなります。関連項目: 資産グループの除・売却
フィールド従業員は、財務システムから除・売却する必要のある、1つ以上の処分されたフィールド資産を特定します。フィールド従業員が入力する除・売却要求には、フィールド従業員に既知の、資産およびその除・売却に関する多くの情報が取り込まれます。
Oracle Projectsで、「一括除・売却」ウィンドウにナビゲートします。
ウィンドウの最上部で、資産台帳名および資産の除・売却に関する情報をすべて入力します。
注意: 「ステータス」フィールドは、デフォルトの「新規」になり、フィールド従業員は変更できません。
「除・売却基準」タブおよび「追加基準」タブを使用して、入手可能な資産識別情報を入力します。
メニューから「保存」を選択して、作業内容を保存します。
注意: 要求を保存すると、一括処理番号が自動的に作成されます。フィールドおよび経理スタッフは、この番号により除・売却要求の問合せや追跡が可能になります。
メニューから「削除」を選択すると、除・売却要求を削除できます。自分で作成した「新規」ステータスの除・売却要求のみ削除できます。
固定資産会計担当は、新規に作成された除・売却要求を、妥当性および情報の内容の点からレビューします。除・売却要求にある情報は、必要に応じて追加および修正できます。
一括除・売却作成処理では、除・売却要求に入力された基準に基づいて、除・売却する資産が検索および選択されます。この処理ではまた、除・売却取得価額に基づいて、各除・売却に除・売却取得価額が適用されます。
一括除・売却バッチおよびバッチに含まれている個々の資産をレビューし、その後情報を編集、追加、削除できます。次に一括除・売却取引がOracle Assetsに転記されます。
「一括除・売却」ウィンドウにナビゲートします。
レビューする除・売却要求を問い合せます。必要に応じて情報を追加および修正します。
注意: 新規除・売却要求はすべて、「新規」ステータスになります。このステータスは、「保留中」に変更できます。
「作成」ボタンを選択して、除・売却要求基準を満たす資産を含む一括除・売却バッチを作成します。この選択処理ではまた、除・売却取得価額に基づいて、選択された各除・売却に除・売却取得価額が適用されます。要求のステータスは、「新規」または「保留中」から「作成済」に変更されます。
一括除・売却を破棄し、後続の処理を終了するには、「破棄」ボタンを選択します。
必要に応じて、「一括除・売却の検索」ウィンドウにナビゲートし、任意の除・売却を個別にレビュー、編集、削除します。
プロジェクトに関連のない資産の撤去費用および売却価額は、入力または修正できます。プロジェクト関連資産については、除・売却取得価額は除・売却取得価額処理機能を使用して別に処理されるため、撤去費用および売却価額は変更できません。
「一括除・売却」ウィンドウで、「除・売却」ボタンを選択し、「一括除・売却の転記」処理を発行し、一括除・売却を転記します。この処理が完了すると、一括除・売却レポートおよび一括除・売却例外レポートが自動的に実行されます。一括除・売却のステータスは、一時的に「作成済」から「保留中」になり、この処理が完了すると「完了」に変更されます。
インポートされた除・売却要求は、個別にまたはバッチで処理できます。インポートされた要求の個別処理は、前述の手動で作成された除・売却要求の処理方法に類似しています。
もともと外部システムにあった除・売却要求は、除・売却要求APIを介してOracle Assetsにインポートされます。インポートされた要求のステータス・フィールドは、自動的に「保留中」になります。必要に応じてこの要求の妥当性および情報の内容についてレビューできます。
バッチ資産選択プログラムを発行すると、「保留中」ステータスの除・売却要求がすべて検索され、その中から除・売却要求基準を満たした除・売却対象の資産が選択されます。
バッチ・プログラムにより、除・売却要求を満たすための十分な資産数が検索されていないこと、または除・売却要求で1つ以上の必須フィールドが未入力であることを示すエラー・ログが作成されます。このバッチ処理ではまた、除・売却取得価額に基づき、選択された各除・売却項目に対して除・売却取得価額が割り当てられます。
選択された資産のバッチをレビューし、バッチ転記処理を使用して、一括除・売却バッチをOracle Assetsに転記できます。
除・売却要求APIを使用して、外部システムから除・売却要求をOracle Assetsにインポートします。
「一括除・売却」ウィンドウにナビゲートします。一括処理番号を使用して、レビューする要求を個別に問い合せます。新規の除・売却要求を、妥当性および情報の完全性の点からレビューします。必要に応じて情報を追加、編集、削除します。
「作成」ボタンを選択して、除・売却要求基準を満たす資産を含む一括除・売却を作成します。この選択処理ではまた、除・売却取得価額に基づいて、選択された各除・売却に除・売却取得価額が適用されます。要求のステータスは、「新規」または「保留中」から「作成済」に変更されます。
一括除・売却を破棄し、後続の処理を終了するには、「破棄」ボタンを選択します。
必要に応じて、「一括除・売却の検索」ウィンドウにナビゲートし、任意の除・売却を個別に検索、レビュー、編集、削除します。
プロジェクトに関連のない資産については、撤去費用および売却価額を入力または修正できます。プロジェクト関連資産については、除・売却取得価額は除・売却取得価額処理機能を使用して別に処理されるため、撤去費用および売却価額の変更はできません。
「一括除・売却」ウィンドウで、「除・売却」ボタンを選択し、「一括除・売却の転記」処理を発行し、一括除・売却を転記します。この処理が完了すると、一括除・売却レポートおよび一括除・売却例外レポートが自動的に実行されます。一括除・売却のステータスは、一時的に「作成済」から「保留中」になり、「一括除・売却の転記」処理が完了すると「完了」に変更されます。
除・売却要求APIを使用して、外部システムから除・売却要求をOracle Assetsにインポートします。
必要に応じて、新規の除・売却要求を妥当性および情報の完全性の点からレビューします。「一括除・売却」ウィンドウにナビゲートし、すべてまたは選択したインポート済除・売却要求を問い合せます。新規にインポートされた除・売却要求は、「ステータス」フィールドの「保留中」を問い合せることにより検索できます。要求をレビューし、必要に応じて修正および追加事項を入力します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートし、「保留中除・売却基準の処理」プログラムを選択します。
パラメータには、「資産台帳」および「拡張検索」があり、「Yes」または「No」で指定します。「拡張検索」に対し「Yes」または「No」を選択した場合の動作を次に示します。
「Yes」: 「拡張検索」基準パラメータに「Yes」を選択しており、この除・売却要求基準を使用して検索された資産数量が、除・売却要求で指定された数量よりも少ない場合は、指定された事業供用開始日付範囲外の資産も追加されます。指定された事業供用開始日付範囲外の資産は、FIFO基準で選択されます。
「No」: 「拡張検索基準」に「Yes」を選択しており、この除・売却要求基準を使用して検索された資産数量が、除・売却要求で指定された数量よりも少ない場合は、要求は保留になります。
「保留中除・売却基準の処理」プログラムを発行して、「保留中」ステータスの除・売却要求をすべて自動的に選択して処理します。
除・売却要求で除・売却取得価額が指定されている場合は、その額は元の取得価額により按分されます。
注意: インポートされた除・売却要求の最初のステータスは「保留中」になります。
エラー状態についてエラー・ログでレビューします。考えられるエラー状態の例を次に示します。
除・売却要求基準を満たす資産数が不十分。
除・売却要求の1つ以上の必須フィールドが未入力。
必要に応じて、「一括除・売却」ウィンドウにナビゲートし、作成された一括除・売却の問合せ、レビュー、編集を行います。一括除・売却を破棄し、後続の処理を終了するには、「破棄」ボタンを選択します。
必要に応じて、「一括除・売却の検索」にナビゲートし、任意の除・売却を個別に検索、レビュー、編集、削除します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートし、「一括除・売却の転記」プログラムを選択します。パラメータには、「資産台帳」と「バッチ名」が含まれます。「資産台帳」パラメータには、資産台帳を選択する必要があります。「バッチ名」パラメータは、オプションです。バッチを選択すると、転記はバッチに限定されます。バッチを指定しない場合は、プログラムにより「作成済」ステータスで、選択した資産台帳パラメータに関連付けられている一括除・売却バッチすべてが転記されます。
この処理が完了すると、一括除・売却レポートおよび一括除・売却例外レポートが自動的に実行されます。選択した一括除・売却のステータスは、一時的に「作成済」から「保留中」になり、一括除・売却の転記処理が完了したときに「完了」に変わります。
関連項目