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Sun Server X4-4 サービスマニュアル
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Document Information

このドキュメントの使用法

Sun Server X4-4 サービスマニュアルの概要

Sun Server X4-4 の概要

トラブルシューティングと診断

サーバーコンポーネントのハードウェア障害のトラブルシューティング

サーバーのハードウェア障害のトラブルシューティング

基本的なトラブルシューティングプロセス

ハードウェア障害のトラブルシューティング

トラブルシューティングおよび診断情報

フロントパネルのインジケータのトラブルシューティング

サーバーのブートプロセスと正常動作状態のインジケータ

位置特定インジケータのオン

温度超過状態

PSU 障害

メモリーの障害

CPU 障害

ファンモジュールの障害

SP 障害

フロントパネルのランプテスト

インジケータの点滅速度

常時点灯

常時消灯

遅い点滅速度

速い点滅速度

1 回の (スタンバイ) 点滅速度

遅い一斉の点滅速度

挿入点滅

一斉の常時点灯

交互の (無効な FRU) 点滅速度

フィードバック点滅

データ点滅速度

順次 (診断) 点滅速度

サーバーの障害検知テスト回路

システムの冷却の問題のトラブルシューティング

外気温が高すぎる

通気の遮断

内部の圧力の低下

ハードウェアコンポーネントの障害

電源の問題のトラブルシューティング

AC 電源接続

電源装置 (PSU)

上部カバー

診断ツールを使用したトラブルシューティング

診断ツール

診断ツールに関するドキュメント

サーバーにデバイスを接続する

デバイスをサーバーに接続する

バックパネルコネクタの位置

シリアルポート共有の構成

CLI を使用してシリアルポート出力を割り当てる

Web インタフェースを使用してシリアルポート出力を割り当てる

Ethernet ポートのブート順序およびデバイスの命名

Ethernet ポートのブート順序

Ethernet ポートのデバイスの命名

バックパネルのピンホールのスイッチ

ヘルプの参照方法

サポートの連絡先

シャーシのシリアル番号の確認

サーバーの保守

サーバーの保守の準備をする

CRU コンポーネントの保守

FRU コンポーネントの保守

サーバーの再稼働

ブート時のサーバーの保守

サーバーの仕様

索引

電源の問題のトラブルシューティング

サーバーに電源が投入されない場合、問題の原因は次のいずれかである可能性があります。

AC 電源接続

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AC 電源コードは、サーバーの電源装置と電源を直接接続するものです。サーバーの電源装置には、別々の安定した AC 回路が必要です。電源の電圧のレベルや変動が不十分な場合は、サーバーの電源の問題が発生する可能性があります。電源装置は、特定の電圧で、許容範囲内の電圧変動で動作するように設計されています (サーバーの仕様を参照)。4 CPU 構成のサーバーは 200-240 VAC で動作する必要がありますが、2 CPU 構成のサーバーは 100-127 VAC または 200-240 VAC のいずれかで動作できます。プロセッササブシステムの詳細は、プロセッササブシステムを参照してください。

処置: 両方の AC 電源コードがサーバーに接続されていることを確認し、コンセントに正しい電力が供給されていることを確認してください。必要に応じて、電力をモニターして、許容可能な範囲内にあることを確認してください。インジケータパネルを確認することで、電源装置の接続と動作が適切であることを確認できます。点灯した緑色の AC OK インジケータと DC OK インジケータは、PSU が適切に機能していることを示します。オレンジ色の AC OK インジケータは、PSU への交流電力が不十分であることを示します。

予防策: AC 電源コードの固定クリップを使用し、偶発的に外れるリスクが最小限に抑えられるようにコードを取り付けてください。サーバーに電力を供給する AC 回路が安定していて、過度な負荷がかかっていないことを確認してください。

電源装置 (PSU)

image:サーバーの電源ケーブルを示す図。

サーバーの電源装置 (PSU) は、必要なサーバーの電圧を AC 電源コンセントから供給します。PSU が動作不能であったり、プラグが電源から抜かれていたり、内部コネクタから取り外されていると、サーバーの電源を投入することができません。

処置: AC ケーブルが両方の PSU に接続されていること、および PSU が動作可能であることを確認してください (PSU インジケータパネルで緑色の AC OK インジケータが点灯しているはずです)。そうでない場合、PSU が適切に取り付けられていることを確認してください。内部コネクタにしっかり固定されていない PSU には、電力が供給されず、緑色の AC OK インジケータが点灯しません。

予防策: 電源装置に障害が発生した場合は、すぐに交換してください。冗長性を確保するため、サーバーには 2 基の PSU があります。この冗長構成により、障害が発生した PSU によるサーバーのダウンタイムや予期しないシャットダウンが防止されます。冗長性により、PSU のいずれかに障害が発生した場合でも、サーバーは作動し続けることができます。ただし、サーバーが 1 基の PSU から電源を供給されるようになると、冗長性は存在しなくなり、ダウンタイムや予期しないシャットダウンのリスクが高くなります。電源装置を取り付ける際は、しっかり固定されて、ドライブベイ内部のコネクタに固定されていることを確認してください。適切に取り付けられている PSU では、緑色の AC OK インジケータが点灯します。

上部カバー

image:サーバーの上部カバーを示す図。

サーバーの上部カバーは、サーバーを適切に機能させるための重要なコンポーネントです。上部カバーはサーバー内の圧力領域を維持するため、サーバーの冷却サブシステムには重要です。また、上部カバーは、内部コンポーネントの損傷や、偶発的な高電圧への暴露からも保護します。これらの理由により、サーバーの上部カバーはサーバーの電源に連動しています。この連動はスイッチによって行われます。スイッチには 2 つのコンポーネントがあり、1 つのコンポーネントはサーバー内部の電源装置 PS1 のボックスに取り付けられ、もう 1 つは上部カバーの下面に取り付けられています。カバーをサーバーに取り付けると、これらの 2 つのコンポーネントが整列し、スイッチが閉じて、電力がサーバーに流れます。カバーを取り外すと、スイッチが開いて、電力の流れを遮断します。サーバーに電源が投入されてフル電源モードに移行しているときにカバーを取り外すと、サーバーへの電源は即座に切断されます。

処置: サーバーの電源が投入されない場合は、スイッチが損傷しておらず、適切に位置合わせされていることを確認してください。サーバーの上部カバーが所定の位置にあり、サーバー上部に平らにぴったりと設置されていることを確認してください。連動スイッチコンポーネントが損傷していたり、取り外されていたり、位置合わせが誤っていたりしないことを確認してください。

予防策: 上部カバーを取り外したあとは、カバーが湾曲したり下面のコンポーネントが損傷したりしないように注意してください。サーバーを保守する際は、内部に取り付けられている連動スイッチコンポーネントの損傷や位置合わせの誤りがないように注意してください。上部カバーを取り付けていないサーバーは、絶対に動作させないでください。