Oracle® Solaris 11.2 でのネットワーク配備の計画

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更新: 2014 年 7 月
 
 

IPv4 自律システムのトポロジ

複数のルーターとネットワークを持つサイトでは、通常そのネットワークトポロジは単一のルーティングドメイン、つまり自律システム (AS) として管理されます。Figure 1–3は、3 つのローカルネットワーク 10.0.5.0172.20.1.0、および 192.168.5.0 に分割された AS を示しています。

    ネットワークは次の種類のシステムで構成されています。

  • ルーター

    ルーターはルーティングプロトコルを使用して、ローカルネットワーク内で、または外部ネットワークに対して、ネットワークパケットを発信元から着信先に伝送またはルーティングする方法を管理します。Oracle Solaris でサポートされているルーティングプロトコル、およびシステムをルーターとして構成する方法の詳細については、ルーターまたはロードバランサとしての Oracle Solaris 11.2 システムの構成 のルーティングプロトコルを参照してください。

      ルーターのタイプには次のものがあります。

    • ボーダールーターは、10.0.5.0 などのローカルネットワークを外部のサービスプロバイダに接続します。

    • デフォルトルーターは、ローカルネットワーク内のパケットルーティングを管理し、それ自体にいくつかのローカルネットワークを含めることができます。たとえば、Figure 1–3 では、ルーター 1 は 192.168.5 のデフォルトルーターとして機能します。同時に、ルーター 1 は 10.0.5.0 の内部ネットワークにも接続されています。ルーター 2 のインタフェースは 10.0.5.0 および 172.20.1.0 の内部ネットワークに接続しています。

    • パケット転送ルーターは、内部ネットワーク間でパケットを転送しますが、ルーティングプロトコルは実行しません。Figure 1–3 で、ルーター 3 はパケット転送ルーターで、172.20.1 および 192.168.5 ネットワークに接続されています。

  • クライアントシステム

    • マルチホームシステム、つまり複数の NIC を持つシステム。Oracle Solaris では、これらのシステムは、デフォルトで、同じネットワークセグメント内の別のシステムに対してパケットを転送できます。

    • 単一インタフェースシステムでは、パケットの転送と受信の両方の構成情報をローカルルーターに依存しています。

タスク関連の詳細については、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の第 3 章Oracle Solaris での IP インタフェースとアドレスの構成および管理を参照してください。

追加のネットワークコンポーネントを構成する場合は次の図を参照として使用してください。

図 1-3  複数の IPv4 ルーターを備えた自律システム

image:自律システムのトポロジを示す図 (周りの環境を含めることで詳細に説明)。