Oracle® Solaris 11.2 でのネットワーク配備の計画

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更新: 2014 年 7 月
 
 

IPv6 番号付けスキームの作成

IPv6 ネットワークがまったく新しいものでない限り、既存の IPv4 トポロジを IPv6 番号付けスキームとして使用します。

ノードの IPv6 アドレス指定計画の立案

ほとんどのホストにおいて、インタフェースに IPv6 アドレスを構成するのに適切で時間がかからない戦略は、ステートレス自動構成です。ホストが最も近いルーターからサイト接頭辞を受信したとき、近傍検索プロトコルは自動的に、ホストの各インタフェースに IPv6 アドレスを生成します。

サーバーは安定した IPv6 アドレスを持つ必要があります。サーバーの IPv6 アドレスを手動で構成しない場合、サーバーの NIC カードを交換したときには、新しい IPv6 アドレスが自動構成されます。

    サーバーのアドレスを作成するときには、次のことを覚えておいてください。

  • サーバーには意味のある安定したインタフェース ID を指定してください。インタフェース ID の番号付けスキームを使用するときには、1 つの戦略だけを使用します。たとえば、Figure 2–1 の LDAP サーバーの内部インタフェースは 2001:db8:3c4d:2::2 になります。

  • あるいは、IPv4 ネットワークの番号を定期的に変更しない場合、ルーターおよびサーバーの既存の IPv4 アドレスをそのインタフェース ID として使用することを考えてください。Figure 2–1では、Router 1 の DMZ へのインタフェースは IPv4 アドレス 192.168/16 を持っていると仮定します。この IPv4 アドレスを 16 進数に変換すると、その結果をインタフェース ID として使用できます。つまり、新しいインタフェース ID は ::7bc8:156F になります。

    この方法は、ISP から IPv4 アドレスを取得したのではなく、登録済み IPv4 アドレスを所有しているときだけに使用するようにしてください。ISP から取得した IPv4 アドレスを使用している場合、依存関係が発生し、ISP を変更する場合に問題が発生します。

使用可能な IPv4 アドレスの数には制限があるため、ネットワーク設計者は、すでに登録済みのグローバルアドレスや RFC 1918 のプライベートアドレスをどのように使用するかを考える必要がありました。しかし、IPv4 のグローバルアドレスや専用アドレスの表記は IPv6 アドレスには適用されません。サイト接頭辞を含むグローバルユニキャストアドレスは、ネットワークのすべてのリンクで使用できます (公開 DMZ を含む)。

サブネット用の番号付けスキームの作成

番号付けスキームを開始するには、まず、既存の IPv4 サブネットを等価な IPv6 サブネットにマッピングします。たとえば、Figure 2–1に示したサブネットを考えてください。サブネット 1 からサブネット 4 までは、RFC 1918 の IPv4 専用アドレス指定を使用して、アドレスの最初の 16 ビットを指定し、さらに、1 から 4 までの数字を使用して、サブネットを指定しています。この例では、IPv6 接頭辞 2001:db8:3c4d/48 がサイトに割り当てられていると仮定します。

次の表に、専用アドレスの IPv4 接頭辞から IPv6 接頭辞にマッピングする方法を示します。

IPv4 サブネット接頭辞
等価な IPv6 サブネット接頭辞
192.168.1.0/24
2001:db8:3c4d:1::/64
192.168.2.0/24
2001:db8:3c4d:2::/64
192.168.3.0/24
2001:db8:3c4d:3::/64
192.168.4.0/24
2001:db8:3c4d:4::/64