Oracle® Solaris 11.2 でのファイルのセキュリティー保護とファイル整合性の検証

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更新: 2014 年 7 月
 
 

BART 規則ファイルの書式

規則ファイルは、どのファイルを目録に含めるかや、どのファイル属性を目録またはレポートに含めるかを指定する行で構成されたテキストファイルです。#、空の行、空白を含む行は、ツールが無視します。

    入力ファイルには、次に示す 3 種類の指示語が指定されます。

  • オプションのパターンマッチング修飾子を持つ subtree 指示語

  • CHECK 指示語

  • IGNORE 指示語

使用例 2-5  規則ファイルの書式
<Global CHECK/IGNORE Directives>
<subtree1> [pattern1..]
<IGNORE/CHECK Directives for subtree1>

<subtree2> [pattern2..]
<subtree3> [pattern3..]
<subtree4> [pattern4..]
<IGNORE/CHECK Directives for subtree2, subtree3, subtree4>

注 - すべての指示語が順番に読み取られます。あとの指示語で前の指示語をオーバーライドすることができます。

subtree 指示語は絶対パス名で始まり、そのあとに 0 個以上のパターンマッチング文が続く必要があります

BART 規則ファイルの属性

CHECK 文と IGNORE 文は、どのファイル属性を追跡または無視するかを定義します。各目録を開始するメタデータによって、ファイルタイプごとの属性のキーワードが一覧表示されます。Example 2–1 を参照してください。

all キーワードは、すべてのファイル属性を示します。

BART 引用構文

BART が規則ファイルに使用する記述言語は、標準に準拠していないファイル名を表現する標準の UNIX 引用構文です。埋め込まれたタブ、スペース、改行、特殊文字は、ツールがファイル名を読み取ることができるようにそれらの 8 進形式にエンコードされます。この変動的な引用構文では、埋め込みのキャリッジリターンを含むファイル名などがコマンドパイプラインで正しく処理されません。規則記述言語を使用することで、シェル構文だけでは表現が難しい効率の悪い複雑なファイル名フィルタリング基準を表現できます。

詳細は、bart_rules(4) のマニュアルページを参照してください。