Oracle® Solaris 11.2 でのファイルのセキュリティー保護とファイル整合性の検証

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更新: 2014 年 7 月
 
 

BART レポート

デフォルトモードでは、BART レポートは、変更されたディレクトリのタイムスタンプ (dirmtime) を除く、システム上にインストールされたすべてのファイルをチェックします。

CHECK all
IGNORE	dirmtime

規則ファイルを指定すると、汎用指示語である CHECK allIGNORE dirmtime がこの順で規則ファイルの先頭に自動的に付けられます。

BART の出力

次の終了ステータスが返されます。

0

成功

1

ファイル処理時の致命的でないエラー (アクセス権問題など)

>1

致命的なエラー (無効なコマンド行オプションなど)

    レポーティングメカニズムとして、詳細出力と、プログラムを考慮した出力の 2 種類を利用できます。

  • 詳細出力はデフォルトの出力であり、地域対応化され、複数の行にわたって表示されます。詳細出力は国際化されたもので、ユーザーが内容を読み取ることができます。bart compare コマンドは、2 つのシステム目録を比較する時に、ファイル間の相違を示すリストを生成します。

    出力の構造は次のとおりです。

    filename attribute control:control-val test:test-val
    filename

    制御目録とテスト目録で相違があるファイルの名前。

    attribute

    比較される目録間で異なるファイル属性の名前。test-val の前に control-val が来ます。同じファイルの複数の属性に相違が見つかった場合、別々の行にそれぞれの相違が示されます。

    次に、/etc/passwd ファイルの属性の違いの例を示します。この出力から、sizemtime、および contents 属性に変化があったことがわかります。

    /etc/passwd:
    size	control:74	test:81
    mtime control:3c165879	test:3c165979
    contents	control:daca28ae0de97afd7a6b91fde8d57afa
    test:84b2b32c4165887355317207b48a6ec7
  • bart compare コマンドの –p オプションを使用すると、プログラムを考慮した出力が生成されます。この出力は、プログラムでの操作に適しています。

    出力の構造は次のとおりです。

    filename attribute control-val test-val [attribute control-val test-val]*
    filename

    デフォルト形式における filename 属性に同じ

    attribute control-val test-val

    各ファイルの制御目録とテスト目録間で異なるファイル属性の説明

bart コマンドでサポートされる属性の一覧については、BART 規則ファイルの属性を参照してください。

詳細は、bart(1M) のマニュアルページを参照してください。