Oracle® Solaris 11.2 でのファイルのセキュリティー保護とファイル整合性の検証

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

ファイルの所有者を変更する方法

始める前に

ファイルまたはディレクトリの所有者でない場合は、Object Access Management 権利プロファイルが割り当てられている必要があります。公開オブジェクト であるファイルを変更するには、root 役割になる必要があります。

詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  1. ローカルファイルのアクセス権を表示します。
    % ls -l example-file
    -rw-r--r--   1 janedoe   staff   112640 May 24 10:49 example-file
  2. ファイルの所有者を変更します。
    # chown stacey example-file
  3. ファイルの所有者が変更されていることを確認します。
    # ls -l example-file
    -rw-r--r--   1 stacey   staff   112640 May 26 08:50 example-file 

    NFS マウントしたファイルのアクセス権を変更するには、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークファイルシステムの管理 の第 5 章ネットワークファイルシステムを管理するためのコマンドを参照してください。

使用例 1-2  自分のファイルの所有権を変更するためのユーザーの有効化

セキュリティー上の考慮事項 – rstchown 変数の設定をゼロに変更するにはそれ相応の理由が必要です。デフォルト設定では、容量の割り当て制限を回避するために、ユーザーは自分のファイルがほかのユーザーの所有になっているときはそれを一覧表示できません。

この例では、rstchown 変数の値は、/etc/system ファイル内でゼロに設定されます。この設定によりファイルの所有者は、chown コマンドを使用してファイルの所有権をほかのユーザーに変更できます。所有者は chgrp コマンドを使用し、ファイルのグループ所有権を所有者自身が属していないグループに設定することもできます。変更は、システムのリブート時に適用されます。

set rstchown = 0

詳細は、chown(1) および chgrp(1) のマニュアルページを参照してください。