Oracle® VM Server for SPARC 3.2 インストールガイド

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更新: 2015 年 4 月
 
 

Logical Domains Manager のインストール


注 - Oracle VM Server for SPARC パッケージをインストールしたあとで、Oracle VM Server for SPARC MIB ソフトウェアパッケージを手動でインストールする必要があります。これは、ほかのパッケージとともに自動的にはインストールされません。Oracle VM Server for SPARC MIB のインストールと使用の詳細は、Oracle VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド の第 20 章Oracle VM Server for SPARC 管理情報ベース (MIB) ソフトウェアの使用を参照してください。

Logical Domains Manager ソフトウェアの自動的なインストール (Oracle Solaris 10)

install-ldm インストールスクリプトには、スクリプトの実行方法を指定するオプションがいくつかあります。それぞれの選択肢について、次の手順で説明します。

    オプションを指定しない場合、このスクリプトは、次の処理を自動的に実行します。

  • Oracle Solaris OS リリースが Oracle Solaris 10 OS であることを確認します

  • パッケージのサブディレクトリである SUNWldm/SUNWldmp2v/、および前提条件となる Oracle VM Server for SPARC ドライバパッケージである SUNWldomrSUNWldomu が存在することを確認します

  • SUNWldm および SUNWldmp2v パッケージがインストールされていないことを確認します。

  • Oracle VM Server for SPARC 3.2 ソフトウェアをインストールします。

  • すべてのパッケージがインストールされていることを確認します。

  • Solaris Security Toolkit (SST) パッケージ (SUNWjass) がすでにインストールされている場合は、制御ドメインの Oracle Solaris OS の強化を求めるプロンプトが表示されます。

  • Oracle VM Server for SPARC Configuration Assistant (ldmconfig) を使用してインストールを実行するかどうかを判断します。

ソフトウェアをインストールしたあとで Oracle VM Server for SPARC Configuration Assistant を自動的に実行するには、–c オプションを指定します。このユーティリティーの実行をスキップするには、–s を指定します。

SST パッケージがインストールされている場合は、install-ldm スクリプトで次のオプションを発行できます。

–d

-secure.driver で終わるドライバ以外の SST ドライバを指定します。このオプションは、指定した SST のカスタマイズドライバ (たとえば server-secure-myname.driver) で制御ドメインの Oracle Solaris OS を強化します。

–d none

SST を使用して制御ドメインで実行している Oracle Solaris OS を強化しないことを指定します。SST の使用を省略することはお勧めしません。別の処理を使用して制御ドメインを強化する場合にかぎり、この使用を省略するようにしてください。

–p

インストール後の処理 (Logical Domains Manager デーモン (ldmd) の有効化および SST の実行) のみを実行することを指定します。たとえば、SUNWldm および SUNWjass パッケージがサーバーにプリインストールされている場合に、このオプションを使用します。

Logical Domains Manager ソフトウェアの手動によるインストール

次に、Oracle Solaris 10 OS 上に Oracle VM Server for SPARC 3.2 ソフトウェアを手動でインストールする手順を説明します。

Oracle Solaris 11.2 OS をインストールすると、デフォルトで Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.0 ソフトウェアがインストールされます。Oracle VM Server for SPARC 3.2 ソフトウェアをインストールする場合は、Oracle VM Server for SPARC 3.2 ソフトウェアにアップグレードする方法 (Oracle Solaris 11)を参照してください。

Oracle VM Server for SPARC 3.2 ソフトウェアを手動でインストールする方法 (Oracle Solaris 10)

  1. http://www.oracle.com/us/technologies/virtualization/overview/index.html から OVM_Server_SPARC-3_2.zip zip ファイルをダウンロードします。
  2. 保存した zip ファイルを解凍します。
    $ unzip OVM_Server_SPARC-3_2.zip

    ファイルの構造と含まれている内容については、Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの場所を参照してください。

  3. 以前のバージョンの Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをすでに実行している場合は、サービスプロセッサ (SP) に構成を保存します。
    primary# ldm add-config config-name
  4. SUNWldm.v および SUNWldmp2v パッケージをインストールします。
    # pkgadd -Gd . SUNWldm.v SUNWldmp2v

    対話型プロンプトのすべての質問に対して、y (はい) と答えます。

    –G オプションはパッケージを大域ゾーンのみにインストールします。–d オプションは、SUNWldm.v および SUNWldmp2v パッケージが含まれるディレクトリのパスを指定します。

    詳細については、pkgadd(1M) のマニュアルページを参照してください。

  5. SUNWldm および SUNWldmp2v パッケージがインストールされていることを確認します。
    # pkginfo -l SUNWldm
    # pkginfo -l SUNWldmp2v

    詳細については、pkginfo(1) のマニュアルページを参照してください。