Oracle® Solaris Studio 12.4: C ユーザーガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

5.1 型に基づく解析の概要

-xalias_level オプションを使用すると、7 つの別名レベルのいずれか 1 つを指定できます。各レベルは、C 言語プログラムでのポインタの使用方法に関係する特定のプロパティーセットを指定します。

コンパイル時に -xalias_level オプションを上位に設定していくと、コンパイラは、コードのポインタに関する仮定を徐々に拡張していきます。コンパイラの作成する仮定が少ないと、それだけプログラミングの自由度が向上します。ただし、これらの狭い仮定からもたらされた最適化により、実行時のパフォーマンスが大きく向上しないことがあります。コードが、より高度なレベルの -xalias_level オプションのコンパイラ仮定に準拠していれば、結果の最適化によって実行時のパフォーマンスが向上する可能性が高くなります。

-xalias_level オプションは、各翻訳単位に適用される別名レベルを指定します。より詳細に設定したほうがよい場合、新しいプラグマを使用すると、適用されている別名レベルを無効にし、個々の型または翻訳単位のポインタ変数間の別名設定の関係性を明示的に指定できます。