Oracle® Solaris Studio 12.4: C ユーザーガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 
第 7 章

64 ビット環境に対応するアプリケーションへの変換

この章では、32 ビットまたは 64 ビットのコンパイル環境用のコードを作成するために必要な情報について説明します。

32 ビット、64 ビット両方のコンパイル環境で動作するコードを作成または変更する場合、次の 2 つの基本的な問題に直面します。

  • 異なるデータ型モデル間でのデータ型の統一

  • 異なるデータ型モデルを使用するアプリケーション間の相互動作

通常、複数のソースツリーを保守するより、#ifdef をできるだけ少なくした 1 つのソースコードを保守するほうが便利です。このため、この章では、32 ビットと 64 ビット両方のコンパイラ環境で正しく機能するコードを作成する際のガイドラインを示します。場合によっては、現在のコードを再コンパイルして、64 ビットライブラリに再リンクすればよいだけのこともあります。しかし、コードの修正が必要になる場合もあり得るため、この章では、こうした変換をより簡単に行うためのツールと参考情報について説明します。