Oracle® Solaris Studio 12.4: dbxtool チュートリアル

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更新: 2014 年 10 月
 
 

関数ブレークポイントの利点

エディタで切り替えて、行ブレークポイントを設定することは直感的である場合があります。ただし、多くの dbx ユーザーは、次の理由で関数ブレークポイントの方を好みます。

  • 「デバッガ・コンソール」ウィンドウに si dispatch と入力すると、エディタでファイルを開き、ブレークポイントを配置する行までスクロールする必要がなくなります。

  • エディタ内のテキストを選択すれば関数ブレークポイントを作成できるようになるため、ファイルを開かなくても、関数の呼び出し側で関数にブレークポイントを設定できます。


    ヒント  -  si は、stop in の別名です。ほとんどの dbx ユーザーは多数の別名を定義し、その定義内容を dbx の構成ファイル ~/.dbxrc に置きます。次に、一般的な例を示します。
    alias si stop in
    alias sa stop at
    alias s step
    alias n next
    alias r run

    .dbxrc ファイルと dbxenv 変数のカスタマイズの詳細は、Oracle Solaris Studio 12.4: dbx コマンドによるデバッグ のdbxenv 変数の設定を参照してください。

  • 関数ブレークポイントの名前は、「ブレークポイント」ウィンドウに表示されています。行ブレークポイントの名前は説明的なものではありませんが、「ブレークポイント」ウィンドウの行ブレークポイントを右クリックし、「ソースへ移動」を選択するか、そのブレークポイントをダブルクリックすると、127 行目の内容を特定できます。

  • 関数ブレークポイントの方が、より持続します。dbxtool はブレークポイントを永続させるため、コードを編集したりソースコード制御のマージを行なったりすると、行ブレークポイントが簡単にずれてしまうことがあります。関数名の方が編集に耐えられます。