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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース4.2 for Oracle Database 12c
B71338-03
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8.2 ページ属性の変更

ページ属性は、ページ名、ならびにページ・タイトルや関連するページ・テンプレート、ヘッダー・テキストおよび選択された認可スキームといった表示属性などのページの詳細な特性を制御します。ページ属性には、ページ定義からアクセスします。

内容は次のとおりです。

8.2.1 ページ属性へのアクセス

ページ属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. ページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. 編集ページにアクセスするには、次の操作を実行します。

    • ツリー・ビュー: 「ページ・レンダリング」で、ツリーの上部のページ・タイトルをダブルクリックします。

    • コンポーネント・ビュー: 「ページ」で、「すべて編集」アイコンをクリックします。

    ページ属性ページが表示されます。必須の値には赤いアスタリスク(*)が付いています。

8.2.2 ページ属性について

ページ属性ページは、「名前」、「表示属性」、「JavaScript」、「HTMLヘッダー」、「ヘッダーおよびフッター」、「読取り専用」、「セキュリティ」、「重複送信」、「サーバー・キャッシュ」、「構成」、「エラー処理」、「ヘルプ」および「コメント」の各セクションから構成されます。

pg_att_nav.gifの説明が続きます
図pg_att_nav.gifの説明

これらのセクションにはページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックすることでアクセスできます。ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。

この後のトピックで、ページ属性ページ固有のセクションについて説明します。

8.2.2.1 名前

表8-1に、ページ名、英数字の別名(オプション)、関連付けられたページ・グループなど、カレント・ページの一般的な属性を示します。

表 8-1 ページ属性: 名前

属性 説明

名前

アプリケーション開発者のカレント・ページの名前を指定します。この名前は、ページ番号およびページ・タイトルとともに、多くのページおよびレポートで使用されます。

ページの別名

このページの英数字の別名を入力します。この別名は、カレント・アプリケーション内で一意である必要があります。

たとえば、アプリケーション100のページ1で作業している場合、別名「home」を作成できます。その後、次のf?p構文を使用して他のページからこのページにアクセスできます。

f?p=100:home

グループ

このページと関連付けるページ・グループを指定します。ページ・グループは、機能に影響しませんが、開発者がアプリケーション内のページを管理するのに役立ちます。

グループからページを削除するには、「- グループが割り当てられていない -」を選択し、「変更の適用」をクリックします。

関連項目: 「ページのグループ化」


8.2.2.2 表示属性

表8-2に、選択されるページ・テンプレート、標準タブ・セット、タイトル、カーソル・フォーカスなど、カレント・ページの一般的な表示属性を示します。

表 8-2 ページ属性: 表示属性

属性 説明

ページ・テンプレート

このページの外観を制御するページ・テンプレートを選択します。ページ・テンプレートを選択すると、現行のテーマ内に定義されたデフォルト・ページ・テンプレートが上書きされます。

関連項目: 「テーマの編集」

標準タブ・セット

このページに使用する標準タブ・セットを選択します。標準タブ・セットは、特定のページおよびページ番号に関連付けられます。標準タブを使用すると、特定のページにユーザーをリンクできます。

関連項目: 「タブの作成」

タイトル

ブラウザ・ウィンドウのタイトル・バーに表示するタイトルを入力します。Application Expressエンジンは、ページ・テンプレートで使用される#TITLE#置換文字列のかわりに、ここで指定するタイトルを使用します。このタイトルは、HTMLタグ<TITLE></TITLE>の間に挿入されます。

カーソル・フォーカス

カーソル・フォーカスを指定します。使用可能なオプションは次のとおりです。

  • 「ページの最初のアイテム」を選択すると、カーソル・フォーカスはページの最初のフィールドに置かれます。

  • JavaScriptを含める場合は、「フォーカスなし」を選択します。このオプションを選択すると、生成済JavaScriptとカスタムJavaScript間の競合を回避できます。

メディア・タイプ

インターネット・メディア・タイプを入力します。インターネット・メディア・タイプは、2つの部分で構成される、インターネット上のファイル形式を表す識別子です。メディア・タイプは、少なくともタイプとサブタイプの2つの部分で構成され、オプションで1つ以上のパラメータを指定します。メディア・タイプは、ページ描画の際にHTTPヘッダーのContent-Typeで使用されます。ページ・レベルのメディア・タイプが、アプリケーション・レベルのメディア・タイプを上書きします。この属性のデフォルト値はNULLです。ページ・レベルとアプリケーション・レベルの両方でメディア・タイプの値がNULLの場合、メディア・タイプとしてtext/htmlが使用されます。


8.2.2.3 JavaScript

表8-3に、カレント・ページにJavaScriptを含めることができる属性を示します。

表8-3 JavaScript属性

属性 説明

ファイルURL

このページにロードするコードのJavaScriptのファイルURLを入力します。各URLを新しい行に記述する必要があります。ファイルの縮小バージョンを指定する場合、置換文字列#MIN#を使用して、通常ページ・ビューのファイルURLに.minを含めたり、ページをデバッグ・モードで表示する場合は空の文字列を含めることができます。置換文字列#APP_VERSION#を使用して、アプリケーションのバージョンをそのファイルのURLに含めることもできます。

ここに入力したJavaScriptのファイルURLによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_JAVASCRIPT#置換文字列が置き換えられます。

注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを含めないでください。URLのみを記述します。

次に例を示します。

  • 標準ファイル参照:

    /myjs/main.js
    
  • 通常ページ・ビューの縮小ファイルmain.min.jsおよびデバッグ・モードのmain.jsをロードする標準ファイル参照。

    /myjs/main#MIN#.js
    
  • Internet Explorerの条件付きファイル

    [if IE]/myjs/ie.js
    
  • アプリケーション・バージョンを参照するURLで問合せ文字列を使用するファイル参照(アプリケーションがアップグレードされた(バージョンが増分された)ときに、ブラウザが常に新しいファイルをロードして、以前にキャッシュされたファイルを無視するよう指示されたファイル参照):

    /myjs/main.js?version=#APP_VERSION#
    

ファンクションおよびグローバル変数の宣言

このページで使用するコードのJavaScriptコード(ファンクション、グローバル変数の宣言など)を入力します。コードを複数のページで使用する場合は、そのコードを外部のJavaScriptファイルに追加して重複を避けることを検討してください。

ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_JAVASCRIPT#置換文字列が置き換えられます。

注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを含めないでください。JavaScriptコードのみ含めます。

ショートカットを参照するには、次の方法を使用します。

"SHORTCUTNAME"

ページ・ロード時に実行

ページがロードされたときに実行されるJavaScriptコードを入力します。このコードはOracle Application Expressによって生成されたJavaScriptコードの後に実行されます。

ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#GENERATED_JAVASCRIPT#置換文字列が置き換えられます。

注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを追加せず、JavaScriptコードのみ追加します。


8.2.2.4 CSS

表8-4に、カレント・ページにカスケード・スタイルシート(CSS)ファイルを含めることができる属性を示します。

表8-4 CSS属性

属性 説明

ファイルURL

このページにロードされるカスケード・スタイルシート・ファイルURLを入力します。各URLを新しい行に記述する必要があります。ファイルの縮小バージョンを指定する場合、置換文字列#MIN#を使用して、通常ページ・ビューのファイルURLに.minを含めたり、ページをデバッグ・モードで表示する場合は空の文字列を含めることができます。置換文字列#APP_VERSION#を使用すると、ファイルURLにアプリケーションのバージョンを含めることができます。

ここに入力したファイルURLによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_CSS#置換文字列が置き換えられます。

注意: スクリプトの開始リンク・タグや閉じリンク・タグを含めないでください。ファイルURLのみを含めてください。

次に例を示します。

  • 標準ファイル参照:

    /myjs/main.js
    
  • 通常ページ・ビューの縮小ファイルmain.min.cssおよびデバッグ・モードのmain.cssをロードする標準ファイル参照:

    /mycss/main#MIN#.css
    
  • 条件付きメディア問合せ:

    [media="only screen and (max-device-width: 480px)"]/mycss/smartphone.css
    
  • Internet Explorerの条件付きファイル:

    [if IE]/myjs/ie.js
    
  • アプリケーション・バージョンを参照するURLで問合せ文字列を使用するファイル参照(アプリケーションがアップグレードされた(バージョンが増分された)ときに、ブラウザが新しいファイルをロードして、以前にキャッシュされたファイルを無視するようなファイル参照):

    /mycss/main.css?version=#APP_VERSION#
    

注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを含めないでください。URLのみを記述します。詳細は、アイテムのヘルプを参照してください。

インライン

このページに使用されるカスケード・スタイルシートのコードを入力します。コードが複数のページで使用されている場合、重複を避け、ブラウザで静的ファイルをキャッシュするため、外部ファイルに挿入することを検討してください。

ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_CSS#置換文字列が置き換えられます。

注意: スクリプトの開始スタイル・タグや閉じスタイル・タグを含めないでください。カスケード・スタイルシート・コードのみを含めます。

たとえば、CSSクラスdisplay_onlyを太字に設定するには、次の手順を実行します。

.display_only {
  font-weight:bold;
}

8.2.2.5 HTMLヘッダー

表8-5に、ページ・ヘッダーおよびページのHTML本文テキストを定義する属性を示します。

表8-5 HTMLヘッダー属性

属性 説明

HTMLヘッダー

ページ・テンプレート・ヘッダー内の#HEAD#置換文字列を置換するテキストを入力します。ここで入力する値は、HTML <HEAD>タグの後に挿入されます。このページ属性の用途は次のとおりです。

  • ページ固有のインライン・カスケード・スタイルシート・クラスのコード化

  • 特定のページのスタイルシートの追加

  • ページ固有のメタ・タグのコード化

ページのHTMLボディ属性

ページ・テンプレートの#ONLOAD#置換文字列に置き換えられるテキストを入力します。この機能を使用するには、ページ・テンプレートに#ONLOAD#置換文字列が含まれている必要があります。


8.2.2.6 ヘッダーおよびフッター

表8-6に、ヘッダーおよびフッター・テキストを定義する属性を示します。

表8-6 ヘッダー・テキストおよびフッター・テキスト

属性 説明

ヘッダー・テキスト

ページ・ヘッダーの直後かつボディ・コンテンツの前に配置するテキストまたはHTMLを入力します。

フッター・テキスト

ページ・テンプレート・フッターの前に表示するテキストまたはHTMLを入力します。


8.2.2.7 読取り専用

「読取り専用条件タイプ」では、このページでページ・アイテムを読取り専用としてレンダリングするために必要な条件タイプをリストから選択します。アイテムのタイプに応じて、読取り専用アイテムはプレーン・テキストまたは入力不可フィールドとしてレンダリングされます。条件を選択しない場合、アイテムは通常どおりレンダリングされます。

ページレベルで定義した「読取り専用」条件は、プロセス・ポイント「ロード時 - ヘッダーの後」でプロセスを実行した後に評価されます。この評価順序により、開発者は、フェッチ・プロセス(またはその他のプロセス)によってページ・アイテムの設定を参照し、その設定を読取り専用条件で使用して、表示されるデータに基づいてページを読取り専用にすることができます。


ヒント:

一部のページ・アイテム(検索フィールドなど)または特定のリージョンのすべてのページ・アイテムを、この条件の評価内容とは無関係に常に入力可能なページ・アイテムとしてレンダリングする場合は、これらのリージョンまたはページ・アイテムの読取り専用条件を「なし」に設定します。

8.2.2.8 セキュリティ

表8-7に、カレント・ページの認可スキームおよび認証要件を定義する属性を示します。

表 8-7 ページ属性: セキュリティ

属性 説明

認可スキーム

ページに適用する認可スキームを選択します。認可スキームはアプリケーション・レベルで定義され、アプリケーション内の多くの要素に適用できます。

認可スキームは、アプリケーション・セッション(セッションの作成時)ごとに1回評価されるか、ページ・ビューごとに1回評価されます。選択した認可スキームがtrueと評価された場合、ページが表示され、他の定義された条件に従います。falseと評価された場合、ページは表示されず、エラー・メッセージが表示されます。

関連項目: 「認可を介したセキュリティの提供」

認証

このページがパブリック・ページとして定義されているか、または認証が必要かを指定します。ページをパブリック・ページとして指定した場合、ページは認証の前に表示されます。この属性は、認証が必要なアプリケーションにのみ適用されます。アプリケーションのページ監視ファンクションは、このページ属性にアクセスして、表示前に事前認証が不要なページを識別できます。認証スキームのページ監視ファンクションの実装によって、この属性が影響するかどうかが判別されます。

関連項目: 認証によるユーザー・アイデンティティの証明

ディープ・リンク

この属性を使用して、アプリケーション・ページのディープ・リンクを有効または無効にします。オプションは次のとおりです。

  • 有効: 特定のページへのURLは、最終的にそのページにリダイレクトされます(場合によってはユーザーのログイン後)。

  • 無効: URLに有効なセッションIDが含まれていない場合、Application Expressは新しいセッションを開始し、アプリケーションのホーム・ページにリダイレクトします。

  • アプリケーション・デフォルト: アプリケーションレベルの設定が使用されます。

関連項目: 「認証」

ページ・アクセス保護

注意: この属性は、アプリケーションについて「セッション・ステート保護」が有効化されている場合のみ表示されます。詳細は、「セッション・ステート保護の理解」を参照してください。

カレント・ページのページ・アクセス保護レベルを選択します。

  • 制限なし: セッション・ステート引数(Request、Clear Cache、Name/Values)の有無にかかわらず、URLを使用してページを要求できます。

  • 引数にチェックサムが必要: URLにRequest、Clear CacheまたはName/Value引数が表示されている場合は、チェックサムも提供する必要があります。チェックサム・タイプは、引数として渡されるすべてのアイテムの最も厳密なセッション・ステート保護属性と互換性がある必要があります。

  • 引数使用不可: URLを使用してページを要求できますが、Request、Clear CacheまたはName/Value引数は許可されません。

  • URLアクセスなし: URLを使用してページにアクセスできませんが、ページは、URLリダイレクトを行わない「ページにブランチ」ブランチ・タイプのターゲットにできます。

フォームのオートコンプリート

この属性を「オン」に設定してもページには影響はありません。この値を「オフ」に設定すると、FORMタグに次のHTMLが生成されます。

autocomplete="off"

ブラウザ・キャッシュ

注意: この機能には、HTTPヘッダー・レスポンス変数cache-controlをサポートする最新のブラウザが必要です。

オプションは次のとおりです。

  • アプリケーション・デフォルト: 実行時の値はアプリケーションの「ブラウザ・キャッシュ」属性から取得されます。

  • 有効: ブラウザはアプリケーションのページ・コンテンツを、メモリー内とディスク上の両方のキャッシュに保存します。ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押すと、通常、ページはサーバーからではなくキャッシュからロードされます。

  • 無効: ブラウザは、ページ・コンテンツおよびサーバーからのリクエスト・コンテンツを保存しません。ページ・コンテンツをメモリー内またはディスク上にキャッシュしないようにブラウザに指示するHTTPヘッダーcache-control: no-storeがOracle Application Expressにより送信されます。ブラウザのキャッシュを無効にすると、部分ページ・リフレッシュを使用するページ(対話モード・レポートを含むページなど)での「戻る」ボタンのわずかな問題も回避できます。

セキュリティの観点からおよびベスト・プラクティスとして、ブラウザのキャッシュを無効にしておくことをお薦めします。これにより、ブラウザに機密データが格納されないようにし、URLが変わる場合に常にページがリクエストされます。そうしない場合、ログアウト後にブラウザ履歴で前に戻り、以前のセッションのキャッシュされたコンテンツを表示できる可能性があります。


8.2.2.9 重複送信

「複製ページの送信を許可」リストを使用して、ユーザーがページを1行で繰り返し処理できるかどうかを指定します。重複するページ送信が繰り返し処理されないようにするには、この属性を「いいえ」に設定します。

重複するページ送信の例を次に示します。

  • ユーザーが「送信」ボタンを繰り返しクリックした場合

  • ブランチ・タイプ「ページにブランチ」を作成して、ユーザーがブラウザの再ロード・ボタンをクリックした場合

「複製ページの送信時は、このURLに移動」で、URLを入力します。「複製ページの送信を許可」「いいえ」に設定している場合はこのフィールドを使用します。「いいえ」を選択していて同一ページを2回発行すると、Oracle Application Expressはエラー・メッセージとユーザーが指定したURLへのリンクを表示します。

8.2.2.10 サーバー・キャッシュ

表8-8に、カレント・ページのキャッシュを有効にする属性を示します。

表8-8 キャッシュ属性

属性 説明

キャッシュ・ページ

「はい」または「いいえ」を選択して、ページ・キャッシュを有効にするかどうかを指定してください。ページ・キャッシュは、ページを動的に表示せずにキャッシュから表示するため、パフォーマンスが向上します。

キャッシュ・タイムアウト

キャッシュされたページが有効な時間を指定してください。

ユーザー別のキャッシュ

ページがユーザーによってキャッシュされる必要があるかどうかを指定します。「はい」の場合、ページは各ユーザー用にキャッシュされます。「いいえ」の場合、キャッシュされた同じページがすべてのユーザーに使用されます。

キャッシュ・ページ条件

条件を指定してください。条件がFalseを戻す場合、ページは動的にレンダリングされ、キャッシュされません。条件がTrueを戻す場合、ページはキャッシュから表示されます。

式1

選択した「キャッシュ・ページ条件」に従って条件付きで表示されます。

選択した特定の条件タイプに基づいて、この属性に値を入力してください。

式2

選択した「キャッシュ・ページ条件」に従って条件付きで表示されます。

選択した特定の条件タイプに基づいて、この属性に値を入力してください。



関連項目:

Oracle Application Express管理ガイドの「キャッシュされたリージョンおよびページの管理」、および「リージョン・キャッシュの使用」

8.2.2.11 構成

このページに対するビルド・オプションを選択します。ビルド・オプションを使用すると、機能を有効または無効にできます。ほとんどのアプリケーション属性は、ビルド・オプション属性を持ちます。特定の構成でページを除外する場合以外は、カレント・ページのビルド・オプションを指定しないでください。

ビルド・オプションは、INCLUDEおよびEXCLUDEという2つの値をとることができます。属性を含めように指定すると、Application Expressエンジンは、実行時にその属性をアプリケーション定義の一部とみなします。逆に、属性を除外するように指定すると、Application Expressエンジンは、その属性を存在しないものとして処理します。

8.2.2.12 エラー処理

表8-9に、アプリケーションがエラーのログを記録する方法を制御または変更するために使用する属性を示します。

「インライン・エラー通知テキスト」で、ページでエラーが発生した場合に#NOTIFICATION_MESSAGE#テンプレート置換文字列に表示するエラー・テキストを入力します。

表8-9 「ページ属性」の「エラー処理」

属性 説明

インライン・エラー通知テキスト

ページでエラーが発生した場合に#NOTIFICATION_MESSAGE#テンプレート置換文字列に表示するエラー・テキストを入力します。

エラー処理ファンクション

既存のエラー・メッセージと表示位置を変更するか、エラーが発生した場合にそれをログに記録するための、PL/SQLエラー・ファンクションの名前を入力します。このファンクションは、データベース内のパッケージ・ファンクションまたはスタンドアロンのファンクションを参照できます。次に例を示します。

log_apex_error

データベースのPL/SQLパッケージまたはスタンドアロンのファンクションを参照する場合、#OWNER#置換文字列を使用して、カレント・アプリケーションの解析対象スキーマを参照します。次に例を示します。

#OWNER#.log_apex_error

apex_errorパッケージで説明されている構文を使用してエラー処理ファンクションを実装する必要があります。

function <name of function> (
    p_error in apex_error.t_error )
    return apex_error.t_error_result

関連項目: 『Oracle Application Express APIリファレンス』apex_errorに関する説明

注意: アプリケーション・レベルで指定するエラー処理ファンクションは、ページ・レベルで指定されるエラー処理により上書きされます。「アプリケーション定義の編集」を参照してください。


8.2.2.13 ヘルプ

この属性を使用して、カレント・ページのヘルプ・テキストを入力します。ヘルプ・テキストは、ヘルプ・システムを使用して表示されます。このヘルプ・システムは開発する必要があります。

8.2.2.14 コメント

この属性を使用して、カレント・ページに関するコメントを記録します。これらのコメントは、アプリケーションの実行中に表示されません。