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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース4.2 for Oracle Database 12c
B71338-03
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12.3 リージョンの理解

リージョンはページ上の領域で、コンテンツのコンテナとして機能します。各ページには任意の数のリージョンを配置できます。特定のリージョン・テンプレートによってリージョンの外観を制御できます。リージョン・テンプレートでは、リージョンの外観およびサイズの制御、枠線または背景色を使用するかどうかの指定、表示するフォントの決定を行います。また、リージョン位置に配置されるボタンの標準配置も制御します。

リージョンを使用して、ページ・コントロール(アイテムやボタンなど)をグループ化できます。追加のHTMLを生成しない単純なリージョンを作成したり、HTML表やイメージ内でコンテンツを形成する詳細なリージョンを作成できます。

リージョンはページ・テンプレート・ボディに順次表示されるか、またはリージョン位置に明示的に配置できます。ページ構造を定義するには、HTML表または今日より一般的なDIVタグを使用します。

内容は次のとおりです。

12.3.1 リージョンの作成

「リージョンの作成」ウィザードを実行して、リージョンを作成します。

リージョンを作成するには、次のようにします。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの作成ウィザードにアクセスします。

    • 「コンポーネント」ビュー: 「リージョン」の下の「作成」アイコンをクリックします。

    • 「ツリー」ビュー:「リージョン」を右クリックし、「作成」アイコンを選択します。

    「リージョンの作成」ウィザードが表示されます。

  3. リージョン・タイプを選択します。詳細は、「リージョン・タイプについて」を参照してください。

  4. 画面に表示されるステップに従います。

12.3.1.1 サブリージョンの作成について

サブリージョンを使用すると、2つのリージョン間に親/子関係を作成できます。サブリージョンは親リージョン内に表示されます。親リージョンは、リージョンを新規作成するとき、またはリージョン属性を編集するときに指定できます。詳細は、「リージョンの作成」および「リージョンの編集」を参照してください。

この機能は、様々な方法で使用できます。ユースケースの1つは、サブリージョンを使用した情報のグループ化です。たとえば、枠線があるリージョンがあるとします。この機能を使用すると、このリージョン内に2つのクラシック・レポート(サブリージョン)を表示できます。また、サブリージョンを使用して、リージョンをタブまたはアコーディオンとして表示できます。親リージョンとサブリージョンの表示方法を制御するには、リージョン・テンプレートの「サブリージョン」属性を編集します。詳細は、「リージョン・テンプレート」を参照してください。

12.3.2 リージョン・タイプについて

リージョンの作成時には、リージョン・タイプを選択します。Application Expressエンジンは、選択したタイプに応じてリージョンを解釈します。表 12-1に、使用可能なリージョン・タイプを示します。

表 12-1 リージョン・タイプ

リージョン・タイプ 説明

HTML

HTMLを選択すると、次のいずれかを選択するプロンプトが表示されます。

  • HTML: アイテムのコンテナとして機能し、指定したHTMLが含まれます。入力するHTMLには、置換文字列を含めることができます。

  • HTMLテキスト(特殊文字をエスケープ): HTMLリージョンと同じですが、Application Expressエンジンによって、特殊文字がレンダリング前にエスケープされます。

  • HTMLテキスト(ショートカットあり): HTMLリージョンと同じですが、ショートカットがサポートされます。

関連項目: 「ショートカットの使用」

複数のHTML

複数のHTMLリージョンを一度に作成するには、このオプションを使用します。表示されるフィールドで、各リージョンの順序、タイトル、表示ポイント、レポート・テンプレートおよび列を指定します。

レポート

レポート・リージョンは、SQL問合せを記述するか、またはウィザードを使用して問合せの記述に必要なステップを実行することによって定義できます。

「レポート」を選択すると、次のいずれかを選択するプロンプトが表示されます。

  • クラシック・レポート: カスタムSQL SELECT文または指定したSQL SELECT文を戻すPL/SQLファンクションに基づいてレポートを作成します。

  • リスト・ビュー: スマートフォンでのデータ表示およびナビゲーション用に最適化されたレポートを作成します。

  • Webサービスの結果: Webサービスの結果に基づいたレポートを作成します。

  • ウィザード・レポート: SQLの知識がなくてもクラシック・レポートを作成できます。

参照: レポートの作成

フォーム

フォーム・リージョンには、フォームが含まれます。

関連項目: フォームの作成

プラグイン

開発者はプラグインを使用して、Application Expressで使用可能な組込みタイプを宣言的に拡張できます。

参照: 「プラグインの実装」

チャート

チャート・リージョンには、SQL問合せに基づく線グラフ、棒グラフまたは円グラフが含まれます。

関連項目: 「チャートの作成」

マップ

「マップ」リージョンには、宣言的に定義されたFlashマップが表示されます。

関連項目: 「マップの作成」

ツリー

ツリーは、実行時に実行されるSQL問合せに基づく、階層的なナビゲーション・コントロールです。

関連項目: ツリーの作成

カレンダ

カレンダ・リージョンには、カレンダが含まれます。

関連項目: カレンダの作成

リスト

リスト・リージョンには、リストと呼ばれるリンクの共有コレクションが含まれます。

参照: 「リストの作成」

ブレッドクラム

ブレッドクラム・リージョンには、ブレッドクラムと呼ばれるリンクの階層的なリストが含まれます。

参照: 「ブレッドクラムの作成」

PL/SQL動的コンテンツ

PL/SQLに基づくリージョンでは、PL/SQL Webツールキットを使用してHTMLまたはテキストをレンダリングできます。

URL

URLに基づくリージョンでは、事前定義されたURLを使用してWebサーバーをコールすることによって、コンテンツが取得されます。

参照: 「他のWebサイトからのコンテンツの統合」

リージョン表示セレクタ

「リージョン表示セレクタ」リージョンでは、リージョン表示選択が有効化されている、ページの各リージョンに表示と非表示のコントロールを表示できます。

参照: 「リージョン表示セレクタの作成」

ヘルプ・テキスト

ヘルプ・テキスト・リージョンでは、ページ・レベルのヘルプを指定できます。

参照: 「ヘルプ・ページの作成」



関連項目:

  • PL/SQLでのWebアプリケーションの開発については、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。

  • htpパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

  • 「リージョンの編集」



関連項目:

  • PL/SQLでのWebアプリケーションの開発については、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。

  • htpパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。


12.3.3 リージョンの編集

リージョンとは、コンテンツのコンテナとしての役割を持つページ領域のことです。ページの外観を変更するには、リージョン属性を編集します。

内容は次のとおりです。

12.3.3.1 リージョン属性の編集

リージョン属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

    • ツリー・ビュー: リージョン名を右クリックし、「編集」を選択します。

    リージョンの編集ページが表示されます。


    注意:

    プラグイン・タイプのリージョンに関する詳細は、「プラグイン・ページからのプラグインのインポート」を参照してください。

  3. 対象となる属性を編集します。

  4. ページ上の特定のアイテムの詳細を表示するには、アイテム・ラベルをクリックします。

    ヘルプが使用可能な場合は、アイテムにカーソルをあわせると、カーソルが疑問符付きの矢印に変わります。「フィールドレベル・ヘルプについて」を参照してください。

  5. 「変更の適用」をクリックします。

12.3.3.1.1 ナビゲーションの選択肢について

「リージョン定義」ページはセクションに分かれています。これらのセクションにアクセスするには、ページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックします。ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。

12.3.3.2 リージョン属性がページ・レイアウトに与える影響

リージョン属性はページの外観を制御します。表12-2「ページ・レイアウトに影響を与えるリージョン属性」に、ページ・レイアウトに影響を与えるリージョン属性を示します。

表 12-2 ページ・レイアウトに影響を与えるリージョン属性

属性 説明

ユーザー・インタフェース、順序

ページ内のリージョンの表示順を指定します。

ユーザー・インタフェース、親リージョン

現在のリージョンが属している親リージョンを定義します。

ユーザー・インタフェース、表示ポイント

ページ内でリージョンを表示する位置を指定します。リージョンは、「表示ポイント」の順序番号順にレンダリングされます。ページ・レイアウトを表示するには、「ビュー」アイコンをクリックして、位置を選択します。

選択可能な表示ポイントは、ページ・レベル・テンプレート(ページ属性)によって決定されます。ページ・レベル・テンプレートを選択しなかった場合は、「アプリケーションの定義」で定義されたデフォルトのページ・レベル・テンプレートが使用されます。

ユーザー・インタフェース、テンプレート

リージョンの外観を決定します。テンプレート属性を表示するには、ページ定義でテンプレート名をクリックします。

関連項目: 「テンプレートのカスタマイズ」および「リージョン・テンプレート」

ユーザー・インタフェース、アイテム表示位置

ページ・アイテムをメイン・リージョン・コンテンツの上部に表示するか下部に表示するかを決定します。

グリッド・レイアウト、新規グリッドの開始

このリージョンを新しいグリッドに表示するかまたは以前のリージョンと同じグリッドに表示するかを決定します。

グリッド・レイアウト、新規行の開始

このリージョンを以前のリージョンと同じ行に表示するかまたは次の行に表示するかを決定します。

グリッド・レイアウト、列

リージョンを特定のグリッド列に表示するかどうかを決定します。「自動」を選択すると、リージョンを表示する次の使用可能なグリッド列が自動的に決定されます。

グリッド・レイアウト、列スパン

リージョンによって占有されるグリッド列数を決定します。「自動」を選択すると、同じグリッド行のすべてのリージョン内で使用可能なグリッド列を均一に配置します。

グリッド・レイアウト、列属性

グリッド列に設定する追加属性を入力します。この値によって、グリッド・レイアウト列テンプレートの#ATTRIBUTES#置換プレースホルダが置き換えられます。

属性、リージョンのCSSクラス

リージョン・テンプレートに置換文字列#REGION_CSS_CLASSES#が含まれている場合に置換されるスペースで区切られたリストとして、追加のCSSクラスを入力します。

属性、リージョン

置換文字列#REGION_ATTRIBUTES#を含むリージョン・テンプレートは、この値で置換されます。

属性、リージョン表示セレクタ

リージョン表示セレクタを使用して、リージョンが、リージョン表示セレクタのリージョン・タイプに表示されるように指定します。リージョン表示セレクタを使用すると、ページ上のその他のリージョンを非表示にし、特定のリージョンのみを表示することができます。リージョン表示セレクタは、この属性を使用して指定されたリージョンのみを表示します。

属性、リージョン・イメージ

移入されている場合、指定されたイメージがリージョンの左上に表示されます。このイメージの表示に使用される表タグを制御することはできません。

参照: 「リージョン・イメージの追加」

属性、イメージ・タグ属性

「リージョン・イメージ」属性とともに使用します。イメージhtmlに含める属性を入力します。たとえば、高さと幅にこの属性を使用します。

注意: イメージ・タグ属性にALTが定義されていない場合、Oracle Application Expressはデフォルトで装飾的なイメージとしてイメージをレンダリングします(空のALTタグなど)。

参照: 「リージョン・イメージの追加」

ヘッダーおよびフッター

リージョンの最上部(#BODY#コンテンツの直前)に表示されるHTMLテキストを指定します。

条件

リージョンを表示するかどうかを決定する条件および適切な式を定義します。条件では、セッション・ステート、現在ログインしているユーザーまたは環境設定(ページが印刷用ビュー・モードかどうかなど)を参照できます。

関連項目: 「条件付きのレンダリングおよびプロセスの理解」および「印刷用ページの最適化」

読取り専用、読取り専用条件タイプ

このリージョンでページ・アイテムを読取り専用としてレンダリングするために必要な条件タイプをリストから選択します。条件を選択しない場合、アイテムは通常どおりレンダリングされます。

注意: 条件タイプを「なし」に設定すると、このリージョンのアイテムは常に入力可能なフィールドとしてレンダリングされます。これは、ページ・レベルで定義した、読取り専用条件をすべて上書きします。

カスタマイズ

エンド・ユーザーによるカスタマイズを可能にします。この機能を使用するには、ページ・テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッター・セクションに#CUSTOMIZE#置換文字列を含める必要があります。

関連項目: 「ユーザーによるページのカスタマイズの可能化」


12.3.3.2.1 リージョン位置の制御

リージョンを作成する際に、ページでのそのリージョンの位置(「表示ポイント」)を指定する必要があります。デフォルト位置(ページ・テンプレート・ボディなど)またはテンプレートにユーザーが定義した位置(「ページ・テンプレートのリージョン位置1」など)のいずれかを選択できます。

表示ポイントに加えて、リージョンを配置する列を指定できます。複数の列にリージョンを配置する場合は、Oracle Application Expressによって必要なHTMLが自動的にレンダリングされ、複数列のレイアウトが生成されます。

12.3.3.3 リージョンのヘッダーおよびフッターの指定

リージョンのボディ・コンテンツ(レポート、チャートまたはフォーム要素付きのHTML)に加えて、追加のHTMLをリージョンの上下(ヘッダーおよびフッター)に配置できます。

すべてのレポート・リージョンで、置換文字列#TIMING#:はリージョンのレンダリングにかかる経過時間(秒)を表示できます。この置換文字列はデバッグに使用できます。

クラシック・レポート・リージョンの場合、リージョン・フッターで次の置換文字列がサポートされています。

  • #ROWS_FETCHED#: Oracle Application Expressレポート・エンジンによってフェッチされた行数(ページ・サイズ)を表示できます。これらの置換文字列を使用して、カスタマイズされたメッセージをユーザーに表示できます。次に例を示します。

    Fetched #ROWS_FETCHED# rows in #TIMING# seconds.
    
  • #TOTAL_ROWS#: レポートに使用されたSQL問合せを満たす行の合計数を表示できます。

  • #FIRST_ROW_FETCHED# および#LAST_ROW_FETCHED#: 表示される行の範囲を表示できます。次に例を示します。

    Row(s) #FIRST_ROW_FETCHED# through #LAST_ROW_FETCHED# of #ROWS_FETCHED# displayed
    

12.3.3.4 ユーザーによるページのカスタマイズの可能化

「カスタマイズ」属性を使用すると、リージョンの表示属性をユーザーがカスタマイズできるかどうかを制御できます。

エンド・ユーザーは次の手順でカスタマイズできます。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

    • ツリー・ビュー: リージョン名を右クリックし、「編集」を選択します。

    リージョンの編集ページが表示されます。

  3. 「カスタマイズ」までスクロールして、次のいずれかを選択します。

    • デフォルトでカスタマイズ可能および非表示

    • デフォルトでカスタマイズ可能および表示

    • エンドユーザーではカスタマイズ不可

  4. 「カスタマイズ・オプション名」に、ページのこのリージョンをユーザーに示すラベルを入力します。

  5. ページ・テンプレートの「ヘッダー」、「ボディ」または「フッター」セクションに#CUSTOMIZE#置換文字列を含めます。

この機能を使用するには、ページ・テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッター・セクションに#CUSTOMIZE#置換文字列を含める必要があります。

エンド・ユーザーによるカスタマイズが1つ以上のリージョンでサポートされる場合、「カスタマイズ」というリンクがページ・テンプレートで#CUSTOMIZE#置換文字列を含めた場所に表示されます。このリンクをクリックするとウィンドウが表示され、ユーザーは、ページのリージョンのオン/オフを切り替えることができるようになります。

12.3.3.5 リージョン・キャッシュの使用

リージョン・キャッシュの有効化は、静的HTMLを含む条件またはリージョンが使用されていないリストが含まれるリージョンなどの静的リージョンのパフォーマンスの向上に効果的な方法です。


ヒント:

リージョン・キャッシュは、対話モード・レポート・リージョンに対しては使用できません。

リージョン・キャッシュを有効化すると、Application Expressエンジンによって、リージョンを動的にレンダリングするかわりにキャッシュされた(または格納された)リポジトリからリージョンをレンダリングします。実際のセッション識別子はキャッシュされないことに注意してください。かわりに、Application Expressエンジンでは、&SESSION.置換文字列がキャッシュされ、キャッシュされたリージョンをレンダリングしたカレント・セッションが表示時に代入されます。たとえば、リージョンにリンクが含まれ、リンクにセッションが含まれる場合、リンクがすべてのセッションで動作するようにするため、完全なセッションはキャッシュされません。

Application Expressエンジンは、リージョンが定義した条件を満たす場合にのみキャッシュからレンダリングします。また、リージョンは、ユーザーまたはキャッシュされた独立したユーザーに対してのみキャッシュできます。

12.3.3.5.1 リージョン・キャッシュの有効化

リージョン・キャッシュを有効化するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

    • ツリー・ビュー: リージョン名を右クリックし、「編集」を選択します。

    リージョンの編集ページが表示されます。

  3. 「キャッシュ」までスクロールします。

  4. 「キャッシュ」で次のいずれかを選択します。

    • キャッシュ済: ユーザーとは関係なくリージョンをキャッシュします。

    • ユーザー別のキャッシュ: 指定されたユーザーに固有のリージョンをキャッシュします。

    • 未キャッシュ: この機能を無効にします。

  5. 「キャッシュ済」または「ユーザー別のキャッシュ」を選択する場合は、次のように指定します。

    1. 次の後にキャッシュをタイムアウト: キャッシュされたリージョンが有効な期間を指定します。

    2. キャッシュ条件タイプ: リストから条件タイプを選択します。条件がFalseを戻す場合、リージョンは動的にレンダリングされ、キャッシュされません。条件がTrueを戻す場合、リージョンはキャッシュされます。

    3. 式1および式2: 選択した特定の条件タイプに基づいて値を入力します。

  6. 「変更の適用」をクリックします。

12.3.3.5.2 キャッシュされたリージョンの管理

アプリケーションのパフォーマンスを改善するための方法の1つは、リージョンのキャッシュを使用することです。開発者はリージョンの編集ページで「キャッシュ」属性を設定することにより、リージョンのキャッシュを構成できます。詳細は、「リージョン・キャッシュの使用」を参照してください。

キャッシュされたリージョンはキャッシュされたリージョン・ページで管理できます。

キャッシュされたリージョン・ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. ページを選択します。

  4. 「ユーティリティ」ボタンをクリックし、「キャッシュ」を選択します。

  5. 「キャッシュされたリージョン」で「管理」をクリックします。

    キャッシュされたリージョン・ページが表示されます。

  6. ページ上部の検索バーを使用してページの概観をカスタマイズできます。4を参照してください。

  7. 消去するリージョンを選択して、次のいずれかをクリックします。

    • 期限切れの消去

    • チェックした項目の消去

  8. キャッシュされたリージョンをすべて消去するには、「すべて消去」をクリックします。


関連項目:

Oracle Application Express管理ガイドの「キャッシュされたリージョンの管理」

12.3.3.6 静的リージョンIDの指定

カスタムJavaScriptまたはカスケード・スタイルシートの作成時に静的リージョンIDを指定すると有効です。リージョンの編集ページの「静的ID」属性を使用して、リージョンを一意に識別できます。リージョン・テンプレート、ヘッダー、フッターまたはボディの#REGION_STATIC_ID#置換文字列を使用してリージョンを参照できます。

静的リージョンIDを含めるには、HTML要素IDとしてリージョン・コンテナ・オブジェクト(表またはDIV)に割り当てます。HTML要素のIDはページ全体で一意である必要があります。たとえば、ページHTMLを有効にしておくため、ボタンとリージョンのIDを同じにすることはできません。

静的リージョンIDを指定するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

    • ツリー・ビュー: リージョン名を右クリックし、「編集」を選択します。

    リージョンの編集ページが表示されます。

  3. 「属性」までスクロールします。

  4. 「静的ID」に、このリージョンを識別する値を入力します。この値を参照するには、置換文字列#REGION_STATIC_ID#を使用します。

  5. 「変更の適用」をクリックします。

12.3.3.7 リージョン・イメージの追加

「リージョン・イメージ」および「イメージ・タグ属性」を使用すると、リージョンの左上にイメージを追加できます。

リージョン・イメージを追加するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

    • ツリー・ビュー: リージョン名を右クリックし、「編集」を選択します。

    リージョンの編集ページが表示されます。

  3. 「属性」までスクロールします。

  4. 「属性」で、次のように指定します。

    • リージョン・イメージ: リージョンの左上に表示するイメージを指定します。

    • イメージ・タグ属性: イメージhtmlに含める属性を入力します。入力した属性を使用して、高さと幅を指定します。

  5. 「変更の適用」をクリックします。

12.3.3.8 複数リージョンの同時編集

アプリケーション・ビルダーには、複数のリージョンを一度に編集する方法が数多くあります。

内容は次のとおりです。

12.3.3.8.1 すべてのリージョンにわたる複数の属性の編集

リージョン・ページを使用すると、順序、列、リージョン名、表示ポイントなど、ページのすべてのリージョンのリージョン属性を更新できます。


関連項目:

リージョン属性についての詳細は、リージョンの編集ページに移動してください。詳細は、「リージョンの編集」を参照してください。

すべてのリージョンにわたる複数の属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「すべて編集」アイコンをクリックします。「すべて編集」アイコンは、鉛筆が置かれた小さいグリッドの形をしています。

    • 「ツリー」ビュー: 「リージョン」を右クリックし、「すべて編集」を選択します。

    リージョン・ページが表示されます。

  3. 適切な属性を更新します。

  4. 「変更の適用」をクリックします。

12.3.3.8.2 リージョン・ユーティリティへのアクセス

ユーティリティ・ページを使用すると、選択したアプリケーション内の全ページに対するグリッド編集ページとレポートにアクセスできます。

リージョン・ユーティリティ・ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョン・ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「すべて編集」アイコンをクリックします。「すべて編集」アイコンは、鉛筆が置かれた小さいグリッドの形をしています。

    • 「ツリー」ビュー: 「リージョン」を右クリックし、「すべて編集」を選択します。

    リージョン・ページが表示されます。

  3. 「ユーティリティ」をクリックします。

  4. ユーティリティを選択して、画面に表示される手順に従います。

12.3.4 リージョン表示セレクタの作成

「リージョン表示セレクタ」リージョンでは、ページの各リージョンに表示と非表示のコントロールを表示できます。

リージョン表示セレクタを作成するには、次のステップを実行します。

  1. リージョン・ページ・セレクタに含めるページおよびリージョンを作成します。

  2. セレクタに含める各リージョンの「リージョン表示セレクタ」属性を編集します。

    1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

    2. リージョンの編集ページにアクセスします。

      • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

      • ツリー・ビュー: リージョン名を右クリックし、「編集」を選択します。

      リージョンの編集ページが表示されます。

    3. 「属性」で、「リージョン表示セレクタ」を「はい」に変更します。

    4. 「変更の適用」をクリックします。

  3. タイプがリージョン表示セレクタのリージョンを作成します。

    1. ページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

    2. リージョンの作成ウィザードにアクセスします。

      • 「コンポーネント」ビュー: 「リージョン」の下の「作成」アイコンをクリックします。

      • 「ツリー」ビュー:「リージョン」を右クリックし、「作成」アイコンを選択します。

      「リージョンの作成」ウィザードが表示されます。

    3. リージョン・タイプ「リージョン表示セレクタ」を選択します。

    4. 「作成」をクリックします。

12.3.5 リージョンのコピー


注意:

「ツリー」タイプのリージョンには複数のリージョンが含まれるため、コピーできません。

リージョンをコピーするには、次のステップを実行します。

  1. ページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • 「コンポーネント」ビュー: 「リージョン」で「コピー」アイコンをクリックします。「コピー」アイコンは、小さいページが2つ重なった形をしています。

    • ツリー・ビュー: リージョンを右クリックして、「コピー」アイコンをクリックします。

    リージョンのコピー・ウィザードが表示されます。

  3. 「コンポーネント」ビューを使用する場合は、コピーするリージョンを選択します。使用しない場合は、次のステップに進みます。

  4. 「コピー先ページ」で、次のステップを実行します。

    1. コピー先ページ: リージョンのコピー先のページを選択します。

    2. リージョン・アイテムのコピー: 「はい」または「いいえ」を選択し、このリージョン内のアイテムをコピーするかどうかを決定します。リージョンによっては、このオプションは表示されない場合があります。

    3. ボタンのコピー: 「はい」または「いいえ」を選択し、このリージョン内のボタンをコピーするかどうかを決定します。リージョンによっては、このオプションは表示されない場合があります。

    4. 「次へ」をクリックします。

  5. 「リージョンのコピー」をクリックします。

12.3.6 リージョンの削除

リージョンを削除するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

    • ツリー・ビュー: リージョン名を右クリックし、「編集」を選択します。

    リージョンの編集ページが表示されます。

  3. 「削除」をクリックします。

12.3.6.1 複数リージョンの同時削除

一度に複数のリージョンを削除するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. リージョンの編集ページにアクセスします。

    • コンポーネント・ビュー: 「すべて編集」アイコンをクリックします。「すべて編集」アイコンは、鉛筆が置かれた小さいグリッドの形をしています。

    • 「ツリー」ビュー: 「リージョン」を右クリックし、「すべて編集」を選択します。

    リージョン・ページが表示されます。

  3. 「複数のリージョンの削除」タブをクリックします。

  4. 次の項目を指定します。

    1. ボタンを削除するカスケード: 「はい」を選択すると、対応するリージョンのボタンが削除されます。

    2. アイテムを削除するカスケード: 「はい」を選択すると、対応するリージョンのアイテムが削除されます。

    3. 関連付けられたリストおよびリスト・エントリを削除しますか。: 「はい」を選択すると対応するリストが削除されます。このオプションは、削除されるリージョンがこのリストを参照する唯一のリージョンである場合にのみ表示されます。

    4. 動的アクションを削除するカスケード: 「はい」を選択すると、対応するリージョンのアイテムが削除されます。

  5. 削除するリストを選択します。

  6. 「変更の適用」をクリックします。