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Oracle® Solaris 11.3 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

at コマンドの使用制御

at コマンドの使用を制御して、指定したユーザーのみに at ジョブに関するキュー情報の作成、削除、または表示を許可するファイルを設定できます。at コマンドの使用を制御するファイルは /etc/cron.d/at.deny で、ここにはユーザー名が列挙 (1 行に 1 人) されています。このファイルに列挙されているユーザーは、at コマンドを使用できません。

Oracle Solaris ソフトウェアのインストール時に作成される at.deny ファイルには、次のユーザー名が含まれます。

daemon
bin
smtp
nuucp
listen
nobody
noaccess

スーパーユーザー特権を使用して、at.deny ファイルを編集して、at コマンドの使用を制限するほかのユーザー名を追加します。

at コマンドの使用を拒否する

root で、/etc/cron.d/at.deny ファイルを編集して、at コマンドを使用させないようにするユーザー名を 1 行に 1 つずつ追加します。

daemon
bin
smtp
nuucp
listen
nobody
noaccess
username1
username2
username3
.
.
.
使用例 39  at の使用を拒否する

次の例は、ユーザー smith および jonesat コマンドを使用できないように編集された at.deny ファイルを示しています。

$ cat at.deny
daemon
bin
smtp
nuucp
listen
nobody
noaccess
jones
smith

at コマンドの使用制御が拒否されていることを確認する

ユーザー名が /etc/cron.d/at.deny ファイルに正しく追加されたことを確認するには、ユーザーとしてログインしているときに at -l コマンドを使用します。たとえば、ログインしているユーザー smith は、at コマンドにアクセスできず、次のメッセージが表示されます。

# su smith
Password:
# at -l
at: you are not authorized to use at.  Sorry.

同様に、そのユーザーが at ジョブの実行を依頼しようとした場合は、次のメッセージが表示されます。

# at 2:30pm
at: you are not authorized to use at.  Sorry.

このメッセージによって、そのユーザーが at.deny ファイルに含まれていることが確認されます。

at コマンドを使用できる場合、at -l コマンドは何も返しません。