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Oracle® Solaris 11.3 でのファイルシステムの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

スワップ空間の追加が必要かどうかを調べる方法

スワップ空間の追加が必要かどうかを調べるには、swap –l コマンドを使用します。

たとえば、次の swap –l コマンドの出力は、このシステムのスワップ空間がほぼ完全に使い果たされたか、割り当て率が 100% に達していることを示しています。

$ swap -l
swapfile                   dev    swaplo   blocks     free
/dev/zvol/dsk/rpool/swap  182,2       16   67108848     92

システムのスワップ空間の割り当て率が 100% に達すると、アプリケーションのメモリーページが一時的にロックしてしまいます。アプリケーションエラーが発生しない場合でも、システムパフォーマンスが低下する可能性があります。

スワップ関連のエラーメッセージ

次のメッセージは、アプリケーションに匿名メモリーを追加する必要がある場合に表示されます。ただし、バックアップ用のスワップ空間はもう余っていません。

application is out of memory

malloc error O

messages.1:Sep 21 20:52:11 mars genunix: [ID 470503 kern.warning]
WARNING: Sorry, no swap space to grow stack for pid 100295 (myprog)

TMPFS 関連のエラーメッセージ

次のメッセージは、ファイルに書き込むときにページを割り当てることができない場合に表示されます。この問題は、TMPFS が許容限度を超えて書き込もうとしたときや、現在実行されているプログラムが大量のメモリーを使用している場合に発生することがあります。

directory: File system full, swap space limit exceeded

次のメッセージは、TMPFS が新しいファイルやディレクトリの作成中に物理メモリーを使い果たしたことを意味します。

directory: File system full, memory allocation failed

TMPFS 関連のエラーメッセージから回復する方法については、tmpfs(7FS) のマニュアルページを参照してください。