ブラウザモード
このセクションでは、ブラウザモードで構成されたファイルマネージャーを使ってシステムを参照する方法について説明します。ブラウザモードでは、フォルダを開くと現在のファイルマネージャーウィンドウが更新され、その新しいフォルダの内容が表示されます。
ブラウザウィンドウ
次の方法でファイルブラウザにアクセスできます。
「アプリケーション」 -> 「システムツール」 -> 「ファイルブラウザ」を選択します。
空間モードでフォルダをブラウザモードで開くには、そのフォルダを右クリックして「フォルダの閲覧」を選択します。新しいファイルブラウザウィンドウが開き、選択したフォルダの内容が表示されます。
常にブラウザウィンドウを開くようにファイルマネージャーが設定されている場合には、任意のフォルダをダブルクリックするとブラウザウィンドウが開かれます。Behaviorを参照してください。
図 17 ファイルブラウザウィンドウ
次の表では、ファイルブラウザウィンドウのコンポーネントについて説明します。
表 11 ファイルブラウザウィンドウのコンポーネント | |
メニューバー
| ファイルマネージャーでのタスクの実行に使用するメニューを含みます。 ファイルマネージャーウィンドウを右クリックしてウィンドウからポップアップメニューを開くこともできます。このメニュー内の項目は、右クリックの位置によって異なります。たとえば、ファイルやフォルダを右クリックした場合は、ファイルやフォルダに関係する項目を選択できます。表示ペインの背景を右クリックした場合は、表示ペインに表示された項目に関係する項目を選択できます。
|
ツールバー
| ファイルマネージャーでの各種タスクの実行に使用するボタンを含みます。 戻る – 最後にアクセスした場所に戻ります。隣接するドロップダウンリストにも最近アクセスした場所のリストが含まれていますが、これを使えばそれらの場所によりすばやく戻れます。
進む – 「戻る」ツールバーボタンと反対の機能を実行します。以前に後方にナビゲートしていた場合、このボタンをクリックすると、前方に戻ります。
上へ – 1 レベル上 (現在のフォルダの親) に移動します。
再読込み – 現在のフォルダの内容をリフレッシュします。
スナップショットを参照 – フォルダに存在している ZFS スナップショットの内容を、タイムスライダを使って参照できます。タイムスライダの詳細については、Chapter 7, Using Time Sliderを参照してください。
ホーム – ホームフォルダを開きます。
コンピュータ – 「コンピュータ」フォルダを開きます。
検索 – 検索バーを開きます。
|
場所バー
| 場所バーではコンピュータをナビゲートできます。これには、選択内容に応じて 3 つの異なる構成があります。詳細については、 Using the Location Barを参照してください。3 つの構成すべてで、場所バーには次の項目が含まれます。
|
サイドペイン
| サイドペインでは次の機能が実行されます。 サイドペインを表示するには、「表示」 -> 「サイドペイン」を選択します。サイドペインに含まれるドロップダウンリストを使えば、サイドペインに表示される項目を選択できます。。 場所 – 特に関心のある場所を表示します。
情報 – 現在のフォルダのアイコンや関連情報を表示します。サイドペインにボタンが表示される場合があります。これらのボタンを使えば、デフォルト操作以外の操作を現在のフォルダに実行できます。
ツリー – ファイルシステムの階層表現を表示します。ツリーを使ってファイルをナビゲートできます。
履歴 – 最近アクセスしたファイル、フォルダ、FTP サイト、および URI の履歴リストを含みます。
メモ – ファイルやフォルダにメモを追加できます。
エンブレム – ファイルまたはフォルダに追加可能なエンブレムを含みます。
サイドペインを閉じるには、サイドペインの右上にある「X」ボタンをクリックします。
|
表示ペイン
| 表示ペインには次のものの内容が表示されます。 フォルダ
FTP サイト
Windows 共有
WebDAV サーバー
特別な URI に対応する場所
|
ステータスバー
| ステータス情報を表示します。
|
|
ファイルブラウザウィンドウのコンポーネントの表示と非表示
ファイルブラウザの任意のコンポーネントを表示または非表示にするには、そのコンポーネントを表示メニューから選択します。メニューオプションはトグルになっており、コンポーネントの表示と非表示を交互に切り替えることができます。
ヒント - F9 を押すと、サイドペインの表示を切り替えることができます。
場所バーの使用
ファイルブラウザの場所バーには、場所フィールド、ボタンバー、検索フィールドのいずれかを表示できます。次の表では場所バーのフィールドについて説明します。
表 12 場所バーのフィールド | |
ボタンバー
| デフォルトではボタンバーが表示されます。これには、現在の場所の階層を表す 1 行のボタン (フォルダごとに 1 つずつ) が含まれます。このボタンをクリックすると、階層内のフォルダが切り替わります。元のフォルダ (行の最後のボタンとして表示) に戻ることができます。 ボタンを別の場所にドラッグしてフォルダをコピーすることなどもできます。
|
テキスト場所バー
| テキスト場所バーでは、現在の場所が、/home/user/Documents のようなテキストパスとして表示されます。場所フィールドは、既知のフォルダにナビゲートする際に便利です。 新しい場所に移動するには、新しいパスを入力するか現在のものを編集してから Return を押します。パスフィールドでは、可能性が 1 つしかない場合には、入力中の内容が自動的に補完されます。提案された補完を受け入れるには、Tab を押します。 常にテキスト場所バーを使用するには、場所バーの左にあるトグルボタンをクリックします。 ボタンバーの使用中にテキスト場所バーに切り替えるには、Ctrl+L を押すか、「移動」 -> 「場所」を選択するか、または / (先頭のスラッシュ) を押し、ルートディレクトリからのパスを入力します。Return を押すか、Esc を押して処理を取り消すと、場所バーに場所ボタンがふたたび表示されます。
|
検索バー
| 検索バーを表示するには、Ctrl+F を押すか「検索」ツールバーボタンを選択します。検索バーの詳細については、 Searching Filesを参照してください。
|
|
ホームフォルダの表示
ホームフォルダを表示するには、ファイルブラウザウィンドウから次のいずれかの操作を実行します。
ファイルブラウザウィンドウにホームフォルダの内容が表示されます。
フォルダの表示
次のいずれかの方法で、フォルダの内容をリストビューまたはアイコンビューで表示できます。リストビューやアイコンビューの詳細については、Using Views to Display Files and Foldersを参照してください。
表示ペインでフォルダをダブルクリックします。
サイドペインのツリーを使用します。詳細については、Using the Tree From the Side Paneを参照してください。
場所バーの場所ボタンをクリックします。
Ctrl+L を押してテキスト場所フィールドを表示します。表示するフォルダのパスを入力してから Return を押します。場所フィールドには自動補完機能が含まれています。ユーザーがパスを入力すると、ファイルマネージャーはファイルシステムを読み取ります。ディレクトリを特定するのに十分な数の文字を入力した時点で、ファイルマネージャーは場所フィールド内のディレクトリの名前を補完します。
ツールバーの「戻る」ボタンと「進む」ボタンを使ってナビゲーション履歴を参照します。
現在のフォルダの 1 つ上のレベルのフォルダに変更するには、「移動」 -> 「上へ」を選択します。または、「上へ」ツールバーボタンをクリックします。
親フォルダの表示
現在参照しているものの親フォルダとは、階層表現内で現在のフォルダの 1 つ上のレベルに存在しているもののことです。親フォルダの内容を表示するには、次のいずれかの手順を実行します。
サイドペインのツリーの使用
ツリービューは、サイドペインでもっとも役立つ機能の 1 つです。ファイルシステムの階層表現が表示され、ファイルシステムの参照やナビゲーションを行うための便利な手段が提供されます。サイドペインにツリーを表示するには、サイドペインの上部にあるドロップダウンリストから「ツリー」を選択します。
ツリー表示では、開いたフォルダは下向きの矢印で表現されます。次の表では、ツリーで実行可能なタスクについて説明します。
表 13 ツリーのタスク | |
ツリーを開きます
| サイドペインの上部にあるドロップダウンリストから「ツリー」を選択します。
|
ツリーを閉じます
| サイドペインの上部にあるドロップダウンリストから別の項目を選択します。
|
ツリーのフォルダを展開します
| ツリーのフォルダの隣にある矢印をクリックします。
|
ツリーのフォルダを折り畳みます
| ツリーのフォルダの隣にある矢印をクリックします。
|
フォルダの内容を表示ペインに表示します
| ツリーでフォルダを選択します。
|
ファイルを開きます
| ツリーでファイルを選択します。
|
|
ツリーにファイルが表示されないように設定できます。詳細については、Viewsを参照してください。
ナビゲーション履歴の使用
ファイルブラウザウィンドウでは、最近アクセスしたファイル、フォルダ、FTP サイト、および URI 場所の履歴リストが保持されます。この履歴リストを使えばそれらの場所に戻ることができます。履歴リストには、最後に表示した 10 件の項目が含まれます。
履歴リストをクリアするには、「移動」 -> 「履歴のクリア」を選択します。
「移動」メニューを使用した履歴リストのナビゲーション
以前にアクセスした項目のリストを表示するには、「移動」メニューを開きます。「移動」メニューの下部に履歴リストが表示されます。履歴リスト内の項目をクリックすると開きます。
ツールバーを使用した履歴リストのナビゲーション
ツールバーを使って履歴リストをナビゲートするには、次のいずれかの操作を実行します。
履歴リスト内のフォルダまたは URI を開くには、「戻る」または「進む」ツールバーボタンをクリックします。
以前に表示された項目のリストを表示するには、「戻る」ツールバーボタンの右にある下矢印をクリックします。
現在の項目を表示したあとで表示した項目のリストを表示するには、「進む」ツールバーボタンの右にある下矢印をクリックします。
サイドペインの履歴を使用した履歴リストのナビゲーション
サイドペインに履歴リストを表示するには、サイドペインの上部にあるドロップダウンリストから「履歴」を選択します。サイドペインの履歴リストには、以前に表示された項目のリストが表示されます。履歴リスト内の項目を表示ペインに表示するには、履歴リストでその項目をダブルクリックします。