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Oracle® Solaris 11.3 デスクトップ管理者ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 10 月
 
 

フォントの置換

fontconfig ライブラリは、すべてのフォントまたは個々の文字が存在しない場合にフォントの置換を実行します。使用可能でないフォントをシステムで表示する必要がある場合、fontconfig は類似フォントを表示しようとします。たとえば、Web ページで Verdana フォントの表示をリクエストしていて、そのフォントがシステムにインストールされていない場合、fontconfig は Helvetica などの類似フォントを表示します。類似フォントのリストは、/etc/fonts/fonts.conf ファイルで定義されます。

選択されたフォントに存在しない文字をシステムで表示する必要がある場合、fontconfig はその文字を類似フォントで表示しようとします。たとえば、Bitstream Vera Sans をテキストエディタアプリケーションのフォントとして選択するとします。Bitstream Vera フォントファミリにはキリル文字が含まれません。キリル文字を含むドキュメントを開いた場合、テキストエディタはキリル文字を含む類似フォントを使用してその文字を表示します。

fontconfig ライブラリは、フォントの別名 (serifsans-serifmonospace など) も定義します。フォントのいずれかの別名を選択すると、システムは /etc/fonts/fonts.conf ファイルでその別名に定義されている最初のフォントを使用しようとします。