メニューファイルは、Oracle Solaris デスクトップのメニューバーで使用されるメニューの階層を定義します。これらのファイルを変更することで、変更する applications.menu ファイルの場所に応じてすべてのユーザーまたは単一ユーザーのメニューをカスタマイズできます。
メニューファイルは $XDG_CONFIG_DIRS/menus/applications.menu ディレクトリに置く必要があります。メニューファイルを操作するには、XDG ベースディレクトリ仕様で定義されている $XDG_CONFIG_DIRS 環境変数を設定する必要があります。
applications.menu ファイルの場所を解決するため、デフォルトのパスが次の順序で検索されます。
$XDG_CONFIG_HOME パス内の各ディレクトリで menus/applications.menu ファイルを検索します。$XDG_CONFIG_HOME 環境変数が設定されていない場合のデフォルトは ~/.config/ ディレクトリです。
$XDG_CONFIG_DIRS パス内の各ディレクトリで menus/applications.menu ファイルを検索します。$XDG_CONFIG_DIRS 環境変数が設定されていない場合の検索のデフォルトは /etc/xdg/ ディレクトリです。
見つかった最初の applications.menu ファイルを使用します。
次の例では、サンプルの .menu ファイルを示します。
使用例 1 .menu ファイルの例<!DOCTYPE Menu PUBLIC "-//freedesktop//DTD Menu 1.0//EN" "http://www.freedesktop.org/standards/menu-spec/1.0/menu.dtd"> <Menu> <Name>Applications</Name> <Directory>Applications.directory</Directory> <!-- Read standard .directory and .desktop file locations --> <DefaultAppDirs/> <DefaultDirectoryDirs/> <!-- Accessories submenu --> <Menu> <Name>Accessories</Name> <Directory>Accessories.directory</Directory> <Include> <And> <Category>Utility</Category> <Not> <Category>System</Category> </Not> </And> </Include> </Menu> <!-- End Accessories --> <!-- possibly more submenus --> </Menu> <!-- End Applications -->
この例では、最上位のメニューは Applications という名前で、<Name> 要素を使用して指定されます。Applications メニューには、1 つのサブメニューが含まれていますが、複数のサブメニューを使用できます。各サブメニューには、マッチングルールを使用して一連の使用可能なデスクトップエントリにフィルタを実行するための <Include> 要素もあります。
たとえば、<Category> 要素は、Categories キーに <Category>要素の内容が含まれている場合に限りデスクトップエントリファイルを選択する基本的なマッチングルールです。例では、Categories キーでメニューに「Utility」という語が含まれていて「System」という語が含まれていない場合に限り、Accessories メニューがデスクトップエントリを含みます。Categories キーの詳細は、Working With Desktop Entry Filesを参照してください。
次の表では、.menu ファイルの要素の一部について説明します。
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.menu ファイルの要素の詳細は、XDG メニュー仕様を参照してください。