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Oracle® Solaris 11.3 デスクトップ管理者ガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

X11 ディスプレイへのアクセス

X サーバーは、サーバーにアクセスできるクライアントを制御します。サーバーへのアクセスを持つクライアントは、画面にウィンドウまたはイメージを表示したり、キーボード入力を受け取ったり、マウスの動きをモニターしたり、システム上の別のクライアントとやり取りしたりできます。Oracle Solaris の Trusted Extensions 機能は、セキュリティー機能を追加することで、ラベル付きクライアントがそれぞれのセキュリティー範囲を超えて X11 ディスプレイにアクセスできないようにします。詳細は、Trusted Extensions Label Administrationを参照してください。

デフォルトでは、Oracle Solaris デスクトップは、ランダムに生成された Cookie の値をファイルに格納することにより、ユーザーによって実行される X サーバーおよびクライアントへのアクセスを許可するように構成されます。クライアントアプリケーションでは、X サーバーへの新規接続を開くためにこの値が必要です。この値は、$XAUTHORITY 環境変数 (セッションの開始時に GNOME ディスプレイマネージャーによって自動的に設定される) で参照されるファイルに格納されます。別のディスプレイ環境からアプリケーションを開始する場合は、クライアントの認証が開始できるようになる前に、$XAUTHORITY 変数をその環境にコピーする必要がある場合があります。

X11 ディスプレイへのアクセスの詳細は、xhost(1)、xauth(1)、および Xsecurity(5) のマニュアルページを参照してください。