X サーバープロセスの理解
X クライアントは、TCP/IP、UNIX ドメインソケット、および数種類の SVR4 ローカル接続を使用して、X サーバーに接続できます。クライアントのトランスポートタイプを指定する方法については、X(5) マニュアルページの DISPLAY NAMES のセクションを参照してください。
X サーバーの操作
Oracle Solaris には、さまざまな用途に合わせて、現在数種類の X サーバーが含まれています。次の表では、Oracle Solaris OS に含まれている X サーバーの一部を示します。
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Xorg
| 物理ハードウェア (入出力)、または物理ハードウェアをシミュレートする仮想化環境で使用されます。たとえば、Xorg サーバーは、Oracle VM Virtual Box ゲストを実行するとき、または Oracle ILOM サービスプロセッサのキーボード、ビデオ、マウス (KVM) 機能を使用するときに使用されます。 詳細は、Xorg(1) のマニュアルページを参照してください。
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Xvfb
| システムの仮想メモリーを仮想フレームバッファーとして割り当てるときに使用されます。どの入力デバイスからも入力を受け取らず、出力は表示されません。したがって、Xvfb サーバーが動作しているシステムには、画面や入力デバイスは必要ありません。 詳細は、Xvfb(1) のマニュアルページを参照してください。
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Xephyr
| 別の X サーバー (ホスト X サーバー) に表示されるウィンドウとして実行します。ホスト X サーバーの入力デバイスと表示デバイスを使用します。 詳細は、Xephyr(1) のマニュアルページを参照してください。
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Xvnc
| VNC クライアントを使用して接続できる VNC セッションを実行します。共有接続では、複数の VNC クライアントが同じ VNC セッションに接続できます。vncviewer が Oracle Solaris 11 OS で使用できるデフォルトの VNC クライアントです。 詳細は、vncserver (1) および vncviewer(1) のマニュアルページを参照してください。
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Xdmx
| X クライアントを表示するために 1 つ以上の X サーバーを使用するプロキシ X サーバーとして使用されます。異なるマシン上に存在する可能性のあるディスプレイに対して X 機能を提供します。 詳細は、Xdmx(1) のマニュアルページを参照してください。
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Xnewt
| Oracle Sun Ray 3 シリーズの DTU ハードウェアユニットや、Windows、MacOS、または iPad 用の Oracle Virtual Desktop Client などの Sun Ray クライアントとやり取りします。
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Oracle Solaris OS に含まれる X サーバーの詳細は、Xserver(1) のマニュアルページを参照してください。