Oracle® Solaris Cluster データサービス (Oracle Database 用)

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更新: 2016 年 1 月
 
 

Oracle Data Guard インスタンスの役割の変更方法

  1. Oracle Solaris Cluster が正しくない役割のインスタンスを起動しないようにします。

    Oracle Data Guard インスタンスの役割の変更中に Oracle Solaris Cluster ノードが失敗すると、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがインスタンスを正しくない役割で再起動することがあります。この可能性を防ぐには、インスタンスを表す Oracle Database サーバーリソースの Dataguard_role 拡張プロパティーを IN_TRANSITION に変更します。

    # clresource set -p Dataguard_role=IN_TRANSITION server-rs
  2. Oracle データベースで必要な操作を行なって、データベースを新しい役割に変換します。
  3. インスタンスを表す Oracle Database サーバーリソースの次の拡張プロパティーを変更して、インスタンスの新しい役割を反映させます。
    • Dataguard_role

    • Standby_mode

    次のように、Dataguard_roleStandby_mode の必要な組み合わせは、役割の変更によって異なります。

    • プライマリデータベースから物理スタンバイデータベースに変更するには、次のコマンドを実行します。
      # clresource set -p Dataguard_role=STANDBY -p Standby_mode=PHYSICAL server-rs
    • プライマリデータベースから論理スタンバイデータベースに変更するには、次のコマンドを実行します。
      # clresource set -p Dataguard_role=STANDBY \
      -p Standby_mode=LOGICAL server-rs
    • スタンバイデータベースからプライマリデータベースに変更するには、次のコマンドを実行します。
      # clresource set -p Dataguard_role=PRIMARY server-rs
    • 物理スタンバイデータベースからスナップショットスタンバイデータベースに変更するには、次のコマンドを実行します。
      # clresource set -p Standby_mode=SNAPSHOT server-rs