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Oracle® Traffic Director管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9)
B66436-05
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4.4 構成の変更

構成を作成し、そこからインスタンスを作成した後、設定の一部(ログ・プリファレンス、パフォーマンス・パラメータ、仮想サーバー・リスナー、オリジン・サーバー・プールなど)を変更する必要がある場合があります。

管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、構成を変更できます。


注意:

この項のCLIの例はシェル・モード(tadm>)で示されています。CLIシェルの起動の詳細は、2.3.1項「コマンドライン・インタフェースへのアクセス」を参照してください。

管理コンソールを使用した構成の変更

管理コンソールを使用して構成を変更するには、次の操作を行います。

  1. 2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。

  2. ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  3. 変更する構成を選択します。

  4. ナビゲーション・ペインで、次のような、構成設定の追加カテゴリを選択できます。選択したカテゴリに関連するパラメータが、メインのペインに表示されます。

    • SSL

    • ロギング

      • サーバー・ログ・ファイル(ログ・ファイルの名前と場所、ログ・レベル、日付書式など)のパラメータを設定し変更します。

      • アクセス・ログを有効または無効にします。

      • アクセス・ログ・ファイル(ログ・ファイルの名前と場所、ログ形式など)のパラメータを設定し変更します。

      • サーバーおよびアクセス・ログ・ファイルをローテーションするイベントをスケジュールし管理します。

      • パフォーマンスをチューニングするアクセス・ログ・バッファ設定を構成します。

      詳細は、第12章「ログの管理」を参照してください。

    • 詳細設定

    • 「詳細設定」HTTP: 構成に定義された仮想サーバーのパフォーマンスをチューニングするパラメータ(リクエスト・バッファ・サイズ、レスポンス・バッファ・サイズ、リクエストの本文およびヘッダーのタイムアウトしきい値、スレッド・プール設定およびキープ・アライブ設定)を設定および変更します。

      詳細は、15.4項「HTTPリクエストおよびレスポンスの制限のチューニング」を参照してください。

    • 「詳細設定」「監視」

      • 統計収集、プロファイリングおよびSNMPサブエージェントを有効化および無効化します。

      • 統計収集の間隔を指定します。

      詳細は、第13章「Oracle Traffic Directorインスタンスの監視」を参照してください。


    注意:

    オリジン・サーバー、オリジン・サーバー・プール、リスナーおよび仮想サーバーの変更の詳細は、次の項を参照してください。

  5. 変更するパラメータを指定します。

    画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

    フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。

    「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

  6. 必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。

    • 更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

    • さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。


    注意:

    「詳細設定」ページで「一時ディレクトリ」の値を変更した場合、構成のすべてのインスタンスをまず停止して、変更をデプロイし、次にインスタンスを起動します。

    実行中のインスタンスを停止せずに変更をデプロイした場合、インスタンスを後で停止しようとしたときにエラーが発生する場合があります。この問題を解決するための詳細は、16.2.8項「一時ディレクトリの変更後にインスタンスを停止できない」を参照してください。


CLIを使用した構成の変更

CLIでは、構成の特定のパラメータの変更に使用できるいくつかのコマンド(表4-1を参照)が用意されています。


注意:

構成内の仮想サーバー、リスナー、オリジン・サーバー・プールおよびオリジン・サーバーのプロパティを変更するCLIコマンドの詳細は、次の章を参照してください。

表4-1 構成変更用のCLIコマンド

タスク CLIコマンド

サーバー・ユーザーおよび一時ディレクトリの変更

set-config-prop

アクセス・ログ・バッファ・プロパティの変更

set-access-log-buffer-prop

get-access-log-buffer-prop

キャッシュ・プロパティの変更

set-cache-prop

get-cache-prop

DNSプロパティの変更

set-dns-prop

get-dns-prop

DNSキャッシュ・プロパティの変更

set-dns-cache-prop

get-dns-cache-prop

HTTPリクエスト・プロパティの変更

set-http-prop

get-http-prop

クライアント接続のキープ・アライブ設定の変更

set-keep-alive-prop

get-keep-alive-prop

デフォルト言語の変更

set-localization-prop

get-localization-prop

エラー・ログ設定の変更

set-log-prop

get-log-prop

PKCS #11暗号化設定の変更

set-pkcs11-prop

get-pkcs11-prop

QoS設定の変更

set-qos-prop

get-qos-prop

SNMPの有効化

set-snmp-prop

set-snmp-prop

SSL/TLSセッションのキャッシュ・プロパティの変更

set-ssl-session-cache-prop

get-ssl-session-cache-prop

統計集計プロパティの変更

set-stats-prop

get-stats-prop

HTTPスレッド・プール・プロパティの変更

set-thread-pool-prop

get-thread-pool-prop


たとえば、次のコマンドでは、構成soaのエラー・ログ・ファイルの場所が/home/log/errors.logに変更されます。

tadm> set-log-prop --config=soa log-file=/home/log/errors.log
OTD-70201 Command 'set-log-prop' ran successfully.

更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。

この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。