SL3000 には次の利点があります。
200 から 4500 のストレージセルに対応するストレージ容量。
1 - 56 台のテープドライブに対応するパフォーマンス。
混在したメディアとさまざまなテープドライブのサポート。
ストレージセルおよびドライブのレベルで SL3000 をパーティション分割する機能。
アクセス拡張モジュール (AEM) を取り付けるオプション (ACSLS 7.3 PUT0801 以降)。このオプションは、AEM の使用で説明されています。
注意:
SL3000 は、ASCLS に対して構成または再構成されたあとで、監査 (audit
) する必要があります。ライブラリのアクティブ化された容量を増加または変更したあとにも、SL3000 を監査 (audit
) する必要があります。
ライブラリは、ACSLS が監査するときに、ACSLS にアクセスできない可能性のあるセルの場所を報告します。アクセスできないセルの場所には、CAP、ドライブ、およびオペレータパネルが取り付けられている場所、ロボットがアクセスできないセルの場所、アクティブ化されていないセルの場所、およびこのパーティション内にはない場所が含まれます。
ACSLS は、次の SL3000 機能のサポートを提供します。
新しい LSM およびパネルタイプと、SL3000 ライブラリ用のパネルマップ
最大 8 個のパーティション。
SL3000 はドライブおよびセルレベルまでパーティション分割できます。あるパーティションから別のパーティションにセルが割り当て直されている場合は、それらのセル内のカートリッジは孤立し、以前に含まれていたパーティションではアクセスできなくなります。これを回避するには、SL3000 を再パーティション分割する前に、パーティションに残るセルにカートリッジを移動します。
新しい最大数の SL3000 用の CAP (12)、パネルあたりのドライブ (32)、セル行 (52)。
CAP を SL3000 内のパーティション専用にする機能。
CAP は、SL コンソールを使用してパーティション専用にします。ライブラリが ACSLS に専用の CAP を報告します。
ACSLS によって管理されたパーティション専用の CAP は、自動モードに設定できます。
SL3000 CAP 別名処理
SL3000 には最大 12 の CAP を備えられますが、バックアップアプリケーションの中には、現在、LSM あたり最大 3 つの CAP しかサポートしないものがあります。CAP 別名処理を使用すると、CAP 3 - 10 に、CAP 0、1、または 2 の別名を付けることができます。
PUT0801 では、CAP 0 の別名を付けられなくなりました。CAP 0 はアクセス拡張モジュール (AEM) 用に予約されていて、特殊な特性があります。このため、別名に使用できる CAP 番号は 1 および 2 だけです。
PUT0801 対応の ACSLS 7.3 では、一括挿入および取り出しに AEM をサポートしています。
SL3000 向けに ACSLS を構成する前に:
SL3000 を ACSLS に接続します
SL3000 のすべてのコンポーネントが動作していることを確認します。
ACSLS は、ライブラリによって報告される情報から、そのライブラリ構成を構築します。SL3000 コンポーネントが動作していない場合は、ライブラリ情報が ACSLS に報告されない可能性があり、SL3000 の ACSLS 構成が不完全である場合があります。
SL3000 ライブラリは、Ethernet 物理インタフェースを介した TCP/IP プロトコルを使用して、ホストおよび ACSLS を管理し、これらと通信します。このインタフェースにより、ACSLS は SL3000 に接続し、通信できます。
SL3000 への TCP/IP 接続を使用すると、次の利点が得られます。
ACSLS は、複数の並行リクエストをライブラリに送信でき、ライブラリはそれらを並列で処理できます。これにより、ライブラリのパフォーマンスが向上します。
TCP/IP を使用して接続した場合、SL3000 はデュアル TCP/IP と冗長電子装置をサポートします。
TCP/IP ホスト/ライブラリインタフェースは、SCSI Media Changer over Fibre Channel よりも機能豊富なインタフェースです。ライブラリのステータスやエラーなどに関する詳細を ACSLS で使用できます。
別のサブネットまたは制御されたネットワーク上に SL3000 ライブラリを配置して、ARP ブロードキャストのフラッドからこれを保護することをお勧めします。
SL3000 のすべてのコンポーネントが動作していることを確認するために、StorageTek ライブラリコンソール (SL コンソール) にログオンします。
手順については、『SL3000 ユーザーズガイド』を参照してください。
SL3000 コンポーネントが動作するようになったあとで、ACSLS に対して SL3000 を構成します。acsss_config
(CSI チューニング変数の設定を参照) と動的構成 (動的構成 (config) ユーティリティーの使用を参照) のどちらでも使用できます。
ACSLS に対して構成または再構成したあとで、SL3000 を監査します。監査は、どのセルがこのライブラリで管理しているパーティションの一部であるかを ACSLS に通知し、パネルドライブまたは CAP 上に実際に存在しているセルを表示します。
まず、ACSLS に対して SL3000 を構成または再構成します。
ACS を監査 (audit
) します。
次のいずれかのコマンドを入力して、割り当てられたセルと空きセルを調べます。
free_cells.sh -a
get_license_info
display cell * -f status
次のいずれかを使用してドライブを調べます。
query drive all
display drive * -f type
serial_num wwn
ドライブとストレージセルのどの ACSLS アドレスも変更せずに、SL3000 を拡張できます。ACSLS アドレスは、可能な最大の SL3000 ライブラリをマップするため、既存のセル、ドライブ、CAP のアドレスを変更せずにモジュールを追加できます。
モジュールが取り付けられていない場合、その上のパネルは、単に「not installed」としてマップされます。パネルが取り付けられている場合、これらのパネルでのアドレスが使用できるようになります。このように、新しいモジュールを取り付けるときに、既存のモジュール上のパネルのアドレスは変更しません。
最小の SL3000 構成は、単一の基本ドライブモジュール (BDM) です。単一の BDM 構成では、パネル 12 および 13 が取り付けられており、ほかのすべての潜在的なパネル場所は取り付けられていません。ドライブ拡張モジュール (DEM) を追加すると、パネル 10 および 11 も取り付けられます。カートリッジ拡張モジュール (CEM) を BDM の右側に追加すると、パネル 14 および 15 が取り付けられます。BDM 上のセルおよびドライブのアドレスは決して変更しません。これにより、SL3000 の容量を増加したときに次を確実にします。ドライブおよびストレージセルの ACSLS アドレスは変更されません。
CAP には、次のように番号が付けられます。
CAP 0 は左側の AEM に予約されています
CAP 1 - 5 - 左側の CEM 内、および DEM 内の CAP
CAP 6 - 基本内の CAP (唯一の必須 CAP)
CAP 7 - 10 - 右側の CEM 内の CAP
CAP 11 は右側の AEM に予約されています
CAP が存在しない場合、ACSLS はそれらを「取り付けられていない」と報告します。これにより、新しい CAP を追加するときに、CAP の場所は SL3000 で変更しません。
CAP はパーティション専用にできます。
SL3000 ライブラリのモジュールには次の 5 つのタイプがあります。
基本モジュール、1 台、必須
基本モジュールは単一のフレームから構成されます。このモジュールは、電源構成、ロボット (TallBot)、電子モジュール、カートリッジアクセスポート、ストレージセル、テープドライブ、オペレータ制御を含む、ライブラリ内のほかのモジュールすべてに対するインフラストラクチャーを集約しています。
ライブラリを設置するごとに 1 台の基本モジュールが必要になります (1 台のみ)。
このモジュールの前面には:
単一の 26 カートリッジデュアルマガジンカートリッジアクセスポート (CAP)。
ライブラリにアクセスするための保守用ドア。
3 つの LED (ライブラリアクティブ、保守必要、および待機) を備えたフロントパネル。
タッチスクリーンオペレータパネルまたはウィンドウのオプション機能。
ドライブ拡張モジュール (DEM)、1 台、左サイドのみ
ドライブ拡張モジュール (DEM) は、左側にのみ、基本モジュールに隣接して接続できます。このモジュールを使用すると、テープドライブをさらに拡張し、データカートリッジ容量を追加できます。
カートリッジ拡張モジュール (CEM)、左または右サイド
カートリッジ拡張モジュール (CEM) は、カートリッジセル容量の追加と拡張を実現します — このモジュールにはテープドライブはありません。基本モジュール (必須) およびオプションのドライブ拡張モジュール以外に、単一のライブラリで最大 4 台の CEM がサポートされています。
パーキング拡張モジュール (PEM)、左端および右端のサイドのモジュール。
パーキング拡張モジュール (PEM) はカートリッジ拡張モジュールと同じですが、ライブラリが障害のあるロボットをパーキングできるようにアクセス不能になっている 6 列のアレイ (前面壁の 3 列と背面壁の 3 列) を含みます。左側の PEM では、これは 3 つの左端の列 (前面および背面) です。右側の PEM では、3 つの右端の列です。
注:
デュアルロボットを装備した SL3000 には AEM と PEM のどちらかがあります。アクセス拡張モジュール (AEM)
AEM については、AEM の使用で説明されています。
可能性のある各セルの場所を定義した、SL3000 における特定パネル定義の代わりに、汎用パネル定義が用意されています。
3 つの汎用パネルタイプが、さまざまな特定のパネルマップに対応します。それらの機能を次に示します。
単一の SL3000 セルパネルタイプ。
どのセルがこのライブラリ内に存在し、アクティブ化された容量の一部になっており、このパーティションに割り当てられているかを調べるには、ライブラリを監査 (audit
) する必要があります。
ドライブパネルタイプ。
ACSLS は、ライブラリの構成によってどのドライブが存在しているかを識別します。これを行う前に、すべてのドライブに電源が投入され、ライブラリの構成前の準備ができていることを確認する必要があります。
取り付けられていない。
これは、まだ取り付けられていないモジュール上のフロントパネルと背面パネルのプレースホルダです。
SL3000 の内部アドレスと、ACSLS および HSC でサポートされるほかのライブラリの内部アドレスには、違いがあります。
SL3000 は 1 を基準にしており、負の数を使用します。
その他のライブラリは 0 を基準にしており、負の数は使用しません。
SL3000 は、ライブラリ、レール、列、サイド、および行の 5 つのパラメータを使用します。
ライブラリのモジュールは、カートリッジ、テープドライブ、カートリッジアクセスポート、ロボットユニットを格納した壁、列、および行から構成されます。
SL コンソールを使用すると、SL3000 内部アドレスと ACSLS のパネル、行、および列との間で変換できます。
詳細と手順は、『SL3000 ユーザーズガイド』を参照してください。
AEM (アクセス拡張モジュール) は基本的には、オンライン/オフライン状態、パーティションで共有される機能など、CAP のすべての特性を備えた非常に大きな CAP です。
AEM を使用すると、最大 234 個のカートリッジのライブラリへの一括ロード、またはライブラリからの一括アンロードを一度に実行できます。また、ライブラリ TallBot の中断不要のメンテナンスも可能になります。
AEM は、機能の多くを回転式 CAP として共有していますが、いくつかの独特の特徴もあります。それらの機能を次に示します。
アクセスドア
安全ドア
CAP の操作
中断不要のメンテナンス
AEM の詳細は、『StorageTek SL3000 モジュラーライブラリシステムユーザーズガイド』(部品番号 316194401) を参照してください。
安全ドアは、内部の「ガレージドア」であり、下降して AEM をライブラリのほかの部分から分離します。このドアは、ライブラリオペレータがカートリッジをロードまたはアンロードするか、ストレージ CSE が TallBot やほかの AEM コンポーネントに保守を実行するときに AEM の内部への安全なアクセスを確保します。
AEM の利点は、次を実行できるようにすることです。
一括挿入
一括挿入を使用すると、最大 234 個のカートリッジを一度に挿入できます。
AEM cap_id
を指定して通常の挿入を開始する必要があります。これは手動挿入にすることも、AEM を自動挿入モードに設定することもできます。
パーティション分割されたライブラリでは、CAP がパーティション専用の場合、CAP の自動挿入モードへの設定だけを行えます。AEM を自身のパーティション専用にすると、ほかのパーティションからは利用できなくなります。これを実行する前にその他の SL3000 ユーザーを考慮してください。
一括取り出し
42 を超えるボリュームを AEM に取り出す場合、大量の取り出し用の推奨のツールが、lib_cmd
または ejecting.sh
です。cmd_proc
、xeject
、ACSAPI 取り出しなどのほかのユーザーインタフェースでは、取り出し可能な数量は一度に 42 個のカートリッジに制限されます。lib_cmd の使用および ejecting.shを参照してください。
中断不要のロボットメンテナンス
注意:
AEM を使用して一括取り出しを実行するときには、すべての CAP マガジンが存在していることを確認します。ACSLS がカートリッジの取り出し (eject
) を試みている場所で、CAP マガジンが見つからない場合、取り出し (eject
) は失敗します。注:
少数のカートリッジの挿入や取り出しには、AEM を使用しないでください。一括挿入および取り出しにのみ使用してください。少数の挿入と取り出しに AEM を使用すると、ボリュームの挿入または取り外しで AEM にアクセスするときにサービス安全ドアを降下させ、AEM へのアクセスが終了したときに上昇させる必要があるので、非常に遅くなります。
少数の場合は、CAP 1 - 10 を使用してください。CAP 番号付けを参照してください。
少数の挿入と取り出しには AEM を使用しないことが必要になるので、最大の CAP 優先順位は 1 になります。これは、audit
、enter
、または eject
でアスタリスクを使用して CAP ID がワイルドカード指定されている場合、AEM が選択されないようにするために役立ちます。
AEM を使用すると、CSE は、安全ドア (または「ガレージ」ドア) を使用してライブラリ TallBot にアクセスして保守できるため、ライブラリをオフラインにする必要はありません。TallBot に障害がある場合、ライブラリがオンラインになっている間に、TallBot が自身で AEM 内にパーキングします。冗長な TallBot が取り付けられている場合、ライブラリは、残りの動作している TallBot で通常の操作を続行できます。
CSE は、特別な鍵を使用して、安全ドアでのサービスアクセスロックをロック解除します。これにより、AEM 安全ドアは降下し、ライブラリのほかの部分から AEM を分離します。安全ドアが完全に降下したら、ライブラリがオンラインになっている間に、CSE は AEM 安全ドアを開き、障害のある TallBot またはその他の AEM のコンポーネントに対して安全にメンテナンスを実行します。メンテナンス期間中、AEM 自体はオフラインにされ、カートリッジのロード/アンロード機能は一時停止されます。
メンテナンスが完了すると、CSE は安全ドアを閉じ、安全ドアが上昇します。TallBot は再初期化され、AEM CAP カートリッジスロットに対して audit
を実行し、AEM はオンラインに戻されます。
SL3000 には 12 台の CAP がありますが、バックアップアプリケーションの中には現在、LSM あたり最大 3 台の CAP しかサポートしていないものがあります。CAP 別名処理を使用すると、CAP 3 - 10 に、CAP 1、または 2 の別名を付けることができます。
CAP 0 はアクセス拡張モジュール (AEM) の一括ロード CAP に予約されています。SL3000 の CAP 0 には特別な属性があるため、CAP 0 を別名 CAP ID にすることはできません。
次のテンプレートを使用して、ライブラリ CAP ID を別名 CAP ID にマップします。
$ACS_HOME/data/external/SL3000/SL3000_CAP_Aliases.SAMPLE
注:
CAP ID を設定する場合:# SL3000 CAP Aliases (SL3000_CAP_Aliases) # # This file maps real library SL3000 CAP IDs to CAP ID aliases. # It is used when ACSAPI clients do not support SL3000 # CAP numbers greater than 2. # (The SL3000 can have 12 CAPs, with a maximum CAP number of 11.) # Alias a SL3000 CAP to an alias CAP number by providing the full # SL3000 CAP ID and the aliased CAP number on the same line. # For example: # SL3000 CAP ID Alias CAP Number # 0,0,6 1 # # The LSM must be zero. # The CAP ID must be between 3 and 10 # No duplicate SL3000 CAP IDs. # Rules for SL3000 CAP IDs: # Rules for Alias CAP numbers: # The CAP number must be 1 or 2. # No duplicate alias CAP numbers. # # Using the CAP Aliases file: # (1) A # in the first column comments out a line. # The above CAP alias example is commented out. # (2) Only specify CAP numbers as an alias when there # is no actual CAP at that location. For example, # use CAP 2 as an alias when there is no CAP 2 # installed in the SL3000 library. # (3) Only CAP numbers 1 and 2 can be used as aliases. # NOTE: CAP number 0 (zero) is reserved for the # Access Expansion Module (AEM) and thus cannot # be specified as an alias. # (4) After updating the CAP Aliases file, you must: # a) Shutdown ACSLS. # b) Reconfigure ACSLS (using acsss_config) to update # the CAPs defined in the ACSLS database. # c) Restart ACSLS. # Save the CAP alias file as: # $ACS_HOME/data/external/SL3000/SL3000_CAP_Aliases # by copying and modifying the template: # $ACS_HOME/data/external/SL3000/SL3000_CAP_Aliases.SAMPLE # # SL3000 CAP ID Alias CAP Number 0,0,6 1 0,0,4 2 # Alias a SL3000 CAP to an alias CAP number by providing the full # SL3000 CAP ID and the aliased CAP number on the same line. # For example: # SL3000 CAP ID Alias CAP Number # 0,0,6 1 # # Rules for SL3000 CAP IDs: # The LSM must be zero. # The CAP ID must be between 3 and 10 # No duplicate SL3000 CAP IDs. # Alias a SL3000 CAP to an alias CAP number by providing the full # SL3000 CAP ID and the aliased CAP number on the same line. # For example: # SL3000 CAP ID Alias CAP Number # 0,0,6 1 # # Rules for SL3000 CAP IDs: # The LSM must be zero. # The CAP ID must be between 3 and 10 # No duplicate SL3000 CAP IDs.
上記の例では、変更された SL3000_CAP_Aliases
ファイルを示しています。コメント (#) 文字は太字で示されている行から削除され、別名 CAP 番号の割り当てが有効になっていることを指定します。この例では、
物理的な CAP ID 0,0,4 に CAP 番号 1 の別名が付けられます。
物理的な CAP ID 0,0,6 に CAP 番号 2 の別名が付けられます。
SL3000 はドライブおよびセルレベルまでパーティション分割できます。詳細は、パーティションからセルを取り外す前のカートリッジの移動を参照してください。
SL3000 は最大 12 のカートリッジアクセスポート (CAP) をサポートします。各 SL3000 パネルには 1 つの CAP を備えることができます。
パーティション分割されたライブラリでの CAP の動作については、ライブラリのパーティション分割またはパーティション ID の変更を参照してください。
注意:
すべての ACS には少なくとも 1 つの CAP が存在する必要があります。これは専用にすることも、共有することもできます。SL3000 内のすべての CAP はほかのパーティション専用にできるため、これは SL3000 パーティションを構成するときに重要な制限になります。カートリッジが所定の場所にない、または ASSLS で行方不明になっている場合:
SL コンソールを使用して、SL3000 の物理的監査を実行します。
SL3000 の物理的監査は、mount
の処理とその他のライブラリ操作リクエストの間のバックグラウンドタスクとして実行されます。
注意:
カートリッジを直接ロードするなどの手動の操作のために、SL3000 のコンテンツが ACSLS と同期しなくなった場合は、操作を継続しようとすることはお勧めしません。ACSLS audit
を実行して、ライブラリカートリッジの実際のインベントリに一致するように、ACSLS データベースを更新します。
SL3000 コンポーネントの電源を切断する前 (これらが動作していない場合)、または SL3000 アクセスドアを開く前に、ACSLS に対してこれらをオフラインに変更 (vary
) します。これにより、これらが使用できないことが ACSLS に通知されます。それらが使用可能になると、オンラインに戻します (vary
)。
SL3000 コンポーネント (ACS、LSM、および CAP) を SL コンソールではなく ACSLS に対してオフラインに変更 (vary
) します。
ACSLS を使用すると、vary offline
の強制でないかぎり、コンポーネントをオフラインにする前に、未処理のリクエストを完了させることができます。ACSLS に対する未処理のリクエストは SL コンソールにはわかりません。
SL コンソールを使用してコンポーネントをオフラインに変更した場合、処理中のリクエストが失敗する原因になることがあります。
このセクションでは、コンポーネントを ACSLS に対してオフラインに変更する場合について説明します。
動的構成 (config
) ユーティリティーを使用すると、ACSLS がオンラインで実行しているときに、ACSLS ライブラリ (およびコンポーネント) に構成の変更を実装できます。これらの構成変更は、acsss_config.log
ファイルに記録されます。
次の動的構成ユーティリティーがサポートされています。
config acs
config drives
config lsm
config ports
config
ユーティリティーの使用には次の利点があります。
ACSLS を実行し続けながら、影響を受けないライブラリコンポーネントに対して mount
リクエストを実行できます。
ほかの構成情報はすべて変更せずに、指定したライブラリコンポーネントを再構成できます。たとえば、次を指定する場合:
ACS の場合、ほかの ACS の構成は影響を受けません。
LSM の場合、ほかの LSM の構成は影響を受けません。
ドライブパネル (パネル上のドライブ) の場合、すべての既存のドライブに対するマウントおよびマウント解除は影響を受けません。
拡張が行われたあとで、次の手順を完了します。
ACS とポートをオフラインに変更 (vary
) します。
次のいずれかを実行します。
モジュールの追加または削除
容量の変更
ライブラリの再パーティション分割
ACS とポートをオンラインに変更 (vary
) します。
次の手順のいずれかを使用して、ACSLS データベースの構成を更新します。
動的:
config acs
acs_id または config lsm lsm_id
ライブラリを監査 (audit
) します。
静的:
ACSLS を停止します: acsss disa;ble
ACSLS 構成を更新します: acsss_config
ACSLS を起動します: acsss enable
ライブラリを監査 (audit
) します。
ACSLS サーバーとライブラリの間のデュアル TCP/IP 接続はオプションで、SL3000 用に購入できます。
SL3000 の要件
システム管理者とネットワーク管理者の両方と協力して、現在のネットワーク環境について理解し、必要なすべての IP アドレスを事前に識別します。
システム管理者と協力して、ネットワークインタフェースを構成するか、またはそれが正しく構成されていることを検証します。
この機能の詳細について 概要と、StreamLine Modular Library System デュアル TCP/IP 機能のドキュメントを参照してください。
注:
デュアル TCP/IP 接続を実装する手順は、SL8500 ライブラリと SL3000 ライブラリの両方で同じです。