マルチパスソフトウェアを使用すると、ストレージデバイスやネットワークインタフェースなどの I/O デバイスへの冗長物理パスを定義および制御できます。デバイスへのアクティブなパスが使用できなくなった場合、このソフトウェアは、可用性を維持するために自動的に代替パスに切り替えることができます。この機能を自動フェイルオーバーと呼びます。マルチパス機能を活用するには、冗長ネットワークインタフェースや、同一のデュアルポートストレージアレイに接続されている 2 つのホストバスアダプタ (HBA) などの冗長ハードウェアを使用して、サーバーを構成する必要があります。
サーバーでは、異なる種類のマルチパスソフトウェアを使用できます。
Oracle Solaris IP Network Multipathing ソフトウェアは、IP ネットワークインタフェース用のマルチパスおよび負荷分散機能を提供します。このソフトウェアには、サーバー管理に使用するコマンドとその他のソフトウェアリソースが含まれています。Oracle Solaris IP Network Multipathing を構成および管理する方法の手順については、『Oracle Solaris の管理: ネットワークサービスとネットワーク仮想化について』を参照してください。
Oracle Solaris Multiplexed I/O (MPxIO) は、Oracle Solaris OS に完全に統合されたアーキテクチャーであり、入出力デバイスの単一のインスタンスから複数のホストコントローラインタフェースを介して入出力デバイスにアクセスできるようにします。(以前は、この機能は StorageTek Traffic Manager と呼ばれていました。)MPxIO については、『Oracle Solaris の管理: SAN 構成およびマルチパス化』ガイドを参照してください。