管理ガイド

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ALDSP 管理のはじめに

WebLogic Server 8.1 を使用していた、以前のバージョンの ALDSP とは異なり、ALDSP 3.0 リリースでは、WebLogic Server 9.2.x での作成およびコンフィグレーションが必要です。ALDSP 開発環境で取り扱う前に、ALDSP に対して有効化された WebLogic ドメインにデータスペース プロジェクトをデプロイする必要があります。WebLogic Server 9.2.x を使用して、ALDSP に対するユーザおよびグループを作成し、それらのパーミッションを管理します。

ALDSP 3.0 に対するほとんどの管理タスクは、ALDSP Administration Console を使用して実行できますので、頻繁に WLS Administration console を起動する必要はありません。表 2-1 では、ALDSP Administration Console を使用して実行できるタスクおよび WebLogic Server Administration console を使用して実行できるタスクをリストします。

表 2-1 ALDSP Administration Console および WLS Administration Console に対する管理タスク
タスク
管理するコンソール
ALDSP ユーザおよびグループ : ALDSP リソースの保護
WebLogic Server Administration Console
ALDSP Administration Console
セキュリティ : ALDSP リソースの保護
ALDSP Administration Console
ALDSP Administration Console
ALDSP Administration Console

ALDSP の新しいサーバの作成およびコンフィグレーションについては、AquaLogic Data Services Platform 『インストール ガイド』の「インストール後の作業」を参照してください。

この章では、ALDSP Console を使用して処理されるタスクおよび WebLogic Server を起動および停止する方法について説明します。内容は以下のとおりです。

 


ALDSP ライセンスの更新

ALDSP を実行するには、有効な製品ライセンスが必要です。ALDSP ライセンスは、WebLogic Server ライセンス ファイル (license.bea) に 1 つのコンポーネントとして含まれます。ALDSP ライセンス ファイルを適用または更新する場合は、BEA UpdateLicense ユーティリティを使用して license.bea ファイルを更新します。

BEA の製品ライセンスの詳細については、WebLogic Server ドキュメントの『WebLogic Platform のインストール』にある「WebLogic Platform ライセンス ファイルのインストールおよび更新」を参照してください。

 


WebLogic Server の起動と停止

ALDSP 開発環境での作業を開始し、ALDSP に対して有効化された WLS を管理するには、はじめに WebLogic Server を起動する必要があります。頻繁に WebLogic Server を停止する必要がなくても、ある状況下では必要となる場合があります。この節では、WebLogic Server 9.2.x をコンフィグレーションした後で、スタンドアロンの WebLogic ドメインで WebLogic Server (WLS) を起動と停止する方法について説明します。

注意 : 起動するサーバが使用するリスナーポートを実行中の WebLogic Server インスタンスが使用している場合、実行中のサーバを停止してから次のサーバを起動する必要があります。

サーバの起動

  1. コマンド プロンプトで、ドメイン ディレクトリに移動します。
  2. ドメイン ディレクトリは、BEA_HOME/user_projects/domain_name です。たとえば、c:\bea\user_projects\domains\mydomain のようになります。

  3. サーバ起動スクリプト startWebLogic.cmd (Windows) または startWebLogic.sh (UNIX) を実行します。
  4. 起動スクリプトによって一連のメッセージが表示され、最後に次のようなメッセージが表示されます。

    <Dec 8, 2004 3:50:42 PM PDT> <Notice> <WebLogicServer> <000360> <Server started in RUNNING mode>

ALDSP に対する eclipse ベースの IDE を通じて、WebLogic Server を起動することもできます。サーバを起動するには、次の手順に従います。

  1. IDE を開いて [サーバ] タブをクリックします。
  2. 図 2-1 に示すようにコンフィグレーションされているサーバを右クリックして [起動] を選択します。デバッグ モードでサーバを実行するには、[デバッグ] を選択します。これによって、WebLogic Server を起動します。
  3. 図 2-1 ALDSP IDE: WebLogic Server の起動
    作業領域コンテンツ領域

サーバの停止

eclipse ベースの IDE を使用している WebLogic Server を停止するには、図 2-1 に示すように [サーバ] タブに一覧表示しているサーバを右クリックして、[停止] を選択します。

または、WebLogic Administration Console からデータスペース プロジェクトを実行している WebLogic Server インスタンスを停止できます。

  1. WebLogic Server Administration Console を起動する。
  2. [ロックして編集] をクリックして、ロックを取得する。
  3. 環境を展開するには、左のペインにクリックして [サーバ] を選択する。
  4. 停止するインスタンスを選択する。
  5. [制御] タブをクリックします。[起動および停止] タブが表示されます (図 2-2 を参照)。
  6. 図 2-2 サーバの正常な停止


    サーバの正常な停止

  7. 少したってから強制シャットダウンする場合、正常な停止のタイムアウト制限を指定する。
  8. サーバ ステータス表から [シャットダウン] 一覧をクリックする。
  9. [作業の完了] を選択する。
  10. シャットダウンを確定するには [はい] を選択する。すべての保留中のタスクが完了した後選択されたサーバをシャットダウンします。

 


ALDSP Administration Console の起動

AquaLogic Data Services Platform Administration Console は、データスペース プロジェクトの管理、メタデータへのアクセス、およびセキュリティ ポリシーとキャッシング ポリシーのコンフィグレーションを行うための Web ベースのインタフェースです。

ALDSP Administration Console を起動する前に、WebLogic Server が起動されていることを確認してください。WebLogic Server の起動については、「サーバの起動」を参照してください。ALDSP Administration Console を起動するには、次の手順に従います。

  1. 次の URL にアクセスします。
  2. http://hostname:port/dspconsole

    各要素の説明は次のとおりです。

    • hostname はホスト サーバのマシン名または IP アドレス
    • port はホスト サーバがリクエストをリスンするポートのアドレス (デフォルトは 7001)
    • たとえば、WebLogic Server のローカル インスタンス (自分のマシンで実行されているインスタンス) の ALDSP Administration Console を起動するには、次の URL に移動します。

  3. ログイン ページが表示されたら、適切なユーザ名とパスワードを入力します。
  4. デフォルトのユーザ名とパスワードは、どちらも weblogic です。

注意 : このドキュメント (管理ガイド) の次の章の説明と例は、以下のことが行われていることを前提にしています。

WLS Administration console を起動する必要がある場合、図 2-3 に示すように、ALDSP Administration Console の上右側にある WLS Console リンクをクリックします。

図 2-3 ALDSP Console の WLS Console リンク
注意 : WLS Administration Console の起動については、以下を参照してください。
注意 : http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs91/intro/console.html#1122070

 


ALDSP Administration Console の内容

この節では、ALDSP administration console の異なるコンポーネントの使用方法について説明します。この章の内容は以下のとおりです。

ナビゲーション ペインの使用

ナビゲーション ツリー、すべてのデータ サービス、関数および Web サービスを表示するには、ナビゲーション ペインを使用します。チェンジ センタでは console 内のコンフィグレーション設定をロックして編集できます。また、要求に応じて変更を保存または破棄します。カテゴリ リストからの [カテゴリ ベース] タブを使用して、データ サービスのデプロイ、データ サービス JAR ファイルのインポートとエクスポートおよび監査のような管理タスクを含めた各タブに関するアーティファクトを表示し、管理できます。カテゴリ リストを使用して、メタデータの表示、キャッシングの管理とセキュリティ設定をコンフィグレーションすることもできます。

図 2-4 では、ナビゲーション ペインのコンポーネントを示します。

図 2-4 ナビゲーション ペイン

ナビゲーション ペイン

この節では、ナビゲーション ペインにおけるコンポーネントのいくつかの関数について説明します。

チェンジ センタおよびコンフィグレーションのロック

ALDSP Administration console 内のチェンジ センタの機能は WLS Administration console と似ています。コンソール コンフィグレーションに対してグローバル ロックを取得するには、必要に応じてコンフィグレーションの 1 つまたは複数の変更をします。次に変更をアクティブ化または破棄します。トランザクションの方式でコンフィグレーション設定を編集します。したがって、コンソールに対して 1 人のユーザのみがロックを取得できます。

ロックを取得してから変更のアクティブ化または破棄をするには

  1. [チェンジ センタ] から [ロックして編集] オプションをクリックする。作業領域で変更することができる。
  2. [保存] をクリックして作業領域コンテンツ領域に変更を保存する。作業領域コンテンツ領域に「設定は正常に更新されました。」メッセージが表示されます。
  3. 変更をアクティブ化または破棄するには、図 2-5 に示すように [チェンジ センタ] 領域から [変更のアクティブ化] または [すべての変更の取り消し] をクリックする。 [変更のアクティブ化] をクリックすると、作業領域コンテンツ領域に「変更は正常にアクティブ化されました」メッセージが表示され、[すべての変更の取り消し] をクリックすると、「変更は正常に削除されました。」メッセージが表示されます。
  4. 図 2-5 コンフィグレーション変更のアクティブ化または非アクティブ化


    コンフィグレーション変更のアクティブ化または非アクティブ化

ドメインおよび ALDSP のセキュリティにコンフィグレーションされたリソース用の管理者資格のみがチェンジ センタの機能を使用できます。 他の ALDSP の資格ではチェンジ センタは使用できません。ユーザ資格の詳細については、「ALDSP リソースの保護」の「管理アクセス制御」を参照してください。

次の場合、Administration Console でコンフィグレーションを編集するためにロックを取得する必要はありません。

チェンジ センタを使用して実行した処理によって、チェンジ センタの動作が異なる場合があります。表 2-2 では、さまざまな状況でのチェンジ センタの動作をリストして説明します。

表 2-2 チェンジ センタの動作
状況
動作
ユーザはドメインまたはデータスペースやデータ サービスのような任意の ALDSP リソースのための管理権を持っていない。
ユーザにアクセスは拒否されチェンジ センタが無効化される。
ログインしたユーザでロックされたが他のユーザでロックされていない。
ユーザがチェンジ センタをロックしてコンフィグレーションを変更できる。
ログインしたユーザからロックが取得されていて変更されている。
チェンジ センタによって、変更をアクティブ化または破棄するオプションが提供されている。したがって、[チェンジ センタ] 領域で [Activate Changes] および [Undo All Changes] オプションが表示される。
他のユーザからロックされていても、ログインしたユーザがドメインユーザになっているので強制的にロック権が取得できる。
ユーザがデータスペースに対するドメイン資格を持っている場合、チェンジ センタでは [ロックして編集の取得] オプションが表示される。

チェンジ センタの使用の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs92/intro/console.html#wp1122447 も参照。

保留中の変更リスト

保留中の変更リストはコア値と現在のセッション値の間の相違点を示します。作成、更新または削除したデータスペース アーティファクトが保留中の変更リストに 表示されます。図 2-6 に示すように、保留中の変更リストをツリー ビューに示し、コンフィグレーション変更はリーフ ノードに示します。

図 2-6 保留中の変更リスト

保留中の変更リスト

ナビゲーション ツリーおよびカテゴリ リスト

ALDSP administration console では 6 つのカテゴリがあります。カテゴリ リストから選択したカテゴリ ベース タブによって、作業領域コンテンツ領域にデータ サービス、関数または Web サービスに対するアーティファクトが表示されます。

次のリストはそれぞれのカテゴリ タブの関数について説明します。

作業領域のコンテンツ領域の使用

作業領域コンテンツ領域では、カテゴリ リストに選択したタブおよびナビゲーション ツリーから選択したノードに基づくアーティファクトが表示されます。ALDSP リソースを表示、検索、コンフィグレーションおよび監査するさまざまなオプションが含まれています。図 2-7 では、console にログインするとき表示された作業領域コンテンツ領域を示します。

図 2-7 作業領域コンテンツ領域

作業領域コンテンツ領域

この図に示すように、作業領域コンテンツ領域が以下のもので構成されます。


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