SQLのすべての文、コンポーネントおよび概要に関するアシスタンスにアクセスできます。
HELP文は、対話型SQLでのみ発行できます。
topic
ヘルプを必要とするSQL文またはSQL概要です。
- HELPの入力時:
- アシスタンスが使用可能なトピックのメニューがSQLプロンプト(SQL>)に置き換えられ表示されます。
- メニューのスクロール後もカーソルはTopic?プロンプトに留まります。メニュー項目を入力すると、そのトピックのアシスタンスが表示されます。トピックの多くには、Subtopic?プロンプトで示される、アシスタンスのより詳細なレベルがあります。
- 1つ上のレベルに戻るには、[Enter]キーを押します。たとえば、Subtopic?プロンプトで[Enter]キーを押すと、Topic?プロンプトに戻り、再度[Enter]キーを押すとSQLプロンプトに戻ります。
- どのレベルでも関連トピックのリストを表示するには、疑問符(?)を入力して[Enter]キーを押します。
- ヘルプを終了するには、[Ctrl]キーを押しながら[Z]キーを押すか、Topic?プロンプトで[Enter]キーを押します。
- SQLの大部分のヘルプ・エントリの構造は類似しています。メイン画面にトピックの短い説明が表示され、文のヘルプを要求した場合は構文図が表示されます。多くの場合、この画面には文の実行に必要なすべての情報が示されます。
メイン画面には、「Additional information available」のリストも表示されます。通常、このリストには次の付加的なエントリが含まれます。
- More: トピックの詳細な説明。
- Arguments: 引数について説明するサブトピック。
例1: SQLのオンライン・ヘルプの取得
SQL> HELP SELECT
1つ以上のSQL文を条件付きで実行します。そのブロックの直後のSQL文を実行することによって処理が続行されます。
IF制御文は、次の環境の複合文で使用できます。
- 対話型SQL内
- プリコンパイル対象のホスト言語プログラムに埋め込まれる場合
- SQLモジュールのプロシージャの一部として
- 動的SQLで動的に実行される文として
compound-use-statement
複合文で有効なSQL文の詳細は、「複合文」を参照してください。END IF
IF文の終わりを示します。すべてのIF文はEND IF句で終わる必要があります。ELSE compound-use-statement
ELSE句に関連付けられている1つ以上のSQL文が実行されます。ただし、IF条件およびELSEIF条件の値がFALSEまたはUNKNOWNに評価される場合にかぎります。ELSEIF predicate THEN compound-use-statement
ELSEIF条件がTRUEに評価される場合は、SQLではTHEN句のSQL文が実行されます。ELSEIF条件がTRUEに評価されない場合は、後続のELSEIF句またはELSE句の条件が評価されます。IF predicate THEN compound-use-statement
IF条件の値がTRUEに評価された場合にのみ、IF...END IFブロックの1つ以上のSQL文が実行されます。条件は条件式とも呼ばれ、SQLでTRUE、FALSEまたはUNKNOWNに評価される条件が指定されます。条件がTRUEに評価される場合は、SQLではTHEN句の文が実行されます。条件がTRUEに評価されない場合は、ELSEIF句の条件が評価されます。IF文にELSEIF句がない場合は、SQLではELSE句の文が実行されます。predicate
条件の詳細は、第2.7節を参照してください。
- すべての複合文と同様に、IF文はネストできます。
- ネストされたIF文のかわりにELSEIF句を使用すると、コードが読みやすくなります。どちらの方法でも生成する結果は同じですが、ネストされたIF文を使用すると論理フローがあいまいになる場合があります。
- SQLによりIF...END IFブロックが無効になっても、そのブロックの直後のSQL文を実行することによって処理が続行されます。
- 条件のテストはIF句から各ELSEIF句へと記述順に進みます。TRUEに評価された最初のIF句またはELSEIF句の文が実行されます。これらのいずれの句もTRUEでない場合は、ELSE句の文が実行されます。どのような状況でも、IF文のブランチは2つ以上実行されません。
例1: IF制御文の使用
IF (SELECT COUNT (*) FROM STUDENTS WHERE CLASS = :CLASS_NUM) > 30 THEN SET :MSG = 'Class is too large.'; ELSE SET :MSG = 'Class size is O.K.'; END IF;
交換ファイル(.rbr)からOracle Rdbデータベースを作成します。EXPORT文とともにIMPORT文を使用すると、他の方法では不可能なOracle Rdbデータベースの変更が実行できます。EXPORT文は、データベースを.rbrファイルにアンロードします。IMPORT文は、ALTER DATABASE文では不可能な変更を加えてデータベースを再作成します。IMPORT文を使用すると、次の処理を実行できます。
- 単一ファイルのデータベースから複数ファイルのデータベースへの変換(またはその逆)。
- ALTER DATABASE文では変更できない、次のデータベース・ルート・ファイル・パラメータの変更。
- ALTER DATABASE文では変更できない、次の記憶域パラメータの変更。
- PAGE SIZE
- PAGE FORMAT
- THRESHOLDS
- INTERVAL
- FILENAME、SNAPSHOT FILENAME
- 新規作成したハッシュ索引の利用を目的とする、既存の行で構成された表の再ロード。
- 新規作成または変更した記憶域マップの利用を目的とする、表の再ロード。
- 別のディレクトリ構造またはディスク構造へのデータベースの移動。ただし、必要とする変更がデータベースの移動のみの場合は、RMU BackupコマンドおよびRMU Restoreコマンドを使用したほうが効率的です。
- ターゲット・データベースに(データではなく)メタデータをコピーすることによる、ソース・データベースと同じデータ定義を使用した空のターゲット・データベースの作成。
NO DATAオプションを使用すると、EXPORT文で使用される、ソース・データベースで検出されるメタデータと同じメタデータを持つOracle RdbデータベースがIMPORT文で作成されますが、この複製データベースにデータは含まれません。NO DATAオプションは、リポジトリ・データベースと互換性がありません。NO DATAオプションの引数セクションの説明を参照してください。
IMPORT文は、対話型SQLでのみ使用できます。
ACL
NO ACL
IMPORT文による新規データベースの作成時に、元のデータベースのアクセス制御リストを使用するように指定します。デフォルトはACLオプションです。IMPORT文を使用してデータベースを再構成する場合は、一般にACLオプションを使用してアクセス制御リストを保持します。NO ACLオプションは元のデータベースのACLよりも優先され、データベース・システムのデフォルトのACLが使用されます。IMPORT文を使用して別のシステムにデータベースを再構築する場合は、NO ACLを指定します。NO ACLオプションを使用すると、ユーザーは新規データベースの所有者となり、デフォルトのアクセス制御リストが作成されます。
BANNER
NO BANNER
この句は、データベース・ヘッダーのインポート時にIMPORT文が情報メッセージを表示するように要求します。この情報には、製品IDやデータベース・パラメータの値などがあります。デフォルトはNO BANNERです。この場合、ほとんどのIMPORT文で出力が生成されません。BATCH UPDATE
NO BATCH UPDATE
IMPORT文でユーザー・データと索引を格納するときにバッチ更新トランザクションを使用するか(BATCH UPDATE)または表ごとに読取り/書込みトランザクションを使用するか(NO BATCH UPDATE)を指定します。デフォルトはNO BATCH UPDATEオプションです。バッチ更新トランザクションは高速ですが、リカバリ・ユニット・ジャーナリングは実行されません。そのため、IMPORT操作の実行中に障害が発生した場合は、データベースをリカバリできません。NO BATCH UPDATEオプションを指定すると、データベースをリカバリできます。
バッチ更新トランザクションの詳細は、「SET TRANSACTION文」を参照してください。
CDD LINKS
NO CDD LINKS
元はリポジトリ定義に基づくデータベース定義(FROMパス名句で作成したドメインおよび表)とリポジトリ内のそのソースとの間のリンクの再設定をIMPORT文で試行するかどうかを決定します。デフォルトは、IMPORT文でPATHNAMEオプションが指定されているかどうかによって異なります。IMPORT文でPATHNAMEが指定されている場合、デフォルトはCDD LINKSです。指定されていない場合、デフォルトはNO CDD LINKSです。
CDD LINKSオプションを使用すると、PATHNAMEオプションを指定していない場合でも、IMPORT文がリポジトリ・リンクの再設定を試行するように指定されます。CDD LINKSを指定し、データベース定義が基づくデータベース・リポジトリ定義が存在しない場合、IMPORT文は警告メッセージを生成します。
NO CDD LINKSオプションを使用すると、PATHNAMEオプションを指定した場合でも、IMPORT文はデータ・リポジトリ・リンクを設定しないように指定されます。IMPORT文を使用して別のシステムにデータベースを再構築する場合は、NO CDD LINKSを指定します。
COMMIT EVERY TABLE
COMMIT EVERY n ROWS
IMPORT文で全部の表をコミットするか、または一定数の行を定期的にコミットするかを指定します。COMMIT EVERY n ROWS句を使用する場合は、nの値として1〜2147483647を使用できます。デフォルトはCOMMIT EVERY TABLEです。COMMIT EVERY n ROWS句を使用してIMPORTプロセスに失敗した場合、表には不完全な行セットが残されます。
注意
インポートされる表にPLACEMENT VIA INDEX句のある記憶域マップが含まれる場合、その表ではCOMMIT EVERY句が無視されます。COMMIT EVERYが適用されなかった表をデータベース管理者に知らせるメッセージが表示されます。この条件を例6に示します。
create-cache-clause
詳細は、「CREATE CACHE句」を参照してください。create-index-statement
詳細は、「CREATE INDEX文」を参照してください。create-storage-area-clause
詳細は、「CREATE STORAGE AREA句」を参照してください。create-storage-map-statement
詳細は、「CREATE STORAGE MAP文」を参照してください。DATA
NO DATA
IMPORT文で作成するデータベースに、ソース・データベースに含まれるデータとメタデータを含めるか、またはメタデータのみを含めるかを指定します。デフォルトはDATAです。NO DATAオプションを指定すると、.rbrファイルに基づくデータベースを定義するメタデータがインポートされ、データは除外されます。データを除外したデータベースのメタデータの複製には、次の利点があります。
- 設定およびテスト済のメタデータを使用して、新規データを格納するデータベースを作成できます。標準化されたメタデータを1回作成すれば、複数のデータベースで使用できます。
- 複製したメタデータを使用してデータベース構造をテストできます。記憶域と記憶域マップを試行できます。さらに、サンプル・データを入力してデータベース構造の他の側面をテストできます。
- 所属グループの外部の人間によるデータベースのテストが必要な場合は、データベースのメタデータを送信できるため機密のデータを公開せずに済みます。また、データベースが非常に大規模な場合でも、テスト担当者に複数のテープ・リールを送信する必要はありません。
注意
NO DATAオプションは、リポジトリ・データベース(CDD$DATABASE.RDB)と互換性がありません。DATAオプション(デフォルト)を指定したEXPORT文で作成された.rbrファイルおよびCDD$DATABASE.RDBファイルから生成された.rbrファイルは、NO DATAオプションを指定したIMPORT文では使用できません。SQLでは、NO DATAオプションがリポジトリ・データベースでは無効であることを伝えるエラー・メッセージが表示されます。
DROP CACHE row-cache-name
指定した行領域がインポートされないようにします。DROP INDEX index-name
指定した索引がインポートされないようにします。DROP STORAGE AREA area-name
指定した記憶域がインポートされないようにします。DROP STORAGE MAP map-name
指定した記憶域マップがインポートされないようにします。FILENAME file-spec
データベースに関連付けられているファイルを指定します。FILENAME引数を省略すると、ファイル仕様のデフォルトは次のようになります。
- デバイス: プロセスの現行デバイス
- ディレクトリ: プロセスの現行ディレクトリ
- ファイル名: 別名(FILENAME引数を省略する場合はWITH ALIAS句の指定が必要)
完全なファイル仕様または部分的なファイル仕様を使用します。論理名は、ファイル仕様のすべてまたは一部に使用できます。
単純なファイル名を使用すると、SQLでは現行のデフォルト・ディレクトリにデータベースが作成されます。IMPORT文では、ファイル拡張子が異なる複数のファイルが作成されることがあるため、ファイル仕様ではファイル拡張子を指定しないでください。
FORWARD_REFERENCES
NOFORWARD_REFERENCES
EXPORT交換ファイルには、他の定義によって参照されるすべてのルーチンの宣言が含まれます。デフォルトでは、これらのルーチンを必要とするドメイン、表、ビュー、トリガー、ファンクション、プロシージャおよびモジュールの作成前にルーチンのインタフェースが宣言されます。デフォルトはFORWARD_REFERENCESです。これらの宣言を無効にするには、NO FORWARD_REFERENCESを使用します。ただし、IMPORTの実行中に定義付けに失敗する可能性があります。
IMPORTコマンドラインにFORWARD_REFERENCESオプションを含めると、宣言されたルーチンごとに情報メッセージが生成されます。
FROM file-spec
新規データベースを作成するソースとしてIMPORT文で使用される交換ファイル(.rbr)を指定します。import-root-file-params-1
import-root-file-params-2
import-root-file-params-3
import-root-file-params-4
データベースに関連付けられているデータベース・ルート・ファイルの特性、またはデータベース全体に適用されるデータベース・ルート・ファイルに格納されている特性を制御するパラメータです。他のimport-root-file-params-1、import-root-file-params-2、import-root-file-params-3およびimport-root-file-params-4の詳細は、「CREATE DATABASE文」のroot-file-params-1、root-file-params-2、root-file-params-3およびroot-file-params-4の説明を参照してください。
limit-to-clause
LIMIT TO句の詳細は、第2.8.1項を参照してください。literal-user-auth
データベース(特にリモート・データベース)へのアクセスに使用するユーザー名およびパスワードを指定します。このリテラルにより、IMPORT文でユーザー名およびパスワードの情報を明示的に指定できます。
order-by-clause
ORDER BY句の詳細は、第2.8.1項を参照してください。PROTECTION IS ANSI
PROTECTION IS ACLS
デフォルトでは、IMPORT文は、エクスポートされたデータベースの保護スタイルを保持します。ただし、PROTECTION IS ANSIまたはPROTECTION IS ACLSを指定すると、IMPORT文はその保護タイプでデータベースを作成します。作成したデータベースの保護とエクスポートしたデータベースの保護が異なる場合、保護レコードはインポートされません。この場合はデフォルトの保護が適用されます。select-clause
SELECT句の詳細は、第2.8.1項を参照してください。storage-area-params1
storage-area-params2
データベース記憶域ファイルの特性を制御するパラメータを指定します。ほとんどの記憶域パラメータを単一ファイルのデータベースまたは複数ファイルのデータベースに指定できますが、句の影響は異なります。
- 単一ファイルのデータベースでは、記憶域パラメータによってデータベースの単一の記憶域の特性が指定されます。
- 複数ファイルのデータベースでは、記憶域パラメータに対する独自の値が指定されていない、IMPORT文で作成された記憶域に対して、一連のデフォルト値が記憶域パラメータで指定されます。IMPORT文で再定義されている場合を除き、記憶域の属性は交換ファイルによって指定されます。デフォルト値は、CREATE STORAGE AREAデータベース要素で指定されている記憶域に適用されます。
記憶域パラメータの詳細は、「CREATE STORAGE AREA句」を参照してください。
注意
CREATE STORAGE AREA句は、これらのデフォルト値よりも優先されます。デフォルト値は、その後ALTER DATABASE文で作成された記憶域には適用されません。
TRACE
NO TRACE
IMPORT文で使用状況統計を記録するかどうかを指定します。デフォルトはNO TRACEオプションです。IMPORT文で実行するアクションによっては、大量のI/OリソースとCPUタイムが消費されることがあります。これらのアクションには次の操作が含まれます。
- データのロード
- 索引の定義
- 制約の定義
IMPORT文でTRACEオプションを指定すると、SQLでは、各操作の開始時にメッセージが書き込まれ、DIO(直接I/O操作)統計、CPU統計、およびPAGE FAULT統計のサマリーが操作完了時に書き込まれます。IMPORT文の実行が完了すると、すべてのDIO統計、CPU統計およびPAGE FAULT統計のサマリーが表示されます。その際、.rbrファイルへのアクセス、データベースの作成、およびデータのロードに関する情報も表示されます。これらの統計の詳細は、『Oracle Rdb7 Guide to Database Performance and Tuning』を参照してください。
USER 'username'
データベース・システムで権限チェックに使用されるオペレーティング・システムのユーザー名を指定する文字列リテラルを定義します。USING 'password'
USER句で指定されているユーザー名に対するユーザーのパスワードを指定する文字列リテラルを定義します。WITH ALIAS別名
IMPORT文によって実行された暗黙的なデータベース・アタッチの別名を指定します。別名とは、データベースの特定のアタッチメントに付ける名前です。別名またはファイル名を指定する必要があります。WITH ALIAS句を省略すると、IMPORT文で作成したデータベースのデフォルトの別名はRDB$DBHANDLEになります。FILENAME引数を省略した場合でも、IMPORT文ではデータベース・ルート・ファイルのファイル名として別名が使用され、現行のデフォルト・ディレクトリにルート・ファイルが作成されます。WITH ALIASを省略する場合は、FILENAME引数を指定する必要があります。
- データベースのインポート時に次の2つのフェーズがIMPORTで実行されます。
- 交換ファイル(.rbr)に保存されている定義を使用したデータベースの作成(これらの定義がIMPORT文によって置換または削除された場合を除く)。
- 次のメタデータすべての作成:
- データベースのアクセス制御とセキュリティの情報
- データベースで使用されるすべてのシノニム
- すべてのロール、ユーザーおよびプロファイル
- マルチスキーマ・データベースのすべてのカタログ情報
- マルチスキーマ・データベースのすべてのスキーマ情報
- LIST STORAGE MAP
- すべての順序
- すべての照合順番
- ルーチンへのすべての前方参照
- すべてのドメイン定義
- すべての外部ルーチン
- すべての表
表ごとに次のアクションを実行:
- PLACEMENT VIA INDEXの作成(定義されている場合)
- 記憶域マップの作成
- 現行の表のデータのインポート(必要な場合)
- 現行の表のすべての索引の作成
- すべてのビュー定義
- すべての制約定義
- すべてのトリガー定義
- すべてのストアド・モジュール
- すべてのアウトライン
インポート・プロセスでは、頻繁にコミットして正しく実行された定義を保存します。リカバリ・ユニット・ジャーナル(.ruj)のサイズを制限するために、表のロード後と各索引の作成後にコミットが実行されます。インポート・プロセス中にトランザクション・アクティビティを表示するには、論理名RDMS$SET_FLAGSを「TRANSACTION」の値に定義します。
- EXPORT文とIMPORT文を使用して既存のデータベースを再構成し、データベース・システム・ファイルを同じディレクトリに保存する場合は、次のシーケンスをお薦めします。
- RMU Backup
IMPORTコマンドの失敗に備えて元のデータベースのコピーを保存します。- EXPORT
後続のIMPORTのためにデータベースのメタデータと表データを保存します。このエクスポート・ファイル(rbr)に必要な領域が十分に確保されていることを確認します。- DROP DATABASE
データベースを削除しない場合、IMPORT文は失敗します。データベース記憶域ファイルがすでに存在しているからです。- IMPORT
IMPORTコマンドで、保存されたファイルを使用してデータベースを再構築し、変更されたデータベース・パラメータ、記憶域および索引の定義を追加します。元のデータベースのアフター・イメージ・ジャーナル・ファイルは、この完全に新規のデータベースには適用できないため注意してください。- RMU Backup(新規データベース)
RMU/RESTOREおよびRMU/RECOVER用に新規データベースのコピーを保存します。
- CDD$COMPATIBILITYリポジトリをインポートするときはDICTIONARY IS NOT USED句を使用して、このリポジトリがSQLで使用されないようにします。
- IMPORT文にあるCREATE STORAGE AREA文、CREATE STORAGE MAP文、CREATE INDEX文は、元のデータベースに存在していた記憶域、記憶域マップおよび索引をそれぞれ参照できます。これらの各文が既存の要素を参照すると、IMPORT文は、CREATE文で指定されている特性(特性が指定されていない場合はデータベース・システムのデフォルト)を使用して各要素を同じ名前で置き換えます。
- IMPORT文で作成される新規データベースでは、IMPORT文で使用された.rbrファイルのソースであるデータベースの特性が継承されます。ユーザーが作成する要素のみが元のデータベースと異なります。
- IMPORT文による記憶域の作成時にページ・サイズを指定しない場合は、RDB$SYSTEMのページ・サイズが継承されます。
- データベース・ルート・ファイル、記憶域およびスナップショット・ファイルを別のディスクに移動する場合は、RMU Move_Areaコマンドを使用します。データベース・ファイルを別のシステムに移動する場合は、RMU BackupコマンドおよびRMU Restoreコマンドを使用します。Oracle RMUコマンドの詳細は、『Oracle Rdb for OpenVMS Oracle RMUリファレンス・マニュアル』を参照してください。
- IMPORT文を使用してCREATE STORAGE AREA句を指定することにより、単一ファイルのデータベースを複数ファイルのデータベースに変換できます。
- IMPORT文を使用して、複数ファイルのデータベースを単一ファイルのデータベースに変換できます。次の手順を実行します。
- RDB$SYSTEMを含むデータベースのすべての領域に対してDROP STORAGE AREA句を指定します。これにより、IMPORTで交換ファイル(.rbr)の情報が記憶域の定義に使用されるのを防止できます。
Nodata修飾子とともにRMU Dump Exportコマンドを使用すると、インポート交換ファイルのメタデータを抽出してデータベースの記憶域の名前を表示できます。- 記憶域マップを含むすべての表に対してDROP STORAGE MAP句を指定します。
または、CREATE STORAGE MAP ... STORE IN RDB$SYSTEM句を指定することにより、デフォルト記憶域にすべての表をマップすることもできます。- DROP INDEX句またはCREATE INDEX句を指定して、RDB$SYSTEM以外の領域にマップされている索引を削除または置換します。
- LISTS(セグメント化された文字列)記憶域マップに対してDROP STORAGE MAP句を指定します。
- LISTS STORAGE AREAのデフォルトがRDB$SYSTEMになるように定義します。
- DEFAULT STORAGE AREAがRDB$SYSTEMになるように定義します。
- IMPORT文のRESTRICTED ACCESS句を使用すると、IMPORT操作が完了するまで他のユーザーはデータベースにアタッチできなくなります。デフォルトでは、IMPORT文でRESTRICTED ACCESS句が使用されます。
- IMPORT文、EXPORT文およびALTER DATABASE文の使用する場合の詳細は、『Oracle Rdb7 Guide to Database Maintenance』を参照してください。
- IMPORT文は、Oracle Rdbの後続バージョンと互換性を持ちます。たとえば、インポートするデータベースの作成に使用されたOracle Rdbのバージョンよりも上位のバージョンを使用してデータベースをインポートできます。Oracle Rdbの下位バージョンを使用してデータベースをインポートすることはできません。
- SYSTEM INDEX COMPRESSION句を指定してデータベースを作成した場合は、インポート操作時に圧縮モードを変更できます。たとえば、SYSTEM INDEX (COMPRESSION IS DISABLED)を指定してデータベースを作成した場合は、インポート操作時にSYSTEM INDEX (COMPRESSION IS ENABLED)を指定できます。
- Oracle Rdbでは、NUMBER OF BUFFER句の値を指定した場合でも、データベースのインポート時に非同期プリフェッチDEPTH BUFFERS、非同期バッチ書込みCLEAN BUFFER COUNTまたはMAXIMUM BUFFER COUNTは再計算されません。Oracle Rdbでは、各句の値を指定した場合を除き、エクスポート操作の値が使用されます。
- デフォルト記憶域の指定時に、パフォーマンスを向上させるためにUNIFORMページ形式を指定することをお薦めします。
- データベースのデフォルト記憶域として設定されている記憶域は削除できません。
- IMPORT文でアフター・イメージ・ジャーナルを有効化したり、アフター・イメージ・ジャーナル・ファイルを追加することはできません。アフター・イメージ・ジャーナルの有効化やアフター・イメージ・ジャーナル・ファイルの追加を行うにはALTER DATABASE文を使用する必要があります。
- アフター・イメージ・ジャーナル属性はインポートできません。これらの属性はIMPORTの完了後に無効化されます。したがって、高速コミットも無効になります。
EXPORT文を実行する前に、RMU Extract Item=Alter_Databaseコマンドを使用してアフター・イメージ・ジャーナル定義のスクリプトを生成します。データベースのエクスポートとインポートが完了したら、インポートしたデータベースに対してこのスクリプトを実行し、オリジナルのアフター・イメージ・ジャーナル属性を再作成します。RMU Extractコマンドの詳細は、『Oracle Rdb for OpenVMS Oracle RMUリファレンス・マニュアル』を参照してください。- ノードの指定は、IMPORT DATABASE文のルートのFILENAME句に対してのみ行われている可能性があります。
これは、次の句を使用して指定されたディレクトリまたはファイル仕様には、デバイス、ディレクトリ、ファイル名、およびファイル・タイプのみが使用可能であることを意味します。
- ROW CACHE IS ENABLED句、RECOVERY JOURNAL句、ADD CACHE句およびCREATE CACHE句のLOCATION句
- SNAPSHOT FILENAME句
- CREATE STORAGE AREA句のFILENAME句およびSNAPSHOT FILENAME句
- Oracle Rdbの以前のバージョンで交換ファイルが使用されている場合は、EXPORTでNOFORWARD_REFERENCES句を使用して依存性情報がエクスポートされるのを防ぐ必要があります。さらに、Oracle Rdbリリース7.1.0.4以上のバージョンでは、IMPORT DATABASE文のNOFORWARD_REFERENCES句を使用して交換ファイルの依存性情報を無視できます。
例1: 複数ファイルのデータベースへの変換