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Oracle Rdb SQLリファレンス・マニュアル
リリース7.2
E06178-01
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HELP文

SQLのすべての文、コンポーネントおよび概要に関するアシスタンスにアクセスできます。

環境

HELP文は、対話型SQLでのみ発行できます。

形式



引数

topic

ヘルプを必要とするSQL文またはSQL概要です。

使用方法


例1: SQLのオンライン・ヘルプの取得


SQL> HELP SELECT


IF制御文

1つ以上のSQL文を条件付きで実行します。そのブロックの直後のSQL文を実行することによって処理が続行されます。

環境

IF制御文は、次の環境の複合文で使用できます。


形式



引数

compound-use-statement

複合文で有効なSQL文の詳細は、「複合文」を参照してください。

END IF

IF文の終わりを示します。すべてのIF文はEND IF句で終わる必要があります。

ELSE compound-use-statement

ELSE句に関連付けられている1つ以上のSQL文が実行されます。ただし、IF条件およびELSEIF条件の値がFALSEまたはUNKNOWNに評価される場合にかぎります。

ELSEIF predicate THEN compound-use-statement

ELSEIF条件がTRUEに評価される場合は、SQLではTHEN句のSQL文が実行されます。ELSEIF条件がTRUEに評価されない場合は、後続のELSEIF句またはELSE句の条件が評価されます。

IF predicate THEN compound-use-statement

IF条件の値がTRUEに評価された場合にのみ、IF...END IFブロックの1つ以上のSQL文が実行されます。条件は条件式とも呼ばれ、SQLでTRUE、FALSEまたはUNKNOWNに評価される条件が指定されます。条件がTRUEに評価される場合は、SQLではTHEN句の文が実行されます。条件がTRUEに評価されない場合は、ELSEIF句の条件が評価されます。IF文にELSEIF句がない場合は、SQLではELSE句の文が実行されます。

predicate

条件の詳細は、第2.7節を参照してください。

使用方法


例1: IF制御文の使用


IF (SELECT COUNT (*) FROM STUDENTS
           WHERE CLASS = :CLASS_NUM)
     > 30

   THEN
      SET :MSG = 'Class is too large.';
   ELSE
      SET :MSG = 'Class size is O.K.';

END IF;


IMPORT文

交換ファイル(.rbr)からOracle Rdbデータベースを作成します。

EXPORT文とともにIMPORT文を使用すると、他の方法では不可能なOracle Rdbデータベースの変更が実行できます。EXPORT文は、データベースを.rbrファイルにアンロードします。IMPORT文は、ALTER DATABASE文では不可能な変更を加えてデータベースを再作成します。IMPORT文を使用すると、次の処理を実行できます。


環境

IMPORT文は、対話型SQLでのみ使用できます。

形式



























引数

ACL

NO ACL

IMPORT文による新規データベースの作成時に、元のデータベースのアクセス制御リストを使用するように指定します。デフォルトはACLオプションです。IMPORT文を使用してデータベースを再構成する場合は、一般にACLオプションを使用してアクセス制御リストを保持します。

NO ACLオプションは元のデータベースのACLよりも優先され、データベース・システムのデフォルトのACLが使用されます。IMPORT文を使用して別のシステムにデータベースを再構築する場合は、NO ACLを指定します。NO ACLオプションを使用すると、ユーザーは新規データベースの所有者となり、デフォルトのアクセス制御リストが作成されます。

BANNER

NO BANNER

この句は、データベース・ヘッダーのインポート時にIMPORT文が情報メッセージを表示するように要求します。この情報には、製品IDやデータベース・パラメータの値などがあります。デフォルトはNO BANNERです。この場合、ほとんどのIMPORT文で出力が生成されません。

BATCH UPDATE

NO BATCH UPDATE

IMPORT文でユーザー・データと索引を格納するときにバッチ更新トランザクションを使用するか(BATCH UPDATE)または表ごとに読取り/書込みトランザクションを使用するか(NO BATCH UPDATE)を指定します。デフォルトはNO BATCH UPDATEオプションです。

バッチ更新トランザクションは高速ですが、リカバリ・ユニット・ジャーナリングは実行されません。そのため、IMPORT操作の実行中に障害が発生した場合は、データベースをリカバリできません。NO BATCH UPDATEオプションを指定すると、データベースをリカバリできます。

バッチ更新トランザクションの詳細は、「SET TRANSACTION文」を参照してください。

CDD LINKS

NO CDD LINKS

元はリポジトリ定義に基づくデータベース定義(FROMパス名句で作成したドメインおよび表)とリポジトリ内のそのソースとの間のリンクの再設定をIMPORT文で試行するかどうかを決定します。

デフォルトは、IMPORT文でPATHNAMEオプションが指定されているかどうかによって異なります。IMPORT文でPATHNAMEが指定されている場合、デフォルトはCDD LINKSです。指定されていない場合、デフォルトはNO CDD LINKSです。

CDD LINKSオプションを使用すると、PATHNAMEオプションを指定していない場合でも、IMPORT文がリポジトリ・リンクの再設定を試行するように指定されます。CDD LINKSを指定し、データベース定義が基づくデータベース・リポジトリ定義が存在しない場合、IMPORT文は警告メッセージを生成します。

NO CDD LINKSオプションを使用すると、PATHNAMEオプションを指定した場合でも、IMPORT文はデータ・リポジトリ・リンクを設定しないように指定されます。IMPORT文を使用して別のシステムにデータベースを再構築する場合は、NO CDD LINKSを指定します。

COMMIT EVERY TABLE

COMMIT EVERY n ROWS

IMPORT文で全部の表をコミットするか、または一定数の行を定期的にコミットするかを指定します。COMMIT EVERY n ROWS句を使用する場合は、nの値として1〜2147483647を使用できます。

デフォルトはCOMMIT EVERY TABLEです。COMMIT EVERY n ROWS句を使用してIMPORTプロセスに失敗した場合、表には不完全な行セットが残されます。

注意

インポートされる表にPLACEMENT VIA INDEX句のある記憶域マップが含まれる場合、その表ではCOMMIT EVERY句が無視されます。COMMIT EVERYが適用されなかった表をデータベース管理者に知らせるメッセージが表示されます。この条件を例6に示します。

create-cache-clause

詳細は、「CREATE CACHE句」を参照してください。

create-index-statement

詳細は、「CREATE INDEX文」を参照してください。

create-storage-area-clause

詳細は、「CREATE STORAGE AREA句」を参照してください。

create-storage-map-statement

詳細は、「CREATE STORAGE MAP文」を参照してください。

DATA

NO DATA

IMPORT文で作成するデータベースに、ソース・データベースに含まれるデータとメタデータを含めるか、またはメタデータのみを含めるかを指定します。デフォルトはDATAです。

NO DATAオプションを指定すると、.rbrファイルに基づくデータベースを定義するメタデータがインポートされ、データは除外されます。データを除外したデータベースのメタデータの複製には、次の利点があります。

注意

NO DATAオプションは、リポジトリ・データベース(CDD$DATABASE.RDB)と互換性がありません。DATAオプション(デフォルト)を指定したEXPORT文で作成された.rbrファイルおよびCDD$DATABASE.RDBファイルから生成された.rbrファイルは、NO DATAオプションを指定したIMPORT文では使用できません。SQLでは、NO DATAオプションがリポジトリ・データベースでは無効であることを伝えるエラー・メッセージが表示されます。

DROP CACHE row-cache-name

指定した行領域がインポートされないようにします。

DROP INDEX index-name

指定した索引がインポートされないようにします。

DROP STORAGE AREA area-name

指定した記憶域がインポートされないようにします。

DROP STORAGE MAP map-name

指定した記憶域マップがインポートされないようにします。

FILENAME file-spec

データベースに関連付けられているファイルを指定します。

FILENAME引数を省略すると、ファイル仕様のデフォルトは次のようになります。

完全なファイル仕様または部分的なファイル仕様を使用します。論理名は、ファイル仕様のすべてまたは一部に使用できます。

単純なファイル名を使用すると、SQLでは現行のデフォルト・ディレクトリにデータベースが作成されます。IMPORT文では、ファイル拡張子が異なる複数のファイルが作成されることがあるため、ファイル仕様ではファイル拡張子を指定しないでください。

FORWARD_REFERENCES

NOFORWARD_REFERENCES

EXPORT交換ファイルには、他の定義によって参照されるすべてのルーチンの宣言が含まれます。デフォルトでは、これらのルーチンを必要とするドメイン、表、ビュー、トリガー、ファンクション、プロシージャおよびモジュールの作成前にルーチンのインタフェースが宣言されます。デフォルトはFORWARD_REFERENCESです。

これらの宣言を無効にするには、NO FORWARD_REFERENCESを使用します。ただし、IMPORTの実行中に定義付けに失敗する可能性があります。

IMPORTコマンドラインにFORWARD_REFERENCESオプションを含めると、宣言されたルーチンごとに情報メッセージが生成されます。

FROM file-spec

新規データベースを作成するソースとしてIMPORT文で使用される交換ファイル(.rbr)を指定します。

import-root-file-params-1

import-root-file-params-2

import-root-file-params-3

import-root-file-params-4

データベースに関連付けられているデータベース・ルート・ファイルの特性、またはデータベース全体に適用されるデータベース・ルート・ファイルに格納されている特性を制御するパラメータです。

他のimport-root-file-params-1、import-root-file-params-2、import-root-file-params-3およびimport-root-file-params-4の詳細は、「CREATE DATABASE文」のroot-file-params-1、root-file-params-2、root-file-params-3およびroot-file-params-4の説明を参照してください。

limit-to-clause

LIMIT TO句の詳細は、第2.8.1項を参照してください。

literal-user-auth

データベース(特にリモート・データベース)へのアクセスに使用するユーザー名およびパスワードを指定します。

このリテラルにより、IMPORT文でユーザー名およびパスワードの情報を明示的に指定できます。

order-by-clause

ORDER BY句の詳細は、第2.8.1項を参照してください。

PROTECTION IS ANSI

PROTECTION IS ACLS

デフォルトでは、IMPORT文は、エクスポートされたデータベースの保護スタイルを保持します。ただし、PROTECTION IS ANSIまたはPROTECTION IS ACLSを指定すると、IMPORT文はその保護タイプでデータベースを作成します。作成したデータベースの保護とエクスポートしたデータベースの保護が異なる場合、保護レコードはインポートされません。この場合はデフォルトの保護が適用されます。

select-clause

SELECT句の詳細は、第2.8.1項を参照してください。

storage-area-params1

storage-area-params2

データベース記憶域ファイルの特性を制御するパラメータを指定します。ほとんどの記憶域パラメータを単一ファイルのデータベースまたは複数ファイルのデータベースに指定できますが、句の影響は異なります。

TRACE

NO TRACE

IMPORT文で使用状況統計を記録するかどうかを指定します。デフォルトはNO TRACEオプションです。

IMPORT文で実行するアクションによっては、大量のI/OリソースとCPUタイムが消費されることがあります。これらのアクションには次の操作が含まれます。

IMPORT文でTRACEオプションを指定すると、SQLでは、各操作の開始時にメッセージが書き込まれ、DIO(直接I/O操作)統計、CPU統計、およびPAGE FAULT統計のサマリーが操作完了時に書き込まれます。IMPORT文の実行が完了すると、すべてのDIO統計、CPU統計およびPAGE FAULT統計のサマリーが表示されます。その際、.rbrファイルへのアクセス、データベースの作成、およびデータのロードに関する情報も表示されます。これらの統計の詳細は、『Oracle Rdb7 Guide to Database Performance and Tuning』を参照してください。

USER 'username'

データベース・システムで権限チェックに使用されるオペレーティング・システムのユーザー名を指定する文字列リテラルを定義します。

USING 'password'

USER句で指定されているユーザー名に対するユーザーのパスワードを指定する文字列リテラルを定義します。

WITH ALIAS別名

IMPORT文によって実行された暗黙的なデータベース・アタッチの別名を指定します。別名とは、データベースの特定のアタッチメントに付ける名前です。

別名またはファイル名を指定する必要があります。WITH ALIAS句を省略すると、IMPORT文で作成したデータベースのデフォルトの別名はRDB$DBHANDLEになります。FILENAME引数を省略した場合でも、IMPORT文ではデータベース・ルート・ファイルのファイル名として別名が使用され、現行のデフォルト・ディレクトリにルート・ファイルが作成されます。WITH ALIASを省略する場合は、FILENAME引数を指定する必要があります。


使用方法


例1: 複数ファイルのデータベースへの変換