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WebLogic Server 6.1 の機能と変更点
ここでは、WebLogic Server 6.1 における変更点と機能について説明します。
現在のリリースは WebLogic Server 6.1 サービス パック 6 です。各サービス パックには、それより前のサービス パックで行われた変更と修正が含まれています。
以下の節では、WebLogic Server 6.1 の各サービス パックにおける主な変更点を示します。
WebLogic Server 6.1 において現在確認されている問題に関する情報については、 注意事項を参照してください。
WebLogic Server 6.1 サービス パック 7
以下の節では、WebLogic Server 6.1 SP07 における主な変更点を示します。
WebLogic Server に付属する Oracle 10g Thin ドライバ
WebLogic Server 6.1 サービス パック 7 では、Oracle 10g Thin ドライバが WebLogic Server と共にインストールされます (WL_HOME
¥lib¥oracle¥10g
フォルダ) 。 BEA では、必要に応じて WebLogic Server と使用できるように 10g ドライバを提供しています。 ただし、ドライバのデフォルト バージョンは Oracle 9.2.0 Thin ドライバのままです。 Oracle10g Thin ドライバを使用するには、CLASSPATH
で weblogic.jar
の前にドライバ クラスを追加する必要があります。 詳細については、『WebLogic JDBC プログラミング ガイド』の「WebLogic Server でのサードパーティ ドライバの使い方」を参照してください。
注意: Oracle では、以前のバージョンのドライバに含まれていた一部のメソッドおよびクラスを 10g Thin ドライバから削除しました。 削除された拡張メソッドのいずれかを使用している場合は、アプリケーションでエラーが発生することがあります。
WebLogic Server 6.1 サービス パック 6
以下の節では、WebLogic Server 6.1 SP06 において行われたバグの解決と重要な変更について説明します。
EJB に関する変更
EJB 1.1 の CMP Beans にフィールドの最適化機能が実装され、フィールドが更新されてもその値に変更がなかった場合には、データベースへの書き込みが行われなくなりました。 最適化は、プリミティブ型のフィールドおよび不変のフィールドにのみ適用されます。
システム管理に関する変更点
WebLogic Server インスタンスに接続する weblogic.Admin
コマンドでは、ユーザ資格を提示する必要があります。 コマンドラインやスクリプトで暗号化されていない資格を渡さなくても済むように、新しいコマンドの STOREUSERCONFIG
はユーザ資格を暗号化して格納します。 詳細については、『WebLogic Server 管理者ガイド』の「STOREUSERCONFIG」を参照してください。
WebLogic Server 6.1 サービス パック 5
以下の節では、WebLogic Server 6.1 SP05 において行われたバグの解決と重要な変更について説明します。
WebLogic Server 6.1 サービス パック 4
以下の節では、WebLogic Server 6.1 SP04 において行われたバグの解決と重要な変更について説明します。
システム管理に関する変更
ここでは、WebLogic Server 6.1 SP04 において行われたシステム管理に関する重要な変更について説明します。
beasvc.exe に対する -delay 引数の動作の変更
WebLogic Server の Windows サービス プログラム beasvc.exe
に対する -delay
引数の動作と使い方が、WebLogic Server 6.1 SP04 では変更されています。
以前は、管理対象サーバに対して beasvc.exe
を実行するときに、-delay
引数が適用されました。Windows の Service Control Manager (SCM) は、管理対象サーバをサービスとして起動するときに、-delay
引数で指定された時間 (ミリ秒) だけ待った後、サービス ステータスを STARTED
に設定して、サービスを起動しました。
WebLogic Server 6.1 SP04 では、-delay
引数は、各管理対象サーバに対してではなく、管理サーバのレベルで適用されます。ドメインの管理サーバに対して beasvc.exe
を実行するときに、-delay
引数を使用します。引数は、その管理サーバに依存するすべてのサービスに対して適用され、これにはドメイン内の管理対象サーバも含まれます。
サービスのステータスと起動に対して -delay
が及ぼす影響についても変更があります。WebLogic Server 6.1 SP04 では、Windows Service Control Manager (SCM) は管理対象サーバを直ちに起動して、サービス ステータスを SERVER_START_PENDING
に設定し、指定された遅延時間が経過した後、サービス ステータスを STARTED
に設定します。
アプリケーションを強制的に更新するための新しいパラメータ
管理サーバに対する新しい起動オプション -Dweblogic.management.forceApplicationCopy
を指定すると、管理対象サーバは、デプロイされているアプリケーションの最新バージョンを、起動時に必ず取得します。この起動オプションの効果については、
起動時の強制的なアプリケーション更新で説明します。
デフォルトのアプリケーション更新処理では、-Dweblogic.management.forceApplicationCopy
が false のときのデフォルト動作として、管理対象サーバが更新情報を取得する方法を説明します。
起動時の強制的なアプリケーション更新
-Dweblogic.management.forceApplicationCopy
パラメータは、管理サーバに対する起動オプションとして、コマンドラインまたは起動スクリプトで指定できます。-Dweblogic.management.forceApplicationCopy
を true に設定して管理サーバを起動すると、ドメインの管理対象サーバの起動時に、その管理対象サーバにデプロイされているアプリケーションが、管理サーバから管理対象サーバにコピーされます。
デフォルトのアプリケーション更新処理
-Dweblogic.management.forceApplicationCopy
を true に設定しないで管理サーバを起動すると、次の条件が両方とも満たされている場合にだけ、管理対象サーバの起動時にアプリケーションがコピーされます。
管理サーバは、ドメイン内のどの管理対象サーバに最新バージョンのアプリケーションがあるのかを示す StagedTargets
リストを保持しています。管理対象サーバは、起動時に、自分 (管理対象サーバ) のアプリケーションが最新バージョンかどうかを管理サーバに問い合わせます。アプリケーションのバージョンが更新されている場合は、それが管理対象サーバにコピーされて、管理サーバは StagedTargets
リストにその管理対象サーバを追加します。
管理サーバがダウンすると、StagedTargets
からすべての管理対象サーバが削除されます。管理サーバを再起動すると、ドメイン内の各管理対象サーバは、デプロイされているアプリケーションを管理サーバからコピーします。これにより、管理サーバがダウンしている間にアプリケーションが更新された場合でも、すべての管理対象サーバのアプリケーションは同じバージョンになります。
JVM に対するデフォルト エンコーディングの設定
WebLogic Server 6.1 SP04 と Sun JVM 1.3.1_06 を使用した場合、-Dfile.encoding
属性を使って VM に対するデフォルト エンコーディングを設定しようとすると失敗します。
file.encoding
は読み取り専用のプロパティなので、コマンドラインまたは java.lang.System
クラスのメソッドのどちらを使っても、このプロパティを変更することはできません。
詳細については、<http://developer.java.sun.com/developer/bugParade/bugs/4163515.html> および関連するバグを参照してください。
VM および実行時システムが使用するデフォルト エンコーディングを変更する方法としては、Java プログラムを実行する前に基になっているプラットフォームのロケールを変更することをお勧めします。
WebLogic Server 6.1 SP04 のリリースでは、WebLogic Server での Oracle 9.2.0 Thin Driver の動作が確認されています。WebLogic Server 6.1 SP04 のソフトウェア配布キットには、以下の新しい JDBC ドライバが収められています。
WebLogic jDriver for Oracle の使い方の詳細については、『WebLogic jDriver for Oracle のインストールと使い方』を参照してください。WebLogic Server での Oracle Thin Driver の使い方の詳細については、「WebLogic Server でのサードパーティ ドライバの使い方 」を参照してください。
Oracle Thin Driver バージョン 9.2.0 では、以前のドライバでは利用できた一部の拡張メソッドが削除されています。これらのメソッドはサポートされなくなっており、WebLogic Server 6.1 SP04 には含まれていません。
クラス:
weblogic.jdbc.oracle.OracleConnection
メソッド:
isCompatibleTo816()
クラス:
weblogic.jdbc.oracle.OracleStatement
メソッド:
getWaitOption()
setWaitOption(int i)
setAutoRollback(int i)
getAutoRollback()
クラス:
weblogic.jdbc.oracle.OracleResultSet
メソッド:
getCURSOR(String s)
WebLogic Server 6.1 サービス パック 3
以下の節では、WebLogic Server 6.1 SP03 において行われたバグの解決と重要な変更について説明します。
システム管理に関する変更
ここでは、WebLogic Server 6.1 SP03 において行われたシステム管理に関する重要な変更について説明します。
ACL の厳密な適用
WebLogic Server 6.1 SP03 では、JDBC に対する ACL の実装のエラーが解決されて、ACL が非常に厳密になりました。接続プールに対して ACL を定義した場合、アクセスは ACL の定義に「厳密に」従って (それ以上でも以下でもなく) 制限されます。詳細については、「パーミッション」を参照してください。
以下のリストでは、WebLogic jDriver for Oracle で使用される Oracle のサポート対象バージョンに関する最近の変更について詳しく説明します。
ORACLE_HOME
環境変数を更新します。
詳細については、『WebLogic jDriver for Oracle のインストールと使い方』の「WebLogic jDriver for Oracle の使用環境の設定」を参照してください。
Oracle 9.0.1 Thin Driver の動作確認
WebLogic Server 6.1 SP03 のリリースでは、Oracle 9.0.1 Thin Driver を WebLogic Server で使用した場合の動作が確認されています。WebLogic Server での Oracle Thin Driver の使い方の詳細については、「WebLogic Server でのサードパーティ ドライバの使い方」を参照してください。
JMS に関する変更
WebLogic Server 6.1 SP03 には、WebLogic メッセージング ブリッジが含まれています。
メッセージング ブリッジは、2 つのメッセージング プロバイダ間のメッセージの転送を行います。WebLogic メッセージング ブリッジを使うと、WebLogic JMS の個別の実装を含む任意の 2 つのメッセージング製品間に、ストア アンド フォワード (store-and-forward) のメカニズムをコンフィグレーションできます。
詳細については、『WebLogic Server 管理者ガイド』の「WebLogic メッセージング ブリッジの使い方」を参照してください。
WebLogic Server 6.1 SP03 には、新しい JMS メッセージ ページング機能が含まれています。
WebLogic の JMS メッセージ ページング機能を使うと、メッセージの負荷が指定されたしきい値に達した時点で、メッセージを仮想メモリから永続ストレージにスワップ アウトすることにより、メッセージ負荷がピークに達している間に貴重な仮想メモリを空けることができます。今日のエンタープライズ アプリケーションが必要とする大容量のメッセージ空間を備える WebLogic Server の実装にとって、この機能はパフォーマンスの点で大きなメリットがあります。
ページングの開始と終了のタイミングを決定するには、バイト ページングとメッセージ ページングという 2 つのメトリックを使用します。これらのメトリックはそれぞれが 1 つのページング モードの基になっており、JMS サーバと送り先 (トピックとキュー) の一方または両方で、個別に、または同時に、有効または無効にすることができます。
ページングは、Administration Console でコンフィグレーションします。JMS サーバ ノードのページング属性を使うことで、サーバに対するページング ストアを指定したり、バイト ページングやメッセージ ページングを有効にしたり、ページングを開始および停止するバイト/メッセージの最大/最小しきい値をコンフィグレーションしたりできます。同様に、送り先ノードのページング属性を使えば、JMS サーバにコンフィグレーションされているすべてのトピックやキューに対するバイト/メッセージ ページングをコンフィグレーションできます。送り先は、JMS サーバに対してコンフィグレーションされているページング ストアを使用します。また、JMS テンプレートを使用して複数の送り先をコンフィグレーションする場合は、テンプレート ノードのページング属性を使うことで、すべての送り先に対するメッセージ ページングを簡単にコンフィグレーションできます。
メッセージ ページングのコンフィグレーション方法の詳細については、WebLogic Server 管理者ガイド』の「JMS のチューニング」を参照してください。
WebLogic Server 6.1 SP03 は、C++ クライアントとの相互運用に Tuxedo 8.0 C++ Client ORB を使用します。Tuxedo リリース 8.0 RP 56 以上が必要です。Tuxedo C++ Client ORB の入手方法については、BEA のサービス担当者にお問い合わせください。WebLogic Server と Tuxedo C++ Client ORB の相互運用方法の詳細については、『Tuxedo と Tuxedo クライアントを使用した RMI-IIOP』を参照してください。
WebLogic Server 6.1 サービス パック 2
以下の節では、WebLogic Server 6.1 SP02 において行われたバグの解決と重要な変更について説明します。
互換性に関する問題
ここでは、WebLogic Server 6.1 SP02 の互換性に関する問題について説明します。
WebLogic Server 6.1 SP02 クライアント用の起動スクリプト スイッチ
デフォルトでは、WebLogic Server 6.1 SP02 のクライアントは、WebLogic Server 6.1 GA または 6.1 サービス パック 1 のサーバと相互運用できません。この問題は、6.1 SP02 クライアントだけでなく、6.1 GA サーバまたは 6.1 SP01 サーバに対するクライアントとして動作する 6.1 SP02 サーバでも発生します。
SP02 クライアントが 6.1 GA または 6.1 SP01 のサーバと対話するためには、WebLogic Server 6.1 SP02 の起動スクリプトに次のスイッチを追加する必要があります。
-Dweblogic.61compat=true
SAX パーサとエンコーディング エラーの検出
WebLogic Server の組み込み SAX パーサが、任意の文字セットで記述されたデプロイメント記述子ファイルを正しく解析するようになりました。
この障害対応を行う前は、英語だけを使用するアプリケーションの .xml
ファイルに存在するエンコーディングの問題を検出できませんでした。したがって、エンコーディングの問題があってもこれまでは障害にならずに動作していた英語専用アプリケーションが、SP02 でのこの修正により障害が発生するようになる場合があります。この問題は、サポートされていないエンコーディング (encoding-not-supported) のエラーとして通知されます。
このエラーが発生した場合は、指定された .xml
ファイルをチェックし、エンコーディングの名前と構文が正しいことを確認してください。
動作確認
http://www.hp.com/products1/unix/java/infolibrary/patches.html
プラットフォーム サポートに関する最新の情報については、『動作確認状況』を参照してください。
プロキシ サーブレットに対する変更
WebLogic Server 6.1 SP02 には、HTTP 1.1 プロトコルをサポートする新バージョンの HttpClusterServlet
と HttpProxyServlet
が収められています。さらに、これらのサーブレットは、Apache、Netscape、および Microsoft IIS のプラグインと同じコンフィグレーション パラメータを使用します。
詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
新しいセキュリティ クラス
WebLogic Server 6.1 SP02 には、セキュリティに関する 2 つの新しいクラスが含まれています。
weblogic.security.SSL.TrustManager
クラスを使用すると、ピアのデジタル証明書での検証エラーをオーバーライドし、SSL ハンドシェークを続けることができます。また、このクラスを使うと、サーバのデジタル証明書チェーンで付加的な検証を実行することで、SSL ハンドシェークを中止することもできます。詳細については、「WebLogic Security SPI を使用したプログラミング」の「トラスト マネージャの使用」を参照してください。
SSLContext
クラスを使用すると、特定の SSL 接続セットに対するホスト名検証やトラスト マネージャなどの情報を保持するセキュア ソケット プロトコルを実装できます。詳細については、「WebLogic Security SPI を使用したプログラミング」の「SSL コンテキストの使用」を参照してください。
さらに、SP02 で追加された SSL セッション キャッシングに対するパラメータを使えば、接続において SSL ハンドシェークを再び行う必要がなくなります。詳細については、「セキュリティの管理」の「SSL セッション キャッシングのパラメータの変更」を参照してください。
サーブレットと JSP のエンコーディングに関する変更
WebLogic Server 6.1 SP02 から、サーブレットと JSP で使用するデフォルトのエンコーディングが ISO8859_1 に変更されました。以前は、JVM がデフォルトのエンコーディングとして使われていました。この変更は、最新のサーブレット仕様に従ったものです。サーブレット仕様 2.3 SRV 4.9 では、デフォルトのエンコーディングは ISO8859_1 でなければならないと規定されています。
エンコーディングに関する問題を防ぐため、リクエスト オブジェクトと応答オブジェクトのエンコーディングを明示的に設定することをお勧めします。エンコーディングを設定する方法の詳細については、『WebLogic Server 6.1J 日本語環境での使用にあたって』を参照してください。
WebLogic 6.1 SP02 と 5.1 の相互運用性
WebLogic Server 6.1 SP02 では、WebLogic 5.1 Server との双方向の相互運用が可能です。これにより、WebLogic 5.1 Server でホストされている EJB オブジェクトまたは RMI オブジェクトを、WebLogic 6.1 Server からリモートで呼び出すことができます。また、これとは逆に、WebLogic 6.1 Server でホストされている EJB オブジェクトまたは RMI オブジェクトを、WebLogic 5.1 Server からリモートで呼び出すこともできます。詳細については、『WebLogic Server 6.1 と 5.1 の相互運用性』を参照してください。
WebLogic Server 6.1 サービス パック 1
WebLogic Server 6.1 SP01 において解決された問題については、 WebLogic Server 6.1 サービス パック 1 のソリューションを参照してください。
WebLogic Server 6.1 (G.A. リリース)
以下の節では、WebLogic Server 6.1 の一般向け (G.A.) リリースにおける機能を説明し、動作確認と標準サポートについての情報を提供し、確認されている重要な問題を指摘します。
WebLogic API に関する注意事項
アプレット
JDK に付属する tools.jar
の問題のため、アプレットがクライアントに正しく提供されません。tools.jar
がサーバのクラスパスにある場合は、サーバの CLASSPATH において weblogic.jar
を tools.jar
より前で指定してください。
Beanshell コード
WebLogic Server では、Beanshell というオープン ソース製品が使用されています。Beanshell を最初に開発したのは、Pat Niemeyer です。Pat Niemeyer が作成した部分には、「Copyright (C) 2000. All Rights Reserved.」が設定されています。Beanshell は、Sun Public License および GNU Lesser General Public License で入手できます。Beanshell のソース コードは、http://www.beanshell.org にあります。
クラスタ
WebLogic Server のクラスタでは、共有ネットワーク ドライブは必要ありません。WebLogic Server とアプリケーションの両方を、ローカル ファイル システムにインストールできます。
クラスタ、DNS、NT のマルチホーム
クラスタ環境の Windows NT でマルチホームを使用する場合は、名前付けの問題に注意する必要があります。たとえば、マルチホームの Windows NT マシンでクラスタが動作しており、クラスタ内の 1 つのサーバがマシン名と同じ DNS 名にバインドされている場合は、名前の衝突が発生する場合があります。URL でその DNS 名を使用してサーバにアクセスしようとすると、Windows NT ではその DNS 名がマルチホーム Windows NT マシンのいずれかの IP アドレスに変換される場合があります。この場合、要求が間違ったアドレスに送られる可能性があります。DNS 名は、マシン名と同じにしないでください。
WebLogic Server 6.1 でのデプロイメント
WebLogic Server 6.1 では、アプリケーションの対象になっているサーバ インスタンスの 1 つでそのアプリケーションを更新すると、対象になっているすべてのサーバでアプリケーションが更新されます。たとえば、アプリケーションの対象がクラスタの場合、クラスタを構成するサーバ インスタンスの 1 つでアプリケーションを更新すると、アプリケーションはクラスタの全メンバで更新されます。同様に、クラスタとスタンドアロン サーバ インスタンスがアプリケーションの対象になっている場合は、スタンドアロン サーバのインスタンスでアプリケーションを更新すると、クラスタでもアプリケーションが更新されます。また、逆の場合も同様の結果になります。
アプリケーションまたはコンポーネントを対象のサーバ インスタンス群のサブセットで選択的に更新する必要がある場合は、アプリケーションのユニークなインスタンスを異なる対象にデプロイします。
新しく利用できるようになったデプロイメント チュートリアル
WebLogic Server 6.1 には、『展開形式 J2EE アプリケーションのデプロイメント』という名前の新しいデプロイメント チュートリアルが含まれています。「サンプルとチュートリアル」のページから利用できます。
WebLogic Server 6.1 では、WebLogic EJB が多くの点で拡張されています。詳細については、『ebLogic エンタープライズ JavaBeans プログラマーズ ガイド』を参照してください。
WebLogic Server 6.1 は、JavaSoft EJB 1.1 仕様に準拠しています。また、WebLogic には仮の EJB 2.0 仕様のオプション実装も含まれます。WebLogic Server EJB のマニュアルでは、WebLogic Server を使用するために理解する必要のある EJB 2.0 仕様の主要な機能について説明されています。
このリリースでの EJB の新機能は以下のとおりです。
EJB の値渡しに関する J2EE への非準拠
WebLogic Server の EJB デプロイメント プロパティの多くには、パフォーマンスの向上を目的として最適化されたデフォルト値が用意されています。一部のデフォルト値は、EJB の仕様に準拠していません。WebLogic Server を EJB 仕様に準拠させるには、以下のようにプロパティを設定する必要があります。
weblogic-ejb-jar.xml
で、enable-call-by-reference を False に設定します。
weblogic-cmp-jar.xml
で、include-updates を True に設定します。
weblogic-cmp-jar.xml
で、check-exists-on-method を True に設定します。
Hypertext Transfer Protocol (HTTP) 1.1
以下の節では、WebLogic Server 6.1 でサポートされる HTTP の機能について説明します。
Web サーバ
WebLogic Server 6.1 は、大容量の Web サイトを処理できる実践的な Web サーバであり、静的な HTML (テキスト) ファイルのほか、サーブレットや JavaServer Pages (JSP) のサービスにも対応してます。WebLogic Server 6.1 は、ハードウェアベースおよびソフトウェアベースの Web ロードバランシング ソリューションと完全に統合することもできます。WebLogic Server 6.1 では、HTTP 1.1 規格がサポートされています。
各 WebLogic Server 6.1 は、デフォルトの「Web サーバ」と、定義されている任意数の追加 Web サーバをホストします。各追加 Web サーバは、仮想ホスティングというプロセスで、異なる DNS 名に応答するようにコンフィグレーションされます。
Web サーバの属性は、新しい WebLogic Server Administration Console を使用してコンフィグレーションします。
詳細については、『ebLogic HTTP サーブレット プログラマーズ ガイド』を参照してください。
Apache、Netscape、IIS 用の HTTP プラグイン
WebLogic Server 6.1 では、プラグインと WebLogic Server の間のキープアライブ接続が自動的に実装されます。WebLogic Server 6.1 は、HTTP プラグイン使用時の SSL もサポートしています。
Apache プラグインは、Apache 2.0 で使用できます (非 SSL のみ)。Apache 2.0 でも、HTTP 1.1 キープアライブ接続がサポートされています。
SSL と各プラグインの詳細については、『ebLogic Server 管理者ガイド』を参照してください。
HTTP セッション永続性
クッキーを使用して HTTP セッションを永続化する新しいオプションが使用できます。詳細については、「セッションの永続性のコンフィグレーション」を参照してください。
HTML のページと Netscape
WebLogic Server の起動時に Netscape ブラウザが既に動作している場合は、一部の HTML ページが表示されません。たとえば、Netscape が動作しており、Microsoft Internet Explorer がない状態で、[スタート] メニューから [About WebLogic Server] ページを選択した場合、画面は点滅しますが、ページは表示されません。
J2EE コネクタ
BEA WebLogic Server は、J2EE コネクタ アーキテクチャをサポートすることで、Sun Microsystems の J2EE プラットフォーム仕様バージョン 1.3 の実装を引き続き強化していきます。BEA WebLogic J2EE コネクタ アーキテクチャを使用すると、従来のアプリケーションを J2EE プラットフォームに接続できるようになります。その目的は、コンポーネント モデル、トランザクションおよびセキュリティのインフラストラクチャなどの J2EE プラットフォームの長所を利用して、従来のアプリケーションの統合という難問を処理することです。
コネクタ アーキテクチャでは、アプリケーション サーバと従来のアプリケーションの共通インタフェースが定義されています。このインタフェースは、アプリケーション サーバに接続するアプリケーション固有のリソース アダプタに実装されています。その結果、J2EE プラットフォームの長所を利用するスケーラブルな標準アーキテクチャを使用して、エンタープライズ アプリケーションを容易に統合できるようになります。
詳細については、『WebLogic J2EE コネクタ アーキテクチャ』を参照してください。
Java Database Connectivity (JDBC)
以下の項目は、JDBC の新機能または改良点です。
マルチプール
JDBC マルチプールは、WebLogic Server の 1 つのインスタンスが使用する接続プールのリストを作成します。どの接続を返すかは、コンフィグレーション可能なアルゴリズムが決定します。マルチプールでは、ロードバランシングと高可用性がサポートされます。アプリケーションは、マルチプールを使用することで、分散処理を目的として、またはフェイルオーバの状況において、簡単に別の RDBMS に切り替えることができます。
詳細については、『ebLogic JDBC プログラミング ガイド』を参照してください。
JDBC ベースの永続性
新しいカラム、wl_max_inactive_interval
が、JDBC ベースの永続性を提供するための wl_servlet_sessions
テーブルに追加されました。wl_servlet_sessions
テーブルの詳細については、「データベースの永続ストレージとしての使い方 (JDBC 永続性)」を参照してください。
WebLogic Server 6.1 には、JavaMail 仕様の実装が含まれています。これは、JavaMail 仕様の標準の参照実装です。詳細については、『ebLogic Server アプリケーションの開発』を参照してください。
Java Transaction API (JTA)
WebLogic Server 6.1 では、仕様に準拠した JTA の実装により、分散トランザクションと 2 フェーズ コミット プロトコルがサポートされています。この実装は、WebLogic JMS や WebLogic jDriver for Oracle などの XA 準拠のリソースに対応しています。
詳細については、『ebLogic JTA プログラマーズ ガイド』を参照してください。
JMS
以下は、JMS の新機能または改良点です。
非同期 JMS
JMS ファイル ストアへの同期書き込みを無効にできるようになりました。その結果、信頼性は犠牲になるものの、パフォーマンスが向上します。アプリケーションで JMS の信頼性がそれほど重要でない場合は、この機能の利点を活かすことができます。詳細については、『ebLogic JMS プログラマーズ ガイド』を参照してください。
恒久サブスクリプションの管理
JMS 恒久サブスクリプションを管理するために RuntimeMBean が追加されました (JMSDurableSubscriberRuntimeMBean)。この MBean を使用すると、恒久サブスクリプションのモニタ、削除、修正といった簡単な管理タスクを、WebLogic Server Administration Console から実行できます。
再配信遅延
一時的または外部的な要因でアプリケーションがメッセージを正しく処理できない場合に、メッセージの再配信を遅延させることができます。再配信遅延は、メッセージがロールバックまたは回復されたときに、そのメッセージの再配信を遅延する時間のことです。
JMS が直ちにメッセージを再配信すると、状況がまだ解消されていず、アプリケーションがメッセージをまだ処理できない場合があります。再配信遅延に対応するようにアプリケーションをコンフィグレーションすることで、この問題を解決できます。
配信時間
アプリケーションへのメッセージ配信を、将来の指定した時間にスケジューリングできます。メッセージの配信は、短期間 (秒や分など) でも長期間 (バッチ処理のために数時間後にするなど) でも延期できます。また、相対的な配信時間をミリ秒単位で指定することもできます。この値から、WebLogic JMS はメッセージの絶対的な配信時間を計算します。配信時間に配信されるまで、メッセージは基本的に見えません。これにより、将来の特定の時間に処理をスケジューリングできます。
再配信の制限
WebLogic JMS がアプリケーションにメッセージを再配信する回数を制限できます。WebLogic JMS によるメッセージの再配信が指定した回数だけ失敗すると、そのメッセージは ErrorDestination キューにリダイレクトされます。ErrorDestination キューがコンフィグレーションされていない場合、メッセージは破棄されます。
WebLogic Server 6.1 では、以下の JSP 機能がサポートされています。
weblogic.jspc
) に対するオプション。これにより、Web アプリケーションで EJB を使用する JSP をコンパイルできます。詳細については、「sp-descriptor 要素」を参照してください。
Sun Microsystems の JSP 1.2 仕様の以下の機能のサポートが追加されています。ただし、JSP 仕様のバージョン 1.2 は提示された最終的な草案であり、変更される場合があります。アプリケーションで JSP 1.2 の機能を使用する予定の場合は、JSP 1.2 の最終仕様がまだ公開されておらず、将来変更される可能性があることに注意してください。
<jsp:include flush="false">
。この機能により、インクルードされた JSP のバッファをフラッシュするタイミングを制御できます。詳細については、「リクエストのインクルード」を参照してください。
TryCatchFinally
インタフェース。詳細については、「タグ本体内の例外処理」を参照してください。
IterationTag
クラス。詳細については、「タグ本体の反復処理」を参照してください。
WebLogic Server 6.1 のセキュリティ機能には以下のものがあります。
詳細については、『ebLogic Security プログラマーズ ガイド』を参照してください。
デフォルトおよびカスタムの Login モジュール
WebLogic Server は、デフォルトの LoginModule (weblogic.security.internal.ServerLoginModule
) を使用して、サーバの初期化時に認証情報を収集します。デフォルトの Login モジュールを変更するには、server.policy
ファイルを編集し、デフォルト Login モジュール名をカスタム Login モジュール名に置き換えます。
server.policy
ファイルで、カスタム Login モジュール名をデフォルト Login モジュールの前に記述して指定することもできます。WebLogic Server の JAAS 実装は、server.policy
ファイルで定義されている順番に従って Login モジュールを使用します。デフォルト Login モジュールは、実行の前に既存のシステム ユーザ認証の定義をチェックし、既に定義されている場合は何の処理も行いません。
デフォルト Login モジュールでは、システム ユーザ名とパスワードの両方に対して JVM プロパティを定義する必要があります。それぞれ、weblogic.management.username
と weblogic.management.password
で指定します。カスタム Login モジュールを使用するには、各モジュールの仕様に従ってこのプロパティを設定する必要があります。
サーブレットと Web アプリケーションには、以下の新機能と変更点があります。
Web アプリケーション イベントを使用すると、サーブレット コンテキスト (各 Web アプリケーションは独自のサーブレット コンテキストを使用する)、または HTTP セッション オブジェクトの状態の変化を通知できます。これらの状態の変化に応答するイベント リスナ クラスを記述できます。詳細については、「アプリケーション イベントとリスナ」を参照してください。
フィルタとは、Web アプリケーションのリソースに対するリクエストに応答して起動される Java クラスのことです。 これらのリソースには、Java サーブレット、JavaServer Pages (JSP)、静的リソース (HTML ページや画像など) が含まれます。フィルタでは、リクエストを捕捉して、応答の検査と変更を行ったり、オブジェクトの要求や他のタスクを実行したりすることができます。詳細については、「フィルタ」を参照してください。
weblogic.xml
デプロイメント記述子で指定できます。詳細については、「複数の Web アプリケーション、クッキー、および認証」を参照してください。
Sun Microsystems のサーブレット仕様バージョン 2.3 は、提示された最終的な草案であり、変更される場合があります。アプリケーションでバージョン 2.3 で追加された機能を使用する予定の場合は、最終仕様がまだ公開されておらず、将来変更される可能性があることに注意してください。
SNMP
WebLogic Server 6.1 は、Simple Network Management Protocol (SNMP) エージェントとして機能できます。WebLogic SNMP エージェントは、SNMP マネージャからのリクエストに応答し、SNMP トラップ通知を SNMP マネージャに送信するサービスとして動作します。 WebLogic SNMP エージェントは、標準の Java Management Extension (JMX) インタフェースを使用して、WebLogic リソースにアクセスします。詳細については、『WebLogicNMP 管理ガイド』を参照してください。
インストール
WebLogic Server 6.1 には、Windows および UNIX の両システムに WebLogic Server を簡単にインストールできるインストール プログラムがあります。このインストーラは、配布キットを復元し、基本的なコンフィグレーションを行い、WebLogic Server を使用するためのショートカットをセットアップします。さらに、パッケージには JDK が同梱されているので、サーバをすぐに実行することができます。
詳細については、『WebLogic Server インストール ガイド』を参照してください。
インターナショナライゼーション
WebLogic Server 6.1 では、2 バイト文字セットが必要な言語を含むあらゆる言語のコンテンツを配信できます。新しいインターナショナライゼーション API の使い方については、『ebLogic Server インターナショナライゼーション ガイド』を参照してください。
さらに、WebLogic Server 6.1 の漢字バージョンが利用できるようになります。詳細については、BEA の販売担当者に問い合わせてください。
Administration Console
改良された管理アーキテクチャでは、WebLogic Server の動作中のインスタンスに対するコンフィグレーションを動的に変更できます。Web ベースの Administration Console は、Java Management Extension (JMX) 規格の実装である WebLogic Administration Service への入り口となるウィンドウです。Administration Console では、属性のコンフィグレーション、アプリケーションとコンポーネントのデプロイメント、リソース使用状況のモニタ、ログ メッセージの表示、デプロイメント記述子や .xml
ファイルの編集などの管理作業を行うことができます。Administration Console の機能は以下のとおりです。
詳細については、『WebLogic Server 管理者ガイド』を参照してください。
プロダクション モードと開発モード
プロダクション モードと開発モードの切り替えに使用できるフラグが用意されました。サーバが起動すると、プロダクション モードまたは開発モードのどちらを使用するのかに関係なく、config.xml
ファイルにコンフィグレーション情報のあるすべてのアプリケーションがロードおよびデプロイされます。開発モードで実行する場合は、サーバの起動後に ..
\applications
ディレクトリに配置されたすべてのアプリケーションもデプロイまたは再デプロイされます。これは動的デプロイメントと呼ばれ、アプリケーションを開発する際に便利です。サーバを停止すると、動的にデプロイされたアプリケーションのコンフィグレーション情報がそのアプリケーションのドメインの config.xml
ファイルに書き込まれます。プロダクション/開発フラグは、ドメインの起動スクリプトに追加できます。このフラグを追加しない場合、開発モードがアクティブになります。モードを変更するには、次の手順を行います。
1. テキスト エディタでドメインの起動スクリプトを開きます。
2. STARTMODE= で始まる行を編集して、値 true または false を追加します。true はプロダクション モード、false は開発モードです。
ツール
WebLogic Server 6.1 に付属する weblogic.refresh
ツールを使うと、アプリケーションを再デプロイしないで、アプリケーションの静的コンポーネントを更新できます。weblogic.refresh
を使えば、次のような静的ファイルの更新、追加、または削除を行うことができます。
WebLogic Tuxedo Connector
WebLogic Server 6.1 では、WebLogic Tuxedo Connector に以下のような制限があります。
WebLogic Tuxedo Connector (WTC) は、WebLogic Server アプリケーションと、Tuxedo ATMI、CORBA Java、および CORBA C++ の各サーバ アプリケーションの間の相互運用を可能にします。WTC の tBridge 機能は、Tuxedo /Q および JMS の高度なメッセージング サービスを提供します。詳細については、「WebLogic Tuxedo Connector」を参照してください。
BEA WebLogic C++ クライアント
WebLogic Server 6.1 SP03 は、C++ クライアントとの相互運用に Tuxedo 8.0 C++ Client ORB を使用します。Tuxedo リリース 8.0 RP 56 以上が必要です。Tuxedo C++ Client ORB の入手方法については、BEA のサービス担当者にお問い合わせください。WebLogic Server と Tuxedo C++ Client ORB の相互運用方法の詳細については、『Tuxedo と Tuxedo クライアントを使用した RMI-IIOP』を参照してください。
WebLogic Server 6.1 では、XML が必要不可欠なコンポーネントとしてサポートされています。サーバ間およびサーバとクライアントの間で XML を生成および利用するには、JSP を使用できます。WebLogic Server 6.1 は、JSP に対する XSL 処理タグをサポートしています。EJB は、XML を使用して、データのポータビリティを実現するデプロイメント プロパティを記述します。サーバでは、Administration Console で管理される DTD の XML スキーマ リポジトリが提供されます。
WebLogic Server 6.1 の XML サブシステムには、以下のような新機能と改良点が追加されています。
XML の詳細については、『ebLogic XML プログラミング ガイド』を参照してください。
XML エディタ
WebLogic Server に、XML ファイルの作成と編集のためのシンプルで使いやすいツールが用意されました。このツールを使うと、指定した DTD または XML スキーマに従って XML コードの有効性を検証できます。XML エディタは、Windows マシンまたは Solaris マシン上で使用でき、dev2dev Onlineからダウンロードできます。
WebLogic Server の現在のリリースには、WebLogic Web サービスという新機能が追加されています。Web サービスは、Web および XML の標準規格の新しいファミリであり、プログラミング モデル全体にわたる、柔軟に結合されたアプリケーション同士の相互運用を実現します。WebLogic Server 6.1 の Web サービス実装では、J2EE プログラミング モデルに対する簡単な拡張機能が提供されており、J2EE アプリケーションを Web サービスとして公開できます。WebLogic Web サービスは標準に準拠しており、WebLogic Server 以外のサーバでホストされる Web サービスと相互運用できます。Java クライアント アプリケーションからでも、非 Java クライアント アプリケーション (Microsoft SOAP Toolkit クライアントなど) からでも、WebLogic Web サービスを呼び出すことができます。WebLogic Web サービスを開発および呼び出す方法の詳細については、『WebLogic Server Web サービス プログラマーズ ガイド』を参照してください。非推奨となった機能と API
以下の機能は WebLogic Server 6.1 では非推奨とされており、将来のバージョンでもサポートされません。
weblogic.db.jdbc.EventfulTableDataSet
非推奨になった WebLogic Server のクラスのリストについては、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls61/javadocs/deprecated-list.html を参照してください。
マニュアルとサンプル
WebLogic Server 6.1 に付属するサンプルには、ant
ビルド スクリプトが含まれています。これらのスクリプトは build.xml
ファイルとしてサンプルに付属し、WebLogic Server 6.1 がサポートするすべてのプラットフォームで実行できます。ビルド スクリプトを実行するには、サンプルの適切なディレクトリを探し、コマンドラインで次のように入力してください。
ant
以下のサンプルとマニュアルは、WebLogic Server 6.1 で新しく導入されたものです。
config.xml
ファイルの新しいドキュメントについては、『ebLogic Server コンフィグレーション リファレンス』を参照してください。
WebLogic Server ツアーは、全面的に改訂されています。このツアーでは、機能を紹介する Pet Store アプリケーションを使用して、WebLogic Server の概要が説明されています。ツアーは、[スタート] メニューから利用できます。現在の Pet Store は、Sun の Java Pet Store バージョン 1.1.2 に基づいており、Ant 1.3 でビルド スクリプトを使用するようにアップグレードされています。
J2EE と規格について
JDK には、Java の実行時環境 (Java 仮想マシン : JVM) と、Java アプリケーションのコンパイルおよびデバッグ用のツールが用意されています。WebLogic Server 6.1 には、Sun Microsystems の JDK 1.3.1rc2 が付属しています。
BEA WebLogic Server 6.1 は、高度な J2EE 1.3 の機能を実装する最初の eコマース トランザクション プラットフォームです。J2EE のルールに準拠するために、2 種類のダウンロードが用意されています。1 つは J2EE 1.3 の機能が有効になっているもので、もう 1 つは J2EE 1.2 の機能に制限されているものです。いずれのダウンロードもコンテナは同じで、利用可能な API だけが異なります。
J2EE 1.2 の機能に加えて J2EE 1.3 の機能を備える WebLogic Server 6.1
このダウンロードでは、WebLogic Server は J2EE 1.3 の機能をデフォルトで使用して動作します。これらの機能には、EJB 2.0、JSP 1.2、サーブレット 2.3、および J2EE コネクタ アーキテクチャ 1.0 が含まれます。J2EE 1.3 の機能を有効にして WebLogic Server 6.1 を実行しても、J2EE 1.2 のアプリケーションは完全にサポートされます。J2EE 1.3 機能の実装では、適切な API 仕様の最終ではないバージョンが使用されます。したがって、J2EE 1.3 の新機能を使用する BEA WebLogic Server 6.1 用に開発されたアプリケーション コードは、BEA WebLogic Server の今後のリリースでサポートされる J2EE 1.3 プラットフォームとは互換性を持たない場合があります。
以下の節では、J2EE 1.3 の API クラスとデプロイメント記述子のうち、WebLogic Server 6.1 で実装されていないものについて説明します。
エンタープライズ JavaBeans のデプロイメント記述子
WebLogic Server 6.1 では、以下の例外を除き、Sun Microsystem の ejb-jar.xml
文書型定義 (DTD) ファイルで定義されているすべての EJB 2.0 デプロイメント記述子が完全に実装されています。
注意: ejb-jar.xml
文書型定義 (DTD) ファイルは、Sun Microsystem EJB 2.0 仕様の一部です。
JDBC API クラス
JSP 1.2 API クラス
API |
クラス |
J2EE 1.3 との相違 |
---|---|---|
|
|
jsp:id メカニズムは実装されていない。 |
注意: 次の機能は実装されていません。
パッケージ化されたタグ ライブラリを含む JAR を WEB-INF/lib
ディレクトリに格納すれば、要求時にそのクラスを利用できるようになります。
JSP 1.2 のデプロイメント記述子
taglib.tld
の <listener>
要素は登録されません。
taglib.tld
の <example>
要素は受け付けられません。
TaglibraryValidator.validate()
メソッドの文字列を返す古いシグネチャを使用しています。
サーブレット API クラス
サーブレットのデプロイメント記述子
WebLogic Server 6.1 では、以下の例外を除き、サーブレット 2.3 のすべてのデプロイメント記述子が完全に実装されています。
J2EE 1.2 認定の WebLogic Server 6.1
このダウンロードでは、WebLogic Server は J2EE 1.3 機能が無効な状態をデフォルトとして動作し、J2EE 1.2 の仕様と規定に完全に準拠します。
J2EE 1.2 および 1.3 の製品 CD インストーラ
配布キットは両方とも、http://www.beasys.co.jp/evaluation/index.html からダウンロードできるほか、WebLogic Server 6.1 の製品 CD でも提供されます。Windows マシンでは、CD を挿入すると、J2EE 1.3 機能の有効な WebLogic Server のインストーラが自動的に開始します。
規格のサポート
規格 |
バージョン |
---|---|
HTTP |
1.1 |
J2EE Connector Architecture |
1.0 |
J2EE EJB |
2.0 |
J2EE JDBC |
2.0 |
J2EE JNDI |
1.2 |
J2EE JSP |
1.1 |
J2EE JTA |
1.0.1 |
J2EE JMS |
1.0.2 |
J2EE RMI |
1.0 |
RMI/IIOP |
1.0 |
J2EE Servlet |
2.2 |
LDAP |
2 |
SSL |
3 |
X.509 |
3 |
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