1 Oracle Content Managementの概要

Oracle Content Managementは、オムニチャネルのコンテンツ管理を促進し、エクスペリエンスの配信を加速するクラウドベースのコンテンツ・ハブです。これにより、強力なコラボレーションおよびワークフロー管理機能が提供され、コンテンツの作成と配信が容易になり、顧客と従業員のエンゲージメントが向上します。

Oracle Content Managementでは、任意のデバイスで内部的および外部的に迅速にコラボレートして、コンテンツの承認およびコンテキスト化されたエクスペリエンスの作成を行うことができます。組込みのビジネスフレンドリなツールにより、魅力的なコンテンツの新しいWebエクスペリエンスを簡単に構築できます。同じコンテンツ・プラットフォームおよび同じプロセスを使用して、すべての関係者にデジタル・エンゲージメントを推進できます。技術的および組織的なボトルネックが解消されるため、魅力的なエクスペリエンスを作成するための障壁がなくなります。

注:

Oracle Content Management Starter Editionの機能セットは制限されています。完全な機能セットを利用するには、Premium Editionにアップグレードします。

Oracle Content Managementへのアクセス

Oracle Content Managementへのアクセス権が付与された後、インスタンスURLと自分のユーザー名に関する詳細が記載されたようこそ電子メールが送られてきます。この情報はサービスにログインするために必要であるため、今後の参照用に保持しておくことをお薦めします。

Oracle Content Managementと対話するための様々な方法があります:

  • Webインタフェースは、お気に入りのWebブラウザからの簡単なアクセスを提供します。クラウド内のコンテンツの管理、他のユーザーとのファイルおよびフォルダの共有、会話の開始および参加、Webサイトの作成(許可されている場合)などを行うことができます。
  • デスクトップ・アプリケーションでは、クラウドとコンピュータ間でファイルおよびフォルダの同期を保ちます。独自のファイルおよび共有されているファイルを同期し、常に最新バージョンにアクセスできるようにすることができます。
  • Microsoft Officeアドオンにより、Microsoft Word、Excel、PowerPointおよびOutlookから直接Oracle Content Management機能にアクセスできます。
  • AndroidおよびiOS用のモバイル・アプリケーションにより、電話やその他のモバイル・デバイスで簡単にアクセスできます。モバイル・アプリケーションの外観と動作はWebブラウザのサービスに似ているため、すぐに慣れることができます。クラウド・コンテンツへのアクセス、ファイルとフォルダの検索およびソート、コンテンツの共有、および会話の操作を行うことができます。
  • REST API およびSDKは、Oracle Content Managementの機能をWebアプリケーションとモバイル・アプリケーションにプログラムで組み込むための強力なツールを開発者に提供します。

ロールの理解

アクセスできるOracle Content Management機能は、割り当てられているロールによって決まります。ユーザー・ロールに応じて異なるオプションが表示されます。標準ユーザーは、ドキュメント、会話およびサイトを操作できます。エンタープライズ・ユーザーは、アセットにアクセスすることもできます。開発者には、テンプレート、テーマ、コンポーネント、レイアウトなど、Webサイトの部分を構築およびカスタマイズするオプションが表示されます。管理者には、サービスの構成、サービスと他のビジネス・アプリケーションの統合およびアセット・リポジトリの設定を行うオプションが表示されます。

Oracle Content Managementには、様々なタイプのロールがあります:

  • 組織ロール — 組織内のロールにより、実行する必要があるタスクと機能の使用方法が決まります。
  • ユーザー・ロール — ユーザー・ロールによって、Oracle Content Managementで表示される機能が制御されます。
  • リソース・ロール(権限) — リソース(ドキュメント、コンテンツ・アイテム、サイト、テンプレートなど)に関連して表示される内容および実行できる操作は、リソースの共有時に割り当てられたロールによって決まります。

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アセットの管理

Oracle Content Managementは、Webサイト、マーケティング資料、電子メール・キャンペーン、オンライン・ストア、ブログなど、様々なチャネルで使用するすべてのアセットを管理するための強力な機能を提供しています。すべてのアセット用の中央コンテンツ・ハブを提供します。そこでは、アセットをリポジトリおよびコレクションに整理し、アセットが使用される方法と場所を定義するルールを作成できます。

アセットの作成および承認プロセスをガイドし、認可されたバージョンのみが使用可能になるようにする広範な管理およびワークフロー機能もあります。

アセットのタグフィルタは簡単であるため、必要なアセットを迅速に見つけ、許可されている場合にそれらを使用できます。また、スマート・コンテンツ機能により、アセットを使用するときにタグ付けと推奨が自動的に行われます。

アセット・タイプを作成して、ユーザーがアセットを作成する際に収集する必要がある情報を定義します。デジタル・アセット・タイプでは、デジタル・アセット(ファイル、イメージおよびビデオ)に必要なカスタム属性を定義します。コンテンツ・タイプでは、コンテンツの様々な部分を再利用可能な単位にグループ化します。ユーザーは、それらのアセット・タイプに基づいてデジタル・アセットとコンテンツ・アイテムを作成して、チャネル間での一貫した使用および表示を確保できます。

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コンテンツの管理

Oracle Content Managementでは、クラウド内でコンテンツの管理を行うことができます。すべて1箇所で行うことができ、どこからでもアクセスできます。

フォルダ内のファイルをグループ化し、ローカル・コンピュータ上とほぼ同じ方法で一般的なファイル管理操作(コピー、移動、削除など)を実行できます。また、すべてのファイルがクラウドに存在するため、どこにいても、またモバイル・デバイスからでもアクセスできます。デスクトップ・アプリケーションをインストールする場合、すべてのコンテンツはローカル・コンピュータと自動的に同期できるため、常に最新バージョンを利用できます。

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コンテンツのコラボレーション

クラウド内のすべてのコンテンツでは、ファイルまたはフォルダを共有して、組織の内部または外部の他のユーザーと簡単にコラボレートできます。コンテンツを共有するすべてのユーザーは、必要に応じていつでもどこでも最新情報にアクセスできます。フォルダ全体へのアクセス権を付与し、特定のアイテムへのリンクを提供できます。共有アイテムへのすべてのアクセスが記録されるため、各共有アイテムがアクセスされた方法とタイミングを監視できます。

Oracle Content Management会話では、リアルタイムでのトピックのディスカッションおよびコメントの投稿によって他のユーザーとコラボレートできます。任意のトピックについて独立した会話を開始し、必要に応じてファイルを追加できます。または、迅速かつ簡単にフィードバックを行うために、特定のファイル、フォルダ、アセットまたはサイトに関する会話を開始できます。

会話に関連付けられているすべてのメッセージ、ファイルおよび注釈は保持されるため、ディスカッションを簡単に追跡およびレビューできます。また、会話はクラウド内にあるため、外出中にモバイル・デバイスからそれらを表示して参加することもできます。

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サイトの構築

Oracle Content Managementでは、概念から起動まで、マーケティングおよびコミュニティWebサイトを迅速にビルドおよび公開して、魅力的なオンライン・エクスペリエンスを提供できます。プロセスは完全に統合されています: コンテンツ、コラボレーションおよび創造性が1つのオーサリングおよび公開環境に結合されています。

迅速に開始するには、すぐに使用可能なテンプレートを使用し、コンポーネント、サンプル・ページのレイアウトおよびサイトのテーマをドラッグアンドドロップして、定義済の構築ブロックからサイトを組み立てます。または、開発者はカスタム・テンプレートカスタム・テーマまたはカスタム・コンポーネントを作成して、固有のオンライン・エクスペリエンスを作成できます。

コンポーネントをページ上の指定されたスロットにドラッグ・アンド・ドロップするだけで、YouTubeビデオストリーミング・ビデオ、イメージ、ヘッドライン、段落、ソーシャル・メディア・リンク、その他のサイト・オブジェクトを追加できます。ワンタッチでテーマを切り替え、サイトをリブランドして、最適化され一貫したルック・アンド・フィールを組織全体に提供できます。

1つ以上の更新を行い、サイトの更新をプレビューし、準備ができたら、1回クリックするだけで更新を公開できます。

サイト・ビルダーでのサイトの作成および公開に加えて、Oracle Content Managementでは、REST API、React JS、Node JS、その他のWebテクノロジを使用した'ヘッドレス'サイト開発もサポートされます。

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Oracle Content Managementの統合および拡張

Oracle Platform-as-a-Service (PaaS)製品として、Oracle Content Managementは他のOracle Cloudサービスとシームレスに連携します。

WebアプリケーションへのWeb UIの埋込みが可能であるため、ユーザーはコンテンツと直接対話できます。アプリケーション統合フレームワーク(AIF)を使用して、カスタム・アクションを通じてサードパーティ・サービスおよびアプリケーションをOracle Content Managementインタフェースに統合できます。またはコンテンツ・コネクタを開発して、すでに他の場所で作成したコンテンツをOracle Content Managementに取り込み、一元的に管理し、複数のチャネルの新規エクスペリエンスで使用できます。

コンテンツとサイトの管理、配信およびコラボレーション用のREST APIおよびSDKの充実したセットにより、Oracle Content Management機能をWebアプリケーションに組み込むことができます。

クラウド内のコンテンツSDKおよびアセットと対話するクライアント・アプリケーションを作成します。コラボレーション・オブジェクトとのカスタム統合を開発するか、必要に応じて使用するアセットを取得します。Webサイト、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)、モバイル・アプリケーションのいずれを使用するかにかかわらず、各チャネルに対して最適化されたすべてのコンテンツとアセットのアクセスと配信が可能です。

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スタート・ガイド

Oracle Content Managementの開始の支援が必要な場合は、Oracle Help Centerを参照してください。ここには、ドキュメントビデオガイド・ツアー開発者情報などの多くのリソースがあります。

必要な場合は、役に立つサポートおよびコミュニティもあります。

Oracle Cloud Infrastructureへの移行

Oracle Content ManagementサブスクリプションがOracle Cloud Infrastructure (OCI)上でInfrastructureコンソールを使用してまだ実行されていない場合は、そのネイティブOCI環境に移行することをお薦めします。これにより、Oracleのクラウド・プラットフォームの利点と先進機能を将来にわたって活用できるようになります。

移行は自動ではありません。サービス・リクエストを送信してプロセスを開始する必要があります。

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