環境の古いバックアップ・スナップショットのリクエスト

日次メンテナンス・プロセスによって作成されたアーティファクト・スナップショットは、Oracle Object Storageに毎日アーカイブされます。本番環境とテスト環境のバックアップは60日間保持されます。Oracle Fusion Cloud EPMは、listBackupsrestoreBackup EPM自動化コマンドを使用してセルフサービス操作をサポートし、利用可能なバックアップ・スナップショットをオブジェクト・ストレージから環境にコピーします。

60日よりも長くメンテナンス・スナップショットをアーカイブする場合は、Artifact Snapshot (Narrative Reporting以外の環境の場合)またはEPRCS_Backup.tar.gz (Narrative Reportingの場合)を毎日ダウンロードして保管できます。EPM自動化を使用してバックアップ・プロセスを設定できます。日次メンテナンス・スナップショットをバックアップするプロセスの自動化の詳細は、『EPM自動化の操作』アプリケーション・スナップショットのコンピュータへのバックアップを参照してください。

EPM自動化を使用してバックアップ・スナップショットをコピーできない場合、オラクル社は、過去60日間の特定の日付からの本番環境のバックアップのみを提供できます。

バックアップ・スナップショットをリクエストする方法

前述のケースについては、バックアップ・スナップショットをオラクルにリクエストできます。

バックアップ・スナップショットをオラクルにリクエストするには、技術的サービス・リクエストを作成します。技術的サービス・リクエストの送信を参照してください。サービス・リクエストで、次を指定します:

  • バックアップ・スナップショットが必要な環境のURL
  • バックアップ・スナップショットが必要な日付。
  • バックアップ・スナップショットが必要な理由。

リクエストした日付のスナップショットが利用可能な場合、オラクル社はそれを本番環境にコピーします。EPM自動化コマンドまたは同等のOracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management移行の画面を使用して、次のタスクを完了できます:

  • バックアップ・スナップショットの表示(listFilesコマンドを使用)。
  • ローカル・コンピュータへのスナップショットのダウンロード(downloadFileコマンドを使用)。
  • 環境の再作成およびバックアップ・スナップショットを使用したその復元
    • epmAutomate recreate -fを使用して、環境の再作成後にスナップショットが保持されていることを確認します。removeAll=trueオプションを使用しないでください(スナップショットは削除されます)。詳細は、recreateコマンドを参照してください
    • Narrative Reporting以外のビジネス・プロセスの場合: epmAutomate importSnapshot SNAPSHOT_NAMEを使用して、スナップショットをインポートします。詳細は、importSnapshotコマンドを参照してください。
    • Narrative Reportingの場合のみ:
      1. ダウンロードしたスナップショットの名前をEPRCS_Backup.tar.gzに変更します。
      2. Narrative Reportingto_be_importedの場所にスナップショットをアップロードします。

        EPRCS_Backup.tar.gzをアップロードするには、epmAutomate uploadFile EPRCS_Backup.tar.gz to_be_importedを使用します。詳細は、uploadFileコマンドを参照してください。

        アップロードしたEPRCS_Backup.tar.gzは、環境の次回のメンテナンス中にインポートされます。