情報ライフサイクル管理の実装方法

この項では、製品でメンテナンス・オブジェクト(MO)用にILMを実装する方法を説明します。

注意: アーカイブという用語は、データ管理計画において実装によって行われる可能性があるステップ(圧縮、より安価なストレージへの移動、データの削除など)を意味します。

期間が、高ボリューム・データの一部のILM製品実装の開始点となります。通常、古いレコードはアーカイブに適格であるとみなされます。製品ソリューションでは、ILMが有効化されているメンテナンス・オブジェクト(MO)では主表にILM日付があり、その日付は通常はレコードの作成日に設定されます。(メンテナンス・オブジェクトにはこの日付を設定するための特別なビジネス・ルールがある場合があり、その場合は初期ILM日付を設定するのに異なる日付を使用できます)。ILMを使用してメンテナンス・オブジェクト内のレコードを管理する必要がある実装の場合、主表のパーティションの定義にILM日付が使用されます。

アーカイブに適格かどうかを判断するための要素がレコードの経過時間のみではないという場合があります。古いレコードがまだ進行中または有効であり、アーカイブできないメンテナンス・オブジェクトがある場合があります。あるいは特定のレコードをアーカイブできないメンテナンス・オブジェクトがある場合があります。ILM日付以外の情報を使用してアーカイブの適用を評価するため、ILMが有効化されているメンテナンス・オブジェクトには、評価済でアーカイブの必要があるレコードを明示的にマークするのに使用するILMアーカイブ・スイッチが組み込まれています。これにより、データベース管理者は経過時間およびアーカイブの用意ができている可能性があるデータを評価するためのこのスイッチの値に基づいてパーティションをモニターできます。

アーカイブの適用を判別するためにレコードを評価する場合、その対象は古いレコードとする必要があります。古いレコードの大部分がアーカイブに適格であることが想定されます。不適格である少数のレコードは、より新しいILM日付を使用して更新できます。これにより、レコードが異なるパーティションに移動し、さらに時間が経過するまでレコードの以降の評価が遅延する場合があります。

ILMが有効化されている各メンテナンス・オブジェクトについて、製品では古いレコードを確認するバッチ・プロセスと、レコードを評価してアーカイブに適格であるかどうかをマークするビジネス・ロジックが格納されたILM適用アルゴリズムが提供されています。次の項では、バッチ・プロセスおよびアルゴリズムの機能に関する詳細情報を示します。