ビジネス・フラグの作成

次のいずれかの理由で、システムにビジネス・フラグを作成できます。

  • ビジネス・フラグの作成を開始する外部システムからメッセージを受信する場合。この場合、外部システムのロジックによって、この製品が警告対象になっていることが検出されます。

  • この製品のビジネス・ロジックによって、調査が必要、またはフラグとして動作する必要がある状況が検出される場合。このシナリオでは、ビジネス・ルールに応じて統合が必要ない場合があります。

  • この製品のビジネス・ロジックによって、別の統合製品が警告対象になった状況が検出される場合。このシナリオでは、ビジネス・フラグ・レコードを使用して、統合製品に情報が送信されます。

  • 影響を受けるエンティティを判別して、ユーザーが手動でビジネス・フラグを作成する場合。たとえば、顧客サービス担当は、顧客とのコンタクトの結果、ビジネス・フラグを作成できます。

Webサービスからのビジネス・フラグの作成

外部システムがビジネス・フラグを開始(または更新)するために使用できる、RESTとSOAPの両方のインバウンドWebサービスが提供されています。RESTサービスはF1-BusinessInsightsです。SOAPサービスはF1-BusinessFlagSyncです。どちらの場合も、Webサービスは、標準名または外部標準名に基づいて、適切なビジネス・フラグ・タイプ、つまり新しいビジネス・フラグに適切なビジネス・オブジェクトを判別することを最大の目的にしたドライバ・サービス・スクリプトを起動します。製品によってビジネス・フラグの作成に関連するロジックが異なる場合があるため、サービス・スクリプトは、「ビジネス・フラグ同期化」メンテナンス・オブジェクト・オプションを使用して、メンテナンス・オブジェクトにリンクされた別のサービス・スクリプトをコールします。

ドライバ・サービス・スクリプトには、データ領域F1-BusinessFlagContextを参照するcontextDataグループが含まれています。このデータ領域は、外部システムが特定のビジネス・フラグ・ユース・ケースの追加情報を提供できるようにするためのものです。外部システムから追加情報が渡される必要がある統合の場合は、別のデータ領域を使用して追加要素を定義する必要があり、そのデータ領域は拡張データ領域としてF1-BusinessFlagContextを参照する必要があります。

フレームワークではビジネス・フラグ同期サービス・スクリプトを提供していませんが、各エッジ・アプリケーションでは、設定不要でサポートしているユース・ケースに基づいてサービス・スクリプトを提供します。

注意: 外部メッセージでXAIの使用を継続している製品の場合、その製品には、同じビジネス・フラグ同期ドライバ・サービス・スクリプトのXAIインバウンド・サービスも含まれています。XAIを使用せずに、かわりにインバウンドWebサービスを使用することをお薦めします。

エラー処理

受信情報に基づいてビジネス・フラグを作成する際に問題がある場合は、ビジネス・フラグ同期ドライバ・サービス・スクリプトでビジネス・フラグ・エラー・ビジネス・オブジェクトを使用して、特別なビジネス・フラグ・レコードが作成されます。これは、オプションでメンテナンス・オブジェクトにも構成されます。フレームワーク製品では、この機能用にビジネス・オブジェクトのビジネス・フラグ・エラー(F1-BusinessFlagError)が提供されます。詳細は、ビジネス・オブジェクトの摘要と構成を参照してください。