移行用のカスタム・オブジェクトの構成

製品の実装中および拡張中に、新しいカスタム管理メンテナンス・オブジェクトが導入されることがあります。実装で、コンテンツ移行アシスタントを使用してそれらのメンテナンス・オブジェクトにレコードを移行する場合、以降の各項でハイライト表示されている追加ステップを実行する必要があります。

物理ビジネス・オブジェクト

「ビジネス・オブジェクト・フィルタ・プロセスの理解」で説明したように、移行計画には指示のためのビジネス・オブジェクトが必要です。ビジネス・オブジェクトは、移行に含む適格なレコードを識別するために使用されます。カスタム表で、処理に1つ以上の"論理"ビジネス・オブジェクトを使用すると想定した場合、実装では、これらのビジネス・オブジェクトが移行計画での使用に適切であるか、または物理ビジネス・オブジェクトが保証されているかを決定する必要があります。その場合、適切な物理ビジネス・オブジェクトを作成します。

メンテナンス・オブジェクト・オプション構成の確認

次に、コンテンツ移行アシスタントをサポートするために確認または更新する必要があるメンテナンス・オブジェクト(MO)構成を示します。

  • 物理ビジネス・オブジェクトが作成された場合(前述)、適切なオプション・タイプを使用して、そのオブジェクトをオプションとしてメンテナンス・オブジェクトにリンクします。

  • メンテナンス・オブジェクトで適切な外部キー参照を定義し、外部キー参照を識別するメンテナンス・オブジェクトについてのオプションを含むようにしてください。これは、ターゲット領域にインポート中のレコードに関する詳細を表示するとき、コンテンツ移行アシスタントの様々なポータルおよびゾーンによって使用されます。また、この外部キー参照によって情報プログラムを定義してください。

  • 「移行から除外する表の識別」で説明したように、メンテナンス・オブジェクト・オプションは、移行に含まないメンテナンス・オブジェクトの子表を識別するために使用されます。カスタム・メンテナンス・オブジェクトに標準のログ表が含まれる場合、その表を除外する表としてリストすることをお薦めします。メンテナンス・オブジェクトの特定の設計によっては、定義する他の子表がある場合があります。

特性タイプ構成

コンテンツ移行アシスタント・インポート・プロセスでは、ログ表が含まれている管理オブジェクトについて、ログ・レコードの作成を試みます。移行要求に含める予定のカスタム管理表が実装で導入されており、それにログ表が含まれている場合、ログ作成が正常に行われるように、ログ表を有効な特性エンティティとして特性タイプF1-MGO (移行オブジェクト)に追加する必要があります。

「特性タイプ」にナビゲートし、特性タイプ「F1-MGO」を選択します。「特性エンティティ」タブにナビゲートし、行を追加して、カスタム・メンテナンス・オブジェクトのログ表の特性エンティティを含めます。

標準のコンテンツ移行アシスタントの構成

メンテナンス・オブジェクト内のデータのタイプと、想定する移行のタイプに応じて、新しいオブジェクトに1つ以上の移行計画を作成します。

  • メンテナンス・オブジェクト内のデータの定義に使用する論理ビジネス・オブジェクトを1つのみ実装した場合、そのビジネス・オブジェクト(またはメンテナンス・オブジェクトの物理ビジネス・オブジェクト)を参照する単一の移行計画が適切です。

  • 複数の論理ビジネス・オブジェクトを実装した場合、複数のビジネス・オブジェクトのデータはいっしょにコピーされますか。その場合は、おそらく、メンテナンス・オブジェクトの物理ビジネス・オブジェクトを参照する単一の移行計画が適切です。

  • メンテナンス・オブジェクトのビジネス・オブジェクトに、mapXMLを使用して定義される追加の外部キーはありますか。ある場合は、リンクを定義する従属指示を含むことをお薦めします。この時点で、複数の論理ビジネス・オブジェクトが存在する場合、同じ移行計画ですべての追加要素を定義するか、各論理ビジネス・オブジェクトごとに個別の移行計画を定義するかを実装で選択できます。

  • 実装で、含む予定の移行のタイプに基づいて、同じタイプのレコードに対して複数の移行計画を定義することを決定できます。たとえば、このメンテナンス・オブジェクトのレコードのみをコピーする移行計画を含むことを決定できます。このメンテナンス・オブジェクトのレコードを、別のメンテナンス・オブジェクト内の関連するレコードとともにコピーする別の移行計画を定義することを決定できます(特別なタイプの移行の場合)。それでもやはり、メンテナンス作業を最小にするために、再利用を考慮に入れて移行計画を設計してください。

「エンティティ・リスト」移行要求をサポートするために、メンテナンス・オブジェクトにデフォルト移行計画がオプションとして定義される必要があります。これは、メンテナンス・オブジェクトの全タイプのビジネス・オブジェクトをサポートする単一の移行計画である必要があります。

実装に、移行に使用するテンプレート移行要求がある場合、必要に応じて新しい移行計画を含めます。

注意: 重要。新しい移行計画および移行要求は、命名規則に従う必要があります。詳細は、「システム・データの命名規則」を参照してください。