移行要求の定義

移行要求を使用して、移行に含めるデータを定義します。移行要求を表示または定義するには、「管理」 > 「実装ツール」 > 「移行要求」を使用してナビゲートします。

「移行要求問合せ」ポータルを使用して、既存の移行要求を検索します。移行計画を選択すると、選択したレコードを表示および保守する保守ポータルに移動します。

移行要求には3つのタイプまたはクラスがあります。それぞれ基本ビジネス・オブジェクトが移行要求クラス(ビジネス・オブジェクトに一致)とともに提供されます。後続の項で、移行要求の各クラスについて詳細を説明します。

すべての移行要求ではカテゴリの定義をサポートしているため、実装者は移行要求を分類できます。

さらに、移行要求のすべてのクラスには次のゾーンが含まれます。

  • 移行要求 このゾーンには、選択されたレコードに関する表示専用の情報が含まれます。このゾーンのフィールドの詳細は、ゾーンのヘルプ・テキストを参照してください。

  • 参照元移行要求 このゾーンが表示されるのは、表示される移行要求が「グループ」移行要求に含まれる場合のみです。これには、含まれる各グループ移行要求がリストされます。

その他のゾーンには、特定クラスの移行要求が表示されます。詳細は、次の各項を参照してください。

基準ベース

このタイプの移行要求では、1回の移行の一部として論理的に含まれる一連の移行計画を定義します。移行計画ごとに、含まれる各メンテナンス・オブジェクトのレコードを指定する選択基準が定義されます。選択は、SQL、アルゴリズムまたは明示的な主キー値を使用して定義できます。

  • SQL文を使用した選択の場合は、埋込みヘルプで例を参照してください。

  • アルゴリズムを使用する選択の場合、ここへのプラグインに適格なアルゴリズムは、「移行要求 - 選択」システム・イベントに有効なアルゴリズムです。

  • 特定キーを使用する選択の場合、主キー(1から5)を明示的に指定する必要があります。複数の行が可能です。

エンティティ・リスト

このタイプの移行要求を使用すると、ユーザーは明示的なメンテナンス・オブジェクト/主キーを選択できます。適格なメンテナンス・オブジェクトとは、「デフォルト移行計画」オプションを使用して構成されたものです。メンテナンス・オブジェクト/主キーはユーザーが管理しますが、移行指示は移行計画を使用して定義されます。移行指示は同じ方法で、特定キーの選択タイプを使用する基準ベースの移行要求にマップされます。ただし、メンテナンス・オブジェクト/主キーの組合せごとに、個々に移行指示が作成されることに注意してください。同じメンテナンス・オブジェクト/移行のすべての主キーを1つの移行指示にグループ化しません。

このタイプの移行要求の場合、ユーザーは、移行要求レコードおよびその摘要と他の主要情報を追加します。次に、特別ゾーンの「エンティティの追加」を使用して、選択したメンテナンス・オブジェクトに基づいてレコードを検索して選択し、移行要求に追加します。ユーザーは、参照およびコメントの入力を要求されます(必要な場合)。選択したカテゴリで参照が必要な場合は、これが検証されます。または、「エンティティの収集」ダッシュボード・ゾーンを使用して、それぞれの保守ポータルで特定のエンティティを確認しながら追加することもできます。

既存のエンティティを使用して移行要求を保守するとき、エンティティは「移行要求エンティティ」ゾーンに表示されます。ユーザーはこのゾーンを使用して、リストからエンティティを削除できます。

グループ

このタイプの移行要求は、他の移行要求を指します。これによって、移行計画指示の論理グループを表す個々の移行要求を定義して保守を容易にできる一方で、エクスポート/インポートを簡素化する目的で、個々の移行要求をすべて単一のグループ化された移行要求に組み合せることができます。

コンテンツ移行アシスタントのエクスポート・プロセスでは、エクスポート対象のすべてのオブジェクトの結合を含む抽出を作成し、オブジェクトの関係に基づいてグループ化します。