Oracle® Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン

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更新: 2014 年 7 月
 
 

メディアからブートして、不明な root パスワードを解決する方法

次の手順は、不明な root パスワードの問題や、同様の問題を修正するためにシステムをブートする必要がある場合に使用します。この手順では、ルートプールをインポートしたあとに、ブート環境をマウントする必要があります。ルートプールまたはルートプールのスナップショットを回復する必要がある場合は、Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理 のZFS ルートプールのディスクを交換する方法 (SPARC または x86/VTOC)を参照してください。

  1. 次のいずれかのオプションを使用して、Oracle Solaris メディアからブートします。
    • SPARC: テキストインストール - インストールメディアまたはネットワークからブートして、テキストインストール画面からシェルオプション (オプション 3) を選択します。
    • SPARC: 自動インストール – 次のコマンドを使用して、シェルに出られるインストールメニューから直接ブートします。
      ok boot net:dhcp
    • x86: Live Media - インストールメディアからブートし、回復手順のために GNOME 端末を使用します。
    • x86: テキストインストール – GRUB メニューから「Text Installer and command line」ブートエントリを選択し、次にテキストインストール画面からシェルオプション (オプション 3) を選択します。
    • x86: 自動インストール – ネットワーク上のインストールサーバーからブートします。この方法では、PXE ブートが必要です。GRUB メニューから「Text Installer and command line」エントリを選択します。次に、テキストインストール画面からシェルオプション (オプション 3) を選択します。
  2. ルートプールをインポートします。
    zpool import -f rpool
  3. ブート環境のマウントポイントを作成します。
    # mkdir /a
  4. ブート環境をマウントポイント /a にマウントします。
    # beadm mount solaris-instance|be-name /a

    例:

    # beadm mount solaris-2 /a
  5. パスワードまたはシャドウエントリが原因でコンソールログインできない場合は、その問題を訂正します。
    1. TERM タイプを設定します。
      # TERM=vt100
      # export TERM
    2. shadow ファイルを編集します。
      # cd /a/etc
      # vi shadow
      # cd /
  6. ブートアーカイブを更新します。
    # bootadm update-archive -R /a
  7. ブート環境をマウント解除します。
    # beadm umount be-name
  8. システムを停止します。
    # halt
  9. シングルユーザー状態にシステムをリブートし、root パスワードの入力を求められたら、Return キーを押します。
  10. root パスワードをリセットします。
    root@system:~# passwd -r files root
    New Password: xxxxxx
    Re-enter new Password: xxxxxx
    passwd: password successfully changed for root
  11. Ctrl-D を押してシステムをリブートします。

関連項目

メディアからシステムをブートする必要がある問題が GRUB 構成に発生した場合は、この手順にある x86 プラットフォーム用と同じ手順に従います。