メディアからブートして、不明な root パスワードを解決する方法
次の手順は、不明な root パスワードの問題や、同様の問題を修正するためにシステムをブートする必要がある場合に使用します。この手順では、ルートプールをインポートしたあとに、ブート環境をマウントする必要があります。ルートプールまたはルートプールのスナップショットを回復する必要がある場合は、Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理
のZFS ルートプールのディスクを交換する方法 (SPARC または x86/VTOC)を参照してください。
- 次のいずれかのオプションを使用して、Oracle Solaris メディアからブートします。
- SPARC: テキストインストール - インストールメディアまたはネットワークからブートして、テキストインストール画面からシェルオプション (オプション 3) を選択します。
- SPARC: 自動インストール – 次のコマンドを使用して、シェルに出られるインストールメニューから直接ブートします。
ok boot net:dhcp
- x86: Live Media - インストールメディアからブートし、回復手順のために GNOME 端末を使用します。
- x86: テキストインストール – GRUB メニューから「Text Installer and command line」ブートエントリを選択し、次にテキストインストール画面からシェルオプション (オプション 3) を選択します。
- x86: 自動インストール – ネットワーク上のインストールサーバーからブートします。この方法では、PXE ブートが必要です。GRUB メニューから「Text Installer and command line」エントリを選択します。次に、テキストインストール画面からシェルオプション (オプション 3) を選択します。
- ルートプールをインポートします。
zpool import -f rpool
- ブート環境のマウントポイントを作成します。
# mkdir /a
- ブート環境をマウントポイント /a にマウントします。
# beadm mount solaris-instance|be-name /a
例:
# beadm mount solaris-2 /a
- パスワードまたはシャドウエントリが原因でコンソールログインできない場合は、その問題を訂正します。
- TERM タイプを設定します。
# TERM=vt100
# export TERM
- shadow ファイルを編集します。
# cd /a/etc
# vi shadow
# cd /
- ブートアーカイブを更新します。
# bootadm update-archive -R /a
- ブート環境をマウント解除します。
# beadm umount be-name
- システムを停止します。
# halt
- シングルユーザー状態にシステムをリブートし、root パスワードの入力を求められたら、Return キーを押します。
- root パスワードをリセットします。
root@system:~# passwd -r files root
New Password: xxxxxx
Re-enter new Password: xxxxxx
passwd: password successfully changed for root
- Ctrl-D を押してシステムをリブートします。
関連項目
メディアからシステムをブートする必要がある問題が GRUB 構成に発生した場合は、この手順にある x86 プラットフォーム用と同じ手順に従います。