Oracle® Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン

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更新: 2014 年 7 月
 
 

init コマンドを使用してシステムをリブートする方法

システムは常に定義済み実行レベルの 1 つで動作します。実行レベルは init プロセスによって維持されるため、実行レベルは「init 状態」と呼ばれることもあります。init コマンドを使用すると、実行レベルの移行を開始できます。init コマンドを使用してシステムをリブートする場合は、マルチユーザーのシステム状態として実行レベル 2、3、および 4 を使用できます。実行レベルの動作を参照してください。

init コマンドは、システム上のすべてのアクティブなプロセスを終了し、ディスクを同期させてから実行レベルを変更する実行可能シェルスクリプトです。init 6 コマンドは、オペレーティングシステムを停止し、/etc/inittab ファイルの initdefault エントリに定義されている状態にリブートします。


注 - Oracle Solaris 11 リリースから、SMF サービス svc:/system/boot-config:default はデフォルトで有効になっています。 config/fastreboot_default プロパティーが true に設定されている場合 (すべての x86 ベースのシステムの場合) に init 6 コマンドは、システムの特定の機能に応じて、特定のファームウェア初期化段階およびテスト段階を省略します。SPARC ベースのシステムでは、このプロパティーはデフォルトで false に設定されますが、プロパティーを手動で有効にできます。リブートプロセスの高速化を参照してください。
  1. root 役割になります。

    Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. システムをリブートします。
    • /etc/inittab ファイルの initdefault エントリによって定義された状態にシステムをリブートするには、次のコマンドを入力します。
      # init 6
    • システムをマルチユーザー状態にリブートするには、次のコマンドを入力します。
      # init 2
使用例 4-20  init コマンドを使用してシステムをシングルユーザー状態 (実行レベル S) にリブートする

この例では、init コマンドを使用して、システムをシングルユーザー状態 (実行レベル S) にリブートします。

~# init s
~# svc.startd: The system is coming down for administration.  Please wait.
Jul 20 16:59:37 system-04 syslogd: going down on signal 15
svc.startd: Killing user processes.
Requesting System Maintenance Mode
(See /lib/svc/share/README for more information.)
SINGLE USER MODE

Enter user name for system maintenance (control-d to bypass): root
Enter root password (control-d to bypass): xxxxxx
single-user privilege assigned to root on /dev/console.
Entering System Maintenance Mode

Jul 20 17:11:24 su: 'su root' succeeded for root on /dev/console
Oracle Corporation      SunOS 5.11      11.2    July 2014
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~# who -r
   .       run-level S  Jul 20 17:11     S      1  3