Oracle® Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン

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更新: 2014 年 7 月
 
 

x86: UEFI および BIOSファームウェアを搭載するシステムのネットワークからのブート

ブート可能なネットワークアダプタには、PXE 仕様に準拠したファームウェアが含まれます。PXE ファームウェアは、アクティブになるとネットワーク上で DHCP 交換を実行し、DHCP サーバーが TFTP サーバーからの DHCP 応答に含めた BootFile マクロをダウンロードします (TFTP サーバーも DHCP 応答に含まれる)。Oracle Solaris の場合、この BootFile マクロ、pxegrub2 (BIOS ファームウェアを搭載するシステムの場合)、または grub2netx64.efi (64 ビット UEFI ファームウェアを搭載するシステムの場合) は GRUB 2 です。GRUB は unix カーネルとブートアーカイブのダウンロードに進み、両方をメモリーにロードします。その時点で、Oracle Solaris カーネルに制御が渡されます。

UEFI ファームウェアが搭載されたシステムでのネットワークブートプロセスは、BIOS ファームウェアが搭載されたシステムでのプロセスと非常に似ていますが、UEFI ファームウェアが搭載されたシステムでは DHCP リクエストが若干異なり、UEFI システム用に返される BootFile マクロをカスタマイズするのに十分な情報が DHCP サーバーに提供されます。UEFI ファームウェアが搭載されたシステムで必要なのは UEFI ブートアプリケーションで、そうでない場合は DHCP サーバーから BootFile マクロとして返される BIOS 対応のブートプログラムではありません。BootFile マクロ (grub2netx64.efi または同等のもの) で指定された UEFI ブートアプリケーション (GRUB) の UEFI クライアントへのダウンロードが完了すると、次にブートローダー (GRUB) が実行されます。BIOS ネットワークブートのプロセスと同様に、GRUB は unix カーネルおよびブートアーカイブを DHCP で指定された TFTP サーバーからダウンロードし、次に両方をメモリーにロードして、最後に制御を unix カーネルに渡します。