Oracle® Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン

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更新: 2014 年 7 月
 
 

代替のオペレーティングシステムまたはブート環境からのブート

ブート環境 (BE) とは、ブート用に指定された ZFS ファイルシステムのことです。ブート環境は基本的に、Oracle Solaris OS イメージのブート可能インスタンスに、そのイメージにインストールされたその他のソフトウェアパッケージを加えたものです。1 つのシステム上に複数のブート環境を維持できます。各ブート環境には異なる OS バージョンをインストールできます。Oracle Solaris をインストールすると、インストール中に新しいブート環境が自動的に作成されます。beadm ユーティリティーについての詳細は、beadm(1M)のマニュアルページを参照してください。大域または非大域ゾーンでのユーティリティーの使用など、ブート環境の管理に関する詳細は、Oracle Solaris 11.2 ブート環境の作成と管理 を参照してください。

x86 のみ: GRUB によってブートデバイスとして識別されたデバイスに ZFS ストレージプールが含まれている場合、GRUB メニューの作成に使用される grub.cfg ファイルは、プールの最上位データセットに見つかります。これは、プールと同じ名前を持つデータセットです。プールにはそのようなデータセットが常に 1 つだけ存在します。このデータセットは、GRUB 構成ファイルおよびデータなど、プール規模のデータに適しています。システムがブートされたあと、このデータセットは、ルートファイルシステム内の /pool-name にマウントされます。

x86 のみ: プール内に複数のブート可能データセット (つまり、ルートファイルシステム) が存在することがあります。プール内のデフォルトのルートファイルシステムはプールの bootfs プロパティーによって識別されます。grub.cfg ファイルに存在する GRUB メニューエントリに、zfs-bootfs コマンドによって特定の bootfs が指定されていない場合、デフォルトの bootfs ルートファイルシステムが使用されます。各 GRUB メニューエントリは異なる zfs-bootfs コマンドを使用するように指定できます。これにより、プール内の任意のブート可能 Oracle Solaris インスタンスを選択できます。詳細は、boot(1M) のマニュアルページを参照してください。