Oracle® Solaris 11.2 でのネットワーク管理のトラブルシューティング

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更新: 2014 年 7 月
 
 

IP アドレスの構成中に cannot create address object: Invalid argument provided というエラーメッセージが表示される

アドレスオブジェクトは、IP インタフェースにバインドされた特定の IP アドレスを識別します。アドレスオブジェクトは、IP インタフェース上の IP アドレスごとの一意の識別子です。同じ IP インタフェースに割り当てる 2 番目の IP アドレスを識別するには、別のアドレスオブジェクトを指定する必要があります。同じアドレスオブジェクト名を使用する場合は、そのアドレスオブジェクトの最初のインスタンスを削除してから別の IP アドレスに割り当てる必要があります。

    次のいずれかの方法を使用します。

  • 次のように、別のアドレスオブジェクトを指定して 2 番目の IP アドレスを識別します。

    # ipadm show-addr
    ADDROBJ   TYPE     STATE   ADR
    lo0       static   ok      127.0.0.1/10
    net0/v4   static   ok      192.168.10.1
    
    # ipadm create-addr -T static -a 192.168.10.5 net0/v4b
    # ipadm show-addr
    ADDROBJ   TYPE     STATE   ADR
    lo0       static   ok      127.0.0.1/10
    net0/v4   static   ok      192.168.10.1
    net0/v4b  static   ok      192.168.10.5
  • 次のように、そのアドレスオブジェクトの最初のインスタンスを削除してから、同じアドレスオブジェクトを別の IP アドレスに割り当てます。

    # ipadm show-addr
    ADDROBJ   TYPE     STATE   ADR
    lo0       static   ok      127.0.0.1/10
    net0/v4   static   ok      192.168.10.1
    # ipadm delete-addr net0/v4
    # ipadm create-addr -T static -a 192.168.10.5 net0/v4
    # ipadm show-addr
    ADDROBJ   TYPE     STATE   ADR
    lo0       static   ok      127.0.0.1/10
    net0/v4   static   ok      192.168.10.5