Oracle® Solaris 11.2 でのネットワーク管理のトラブルシューティング

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更新: 2014 年 7 月
 
 

network-monitor モジュールによって生成されたレポートの取得

ネットワークに関する問題が発生した場合や、ネットワークパフォーマンスの縮退が疑われる場合は、fmdump コマンドを使用して、network-monitor によって生成された ireport を取得できます。これらのレポートには、潜在的な問題が検出されたデータリンクの名前が含まれています。

たとえば、次のコマンドを実行することによって ireport を取得できます。

# fmdump -IVp -c 'ireport.os.sunos.net.datalink.*'
–I

情報レポートを取得することを指定します。

–V

レポートの内容をダンプすることを指定します。

–p

レポートを出力することを指定します。

–c class

イベントのタイプを指定します。

–c class オプションを使用すると、特定のクラスに一致するイベントのみを出力できます。このモニターによって生成されたイベントには、'ireport.os.sunos.net.datalink' のクラス接頭辞が使用されます。

詳細は、fmdump(1M) のマニュアルページを参照してください。

次の例は、network-monitor によって送信された ireport の出力を示しています。

nvlist version: 0 
	    class = ireport.os.sunos.net.datalink.mtu_mismatch 
	    version = 0x0 
	    uuid = f3832064-e83b-6ce8-9545-8588db76493d 
	    pri = high 
	    detector = fmd:///module/network-monitor 
	    attr = (embedded nvlist) 
	    nvlist version: 0 
		linkname = net0 
		linkid = 0x3 
		mtu = 0x1b58 
	    (end attr) 
	__ttl = 0x1 
	__tod = 0x513a4f2e 0x279ba218

この特定の ireport の出力には、次の情報が含まれています。

class

エラー状態のタイプを指定します。network-monitor モジュールによって送信された ireport には、ireport.os.sunos.net.datalink の接頭辞が付けられます。前の例に示したように、この情報は –c オプションで指定されます。

linkname

この状態が検出されたデータリンクの名前を指定します。