データベースアダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

第 1 章 データベースアダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

次の各トピックでは、データベースアダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成手順について説明します。

Java CAPS アダプタの接続マッププロパティーの構成

ここでは、Java CAPS アダプタの接続マッププロパティーを設定する方法について説明します。

すべてのアダプタには、一意な一連のデフォルト構成パラメータが含まれています。アダプタが確立され、プロジェクトの環境内に外部システムが作成されたら、アダプタのパラメータを特定のシステム用に変更します。アダプタの構成パラメータの変更は、次の各場所から行います。

アダプタの接続マッププロパティーの構成

コラボレーションに外部アプリケーションを接続すると、Netbeans IDE によって適切なアダプタがリンクに自動的に割り当てられます。各アダプタにはデフォルト構成プロパティーを含むテンプレートが用意されていますが、これらのプロパティーには接続マップからアクセスできます。

接続マップ内では、インバウンドモードまたはアウトバウンドモード、あるいはその両方にアダプタを構成できます。

Procedureインバウンドアダプタのプロパティーを構成する

  1. 接続マップ上でアダプタのアイコンをダブルクリックします。

    アダプタの「プロパティー」ウィンドウが表示され、インバウンドアダプタのデフォルトプロパティーが表示されます。

Procedureアウトバウンドアダプタのプロパティーを構成する

  1. 接続マップ上でアダプタのアイコンをダブルクリックします。

    アダプタの「プロパティー」ウィンドウが表示され、アウトバウンドアダプタのデフォルトプロパティーが表示されます。

DB2 Connect アダプタのインバウンド接続マッププロパティー

接続マップからアクセスされるインバウンド構成パラメータの構成は、次のとおりです。

DB2 Connect Type 4 アダプタ - インバウンドパラメータ設定

DB2 Connect Type 4 アダプタのインバウンド接続マッププロパティーの「パラメータ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–1 DB2 Connect アダプタインバウンド Type 4

名前 

説明 

必要な値 

Pollmilliseconds 

ミリ秒単位のポーリング間隔。 

有効な数値。デフォルトは 5000 です。 

PreparedStatement 

データベースに対するポーリングに使用される準備済み文。 

この準備済み文は、ユーザーがデータベース OTD ウィザードを使って作成したのと同じ文である必要があります。使用できるのは SELECT 文だけです。さらに、プレースホルダは使用すべきではありません。これは、入力データを一切含むことのできない SQL 文です (つまり、この準備済みクエリー内では「?」を使用できない)。 

DB2 Connect アダプタ - インバウンドパラメータ設定

DB2 Connect アダプタのインバウンド接続マッププロパティーの「パラメータ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–2 DB2 Connect アダプタインバウンド Type 4

名前 

説明 

必要な値 

Pollmilliseconds 

ミリ秒単位のポーリング間隔。 

有効な数値。デフォルトは 5000 です。 

PreparedStatement 

データベースに対するポーリングに使用される準備済み文。 

この準備済み文は、ユーザーがデータベース OTD ウィザードを使って作成したのと同じ文である必要があります。使用できるのは SELECT 文だけです。さらに、プレースホルダは使用すべきではありません。これは、入力データを一切含むことのできない SQL 文です (つまり、この準備済みクエリー内では「?」を使用できない)。 

DB2 Connect アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティー

接続マップからアクセスされるアウトバウンド構成パラメータの構成は、次のとおりです。

DB2 Connect Type 4 アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

DB2 Connect Type 4 アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–3 DB2 Connect Type 4 アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「DB2 Connect Type 4 Connection Pool Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの Type 4 ドライバ向けの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。

有効なクラス名。 

デフォルトは「com.ibm.db2.jcc.DB2ConnectionPoolDataSource」です。

DB2 Connect XA アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

DB2 Connect XA アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–4 DB2 Connect XA アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「DB2 Connect XA Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの XA ドライバ向けの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。

有効なクラス名。 

デフォルトは「COM.ibm.db2.jdbc.DB2XADataSource」です。

DB2 Connect アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

DB2 Connect アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–5 DB2 Connect アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「DB2 Connect Connection Pool Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。

有効なクラス名。 

デフォルトは「COM.ibm.db2.jdbc.DB2ConnectionPoolDataSource」です。

DB2 Connect 非トランザクション Type 4 アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

DB2 Connect 非トランザクション Type 4 アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–6 DB2 Connect 非トランザクション Type 4 アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「DB2 Connect Type 4 Connection Pool Datasource」です

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの非トランザクション Type 4 ドライバ向けの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。

有効なクラス名。 

デフォルトは「com.ibm.db2.jcc.DB2ConnectionPoolDataSource」です。

DB2 Connect Type 4 XA アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

DB2 Connect Type 4 XA アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–7 DB2 Connect Type 4 XA アダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「DB2 Connect Type 4 XA Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの Type 4 XA ドライバ向けの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。

有効なクラス名。 

デフォルトは「com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource」です。

DB2 Connect 非トランザクションアダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

アウトバウンド DB2 Connect 非トランザクションアダプタのアウトバウンド接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–8 DB2 Connect 非トランザクションアダプタ - アウトバウンド JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「DB2 Connect non-Transactional Connection Pool Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの非トランザクションドライバ向けの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。

有効なクラス名。 

デフォルトは「COM.ibm.db2.jdbc.DB2ConnectionPoolDataSource」です。

DB2 アダプタのインバウンド接続マッププロパティー

接続マップからアクセスされるインバウンド構成パラメータの構成は、次のとおりです。

Windows および UNIX 向けの DB2 アダプタのインバウンドプロパティー

DB2 アダプタのインバウンド接続マッププロパティーの「パラメータ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–9 DB2 アダプタのインバウンド接続マップのパラメータ設定

名前 

説明 

必要な値 

Pollmilliseconds 

ミリ秒単位のポーリング間隔。 

有効な数値。デフォルトは 5000 です。 

PreparedStatement 

データベースに対するポーリングに使用される準備済み文。 

この準備済み文は、ユーザーがデータベース OTD ウィザードを使って作成したのと同じ文である必要があります。使用できるのは SELECT 文だけです。さらに、プレースホルダは使用すべきではありません。これは、入力データを一切含むことのできない SQL 文です (つまり、この準備済みクエリー内では「?」を使用できない)。 

z/OS および AS/400 向けの DB2 アダプタのインバウンドプロパティー

DB2 アダプタのインバウンド接続マッププロパティーの「パラメータ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–10 DB2 アダプタのインバウンド接続マップのパラメータ設定

名前 

説明 

必要な値 

Pollmilliseconds 

ミリ秒単位のポーリング間隔。 

有効な数値。デフォルトは 5000 です。 

PreparedStatement 

データベースに対するポーリングに使用される準備済み文。 

この準備済み文は、ユーザーがデータベース OTD ウィザードを使って作成したのと同じ文である必要があります。使用できるのは SELECT 文だけです。さらに、プレースホルダは使用すべきではありません。これは、入力データを一切含むことのできない SQL 文です (つまり、この準備済みクエリー内では「?」を使用できない)。 

DB2 アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティー

接続マップからアクセスされるアウトバウンド構成パラメータの構成は、次のとおりです。

Windows および UNIX 向けの DB2 アダプタのアウトバウンドプロパティー

DB2 アダプタの接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–11 Windows および UNIX アウトバウンド接続マップの JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「DB2 Adapter Connection Pool Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを表示します。 

有効なクラス名。デフォルトは「com.Sun.db2.jdbcx.db2.DB2DataSource」です 


注 –

この値を変更しないでください。


z/OS および AS/400 向けの DB2 アダプタのアウトバウンドプロパティー

DB2 アダプタの接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–12 z/OS および AS/400 アウトバウンド接続マップの JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「DB2 Datasource For AS400/zOS」です。 

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを表示します。 

有効なクラス名。デフォルトは「com.Sun.db2.jdbcx.db2.DB2DataSource」です。 


注 –

この値を変更しないでください。


Informix アダプタの接続マッププロパティーの構成

コラボレーションに外部アプリケーションを接続すると、Netbeans IDE によって適切なアダプタがリンクに自動的に割り当てられます。各アダプタには、選択可能なアダプタ接続 (トランザクションサポートレベル) のリストが用意されています。

Informix アダプタが提供するトランザクションサポートレベルは、次のとおりです。

トランザクションサポートレベルの詳細については、次の節を参照してください。

アウトバウンドアダプタのプロパティー

このアウトバウンドアダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–13 アウトバウンド Informix アダプタの接続マッププロパティー

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「INFORMIX Connection Pool Datasource」です。 

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。 

有効なクラス名。デフォルトは「com.SeeBeyond.informix.jdbcx.informix.InformixDataSource 」です。

アウトバウンド XA アダプタのプロパティー

このアウトバウンド XA アダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。Informix は、分散トランザクションに参加可能な接続を提供するデータソースである XA をサポートします。XA は 2 段階コミットプロトコルであり、JDBC 2.0 標準拡張の一部を形成しています。

表 1–14 アウトバウンド Informix XA アダプタの接続マッププロパティー

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「INFORMIX XA Datasource」です。 

ClassName 

XADataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。 

有効なクラス名。デフォルトは「com.SeeBeyond.informix.jdbcx.informix.InformixDataSource 」です。

アウトバウンド非トランザクションアダプタのプロパティー

Informix データベースの作成時に、ロギングを有効にすることもしないこともできます。ロギングを無効にした場合は、非トランザクションモードを使用する必要があります。SQL 呼び出しの非トランザクション実行中はデータログが保持されないため、データベースサーバーの不測または予定外の停止が発生した場合にデータ回復を行うことはできません。

また、ロギングを無効にすると、BEGIN-Tran 文と END-Tran 文で囲まれたトランザクションも使用できなくなります。これは、XA (2 段階コミット) トランザクションでは非トランザクションモードを使用できないことを意味します。

次の表に示すアウトバウンド非トランザクションアダプタのプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–15 アウトバウンド Informix 非トランザクションアダプタの接続マッププロパティー

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「INFORMIX non-Transactional Connection Pool Datasource」です。 

ClassName 

非トランザクション ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。 

有効なクラス名。デフォルトは「com.SeeBeyond.informix.jdbcx.informix.InformixDataSource 」です。

異なるバージョン間のトランザクションサポートレベル

Java CAPS 5.1.X で使用されるトランザクションサポートレベルの種類は、Java CAPS 6.0 で使用されるサポートレベルとは異なる可能性があります。Java CAPS 5.1.X バージョンからインポートされたプロジェクトは以前とは異なる結果を表示する可能性がありますが、そうなるかどうかは、5.1.X の Java コラボレーション定義 (JCD) が複数の処理 (挿入/更新/削除) を含んでいたかどうかによります。この影響を受けるのは、XA 以外のトランザクションだけです。XA トランザクションを使用する場合は、この節を読み飛ばしてかまいません。

例:

5.1.X で、テーブルに新規レコードを 5 件挿入します。最後のレコードの挿入に失敗した場合 (重複するキーが存在した場合など)、それまでのレコードはすべて挿入済みになっています。これは、NoTransaction サポートの動作です。

6.0 で、テーブルに新規レコードを 5 件挿入します。いずれかのレコードの挿入に失敗した場合 (重複するキーが存在した場合など)、ほかの 4 件のレコードは挿入されません。これは、LocalTransaction の動作です。

5.1.X バージョンと同じ結果を実現するには、次のいずれかの方法を選択できます。

  1. 接続マップで、データベース外部アプリケーションへのリンクを削除したあと、そのリンクを接続し直して「NoTransaction」を選択します。

  2. 「環境」の下で、データベース外部システムの「NoTransaction」プロパティーを入力します。

  3. プロジェクトを再構築します。


    注 –

    ICAN version 5.0.5 および Java CAPS 6.0 から移行する場合、変更はありません。


    前述のシナリオで、LocalTransaction 用の 6.0 動作が必要な場合には、アダプタ接続を「アウトバウンド Informix 非トランザクションアダプタ (NoTransaction)」に設定してください。

JDBC/ODBC アダプタの接続マッププロパティーの構成

コラボレーションに外部アプリケーションを接続すると、Netbeans IDE によって適切なアダプタがリンクに自動的に割り当てられます。各アダプタには、選択可能なアダプタ接続 (トランザクションサポートレベル) のリストが用意されています。

JDBC アダプタが提供するトランザクションサポートレベルは、次のとおりです。

トランザクションサポートレベルの詳細については、次の節を参照してください。

接続マップアウトバウンドアダプタのプロパティー

このアウトバウンドアダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–16 アウトバウンドアダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description

データベースの説明。 

有効な文字列。 

接続マップアウトバウンド非トランザクションアダプタのプロパティー

このアウトバウンド非トランザクションアダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–17 アウトバウンド非トランザクションアダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description

データベースの説明。 

任意の有効な文字列。 

接続マップアウトバウンド XA アダプタのプロパティー

このアウトバウンド XA アダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–18 アウトバウンド XA アダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description

データベースの説明。 

任意の有効な文字列。 

異なるバージョン間のトランザクションサポートレベル

Java CAPS 5.1.X で使用されるトランザクションサポートレベルの種類は、Java CAPS 6.0 で使用されるサポートレベルとは異なる可能性があります。Java CAPS 5.1.X バージョンからインポートされたプロジェクトは以前とは異なる結果を表示する可能性がありますが、そうなるかどうかは、5.1.X の Java コラボレーション定義 (JCD) が複数の処理 (挿入/更新/削除) を含んでいたかどうかによります。この影響を受けるのは、XA 以外のトランザクションだけです。XA トランザクションを使用する場合は、この節を読み飛ばしてかまいません。

例:

5.1.X で、テーブルに新規レコードを 5 件挿入します。最後のレコードの挿入に失敗した場合 (重複するキーが存在した場合など)、それまでのレコードはすべて挿入済みになっています。これは、NoTransaction サポートの動作です。

6.0 で、テーブルに新規レコードを 5 件挿入します。いずれかのレコードの挿入に失敗した場合 (重複するキーが存在した場合など)、ほかの 4 件のレコードは挿入されません。これは、LocalTransaction の動作です。

5.1.X バージョンと同じ結果を実現するには、次のいずれかの方法を選択できます。

  1. 接続マップで、データベース外部アプリケーションへのリンクを削除したあと、そのリンクを接続し直して「NoTransaction」を選択します。

  2. 「環境」の下で、データベース外部システムの「NoTransaction」プロパティーを入力します。

  3. プロジェクトを再構築します。

次の図は、5.0.5 と 6.0 の間、5.1.3 と 6.0 の間でそれぞれどのトランザクションサポートレベルが変更されたのかを示したものです。


注 –

ICAN version 5.0.5 および Java CAPS 6.0 から移行する場合、変更はありません。


LocalTransaction 用の 6.0 動作が必要な場合には、アダプタ接続を「アウトバウンド JDBC/ODBC 非トランザクションアダプタ (NoTransaction)」に設定してください。

Oracle アダプタのインバウンド接続マッププロパティー

インバウンド Oracle アダプタの接続マッププロパティーの「パラメータ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

名前 

説明 

必要な値 

Pollmilliseconds 

ミリ秒単位のポーリング間隔。 

有効な数値。デフォルトは 5000 です。 

PreparedStatement 

データベースに対するポーリングに使用される準備済み文。 

この準備済み文は、ユーザーがデータベース OTD ウィザードを使って作成したのと同じ文である必要があります。使用できるのは SELECT 文だけです。さらに、プレースホルダは使用すべきではありません。これは、入力データを一切含むことのできない SQL 文です (つまり、この準備済みクエリー内では「?」を使用できない)。 

Oracle アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティー

接続マップからアクセスされる Oracle アダプタのアウトバウンド構成パラメータの構成は、次のとおりです。

Oracle アウトバウンドアダプタのプロパティー

Oracle アダプタの接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「Oracle thin driver Connection Pool Datasource」です

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。 

有効なクラス名。デフォルトは「oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource」です


注 –

この値を変更しないでください。


Oracle アウトバウンド非トランザクションアダプタのプロパティー

このアウトバウンド非トランザクションアダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–19 アウトバウンド非トランザクションアダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「Oracle thin driver non-Transactional Connection Pool Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。 

有効なクラス名。デフォルトは「oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource」です。

XA サポート付き Oracle アウトバウンドアダプタのプロパティー

Oracle アダプタの接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–20 XA サポート付きアウトバウンドの JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「Oracle thin driver XA Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。 

有効なクラス名。デフォルトは「oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource」です。

SQL Server アダプタのインバウンド接続マッププロパティー

SQL Server アダプタの接続マッププロパティーの「パラメータ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–21 インバウンドアダプタの接続マップのパラメータ設定

名前 

説明 

必要な値 

Pollmilliseconds 

ミリ秒単位のポーリング間隔。 

有効な数値。デフォルトは 5000 です。 

PreparedStatement 

データベースに対するポーリングに使用される準備済み文。 

この準備済み文は、ユーザーがデータベース OTD ウィザードを使って作成したのと同じ文である必要があります。使用できるのは SELECT 文だけです。さらに、プレースホルダは使用すべきではありません。これは、入力データを一切含むことのできない SQL 文です (つまり、この準備済みクエリー内では「?」を使用できない)。 

SQL Server アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティー

接続マップからアクセスされるアウトバウンド構成パラメータの構成は、次のとおりです。

アウトバウンド SQL Server アダプタのプロパティー

SQL Server アダプタの接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–22 アウトバウンド接続マップの JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「SQLServer Connection Pool Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを表示します。 

有効なクラス名。デフォルトは「com.Sun.sql server.jdbcx.sqlserver.SQL ServerDataSource」です。


注 –

この値を変更しないでください。


アウトバウンド非トランザクション SQL Server アダプタのプロパティー

このアウトバウンド非トランザクションアダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–23 アウトバウンド非トランザクションアダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「Oracle thin driver non-Transactional Connection Pool Datasource」です。

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。 

有効なクラス名。デフォルトは「oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource」です。

XA サポート付きアウトバウンド SQL Server アダプタのプロパティー

SQL Server アダプタの接続マッププロパティーの「JDBC コネクタ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–24 XA サポート付きアウトバウンドの JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「SQLServer XA Datasource」です。

ClassName 

SQLServer XA Datasource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを表示します。 

有効なクラス名。デフォルトは「com.Sun.sql server.jdbcx.sqlserver.SQL ServerDataSource」です。


注 –

この値を変更しないでください。


Sybase アダプタの接続マッププロパティー

コラボレーションに外部アプリケーションを接続すると、Netbeans IDE によって適切なアダプタがリンクに自動的に割り当てられます。各アダプタには、選択可能なアダプタ接続 (トランザクションサポートレベル) のリストが用意されています。

Sybase アダプタがサポートするトランザクションサポートレベルは、次のとおりです。

トランザクションサポートレベルの詳細については、次の節を参照してください。

アウトバウンド Sybase アダプタのプロパティーの構成

このアウトバウンドアダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–25 アウトバウンドアダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description

「Sybase Connection Pool Datasource」。 

有効な文字列。 

ClassName

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを表示します。

有効なクラス名。 

デフォルトは次のとおりです。 

com.SeeBeyond.jdbcx.sybase.sybaseDataSource.


注 –

この値を変更しないでください。


アウトバウンド Sybase XA アダプタのプロパティーの構成

このアウトバウンド XA アダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–26 アウトバウンドアダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description

データベースの説明。 

有効な文字列。 

ClassName

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを表示します。

有効なクラス名。 

デフォルトは次のとおりです。 

com.SeeBeyond.jdbcx.sybase.sybaseDataSource.


注 –

この値を変更しないでください。


アウトバウンド Sybase 非トランザクションアダプタのプロパティーの構成

アウトバウンド Sybase 非トランザクションアダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–27 アウトバウンドアダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description

データベースの説明。 

有効な文字列。 

ClassName

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを表示します。

有効なクラス名。 

デフォルトは次のとおりです。 

com.SeeBeyond.jdbcx.sybase.sybaseDataSource.


注 –

この値を変更しないでください。


異なるバージョン間のトランザクションサポートレベル

Java CAPS 5.1.X で使用されるトランザクションサポートレベルの種類は、Java CAPS 6.0 で使用されるサポートレベルとは異なる可能性があります。Java CAPS 5.1.X バージョンからインポートされたプロジェクトは以前とは異なる結果を表示する可能性がありますが、そうなるかどうかは、5.1.X の Java コラボレーション定義 (JCD) が複数の処理 (挿入/更新/削除) を含んでいたかどうかによります。この影響を受けるのは、XA 以外のトランザクションだけです。XA トランザクションを使用する場合は、この節を読み飛ばしてかまいません。

例:

5.1.X で、テーブルに新規レコードを 5 件挿入します。最後のレコードの挿入に失敗した場合 (重複するキーが存在した場合など)、それまでのレコードはすべて挿入済みになっています。これは、NoTransaction サポートの動作です。

6.0 で、テーブルに新規レコードを 5 件挿入します。いずれかのレコードの挿入に失敗した場合 (重複するキーが存在した場合など)、ほかの 4 件のレコードは挿入されません。これは、LocalTransaction の動作です。

5.1.X バージョンと同じ結果を実現するには、次のいずれかの方法を選択できます。

  1. 接続マップで、データベース外部アプリケーションへのリンクを削除したあと、そのリンクを接続し直して「NoTransaction」を選択します。

    1. 「環境」の下で、データベース外部システムの「NoTransaction」プロパティーを入力します。

    2. プロジェクトを再構築します。

      次の図は、5.1.3 と 6.0 の間、5.0.5 と 6.0 の間でそれぞれどのトランザクションサポートレベルが変更されたのかを示したものです。ICAN version 5.0.5 および Java CAPS 6.0 から移行する場合、変更はありません。

      前述のシナリオで、LocalTransaction 用の 6.0 動作が必要な場合には、アダプタ接続を「アウトバウンド Sybase 非トランザクションアダプタ (NoTransaction)」に設定してください。

    構成プロパティーウィンドウが開き、アダプタのデフォルトプロパティーが表示されます。

    Sybase のプロパティー

VSAM アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティー

接続マップからアクセスされる VSAM 構成パラメータの構成は、次のとおりです。

VSAM アダプタのアウトバウンド接続マッププロパティー

VSAM アウトバウンドアダプタプロパティーには、外部データベースが使用するアウトバウンドパラメータが含まれています。

表 1–28 アウトバウンドアダプタ — JDBC コネクタ設定

名前 

説明 

必要な値 

Description 

「VSAM Connection Pool Datasource」。 

有効な文字列。 

ClassName 

ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを表示します。 

有効なクラス名。

デフォルトは次のとおりです。 

com.cac.jdbc.ConnectionPoolDataSource


注 –

この値を変更しないでください。


VSAM アダプタのアウトバウンド非トランザクション接続マッププロパティー

VSAM データベースの作成時に、ロギングを有効にすることもしないこともできます。ロギングを無効にした場合は、非トランザクションモードを使用する必要があります。SQL 呼び出しの非トランザクション実行中はデータログが保持されないため、データベースサーバーの不測または予定外の停止が発生した場合にデータ回復を行うことはできません。

また、ロギングを無効にすると、BEGIN-Tran 文と END-Tran 文で囲まれたトランザクションも使用できなくなります。これは、XA (2 段階コミット) トランザクションでは非トランザクションモードを使用できないことを意味します。

次の表に示すアウトバウンド非トランザクションアダプタのプロパティーには、外部データベースが使用するパラメータが含まれています。

表 1–29 アウトバウンド VSAM 非トランザクションアダプタの接続マッププロパティー

名前 

説明 

必要な値 

Description 

データベースの説明を入力します。 

有効な文字列。デフォルトは「VSAM non-Transactional Connection Pool Datasource」です。 

ClassName 

非トランザクション ConnectionPoolDataSource インタフェースの実装に使用される、JDBC ドライバ内の Java クラスを指定します。 

有効なクラス名。デフォルトは「com.cac.jdbc.ConnectionPoolDataSource」です