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Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド
リリース12
E05610-01
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Oracle Project Managementの実装

この章では、Oracle Project Managementの実装手順について説明します。

この章の項目は、次のとおりです。

Oracle Project Management実装チェックリスト

Oracle Project Managementを使用すると、プロジェクト・マネージャはプロジェクトの成功、収益性の向上および効率的な操作に必要な情報を参照して管理できます。プロジェクト・マネージャは企業プロジェクト情報の単一ソースを表示し、計画から実行、完了に至るライフサイクル全体でプロジェクトを管理できます。Project ManagementはOracle Projectsファミリ内で完全に統合されたモジュールであり、情報を数箇所に格納する必要がないため、プロジェクト・マネージャは作業計画、資源割当、財務予測、プロジェクト会計および出資者への通信を管理できます。また、これにより、プロジェクト・マネージャが組織の内外におけるプロジェクト作業のコラボレイティブ実行も管理できるようになります。

Oracle Project Managementは、連携して動作するように設計された統合アプリケーション・セットのOracle E-Business Suiteに付属しています。

注意: ウィンドウへのアクセス方法は、『Oracle Projects Fundamentals』のナビゲータ・パスの索引を参照してください。

Oracle Project Management製品実装チェックリスト

次のチェックリストに、Oracle Project Managementを実装するための必須ステップを示します。製品設定チェックリストは機能領域別に編成されています。「必須/オプション」列は、そのステップが製品を使用する上で必須であるかオプションであるかを示します。

Oracle Project Managementの実装ステップは、次のとおりです。

  1. ライセンス取得

1. ライセンス取得

次の表に、ライセンス取得に関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-P1.1 「PA: プロジェクト管理使用ライセンス済」プロファイル・オプションの設定 必須 サイト システム管理者

注意: ライセンス取得ステップの詳細は、「Oracle Project Managementライセンスの取得」を参照してください。

Oracle Project Management機能実装チェックリスト

次のチェックリストに、Oracle Project Managementの各機能を実装するための必須ステップを示します。このリストは機能別に編成されています。「必須/オプション」列は、そのステップが各機能を使用する上で必須であるかオプションであるかを示します。

Oracle Project Management機能を実装するには、各ステップを次の順序で完了します。

  1. 作業計画および進捗管理

  2. プロジェクト成果物

  3. 予算編成および予測

  4. 懸案および変更管理

  5. Microsoft Project Integration

  6. プロジェクト実績レポート

  7. 実績例外レポート

  8. レポート・パック

  9. プロジェクト・ステータス照会

  10. プロジェクト・ステータス・レポート

1. 作業計画および進捗管理

次の表に、作業計画および進捗管理に関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F1.1 作業計画体系と作業計画バージョニングの有効化 オプション OU プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F1.2 進捗状況の追加定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F1.3 作業項目の定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F1.4 作業計画変更事由の定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F1.5 「PA: タスク・マネージャはプロジェクト・メンバーにする必要があります」プロファイル・オプションの設定 オプション サイト システム管理者
PJT-F1.6 「PA: 作業計画タスク・デフォルト・ビュー」プロファイル・オプションの設定 オプション サイト システム管理者
PJT-F1.7 作業計画ワークフロー機能拡張の実装 オプション サイト  

注意: 作業計画および進捗管理ステップの詳細は、「作業計画および進捗管理」を参照してください。

2. プロジェクト成果物

次の表に、プロジェクト成果物に関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F2.1 プロジェクト・テンプレートでの成果物の有効化 必須 OU プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F2.2 成果物タイプの定義 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F2.3 成果物ステータスの定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F2.4 サプライ・チェーンとの統合の実装 オプション サイト  
PJT-F2.5 請求との統合の実装 オプション OU プロジェクト実装スーパーユーザー

注意: プロジェクト成果物ステップの詳細は、「プロジェクト成果物」を参照してください。

3. 予算編成および予測

前提条件: 予算編成および予測を設定する前に、Oracle Project Foundationで資源リストを定義する必要があります。

次の表に、予算編成および予測に関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F3.1 財務計画タイプの定義 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F3.2 期間プロファイルの追加作成 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F3.3 分割曲線の追加作成 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F3.4 計画資源の定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F3.5 資源分解構造の定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F3.6 計画レート予定表の定義 オプション OU プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F3.7 予算変更事由の定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F3.8 Microsoft Excelとの統合の実装 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F3.9 予算タイプの追加定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F3.10 予算入力方法の追加定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F3.11 予算管理の実装 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F3.12 予算統合の実装 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F3.13 予算実行モジュールとの統合の実装 オプション サイト  
PJT-F3.14 予算編成および予測のクライアント機能拡張の実装 オプション サイト  
PJT-F3.15 予算編成および予測に使用するワークフローの実装 オプション サイト  

注意: 予算編成および予測ステップの詳細は、「予算編成および予測」を参照してください。

4. 懸案および変更管理

次の表に、懸案および変更管理に関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F4.1 管理項目分類の定義 必須 サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F4.2 管理項目ステータスの定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F4.3 管理項目ステータス・リストの定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F4.4 管理項目優先度、従事レベルおよびソース・タイプの追加定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F4.5 管理項目タイプの定義 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F4.6 管理項目文書採番機能拡張の実装 オプション サイト  
PJT-F4.7 懸案および変更ワークフロー機能拡張の実装 オプション サイト  

注意: 懸案および変更管理ステップの詳細は、「懸案および変更管理」を参照してください。

5. Microsoft Project Integration

次の表に、Microsoft Project Integrationに関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F5.1 Microsoft Project Integrationの実装 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー

注意: Microsoft Project Integrationステップの詳細は、「Microsoft Project Integration」を参照してください。

6. プロジェクト実績レポート

次の表に、プロジェクト実績レポートに関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F6.1 グローバル・ビジネス・インテリジェンス・プロファイル・オプションの定義 必須 サイト システム管理者
PJT-F6.2 デフォルトのプロジェクト実績レポート・オプションの設定 オプション サイト システム管理者
PJT-F6.3 プロジェクト実績レポート設定オプションの定義 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F6.4 カスタム・メジャーの定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F6.5 ページ・レイアウトの定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F6.6 行セットの定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F6.7 カスタム・レポートの作成 オプション サイト  

注意: プロジェクト実績レポート・ステップの詳細は、「プロジェクト実績レポート」を参照してください。

7. 実績例外レポート

前提条件: 実績例外レポートにはプロジェクト実績メジャーを使用するため、実績例外レポートを設定する前にプロジェクト実績レポートを設定することをお薦めします。

次の表に、実績例外レポートに関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F7.1 キー・パフォーマンス領域の定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F7.2 パフォーマンス・ステータスとパフォーマンス・インディケータの定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F7.3 パフォーマンス・ルールの定義 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F7.4 キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールの定義 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F7.5 自動ステータス・レポートに使用するEメール通知の構成 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F7.6 例外生成、Eメール通知およびスコア計算の予定作成 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー

注意: 実績例外レポート・ステップの詳細は、「実績例外レポート」を参照してください。

8. レポート・パック

前提条件: レポート・パック機能ではプロジェクト実績レポートのメジャーとOracle Daily Business Intelligenceのシステム・プロファイル・オプションが使用されるため、レポート・パックを設定する前にOracle Project Intelligenceとプロジェクト実績レポートを設定することをお薦めします。

次の表に、レポート・パックの実装ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F8.1 レポート・パック・アドレス・オプションの設定 必須 サイト システム管理者
PJT-F8.2 レポート・パック処理オプションの設定 オプション サイト システム管理者
PJT-F8.3 レポート・テンプレートの追加作成 オプション サイト XML Publisher管理者
PJT-F8.4 レポート・パックの定義 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F8.5 レポートの生成および配布予定の作成 必須 サイト プロジェクト・スーパーユーザー

注意: レポート・パック・ステップの詳細は、「レポート・パック」を参照してください。

9. プロジェクト・ステータス照会(PSI)

次の表に、プロジェクト・ステータス照会に関する必須ステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F9.1 導出列の定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F9.2 表示列の定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F9.3 外部システムからの取引約定の実装 オプション サイト  
PJT-F9.4 カスタム・レポート対策の実装 オプション サイト  
PJT-F9.5 取引約定変更機能拡張の実装 オプション サイト  
PJT-F9.6 プロジェクト・ステータス照会機能拡張の実装 オプション サイト  

注意: プロジェクト・ステータス照会ステップの詳細は、「プロジェクト・ステータス照会」を参照してください。

10. プロジェクト・ステータス・レポート

次の表に、プロジェクト・ステータス・レポートに関するステップを示します。

ステップ 摘要 必須/オプション 設定レベル 職責
PJT-F10.1 プロジェクト・ステータス・レポートのセクションの追加定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F10.2 プロジェクト・ステータス・レポートのページ・レイアウトの追加定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F10.3 レポート・タイプの追加定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F10.4 レポート・ステータスの追加定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F10.5 レポート・サイクルの追加定義 オプション サイト プロジェクト実装スーパーユーザー
PJT-F10.6 プロジェクト・ステータス・レポートの催促ルールの定義 オプション サイト プロジェクト・スーパーユーザー
PJT-F10.7 プロジェクト・ステータス・レポート・ワークフロー機能拡張の定義 オプション サイト  

注意: プロジェクト・ステータス・レポート・ステップの詳細は、「プロジェクト・ステータス・レポート」を参照してください。

Oracle Project Managementライセンスの取得

ここでは、Oracle Project Management製品実装チェックリストの「ライセンスの取得ステップ」の詳細を説明します。

Project Managementライセンスを取得済であることをシステムに示すには、「PA: プロジェクト管理使用ライセンス済」プロファイル・オプションを設定します。

PA: プロジェクト管理使用ライセンス済」を参照してください。

作業計画および進捗管理

ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「作業計画および進捗管理ステップ」の詳細を説明します。

作業計画体系と作業計画バージョニングの有効化

「体系」ページで、作業計画体系や財務体系などのプロジェクト体系をテンプレートまたはプロジェクトに対して有効化し、統合できます。作業計画体系をテンプレートに対して有効化すると、そのテンプレートから作成されたプロジェクトには確実に「作業計画」タブが表示されます。体系の設定を変更可能にする必要のあるプロジェクトについては、関連プロジェクト・テンプレートの「体系」設定オプションを有効化する必要があります。

テンプレートまたはプロジェクトに対して作業計画体系を有効化した後、「作業計画体系情報」ページで作業計画バージョニングまたはその他の作業計画機能を有効化できます。作業計画情報を変更する必要のあるプロジェクトについては、関連プロジェクト・テンプレートの「作業計画情報」設定オプションを有効化する必要があります。

関連項目

『Oracle Projects Fundamentals』のプロジェクト体系の有効化に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』の作業計画体系に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』の作業計画体系と財務計画体系の統合に関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の作業計画体系の有効化に関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の作業計画の設定に関する項

進捗状況値の設定

進捗状況値を使用して、タスクで完了済の進捗量を示すことができます。たとえば、タスクの進捗率が低下している場合は、進捗状況を「リスクあり」に更新できます。進捗が停止した場合は、進捗状況を「問題発生中」に更新できます。

各進捗状況をシステム・ステータスに関連付ける必要があります。進捗状況に対して事前定義済のシステム・ステータスは、次のとおりです。

「ステータス」ウィンドウの「ステータス管理」リージョンを使用して、各進捗状況について許可または制限する処理を定義します。進捗状況の場合、シード済のステータス管理はありません。

ステータスの定義の詳細は、「ステータスとステータス・プロファイル・オプションの定義」を参照してください。

作業項目の定義

作業項目とは、作業計画タスクで実行される作業を厳密に定義したものです。作業項目を作業計画タスクに割り当てて、作業の進捗を計画し、追跡できます。作業項目には、測定対象となる作業を記述します。

作業項目を作業計画タスクに割り当てる際に、作業の測定と作業の計画数量の記録に使用する単位も指定します。作業の進捗に従って、実績作業完了数量を入力できます。計画数量と実績数量を使用して作業計画タスクの実質完了率を導出することもできます。『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の作業数量による実質完了率の導出に関する項を参照してください。

たとえば、「コンクリート注入」という作業項目を定義して、「基礎1: ガレージ」という作業計画タスクに関連付けることができます。これにより、次の計画済作業数量値を入力できます。

第1週の後に、「実績作業数量累計」として100を記録できます。タスクの実質完了率導出方法が「作業数量」の場合、Oracle Projectsでは実質完了率が50%として計算されます。実績作業数量の収集方法の詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のタスクの進捗オプションの選択に関する項を参照してください。

注意: 作業計画タスクに作業項目を割り当てるには、最初に作業計画に対して作業数量を有効化する必要があります。『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の作業計画体系情報の設定手順に関する項を参照してください。さらに、「作業数量を有効化」オプションを有効化して作業計画タスクにタスク・タイプを割り当てる必要があります。作業計画タスクのデフォルトの作業項目、単位および実績作業数量方法は、タスク・タイプから取得されます。「タスク・タイプ」を参照してください。

「参照」ウィンドウを使用して、作業項目の参照リストを設定します。

前提条件: 作業項目を定義する前に、単位を定義する必要があります。「単位」を参照してください。

作業数量作業項目を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「作業数量作業項目の参照」ウィンドウにナビゲートします。『Oracle Projects Fundamentals』のOracle Projectsのナビゲータ・パスに関する項を参照してください。

  2. 作業数量作業項目に関する次の情報を入力します。

  3. 「使用可」ボックスを選択します。

  4. 作業内容を保存します。

参照の定義と更新の詳細は、「参照」のオンライン・ヘルプを参照してください。Oracle Projectsの参照の詳細は、「Oracle Projectsの参照」を参照してください。

作業計画変更事由の定義

作業計画変更事由を使用して、作業計画を更新または変更した理由を示します。作業計画変更事由は参考情報です。Oracle Projectsによる作業計画の処理方法には影響しません。

「参照」ウィンドウを使用して作業計画変更事由を定義します。

作業計画変更事由を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「参照」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 作業計画変更事由の新規参照レコードをオープンします。

  3. 作業計画変更事由に関する次の情報を入力します。

  4. 「使用可」ボックスを選択します。

  5. 作業内容を保存します。

参照の定義と更新の詳細は、「参照」のオンライン・ヘルプを参照してください。Oracle Projectsの参照の詳細は、「Oracle Projectsの参照」を参照してください。

「タスク・マネージャ」プロファイル・オプションの設定

タスク・マネージャとして指定する個人をプロジェクト・メンバーにする必要があるかどうかを指定するには、「PA: タスク・マネージャはプロジェクト・メンバーにする必要があります」プロファイル・オプションを設定します。

詳細は、「PA: タスク・マネージャはプロジェクト・メンバーにする必要があります」を参照してください。

「作業計画タスク・デフォルト・ビュー」プロファイル・オプションの設定

「タスク」ページの作業計画情報のデフォルト表示ビューを指定するには、「PA: 作業計画タスク・デフォルト・ビュー」プロファイル・オプションを設定します。

詳細は、「PA: 作業計画タスク・デフォルト・ビュー」を参照してください。

作業計画ワークフロー機能拡張

作業計画ワークフロー機能拡張を使用すると、作業計画の発行、承認および公開に使用するワークフロー・プロセスをカスタマイズできます。このクライアント機能拡張の詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の作業計画ワークフロー機能拡張に関する項を参照してください。

プロジェクト成果物

この項では、プロジェクト成果物の定義と実行に必須の設定ステップについて説明します。ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「プロジェクト成果物ステップ」の詳細を説明します。

プロジェクト・テンプレートでの成果物の有効化

プロジェクト・テンプレートで成果物を使用可能にします(『Oracle Projects Fundamentals』のプロジェクト・テンプレートに関する項を参照)。プロジェクト・テンプレートで成果物を定義することもできます。

成果物タイプの定義

成果物タイプを使用して、成果物にデフォルト属性を割り当てて、Oracle Projectsによる成果物の処理方法を管理します。成果物タイプでは、成果物の初期ステータスなど、基本的な成果物属性を指定します。また、成果物の進捗を収集できるかどうか、および成果物処理を作成できるかどうかも、成果物タイプを使用して管理します。成果物処理は成果物タイプ・レベルで定義でき、成果物レベルにデフォルト設定されます。

成果物タイプには、次の3つの区分があります。

成果物タイプ区分により、成果物処理で実行できる機能が決まります。品目成果物は計画、出荷、調達および請求可能です。文書成果物または他の成果物は出荷、調達および請求可能です。成果物を作成する前に、成果物タイプを1つ以上定義する必要があります。

注意: 成果物タイプを定義する前に、成果物ステータスを定義することもできます。

成果物タイプを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「成果物タイプ」ページにナビゲートします。

  2. 「成果物タイプの作成」をクリックします。「成果物タイプの作成」ページが表示されます。

  3. 成果物タイプを表す一意の名称および摘要(オプション)を入力します。

  4. 「有効:自」および「有効:至」(オプション)で日付を定義します。

  5. 成果物タイプ区分を選択します。

  6. 成果物タイプを使用する成果物の成果物処理を有効化するには、「成果物処理の有効化」チェック・ボックスを選択します。

    注意: 成果物処理オプションを有効化した場合は、成果物タイプに対する成果物処理を定義することもできます。これらの処理は、この成果物タイプを使用する成果物にデフォルト設定されます。

  7. この成果物タイプを使用する成果物に関する進捗入力を有効化するには、「進捗入力の有効化」チェック・ボックスを選択します。

  8. 作業内容を保存します。

成果物ステータスの定義

Oracle Projectsでは、成果物ステータスを使用して各成果物のステータスを示し、各開発段階における成果物のシステム処理を管理します。各成果物に有効なステータスを設定する必要があります。

「ステータス」ウィンドウを使用して、新しい成果物ステータスを定義します。各成果物ステータスをシステム・ステータスに関連付ける必要があります。成果物に対して事前定義済のシステム・ステータスは、次のとおりです。

注意: 成果物ステータスの場合、ステータス・タイプは「成果物」です。

成果物ステータスを定義する手順は、次のとおりです。

  1. プロジェクトにナビゲートし、「設定」->「システム」->「ステータス」の順に選択します。

  2. ステータス・タイプとして「成果物」を選択します。

  3. 一意の名称を入力します。

  4. 対応するステータスのいずれかを選択します。摘要を入力することもできます。

  5. 「有効:自」で日付を選択し、適用可能な場合は「有効:至」でも日付を選択します。

サプライ・チェーンとの統合の設定

この項では、プロジェクト成果物とサプライ・チェーン・アプリケーションとの統合に関する必須設定について説明します。

請求との統合の設定

次の項では、プロジェクト成果物を請求と統合するための設定について説明します。

請求イベント・タイプの設定

プロジェクト成果物の請求準備が完了した時点(たとえば、出荷および検査の後)で、請求書と収益認識のための請求イベントを作成できます。

プロジェクト成果物から請求処理(請求イベント)を作成するには、「手動」イベント区分の請求イベント・タイプを設定する必要があります。請求イベント・タイプの詳細は、『Oracle Project Billing User Guide』のイベントに関する項を参照してください。

予算編成および予測

ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「予算編成および予測ステップ」の詳細を説明します。

予算および予測設定の概要

Oracle Projectsには、予算と予測の定義および入力用に次の2つの方法が用意されています。

どちらの方法を選択するかによって、予算編成および予測を実装するための必須ステップが決まります。

予算管理の使用方法の詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算管理の使用に関する項を参照してください。

予算統合の使用方法の詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算統合に関する項を参照してください。

予算と予測を作成する必要はあるが、予算管理および予算統合機能を使用しない場合は、次のステップに従って予算編成および予測を有効化します。

  1. 財務計画タイプを定義します。財務計画タイプ」を参照してください。

  2. 期間プロファイルを追加作成します。期間プロファイル」を参照してください。

  3. 分割曲線を追加作成します。分割曲線」を参照してください。

  4. 計画資源を定義します。計画資源」を参照してください。

  5. 資源分解構造を定義します。資源分解構造」を参照してください。

  6. 計画レート予定表を定義します。計画レート予定表」を参照してください。

  7. 予算変更事由を定義します。予算変更事由」を参照してください。

  8. Microsoft Excelとの統合を実装します。Microsoft Excelとの統合の実装」を参照してください。

  9. 予算編成および予測に使用するクライアント機能拡張とワークフローを実装します。予算編成および予測のクライアント機能拡張とワークフローの実装」を参照してください。

予算管理および予算統合機能を使用する予算と予測を作成する場合は、次のステップに従って予算編成および予測を有効化します。

  1. 予算タイプを追加定義します。予算タイプ」を参照してください。

  2. 予算入力方法を追加定義します。予算入力方法」を参照してください。

  3. 予算変更事由を定義します。予算変更事由」を参照してください。

  4. 資源リストを定義します。資源および資源リスト」を参照してください。

  5. 予算管理を実装します。予算管理の実装」を参照してください。

  6. 予算統合を実装します。予算統合の実装」を参照してください。

  7. 予算編成および予測に使用するクライアント機能拡張とワークフローを実装します。予算編成および予測のクライアント機能拡張とワークフローの実装」を参照してください。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のプロジェクト予算および予測の概要に関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算編成および予測の使用に関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算管理と予算統合を使用する予算の作成に関する項

財務計画タイプ

財務計画タイプを設定して、計画対象となる様々なタイプのプロジェクト予算および予測(承認済原価予算、見積または入札など)を定義します。

注意: Oracle Projectsでは、作業計画原価を追跡できるように単一の財務計画タイプが事前定義されています。作業計画原価の財務計画タイプを手動で定義することはできません。

プロジェクトの予算または予測を作成する前に、財務計画タイプを定義してプロジェクトに追加する必要があります。財務計画タイプについて指定するオプションと設定は、プロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトに追加する計画タイプのデフォルトのオプションおよび設定となります。

予算編成または予測の財務計画タイプを定義する際には、計画区分を選択し、計画タイプを予算計画タイプまたは予測計画タイプとして識別する必要があります。予算計画タイプは、承認済原価予算または承認済収益予算、あるいはその両方として指定することもできます。予測計画タイプは、主原価予測または主収益予測、あるいはその両方として指定することもできます。

注意: Oracle Projectsの機能セキュリティを使用すると、計画区分および財務計画タイプについて選択した指定(承認済予算または主予測)に基づいて、予算と予測へのアクセスを管理できます。詳細は、「Oracle Projectsの機能セキュリティ」を参照してください。

承認済予算計画タイプと主予測計画タイプを指定すると、これらの計画タイプ用に作成した計画バージョンをシステムで特定の用途に使用できます。次に例を示します。

予算および予測計画タイプを設定して予算ステータス変更のワークフローを有効化し、ユーザーが基本編成バージョンを直接編集できるかどうかを指定できます。また、ユーザーが予算または予測財務計画タイプの計画バージョンに追加できる変更文書タイプと変更文書ステータスを選択し、ユーザーが変更オーダーによる収益の財務インパクトを部分的に実装できるかどうかも指定できます。すべての計画タイプについて、取引通貨金額をプロジェクト通貨とプロジェクト機能通貨に換算するための換算属性を定義できます。

重要: プロジェクトに財務計画タイプを追加した後、その財務計画タイプについて更新できるのは次の情報のみです。

プロジェクトに追加した財務計画タイプは削除できません。

財務計画タイプの定義

財務計画タイプを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「計画タイプの作成」ページにナビゲートします。

  2. 名称と摘要(オプション)を入力します。

  3. 有効開始日と有効終了日(オプション)を入力します。

  4. 計画区分を選択し、計画タイプとして「予算」または「予測」を指定します。

  5. 「予算」計画タイプの場合は、計画タイプを承認済原価予算または承認済収益予算、あるいはその両方として指定することもできます。

    「予測」計画タイプの場合は、計画タイプを主原価予測または主収益予測、あるいはその両方として指定することもできます。

  6. 必要に応じて、「初期基本編成後の編集を許可」オプションを有効化します。このオプションを「承認済予算」財務計画タイプに対して有効化すると、初期予算基本編成の作成後に作業中バージョンを編集して発行できます。ただし、このオプションを有効化しない場合、承認済予算を更新するには、変更による財務インパクトを記録する変更オーダーを作成し、変更オーダーの財務インパクトを予算に実装する必要があります。

  7. 計画タイプに対してワークフローを有効化するには、「ステータス変更にワークフローを使用」チェック・ボックスを選択します。

  8. 必要に応じて、取引通貨金額をプロジェクト機能通貨とプロジェクト通貨に換算するためのデフォルト換算属性を選択します。

  9. 必要に応じて、計画タイプごとに変更文書タイプと変更文書ステータスを選択し、変更オーダーについて収益インパクトの一部実装を許可するかどうかを指定します。詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の変更文書属性に関する項を参照してください。

期間プロファイル

期間プロファイルを作成して、予算、予測および作業計画原価を編集する際にOracle Projectsで期間をグループ化して表示する方法を指定します。期間プロファイルは、金額を入力できる期間には影響しません。金額を入力できる期間は、計画明細の開始日と終了日により決定されます。

期間プロファイルを作成するには、期間プロファイルがPA期間に基づくかGL期間に基づくかを指定し、期間の範囲を定義します。期間の範囲を定義するには、1つ以上の期間グループに含めるPA期間数またはGL期間数を指定します。期間プロファイルでは、様々な期間の期間グループを必要な数だけ定義できます。

注意: Oracle Projectsには、2つの事前定義済期間プロファイルが用意されています。一方はPA期間に基づき、他方はGL期間に基づいています。どちらの期間プロファイルにも、52の単一期間グループが含まれています。

期間プロファイルをプロジェクト・レベル、計画タイプ(予算および予測のみ)レベルおよび計画バージョン・レベルでプロジェクトに関連付けることができます。プロジェクト用に選択した期間プロファイルは、プロジェクトに追加する全計画タイプのデフォルト期間プロファイルとなります。計画タイプの期間プロファイルは、計画タイプについて作成する全計画バージョンのデフォルト期間プロファイルとなります。デフォルト期間プロファイルの選択内容は、計画タイプ・レベルと計画バージョン・レベルで上書きできます。詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の計画オプションの定義に関する項を参照してください。

期間プロファイルの例

次の2つの表に、短期プロジェクトと長期プロジェクトの計画用に期間プロファイルを定義する方法の例を示します。どちらの例も、「GL期間」期間タイプを使用することを想定しています。

現行計画期間の定義

過去、現在および先日付期間の金額のグループ化に使用する参照点を提供するために、期間プロファイル内の1期間を「現行計画期間」として指定できます。Oracle Projectsでは、入力する全金額の詳細が期間別に保守されます。既存の期間プロファイルの範囲外の金額が合計され、合計金額が「前の期間金額」または「次の期間金額」フィールドに表示されます。

次の表に、期間プロファイルで「現行計画期間」を指定した場合の、Oracle Projectsによる計画金額の編集対象期間の導出およびグループ化方法の例を示します。この例では、前述の例で使用した表と同じ5年の期間を使用し、期間6を「現行計画期間」として指定しています。現行GL期間が2004年8月の場合、Oracle Projectsでは期間プロファイルの5年スパンについて、計画金額の編集対象期間として次の表に示す期間グループが導出されます。

期間 GL期間数 現行計画期間 期間グループ
1 12   2002年7月〜2003年6月
2 6   2003年7月〜2003年12月
3 3   2004年1月〜3月
4 3   2004年4月〜6月
5 1   2004年7月
6 1 Yes 2004年8月
7 1   2004年9月
8 1   2004年10月
9 1   2004年11月
10 1   2004年12月
11 3   2005年1月〜3月
12 3   2005年4月〜6月
13 12   2005年7月〜2006年6月
14 12   2006年7月〜2007年6月

期間プロファイルの作成

期間プロファイルを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「期間プロファイルの作成」ページにナビゲートします。

  2. 名称と摘要(オプション)を入力します。

  3. 期間タイプとして「GL期間」または「PA期間」を選択します。

  4. 有効開始日と有効終了日(オプション)を入力します。

  5. 表の1行以上の期間グループに含めるPA期間数またはGL期間数を入力して、期間の範囲を定義します。

  6. 必要に応じて、1つの期間グループを「現行計画期間」として指定します。

分割曲線

配賦係数を導出する分割曲線を作成します。配賦係数は、Oracle Projectsで数量、原価および収益額をPA期間範囲またはGL期間範囲全体で自動的に配分するために使用されます。

分割曲線を資源区分と計画資源に割り当てることができます。資源区分用に選択した分割曲線は、その資源区分に対して定義する全計画資源のデフォルト分割曲線となります。計画資源に割り当てたデフォルト分割曲線はいつでも上書きできます。資源区分の定義の詳細は、「資源区分」を参照してください。

分割曲線を作成するには、10個の分割ポイントからなる範囲に対して一連の加重値を指定します。独自の分割曲線を作成する方法、次の事前定義済分割曲線のいずれかをそのまま使用する方法、事前定義済分割曲線のいずれかを変更して使用する方法があります。

注意: 分割曲線ポイント値を入力する場合、金額を指定していない分割ポイントにはOracle Projectsにより値0(ゼロ)が割り当てられます。

期間の配賦係数の導出

期間の配賦係数を導出するために、Oracle Projectsでは、分割曲線のポイント値を最初の分割曲線ポイントと最早期間から始まる期間範囲全体で比例配分することで、各期間の加重平均配賦係数が計算されます。

たとえば、金額を分割する期間数が4の場合、Oracle Projectsでは、各期間に分割曲線の各ポイントの結合値である2.5が配賦されます。この金額は、分割曲線の最大ポイント数を期間数で除算(10/4)して計算されます。

一部期間の配賦係数の導出

資源またはタスクに期間開始日よりも後の取引開始日が関連付けられている場合や、取引終了日が期間終了日よりも前に発生する場合がしばしばあります。このような状況が発生した場合、Oracle Projectsでは資源またはタスクの実際の取引日数が考慮され、期間全体または一部期間にわたる分割曲線ポイント値の配賦方法が決定されます。

たとえば、4つの月次計画期間の途中で、開始月または最終月で資源取引の対象になるのが1か月30日のうち15日のみの場合、Oracle Projectsでは期間全体での分割曲線ポイントの配分を決定するために、その月が0.5期間としてカウントされます。この場合、月全体の各計画期間には分割ポイントの結合値2.8571が配賦されます。この金額は、分割曲線の最大ポイント数を取引に対応する期間数で除算(10/3.5)して計算されます。1.4287の分割ポイントは月の一部(半月)に配賦されます。この金額は、分割曲線の最大ポイント数を取引に対応する期間数で除算し、その商を.5で乗算することで計算されます(.5 [(10/3.5) * .5])。

配賦係数の計算例

各期間の加重平均配賦係数を計算するために、Oracle Projectsでは、分割曲線の範囲内のポイント数合計(10)が、金額を配賦する期間範囲を構成する期間数で除算されます。

たとえば、事前定義済の「バックロード済」分割曲線を使用して4期間に金額を配賦する場合、Oracle Projectsでは各期間について次の配賦係数が決定されます。

各期間の配賦係数に関連付けられている配賦率を決定するには、各配賦係数を全期間の配賦係数の合計で除算します。Oracle Projectsでは、前述の計算で導出された配賦係数を使用して次の配賦率が計算され、金額が4期間に配分されます。

完了見積期間の配賦係数の導出

予測の完了見積金額に関連した配賦係数と配賦率を導出する場合、Oracle Projectsでは完了見積期間に対応する分割ポイント値のみが使用されます。したがって、完了見積金額の配賦率の計算に使用される配賦係数金額の合計は、全期間の配賦係数の合計ではなく、完了見積期間の配賦係数の合計です。

分割曲線の作成

分割曲線を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「分割曲線の作成」ページにナビゲートします。

  2. 名称と摘要(オプション)を入力します。

  3. 有効開始日と有効終了日(オプション)を入力します。

  4. 必要に応じて、別の計算精度値を選択し、計算された分割金額のレポートに使用するデフォルト端数処理精度を変更します。

  5. 必要に応じて、別の表示ファクタを選択し、計算された分割金額の表示に使用するデフォルト値を変更します。

  6. 必要に応じて、Oracle Projects以外のソフトウェア・ソリューションから使用する分割曲線の名称を指定します。

    注意: このオプションを使用できるのは、Oracle Projectsで別のソフトウェア・ソリューションからの分割曲線を使用する場合のみです。

  7. 各分割ポイントの係数を指定します。

    注意: 金額を指定していない分割ポイントには、Oracle Projectsにより値0(ゼロ)が割り当てられます。

計画資源

予算編成と予測を計画資源レベルで有効化するには、計画資源リストを作成して計画資源を定義する必要があります。これらのトピックについては、「計画資源および計画資源リスト」を参照してください。

資源分解構造

計画資源の予算および予測金額の積上げと表示に資源分解構造を使用する場合は、最初に使用する資源分解構造を定義する必要があります。詳細は、「資源分解構造」を参照してください。

計画レート予定表

計画レートを使用して予算および予測金額を生成する場合は、最初に計画レート予定表を定義する必要があります。「レート予定表定義」を参照してください。

予算変更事由

予算または予測の変更理由を指定する際に使用する予算変更事由を定義します。個別の予算または予測明細のみでなく、予算または予測バージョンの予算変更事由も選択できます。

予算変更事由の定義

予算変更事由を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「予算変更事由の参照」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 予算変更事由に関する次の情報を入力します。

  3. 「使用可」チェック・ボックスを選択します。

  4. 作業内容を保存します。

Oracle Projectsで参照を定義および更新する方法の詳細は、「Oracle Projectsの参照」を参照してください。

Fremont Corporationの予算変更事由

Fremont Corporationでは、次の予算変更事由を定義しています。

名称 摘要
データ入力エラー データ入力エラーにより変更
見積エラー 初期見積にエラー
範囲変更 プロジェクト範囲で変更
間接費乗数変更 間接費乗数の変更

関連項目

有効日

Microsoft Excelとの統合の実装

予算編成および予測のためにMicrosoft Excelとの統合を実装するステップは、次のとおりです。

  1. Microsoft Excelとの統合を有効化するプロファイル・オプションを設定します。

  2. 必要に応じて、スプレッドシートのレイアウトを追加作成します。

  3. 必要に応じて、Oracle Projectsによるスプレッドシート・アップロードの処理方法を管理するプロファイル・オプションを更新します。

Microsoft Excelとの統合の有効化

Microsoft Excelスプレッドシートを使用して予算と予測を作成および更新する場合は、「PA: 予算編成および予測に対するMS-Excel統合の有効化」プロファイル・オプションを有効化する必要があります。詳細は、「PA: 予算編成および予測に対するMS-Excel統合の有効化」を参照してください。

スプレッドシート・レイアウトの追加作成

Oracle Projectsには、予算編成および予測とMicrosoft Excelとの統合用に、次のデフォルト・スプレッドシート・レイアウトが用意されています。

Oracle Projectsでは、デフォルト・レイアウトを複製し、複製を更新することで独自のカスタム・スプレッドシート・レイアウトを作成することもできます。スプレッドシート・レイアウトを複製して更新するには、Oracle Web Applications Desktop Integrator(Web ADI)の職責と、スプレッドシート・レイアウトを定義できるWeb ADIメニューへのアクセス権が必要です。また、Web ADIの次のOracle Projects統合へのアクセス権も必要です。

注意: Oracle Projectsのスプレッドシート・レイアウトにアクセスするには、Web ADIメニューとWeb ADI職責を機能PA_PAXPREPR_OPT_BUDGETS(会計: プロジェクト: 予算および予測)に関連付ける必要があります。

追加するフィールドを選択し、フィールド位置を指定し、スプレッドシート値の移入方法を指定して、スプレッドシート・レイアウトをカスタマイズできます。

警告: Oracle Projectsのデフォルト・スプレッドシート・レイアウトは更新または削除しないでください。

Web ADI機能の使用方法は、『Oracle Web Applications Desktop Integratorユーザー・ガイド』を参照してください。

スプレッドシート・アップロードの処理の管理

Oracle Projectsには、Microsoft ExcelスプレッドシートからOracle Projectsへの予算または予測明細のアップロードをオンラインで実行するかコンカレント・プログラムとして実行するかを決定できるように、次の2つのプロファイル・オプションが用意されています。

この2つのプロファイル・オプションのデフォルト値を検討し、自社の処理要件に基づいて設定する必要があります。

関連項目

『Oracle Projects Fundamentals』のMicrosoft Excelからの財務計画データのアップロードに関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のMicrosoft Excelオプションの定義に関する項

予算編成および予測のクライアント機能拡張とワークフローの実装

次のクライアント機能拡張とワークフローを実装して、予算編成および予測の機能を拡張できます。

予算機能拡張

予算機能拡張を使用して、予算編成および予測ルールを定義できます。

予算計算機能拡張

予算計算機能拡張を使用して、予算および予測金額の計算ルールを定義します。詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の予算計算機能拡張に関する項を参照してください。

予算検証機能拡張

予算検証機能拡張を使用して、予算または予測を発行時または基本編成作成時に検証するためのルールを定義します。詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の予算検証機能拡張に関する項を参照してください。

予算ワークフロー

予算ワークフローを実装すると、予算または予測の発行時に承認プロセスを開始できます。詳細は、「予算ワークフロー」を参照してください。

予算ワークフロー機能拡張

予算ワークフロー機能拡張を使用して、予算ワークフロー・プロセスをカスタマイズします。詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の予算ワークフロー機能拡張に関する項を参照してください。

予算タイプ

予算タイプでは、Oracle Projectsの予算管理および予算統合機能を使用する予算および予測の作成時に、計画対象となる様々なタイプの予算および予測を定義します。

各予算タイプを、原価予算タイプまたは収益予算タイプとして指定します。原価予算タイプの場合は、数量、直接費金額および総原価金額を入力できます。収益予算タイプの場合は、数量と収益額を入力できます。

どの予算タイプもプロジェクト・ステータスの追跡に使用できます。

Oracle Projectsでは、次の4つの予算タイプが事前定義されています。

実装中に予算タイプを追加定義できます。たとえば、会社では「承認済原価予算」から別の予算タイプを作成して、将来のプロジェクトの代替策としてWhat-Ifシナリオを追跡できます。

予算タイプの定義

予算タイプを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「予算タイプ」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 予算タイプの名称と摘要を入力します。

  3. 予算タイプの有効日を入力します。

  4. 金額タイプとして「原価予算」または「収益予算」を選択します。

  5. 予算タイプに対してワークフローを有効化する場合は、「予算ステータス変更にワークフローを使用」チェック・ボックスを選択します。

  6. 作業内容を保存します。

Fremont Corporationの予測原価予算の予算タイプ

Fremont Corporationでは、予測原価予算を追跡するために予算タイプを1つ追加定義しています。各プロジェクト・マネージャは、この予算タイプを使用して完了時の予測予算金額を入力できます。

予算タイプ名 金額タイプ
完了の予測 原価予算

予算入力方法

予算入力方法では、予算または予測の入力方法を指定して管理します。予算入力方法を使用するのは、予算管理および予算統合機能を使用する予算および予測を作成する場合です。予算入力方法により次のオプションを指定して管理します。

予算入力方法により、予算入力ウィンドウを介して必要なデータを入力でき、予算および予測入力が簡素化されます。また、類似するプロジェクト間で予算および予測入力を一貫させることができ、相互プロジェクト・レポートの作成が容易になります。

予算入力方法は、プロジェクトの予算草案または予測草案を作成する際に選択します。プロジェクト・タイプのデフォルト予算入力方法も指定します。

Oracle Projectsでは、次の3つの予算入力方法が事前定義されています。

実装中に予算入力方法を追加定義できます。

予算入力方法の定義

予算入力方法を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「予算入力方法」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 予算入力方法の名称と摘要を入力します。

  3. 入力レベルを選択します。「プロジェクト」、「最上位タスク」、「最下位タスク」または「最上位および最下位タスク」を選択できます。

  4. 金額を資源別に分類する場合は、「資源による分類」を選択します。

  5. 期間分割タイプを選択します。「日付範囲」、「GL期間」、「PA期間」または「なし」を選択できます。

  6. 表示されるチェック・ボックスを使用して、原価および収益の入力可能フィールドを選択します。

  7. 作業内容を保存します。

Fremont Corporationの予算入力方法

Fremont Corporationでは、次の予算入力方法を定義しています。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算入力に関する項

予算管理の実装

予算管理を使用すると、プロジェクトに関して入力された費用取引約定取引をモニターして管理できます。

予算管理を実装するステップは、次のとおりです。

  1. 予算管理のプロファイル・オプションを設定します。

  2. デフォルト予算管理レベルとデフォルト予算管理時間間隔を定義します。

  3. 初期予算を入力して基本編成バージョンを作成します。

  4. 予算明細詳細のデフォルト管理レベルを修正します。

  5. 予算管理と予算引当会計を有効化します。

1. 予算管理のプロファイル・オプションの設定

予算管理が有効化されている場合は、次のプロファイル・オプションを定義する必要があります。

PA: 予算統合および予算管理機能の有効化

このプロファイル・オプションは、サイトまたはアプリケーション・レベルで設定できます。予算管理ウィンドウおよびプロセスを有効化するかどうかを管理します。デフォルト値は「N」(no)です。

重要: Oracle Projectsの予算管理および予算統合機能を有効化するには、この値を「Y」(yes)に設定する必要があります。

PA: 予算統合および予算管理機能の有効化」を参照してください。

PA: BCパケットを保守する日数

このプロファイル・オプションはサイト・レベルで指定します。取引の残余予算チェック結果を保守する日数を指定します。デフォルト値は3です。

重要: この値を大きくすると、残余予算チェック・プロセスのパフォーマンスが低下する可能性があります。

注意: 「残余予算チェック結果」ウィンドウを使用すると、プロファイル・オプションで指定した日数よりも新しい取引の残余予算チェック結果を表示できます。ただし、残余予算チェックを通過した取引のチェック結果を「残余予算チェック結果」ウィンドウにオンライン表示できるのは、次のいずれかのイベントが発生するまでの間のみです。

残余予算チェック結果の要約は、「残余予算チェック結果」ウィンドウを使用して表示できます。

PA: BCパケットを保守する日数」を参照してください。

PSA: 予算管理レポート・テンプレート

このプロファイル・オプションは、サイト、アプリケーション、職責およびユーザーの各レベルで設定できます。残余予算チェック後にユーザーがOracle PurchasingとOracle Payablesから残余予算チェック結果を参照できるようにするには、このプロファイル・オプションの値として予算管理結果テンプレートを選択する必要があります。

PSA: 予算管理レポート・テンプレート」を参照してください。

2. デフォルト予算管理レベルとデフォルト予算管理時間間隔の定義

非統合予算とトップ・ダウン統合予算の予算管理を定義できます。プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトに対して予算管理を定義できます。プロジェクト・タイプに対して定義する値は、プロジェクト・テンプレートのデフォルト値となります。プロジェクト・テンプレートに対して定義する値は、プロジェクトのデフォルト値となります。プロジェクト・タイプを定義する際に、予算管理のデフォルト値をプロジェクト・レベルで変更できるかどうかを指定します。

注意: プロジェクトに対して定義したデフォルト管理レベルの値は、プロジェクト予算の基本編成バージョンの作成後にプロジェクト、個別のタスク、資源グループおよび資源について変更できます。「デフォルト管理レベルの修正」を参照してください。

非統合予算: プロジェクト・タイプに対する予算管理の定義

プロジェクト・タイプに対して非統合予算の予算管理を定義するには、次の設定ステップを実行します。

  1. プロジェクト・タイプの「予算管理」タブにナビゲートします。

  2. プロジェクト・レベルでの上書きの許可: ユーザーにプロジェクト・レベルでの設定変更を許可する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

  3. 予算タイプ: プロジェクト原価予算タイプを選択します。

  4. 管理 フラグ: 「管理 フラグ」チェック・ボックスを選択します。

  5. 残高タイプ: 空白のままにしておきます。

  6. 非プロジェクト 予算: 空白のままにしておきます。

  7. レベル: 各予算レベルのデフォルト管理レベルを選択します。

  8. 期間分割: システムで使用可能資金の計算時に使用する金額タイプと期間指定コードを選択します。

トップ・ダウン統合予算のプロジェクト・タイプに対して予算管理設定を定義する方法は、「トップ・ダウン統合: プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトの定義」を参照してください。

非統合予算: プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトに対する予算管理の定義

プロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトに対してトップ・ダウン予算統合を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト, テンプレート」ウィンドウの「予算管理」オプションにナビゲートします。

  2. 予算タイプ: プロジェクト原価予算タイプを選択します。

  3. 残高タイプ: 空白のままにしておきます。

  4. 非プロジェクト 予算: 空白のままにしておきます。

  5. レベル: 各予算レベルのデフォルト管理レベルを選択します。

  6. 期間分割: システムで使用可能資金の計算時に使用する金額タイプと期間指定コードを選択します。

『Oracle Projects Fundamentals』のプロジェクト定義と情報および原価計算情報の予算管理に関する項を参照してください。

トップ・ダウン統合予算のプロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトに対して予算管理設定を定義する方法は、「トップ・ダウン統合: プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトの定義」を参照してください。

資源グループと資源のデフォルト管理レベルの定義

様々なプロジェクト資源に異なる管理レベルを適用する場合は、資源リストに対してデフォルト予算管理値を定義できます。資源グループに対して定義した管理レベルは、そのグループに割り当てられている全資源のデフォルト値となります。この値は資源ごとに個別に変更できます。

次の表に、資源グループと資源のデフォルト管理レベルの設定例を示します。

資源グループ 資源 管理レベル
仕入先   絶対
  Capp Consulting 絶対
  Consolidated Construction 絶対
  Turner Enterprises なし
従業員   勧告
  Marlin, Ms. Amy 勧告
  Gray Mr. Dick 絶対

管理レベルの詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算管理設定に関する項を参照してください。

時間間隔の定義

時間間隔設定では、使用可能資金の計算対象となる開始期間と終了期間を識別します。時間間隔設定は、次のとおりです。

時間間隔の詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算管理設定に関する項を参照してください。

3. 初期予算の入力と基本編成バージョンの作成

予算管理がプロジェクトに対して有効化されている場合は、取引約定取引を入力する前に、プロジェクト原価予算の基本編成バージョンを入力して作成する必要があります。取引約定取引の承認時にプロジェクト原価予算の基本編成バージョンが存在しないと、その取引は失敗し、「このプロジェクトの基本編成済予算バ-ジョンがありません」というエラー・メッセージが表示されます。

総原価金額

予算管理を使用するプロジェクトには、総原価金額を入力できない予算入力方法を使用しないでください。

Oracle Projectsでは、総原価金額を使用して予算管理が強制されます。したがって、プロジェクトで予算管理を使用する場合は、総原価金額を入力可能なプロジェクト原価予算の予算入力方法を指定する必要があります。

総原価金額を入力可能な予算入力方法を使用してプロジェクト予算の直接費金額のみを入力すると、Oracle Projectsでは直接費金額が自動的に総原価フィールドにコピーされます。これらの金額が、プロジェクトに対する予算管理の強制に使用されます。

ワークフローと基本編成バージョンの作成

予算タイプに対して予算管理を有効化した場合、基本編成バージョンの作成プロセスは、予算ステータス変更の管理にワークフローを使用するかどうかに応じて異なります。

予算ステータス変更の管理にワークフローを使用しない場合、Oracle Projectsでは「PA 予算統合ワークフロー」がコールされます。このワークフローの詳細は、「PA 予算統合ワークフロー」を参照してください。

予算ステータス変更の管理にワークフローを使用する場合、Oracle Projectsでは予算バージョンのステータスが「処理中」に変更され、予算承認ワークフローがコールされます。このワークフローの詳細は、「PA予算ワークフロー」を参照してください。予算の承認後、基本編成処理が予算バージョンに対して続行されます。基本編成処理中に拒否が発生した場合は、予算承認通知に表示されます。基本編成処理中に発生する活動の詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の統合された予算の基本編成の作成に関する項を参照してください。

4. 予算明細詳細のデフォルト管理レベルの修正

プロジェクト予算の基本編成バージョンを作成する際に、「予算管理」オプションに入力した値に基づいて、予算レベルごとにデフォルト予算管理レベル設定が作成されます。基本編成予算バージョンのデフォルト管理レベル値は上書きできます。

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算管理レベルの修正に関する項を参照してください。

5. 予算管理と予算引当会計の有効化

予算管理を使用するには、Oracle General Ledgerで元帳に対して予算管理を有効化し、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで予算引当会計を有効化する必要があります。予算引当会計では、購買依頼、発注および請求書の予算引当が自動的に作成されます。詳細は、『Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド』の予算引当会計オプションに関する項を参照してください。

注意: 残余予算チェック・プロセスでは、次の事前定義済の予算引当タイプを使用します。

重要: Oracle General Ledgerで元帳に対して有効化した予算管理と、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで有効化した予算引当会計は、後から無効化できません。これらのオプションを変更すると、資金関連の表のデータが破損し、資金検証処理中に失敗する可能性があります。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算管理の使用に関する項

予算統合の実装

プロジェクト予算を非プロジェクト予算と統合する場合は、トップ・ダウン統合またはボトム・アップ統合を使用します。この項では、予算統合の実装ステップについて説明します。

予算統合の使用環境を準備するには、次のステップを実行します。

  1. プロジェクト予算勘定科目ワークフロー・プロセスの定義

    Oracle Projectsでは、プロジェクト予算を非プロジェクト予算と統合する際に、プロジェクト勘定科目生成ワークフロー・プロセスを使用してデフォルト勘定科目を生成します。「プロジェクト予算勘定科目生成」ワークフロー・プロセスを、ビジネス・ニーズに従った勘定科目を生成するようにカスタマイズする必要があります。

    予算に対して「残余予算のチェック」処理を開始すると、Oracle Projectsにより会計イベントが生成され、イベントに対する会計がOracle Subledger Accountingに草案モードで作成されます。予算基本編成を作成するか、「PRC: 年度末予算ロールオーバー処理」を実行すると、Oracle Projectsにより会計イベントが生成され、イベントに対する会計がOracle Subledger Accountingに最終モードで作成されます。

    Oracle Projectsでは、Oracle Projectsからのデフォルト勘定科目を変更なしでそのまま受け入れるように、Oracle Subledger Accountingに設定が事前定義されます。Oracle Subledger Accountingで独自の詳細会計基準を定義すると、Oracle Projectsで「プロジェクト予算勘定科目生成」ワークフローを使用して導出されるデフォルト勘定科目または個別勘定科目セグメントが、Oracle Subledger Accountingにより上書きされます。

    関連項目:

    『Oracle Projects Fundamentals』のOracle Subledger Accountingとの統合に関する項

    プロジェクト予算勘定科目生成ワークフロー

    『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』

  2. 「PA: 予算勘定科目の上書きの許可」プロファイル・オプションの定義

    このプロファイル・オプションを使用すると、プロジェクト予算勘定科目ワークフロー・プロセスにより生成される勘定科目をユーザーが手動で上書きできるかどうかを管理できます。『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の統合された予算の予算勘定科目詳細の検討および上書きに関する項を参照してください。

    注意: 取引に関連付けられている予算明細の勘定科目は更新しないでください。この勘定科目を更新すると、基本編成プロセスに失敗します。

    重要: Oracle Subledger Accountingで予算の勘定科目導出ルールを更新した場合は、更新が既存の統合予算に及ぼす影響を慎重に考慮する必要があります。取引に関連付けられている予算明細の勘定科目が改訂後の勘定科目導出ルールにより上書きされると、基本編成プロセスに失敗します。

  3. 「PA: 予算統合および予算管理機能の有効化」プロファイル・オプションの定義

    プロジェクトに対して予算統合を定義するには、「PA: 予算統合および予算管理機能の有効化」プロファイル・オプションを「Y」(Yes)に設定して予算統合を有効化する必要があります。「予算管理のプロファイル・オプションの定義」を参照してください。

  4. 「PA: BCパケットを保守する日数」プロファイル・オプションの定義

    予算管理を使用する場合は、「PA: BCパケットを保守する日数」プロファイル・オプションの値を確認する必要があります。「PA: BCパケットを保守する日数」を参照してください。

    注意: このプロファイル・オプションは、予算管理を使用する非統合予算にも適用されます。

  5. プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトの統合詳細およびデフォルトの定義

    ボトム・アップ統合: プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトの定義」または「トップ・ダウン統合: プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトの定義」を参照してください。

ボトム・アップ統合: プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトの定義

ボトム・アップ予算統合は、プロジェクト・タイプ・レベル、プロジェクト・テンプレート・レベルまたはプロジェクト・レベルで定義できます。

プロジェクト・タイプに対するボトム・アップ予算統合の定義

プロジェクト・タイプに対してボトム・アップ予算統合を定義する手順は、次のとおりです。

  1. プロジェクト・タイプの「予算管理」タブにナビゲートします。

  2. プロジェクト・レベルでの上書きの許可: ユーザーにプロジェクト・レベルでのデフォルト予算統合設定の変更を許可する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

  3. 予算タイプ: 統合するプロジェクト予算タイプを選択します。任意の有効な予算タイプを選択できます。

  4. 残高タイプ: 「予算」を選択します(ボトム・アップ統合の場合、「予算」残高タイプが必須です)。

  5. 非プロジェクト 予算: 値リストからGeneral Ledger予算を選択します。

ボトム・アップ予算編成の場合、他の予算管理フィールドはすべて空白のままにしておく必要があります。

プロジェクト・タイプ: 予算管理」を参照してください。

プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトに対するボトム・アップ予算統合の定義

プロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトに対してボトム・アップ予算統合を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト, テンプレート」ウィンドウの「予算管理」オプションにナビゲートします。

  2. 予算タイプ: 統合するプロジェクト予算タイプを選択します。任意の有効な予算タイプを選択できます。

  3. 残高タイプ: 「予算」を選択します。ボトム・アップ統合の場合、「予算」残高タイプが必須です。

  4. 非プロジェクト 予算: 値リストからGeneral Ledger予算を選択します。値リストには、「オープン」または「現行」ステータスの定義済予算のみが表示されます。

ボトム・アップ予算編成の場合、他の予算管理フィールドはすべて空白のままにしておく必要があります。

注意: 入力が許可されていない場合は、プロジェクト・タイプの予算管理設定でプロジェクト・レベルでの上書きが許可されていることを確認します。

『Oracle Projects Fundamentals』のプロジェクト定義と情報および原価計算情報の予算管理に関する項を参照してください。

トップ・ダウン統合: プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトの定義

トップ・ダウン予算統合は、プロジェクト・タイプ・レベル、プロジェクト・テンプレート・レベルまたはプロジェクト・レベルで定義できます。

プロジェクト・タイプに対するトップ・ダウン予算統合の定義

プロジェクト・タイプに対してトップ・ダウン予算統合を定義する手順は、次のとおりです。

  1. プロジェクト・タイプの「予算管理」タブにナビゲートします。

  2. プロジェクト・レベルでの上書きの許可: ユーザーにプロジェクト・レベルでのデフォルト予算統合設定の変更を許可する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

  3. 予算タイプ: 統合するプロジェクト原価予算タイプを選択します。トップ・ダウン統合を有効化できるのは、原価予算タイプの場合のみです。

  4. 管理 フラグ: 「管理 フラグ」チェック・ボックスを選択します。トップ・ダウン統合の場合は予算管理を有効化する必要があります。

  5. 残高タイプ: 「予算引当」を選択します(トップ・ダウン統合の場合、「予算引当」残高タイプが必須です)。

  6. 非プロジェクト 予算: 「General Ledger対象予算」を選択します。

  7. レベル: 各予算レベルのデフォルト管理レベルを選択します。

    注意: トップ・ダウン予算統合の場合、すべての予算引当勘定科目にプロジェクト・レベルで絶対管理が適用されます。

  8. 期間分割: システムで使用可能資金の計算時に使用する金額タイプと期間指定コードを選択します。

    注意: 対象予算管理と互換性のあるプロジェクト予算管理を設定する必要があります。プロジェクト予算管理では、対象予算の残余予算チェックに失敗した取引について、残余予算チェックを通過させないようにする必要があります。通常、プロジェクト予算管理は、対象予算管理と同等か、またはそれより限定的にする必要があります。

プロジェクト・タイプ: 予算管理」を参照してください。

プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクトに対するトップ・ダウン予算統合の定義

プロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトに対してトップ・ダウン予算統合を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト, テンプレート」ウィンドウの「予算管理」オプションにナビゲートします。

  2. 予算タイプ: 統合するプロジェクト原価予算タイプを選択します。

  3. 残高タイプ: 「予算引当」を選択します。

  4. 非プロジェクト 予算: 「General Ledger対象予算」を選択します。

  5. レベル: 各予算レベルのデフォルト管理レベルを選択します。

    注意: トップ・ダウン予算統合の場合、すべての予算引当勘定科目にプロジェクト・レベルで絶対管理が適用されます。

  6. 期間分割: システムで使用可能資金の計算時に使用する金額タイプと期間指定コードを選択します。

    注意: 入力が許可されていない場合は、プロジェクト・タイプの予算管理設定でプロジェクト・レベルでの上書きが許可されていることを確認します。

『Oracle Projects Fundamentals』のプロジェクト定義と情報および原価計算情報の予算管理に関する項を参照してください。

関連項目

Oracle Projectsのプロファイル・オプション

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算の統合に関する項

予算実行モジュールとの統合の実装

予算実行モジュールはOracle Federal Financialsの機能で、連邦政府機関および公共部門組織向けの予算入力システムを提供します。政府機関および組織は、予算実行に伴って予算を開発して記録した後、資金を追跡して管理できます。複数の予算レベルを定義し、各レベルの予算制限を設定できます。米国連邦政府機関の場合、上位レベルには予算制限に対する法的権限があります。下位の予算管理レベルは、通常はプログラム管理、プロジェクト管理、コスト・センター管理および他のタイプの内部管理に使用されます。

Oracle Project Managementでは、Oracle Workflowを使用して予算実行取引の承認プロセスを保守します。

Oracle Projectsの予算を予算実行モジュールと統合する手順は、次のとおりです。

  1. 「FV: Federal Enabled」プロファイル・オプションを「Yes」に設定します。

  2. 連邦統合クライアント機能拡張を実装します。

注意: この統合を使用してサード・パーティの予算モジュールで作業することもできます。

関連項目

Oracle Projectsのプロファイル・オプション

『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の連邦統合クライアント機能拡張に関する項

『Oracle U.S. Federal Financials User Guide』のOracle U.S. Federal General Ledger機能に関する項

懸案および変更管理

ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「懸案および変更管理ステップ」の詳細を説明します。

懸案および変更管理の概要

懸案とは、プロジェクトまたはタスクに関する課題、問題または未処理の疑問です。「懸案管理」は、懸案を記録し、追跡して解決するプロセスです。

変更とは、プロジェクトまたはタスクの範囲、値または期間に影響するイベント、処理または条件です。「変更管理」は、変更内容を作成、管理、解決、実装および通信するプロセスです。

Oracle Projectsでは、管理項目を使用して懸案、変更要求および変更オーダーを実装します。「懸案管理」または「変更管理」を実装するには、次のタスクを実行します。

  1. 管理項目分類を定義します。「管理項目分類」を参照してください。

  2. 管理項目タイプを作成します。管理項目タイプは、プロジェクトに対して特定のタイプの懸案または変更を定義する際のテンプレートとなります。「管理項目タイプ」を参照してください。

独自のステータスおよびステータス・リストを定義して、懸案および変更文書の処理方法を決定する管理をカスタマイズすることもできます。詳細は、「管理項目ステータスおよびステータス・リスト」を参照してください。

管理項目参照の値を定義したり更新することもできます。詳細は、「管理項目優先度、従事レベルおよびソース・タイプ」を参照してください。

また、Oracle Projectsには次のクライアント機能拡張も用意されており、必要に応じて「懸案管理」または「変更管理」に使用できます。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の懸案管理の概要に関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の変更管理の概要に関する項

管理項目分類

管理項目分類を使用すると、Oracle Projectsで懸案と変更の分類とレポートに使用する要素を定義できます。次のカテゴリの懸案および変更文書について、分類に使用する区分コードを定義します。

管理項目区分カテゴリは、管理項目タイプの作成時に割り当てます。詳細は、「管理項目タイプ」を参照してください。

管理項目分類の定義

「区分カテゴリおよびコード」ウィンドウで分類を定義します。区分カテゴリとコードの定義の詳細と手順は、「プロジェクト分類」を参照してください。

注意: 懸案管理用と変更管理用に個別の分類を作成する方法と、共通分類を作成して懸案管理と変更管理の両方に共用する方法があります。

管理項目ステータスおよびステータス・リスト

Oracle Projectsでは、懸案および変更管理文書をライフサイクル全体で遷移させるための次のシステム・ステータスが事前定義されています。

次の表に、各システム・ステータスのデフォルト・ステータス管理設定を示します。

ステータス管理 草案 作業中 発行済 承認済 棄却済 クローズ済 取消済
管理項目更新の許可 Yes Yes No No No No No
管理項目処理の許可 Yes Yes No No No No No
管理項目再処理の許可 No Yes Yes Yes Yes No No
管理項目削除の許可 Yes No No No No No No
管理項目取消の許可 No Yes Yes Yes Yes No No
管理項目インパクト実装の許可 No No No Yes No No No
ステータス更新の許可 Yes Yes Yes Yes Yes No No

管理項目ステータス・リストは、管理項目タイプに関連付けることのできる管理項目ステータスをグループ化したものです。管理項目タイプにステータス・リストを関連付けて、その管理項目タイプに関して作成された懸案または変更文書に対してユーザーが実行できる処理を定義します。Oracle Projectsには、7つの事前定義済システム・ステータスを含むデフォルトの管理項目ステータス・リストが用意されています。

管理項目ステータスの定義

独自の管理項目ステータスを定義し、事前定義済のシステム・ステータスにビジネス要件に基づいてマップすることもできます。管理項目ステータスを定義する際に摘要を指定でき、関連システム・ステータスによっては、管理項目インパクトを実装可能なステータス管理の設定を変更できます。

「管理項目インパクト実装の許可」ステータス管理の設定を変更できるシステム・ステータスは、次のとおりです。

たとえば、「発行済」システム・ステータスに基づいて2つのステータスを定義できます。一方のステータスはデフォルトのステータス管理設定を変更して「発行済-インパクトの許可」という名称で定義し、ユーザーによる発行済変更オーダーのインパクトの実装を許可できます。他方のステータスはデフォルトのステータス管理設定をそのままにして「発行済-インパクトなし」という名称で定義し、ユーザーによる管理項目インパクトの実装を禁止できます。

ステータスの定義方法は、「ステータスとステータス・オプションの定義」を参照してください。

管理項目ステータス・リストの定義

Oracle Projectsに用意されているデフォルトの管理項目ステータス・リストに加えて、システム・ステータスとユーザー定義ステータスの組合せを含んだ独自のステータス・リストを定義することもできます。作成した管理項目ステータスを使用して懸案および変更文書に実行できる処理を管理する前に、各ステータスを管理項目ステータス・リストに追加し、ステータス・リストを管理項目タイプに関連付ける必要があります。管理項目タイプの作成方法は、「管理項目タイプ」を参照してください。

ステータス・リストでは、ステータス間でのプロジェクト・エンティティのトランジションを制御するビジネス・プロセスが取得されます。通常、このプロセスは組織への依存度が高く、ビジネス・ニーズに応じて変更されることがあります。ステータス・リストを管理項目タイプなどのプロジェクト・エンティティとユーザー定義ステータスを結ぶブリッジとして使用すると、高度にカスタマイズされたプロセスが可能になります。

プロジェクト出資者は、関連するユーザー定義ステータスとステータス・トランジションのみの対象となります。また、ユーザー定義ステータスのリストは、プロジェクト・エンティティの多数のインスタンス間で再利用できます。これにより、1つのビジネス・プロセスを多数のプロジェクト・エンティティに適用可能な場合は、実装チームにとって重複する設定ステップが不要になります。

たとえば、単純な承認プロセスを複数の変更オーダーおよび変更要求タイプに使用できます。この場合、このプロセスを取得するステータス・リストが1つあれば十分です。

ユーザー・ステータスはステータス・タイプ別に定義するため、各ステータス・リストは特定のステータス・タイプに対して定義します。まず、ステータス・リストごとにデフォルトの開始ステータスを選択します。このステータスを作成時の開始ステータスとして定義する必要があります。

標準ユーザー・ステータス機能の一部として、実装チームは特定のユーザー・ステータスについて次回許容ステータスを定義できます。

システムでは、ステータスの詳細、ステータスを変更したユーザーの氏名、タイムスタンプおよび変更内容に関するオプションの注釈を含むステータス履歴ログが生成されます。

ステータスを承認ワークフローに関連付けることができます。その場合、このステータスの次回許容ステータスはシステムにより制限され、このステータスで定義されている成功および失敗ステータスにデフォルト設定されます。管理項目ステータスがこのステータスに変わると、システムによりワークフローが起動されます。ワークフロー項目キーは、ステータス変更履歴の一意キーと同じになります。ワークフローの実行中は、管理項目を他のステータスに設定できません。「ワークフローの中止」ボタンを使用してワークフローを停止する必要があります。このボタンを選択すると、管理項目ステータスはステータス変更履歴に従って発行直前のステータスに戻ります。ステータス変更履歴には、ワークフローの停止が記録されます。

ステータス・リストを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「ステータス・リスト」ページにナビゲートして「作成」をクリックします。

  2. 「ステータス・リストの作成」ページで、名称と摘要(オプション)を入力します。

  3. 有効開始日と有効終了日(オプション)を選択します。

  4. 「ステータス」表で、システム・ステータスごとに次の操作を実行します。

  5. 作業内容を保存するには、「適用」をクリックします。他のステータスについて前述の手順を繰り返します。

    注意: ユーザー・ステータスの選択は必須ではありません。すでに7つのシステム・ステータスを使用してデフォルト・フローが設定されています。

  6. 「適用」をクリックしてステータス・リストを保存します。

管理項目優先度、従事レベルおよびソース・タイプ

Oracle Projectsでは、管理項目参照を使用して次の懸案および変更文書属性の値を定義します。

プロジェクトの懸案または変更文書を定義する際に、これらの各属性の値を選択できます。詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の懸案管理の使用に関する項および変更管理の使用に関する項を参照してください。

優先度

優先度を使用すると、懸案または変更文書に優先度格付を割り当てることができます。Oracle Projectsには、シード済の優先度値「高」、「標準」および「低」が用意されています。優先度値を追加定義することもできます。

従事レベル

懸案または変更文書に従事レベルを割り当てて、その懸案または変更を完了するために必要な従事を示すことができます。Oracle Projectsには、シード済の従事レベル値「高」、「標準」および「低」が用意されています。従事レベル値を追加定義することもできます。

ソース・タイプ

ソース・タイプを使用すると、懸案または変更の元ソースを分類または識別できます。たとえば、組織内で通常はプロジェクトの懸案と変更の発生を担当する部門を表すソース・タイプを定義できます(起草、エンジニアリングおよび品質管理など)。ソース・タイプの使用はオプションです。Oracle Projectsには、ソース・タイプのシード値は用意されていません。

管理項目参照の定義

管理項目参照値を定義および更新するには、次のウィンドウにナビゲートします。

また、「Oracle Projectsの参照」ウィンドウにナビゲートし、次のユーザー名を問い合せて、管理項目参照値を更新することもできます。

これらのウィンドウを使用した参照の定義の詳細と手順は、「Oracle Projectsの参照」を参照してください。

注意: 「優先度」と「従事レベル」の参照値を定義する際には、「タグ」フィールドを使用して、Oracle Projectsで値リストとリスト・ページ(懸案および変更文書を表示)に参照値を表示する際のソート順を定義します。タグ値を指定しなければ、リストは「参照コード」フィールドに表示される値に基づいてソートされます。

管理項目タイプ

管理項目タイプは特定のタイプの懸案または変更を表し、懸案および変更を作成するためのテンプレートとなります。管理項目タイプを使用すると、ユーザーが懸案または変更の分類に使用する分類カテゴリを指定できます。また、次の属性も指定できます。

管理項目区分

指定した管理項目区分の管理項目タイプを作成します。管理項目区分を使用すると、懸案と変更を区別できます。Oracle Projectsでは、次の管理項目区分が事前定義されています。

Oracle Projectsでは、個別の変更要求と変更オーダーを総称的に変更文書と呼ぶことがあります。

管理項目タイプの作成

次の手順に従って、懸案および変更文書(変更要求または変更オーダー)の管理項目タイプを作成します。

管理項目タイプを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト管理項目タイプ」ページにナビゲートします。

  2. 管理項目区分(「懸案」、「変更要求」または「変更オーダー」)を選択します。

  3. 「管理項目タイプの作成」ページで、名称、短縮名および摘要(オプション)を入力します。

  4. ステータス・リストを選択します。「管理項目ステータスおよびステータス・リスト」を参照してください。

  5. 有効開始日と有効終了日(オプション)を選択します。

  6. 分類カテゴリ、事由カテゴリおよび解決カテゴリ(オプション)を選択します。

    注意: 管理項目タイプの懸案または変更文書を作成した後は、関連分類カテゴリを変更できません。管理項目タイプに関して作成された懸案に対する解決の指定を必須にする場合は、解決カテゴリを選択する必要があります(手順7を参照)。

  7. 必要に応じて、承認オプションを選択します。

  8. 管理項目タイプに関して作成された懸案または変更文書について、ユーザーに解決を指定するように要求する場合は、「解決要」チェック・ボックスを選択します。

  9. 管理項目タイプに関して作成された懸案または変更文書のソース・タイプ情報を有効化する場合は、「ソース・フィールドの有効化」チェック・ボックスを選択します。「ソース・タイプ」を参照してください。

  10. 変更要求または変更オーダーの管理項目タイプを定義する場合、その管理項目タイプに関して作成される変更文書について、ユーザーによる定義を許可するインパクトを選択することもできます。インパクトにより、変更文書がプロジェクト作業計画、スタッフ配置、予算と予測(財務インパクト)、契約および発注(仕入先インパクト)にどのように影響するかを指定します。

    注意: 懸案についてはインパクトを定義しません。管理項目タイプに基づく変更文書の作成後は、インパクトの選択内容を変更できません。

  11. 管理項目タイプに基づく懸案または変更文書を作成できるプロジェクト・ロールを選択します。特定のロールを選択する方法と、「全プロジェクト・ロールに管理項目作成を許可」チェック・ボックスを選択する方法があります。

  12. 管理項目タイプを使用して作成される懸案または変更文書について、自動採番または手動採番を選択します。

    注意: 自動採番から手動採番へはいつでも変更できます。手動採番から自動採番に変更できるのは、その管理項目タイプを使用して懸案または変更文書が作成されていない場合のみです。

    管理項目文書採番機能拡張を使用すると、自動採番用の独自のロジックを作成できます。『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の管理項目文書採番機能拡張に関する項を参照してください。

  13. 管理項目タイプを使用して懸案および変更文書を作成できるプロジェクト・タイプを選択します。特定のプロジェクト・タイプを選択する方法と、「全プロジェクトタイプにこの管理項目タイプの使用を許可」チェック・ボックスを選択する方法があります。

    注意: 管理項目タイプに基づく懸案または変更文書を作成した後は、プロジェクト・タイプの関連付けを削除できません。

  14. 作業内容を保存します。

    注意: 管理項目タイプを使用して懸案または変更文書を作成した後、管理項目タイプについて変更できるのは「有効:至」の日付のみです。懸案または変更文書の作成に使用した管理項目タイプは削除できません。

懸案および変更管理のクライアント機能拡張の実装

懸案および変更管理用に次の機能拡張を実装できます。

項目文書採番機能拡張

この機能拡張を使用して、自動採番が有効化されている場合の懸案および変更文書の採番に関するビジネス・ルールを実装します。詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の管理項目文書採番機能拡張に関する項を参照してください。

懸案および変更ワークフロー機能拡張

この機能拡張を使用して、懸案および変更文書の発行と承認に使用するワークフロー・プロセスをカスタマイズします。詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の懸案および変更ワークフロー機能拡張に関する項を参照してください。

Microsoft Project Integration

ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「Microsoft Project Integrationステップ」の詳細を説明します。

ユーザーがMicrosoft Project Integrationをインストールできるようにするには、システム管理者が「Microsoft Project統合インストール」メニュー機能へのアクセス権を提供する必要があります。そのためには、この機能をメニューに関連付けてから、職責に添付します。その職責を持つユーザーがMicrosoft Project Integrationをインストールできるようになります。

ユーザーの職責の作成方法の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』を参照してください。

資源レート・ビューのカスタマイズ

Oracle Projectsからの追加資源データをMicrosoft Projectで受け入れるように、Microsoft Project Integrationのインストールをカスタマイズできます。

Microsoft Projectでの追加資源情報の受入れ

Oracle ProjectsからMicrosoft Projectにロードする資源データを指定できます。指定したデータをMicrosoft Projectの次の列にマップできます。

この機能を有効化するには、AMGビューPA_AMG_RESOURCE_INFO_Vをカスタマイズしてデータをマップする必要があります。

Oracle Projectsの資源データをMicrosoft Projectにマップする手順は、次のとおりです。

  1. Microsoft ProjectにロードするOracle Projectsデータを決定します。また、Microsoft Projectでのデータのマップ先(列)も決定します。

  2. データのマップ先となるMicrosoft列ごとに、PA_AMG_RESOURCE_INFO_Vの対応する列のフラグを「Y」に設定します。

    列フラグの設定値「Y」は、その列がMicrosoft Project Integrationにより移入されることを示します。デフォルトは「N」です。

  3. PA_AMG_RESOURCE_INFO_Vの該当列にデータのソースを入力します。

  4. マップする必要のある列ごとに手順1〜3を繰り返します。

機能へのアクセス制限

特定のユーザーによる処理を制限し、ユーザーがOracle Projectsにインポートできるデータのタイプを限定できます。既存のロールおよび機能ベースのセキュリティは、Microsoft Projectとの統合時に考慮されます。

プロジェクトおよび機能セキュリティ

Oracle Projectsでのプロジェクトおよび機能セキュリティでは、特定のユーザーによる処理をそのユーザーのログイン職責に基づいて制限できます。たとえば、ユーザーに対して、Microsoft Projectで特定の処理を実行してから結果をOracle Projectsに転送することを禁止できます。

Oracle Projectsの機能セキュリティ機能により、Oracle Projects機能へのユーザー・アクセスが管理されます。デフォルトでは、Oracle Projects機能へのアクセスに制限はなく、システム管理者は職責をカスタマイズしてアクセスを制限する必要があります。

プロジェクト・セキュリティ機能を使用すると、Microsoft Projectユーザーに対して、Oracle Projectsからのプロジェクトの受信やOracle Projectsへのプロジェクトおよび予算データの送信を禁止できます。

ロール・ベースのセキュリティ

ロール・ベースのセキュリティを使用すると、ユーザーによる処理をロールに基づいて制限できます。たとえば、Microsoft ProjectのMicrosoft Project Integrationユーザーに対して、ロールではプロジェクトの更新が許可されていない場合にOracle Projectsでのプロジェクトの更新を禁止できます。

この機能を利用するには、システム管理者がロールを作成する必要があります。その後、これらのロールをプロジェクトの個人に割り当てることができます。

データ・セキュリティ

Oracle Projectsの「管理処理」ウィンドウに処理を入力すると、Oracle Projectsユーザーに対してMicrosoft Projectで発生するレコードの処理を禁止できます。

たとえば、リンク済プロジェクトについてMicrosoft Projectで入力および保守されるタスクがOracle Projectsで削除されるのを防止できます。ユーザーがOracle Projectsからインポートしたタスクを削除しようとすると、そのユーザーにOracle Projectsからエラー・メッセージが送信されます。

重要: 2つのアプリケーションにおけるプロジェクトと予算の一貫性を保つために、Microsoft Projectの1プロジェクトのみをOracle Projectsの1プロジェクトにリンクしてください。Microsoft Projectの複数のプロジェクトがOracle Projectsの同一プロジェクトにリンクされている場合は、一方のリンク済プロジェクトから改訂済プロジェクトまたは予算データを送信すると、他方から送信された変更内容が上書きされる可能性があります。また、Microsoft Projectのリンク済プロジェクトからOracle Projectsに作業分解構造の大幅変更を送信すると、他のユーザーは同じプロジェクトに更新を送信できなくなる場合があります。

関連項目

「管理処理」ウィンドウ

機能セキュリティ: 付録

プロジェクト・ロール

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の「ユーザー」ウィンドウに関する項

プロジェクト実績レポート

この項では、プロジェクト実績レポートの設定と使用に必須の設定ステップについて説明します。ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「プロジェクト実績レポート・ステップ」の詳細を説明します。

プロジェクト実績レポートを設定した後、実績データを集計する前に、「AUD: プロジェクト実績レポート設定」コンカレント・プログラムを使用して設定を監査できます。詳細は、『Oracle Projects Fundamentals Guide』のプロジェクト実績レポート設定の監査レポートに関する項を参照してください。

プロジェクト実績レポートは、プロジェクトの予算と予測の定義に従って実績対計画実績の比較を一覧形式で提供します。プロジェクト、タスクおよび資源レベルのプロジェクト実績情報を期間別に表示できます。タスクと資源の財務メトリックを表示した後、ドリルダウンして取引約定、費用およびイベントなどの取引詳細情報を表示できます。また、独自のメジャーを作成し、パーソナライズ機能を使用してプロジェクト実績ページのメジャー、グラフおよびレイアウトを構成することもできます。

プロジェクト実績レポートを有効化するには、次のプロファイル・オプションとパラメータを定義する必要があります。

これらの必須ステップに加えて、ビジネス要件にあわせて独自のカスタム・メジャーを定義し、ページ・レイアウトと行セットを追加作成することもできます。

注意: タスクのプロジェクト実績レポートを有効化するには、プロジェクト・テンプレートまたはプロジェクト・レベルでも財務体系を作成し、予算、予測および実績金額をタスク・レベルで入力可能にする必要があります。資源分解構造を定義してプロジェクトに添付し、資源別プロジェクト実績レポートを有効化することもできます。

関連項目

『Oracle Projects Fundamentals』のプロジェクト体系の有効化に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』の作業計画体系と財務体系の統合に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』の資源分解構造に関する項

ページ・レイアウト

グローバル・ビジネス・インテリジェンス・プロファイル・オプションの定義

すべてのOracle Daily Business Intelligenceのインテリジェンス・レポート(Oracle Daily Business Intelligence for Projectsなど)、およびOracle Projectsのプロジェクト実績レポートについて、次のBusiness Intelligence System(BIS)プロファイル・オプションを定義します。プロジェクト実績レポート用にBISプロファイル・オプションを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「Business Intelligence」メニュー・オプションを使用してBISプロファイル・オプション設定ページにナビゲートします。

  2. 次のプロファイル・オプションを設定します。

Oracle Projectsでは、グローバル開始日現在で有効なプロジェクトのプロジェクト実績レポート情報が要約されます。エンタープライズ・カレンダはサイト・レベルで設定できます。プロジェクト実績レポート情報は、グローバル通貨およびカレンダに加えて、プロジェクト通貨とプロジェクト機能通貨、およびプロジェクト(PA)カレンダと会計(GL)カレンダを使用して表示できます。

プロジェクト実績レポート情報の初回要約処理を実行するまでは、いつでもBISプロファイル・オプションを変更できます。プロジェクト実績レポート情報の要約後にBISプロファイル・オプションを変更する場合は、既存の要約情報をすべて削除するプロジェクト実績レポート・プロセスを発行し、プロジェクト実績レポート情報を再ロードして要約するプロセスを再発行する必要があります。

注意: グローバル・ビジネス・インテリジェンス・プロファイル・オプションは、Oracle Daily Business Intelligence(DBI)製品ファミリに付属しています。これらのプロファイル・オプションは全DBI製品で使用します。これらのプロファイル・オプションを変更する場合は、それを使用する他の製品の管理者と事前に相談する必要があります。

関連項目

プロファイル・オプション・カテゴリとプロファイル・オプションの説明

『Oracle Projects Fundamentals』の実績および例外レポート・プログラムに関する項

『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』のグローバル・パラメータの設定に関する項

デフォルト・レポート・オプションの設定

次のプロファイル・オプションを設定して、実績レポート・ページおよびリージョンにおける財務金額のデフォルト表示を管理します。

詳細は、付録「プロファイル・オプション」の「共有プロファイル・オプション」を参照してください。

プロジェクト実績レポート設定パラメータの定義

「プロジェクト実績設定」ページで、組織に対して次のプロジェクト実績レポート設定オプションを定義できます。

プロジェクト実績レポート情報の初回要約処理を実行するまでは、現行レポート期間の定義を除くプロジェクト実績レポート設定パラメータをいつでも変更できます。初回要約処理後に設定パラメータ(現行レポート期間以外)を変更する場合は、最初に既存の全要約情報を削除するプロジェクト実績レポート・プロセスを発行し、設定パラメータを変更してから、プロジェクト実績レポート情報を再ロードして要約するプロセスを再発行する必要があります。

プロジェクト実績レポート情報の要約後にプロジェクト実績レポート設定パラメータを変更する手順は、次のとおりです。

  1. 「PJI: PJI要約表の切捨て」プロファイル・オプションの値を「Yes」に設定します。

  2. 「Project Intelligenceおよび実績レポートのデータの削除」コンカレント・プログラムを発行します。

  3. 「プロジェクト実績レポート・データの削除」コンカレント・プログラムを発行します。

  4. プロジェクト実績レポート設定パラメータを変更します。

  5. 「プロジェクトおよび資源ベース要約のロード」コンカレント・プログラムを発行します。

  6. 「プロジェクト実績データのロード」コンカレント・プログラムを発行します。

プロジェクト実績ページには、現行レポート期間の終了日までの期間累計、四半期累計または開始来累計情報が表示されます。現行レポート期間の定義は、いつでも(プロジェクト実績レポートの要約処理を実行した後でも)変更できます。現行レポート期間を自動的にまたは手動で決定するように選択できます。

現行レポート期間の定義の変更は、プロジェクト実績ページに自動的に反映されます。現行レポート期間の定義を変更した後にプロジェクト実績の要約処理を実行する必要はありません。

注意: ユーザーがプロジェクト・インテリジェンス・ページからプロジェクト実績レポート・ページにナビゲートした場合に、プロジェクトの調整済データが確実に表示されるようにするには、プロジェクト実績レポート用とProject Intelligence用に同じ配賦方法および換算方法を実装します。詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』のProject Intelligenceに関する項を参照してください。

追加通貨

第2グローバル通貨および取引通貨のプロジェクト実績レポート情報をレポートするように選択できます。

計画金額配賦方法

期間の異なる複数のカレンダ(月次GLカレンダと週次PAカレンダなど)を使用すると、Oracle Projectsでは「プロジェクト実績設定」ページで選択した計画金額配賦方法に基づいてプロジェクト実績レポートの金額が配分されます。デフォルト設定は「日次配分」です。ただし、「期間開始日」または「期間終了日」に基づいて金額を配分するように選択できます。

たとえば、GLカレンダが月次でPAカレンダが週次の場合は、「日次配分」方法を使用して月次GL金額を各週次PA期間に均等配賦できます。「期間開始日」方法を選択すると、Oracle ProjectsではGL期間の開始日を含むPA期間に月次GL金額全体が配賦されます。同様に、「期間終了日」オプションを選択すると、システムに対してGL期間の終了日を含むPA期間に月次GL金額全体を配賦するように指示できます。

計画金額換算方法

Oracle Projectsでは、デフォルトで計画期間開始日の換算レートを使用して計画金額が通貨間で換算されます。計画期間終了日の換算レートを使用して金額を換算するように、Oracle Projectsを設定することもできます。

現行レポート期間

営業単位のグローバル(エンタープライズ)、プロジェクト(PA)および会計(GL)カレンダに使用する現行レポート期間オプションを選択します。選択内容に基づいて、プロジェクト実績レポートの作成時にそのカレンダに使用する現行レポート期間が決定されます。各カレンダの現行レポート期間オプションは、「プロジェクト実績設定」ページで個別に設定できます。

次の表に、様々な現行レポート期間オプションと、各オプションを選択できるカレンダを示します。

現行レポート期間カレンダ・オプション
オプション 摘要 グローバル・カレンダ PAカレンダ GLカレンダ
当期 これは、デフォルトの現行レポート期間設定です。このオプションを選択すると、現行レポート期間は現在のシステム日付を含むカレンダ期間に設定されます。 Yes Yes Yes
前期 このオプションを選択すると、現行レポート期間は現在のシステム日付を含むカレンダ期間の前カレンダ期間として設定されます。 Yes Yes Yes
最初のオープン期間 このオプションを選択すると、最初のオープン・カレンダ期間が現行レポート期間として設定されます。 No Yes Yes
最終オープン期間 このオプションを選択すると、最終オープン・カレンダ期間が現行レポート期間として設定されます。 No Yes Yes
最終クローズ期間 期間を定期的にクローズしており、カレンダの最終クローズ期間を現行レポート期間として使用する場合は、このオプションを選択します。 No Yes Yes
指定期間 特定のカレンダ期間を現行レポート期間として選択する場合は、このオプションを選択します。 Yes Yes Yes

「指定期間」オプションを選択した場合は、「現行レポート期間の設定」ページで現行レポート期間を定義する必要があります。「指定期間」オプションを選択しなかった場合、「現行レポート期間の設定」ページで設定を行う必要はありません。

注意: グローバル・カレンダ、プロジェクト・カレンダおよび会計カレンダの現行レポート期間を手動で定義できるのは、カレンダの「指定期間」オプションを選択した場合のみです。他の現行レポート期間オプションを選択するか、「指定期間」オプションを選択した後で他のいずれかの現行レポート期間オプションに変更すると、Oracle Projectsでは選択したオプションに対して事前定義済のシステム・ロジックを使用して現行レポート期間が導出されます。「現行レポート期間の設定」ページで指定した期間は無視されます。

カスタム・メジャーの定義

Oracle Projectsには、プロジェクト実績レポート・ページ用に約150の個別メジャーが用意されています。これらのメジャーを基準メジャーと呼びます。ビジネス・ニーズに応じて独自のカスタム・メジャーを定義することもできます。Oracle Projectsでは、計算済カスタム・メジャーおよび格納済カスタム・メジャーという2つのタイプのカスタム・メジャーを定義できます。

カスタム・メジャーを定義するには、「プロジェクト設定」ページから「カスタム・メジャー」ページにナビゲートします。

財務計画金額用に合計30(15は計算済、15は格納済)、実績金額と請求書用にも30(15は計算済、15は格納済)のカスタム・メジャーを作成できます。基準メジャーとカスタム・メジャーの両方を新規または既存のパーソナライズ・ビューに追加できます。

注意: エンド・ユーザーがレポート・ページで期間累計値と開始来累計値を容易に区別できるように、それぞれの値の表示用に定義するカスタム・メジャーには異なる名称を使用してください。

注意: 定期ページ(情報が月、四半期または年別に表示されるページ)にはカスタム・メジャーを表示できません。

関連項目

『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』のカスタム・パフォーマンス測定機能拡張に関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の実績データの表示のカスタマイズに関する項

プロジェクト実績レポートのページ・レイアウトの定義

独自のページ・レイアウトを作成して、プロジェクト実績レポート・ページの事前定義済レイアウトを置き換えることができます。プロジェクト実績レポートのページ・レイアウトを構成するには、パーソナライズ方法を使用します。作成したページ・レイアウトをプロジェクトに使用するには、プロジェクト・テンプレートに添付する必要があります。また、作成したページ・レイアウトをプロジェクト・マネージャがプロジェクトに直接添付できるようにするには、「プロジェクト・テンプレート」設定ページの「パフォーマンス・ページ・レイアウト」チェック・ボックスを有効化します。

プロジェクト・テンプレートへのプロジェクト実績レポート・ページ・レイアウトの添付

プロジェクト実績レポート用に作成したページ・レイアウトをプロジェクト・テンプレートに添付する手順は、次のとおりです。

  1. プロジェクト・スーパーユーザー職責でログインし、「プロジェクト・テンプレート」を選択します。

  2. 変更するプロジェクト・テンプレートを選択し、「更新」をクリックします。

  3. 「レポート」設定オプションから「プロジェクト実績」にナビゲートします。

  4. 「パフォーマンス・ページ・レイアウト」チェック・ボックスを有効化し、「更新」をクリックします。

  5. プロジェクト実績レポート・ページに適用するページ・レイアウトを選択します。

    注意: プロジェクト・テンプレート用に指定したページ・レイアウトは、そのテンプレートからプロジェクトを作成する際にコピーされます。

関連項目

ページ・レイアウト

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のプロジェクト実績レポート・ページの表示のカスタマイズに関する項

行セットの定義

プロジェクト実績のメジャーを、プロジェクト実績概要ページと累計表示ページの表に行または列として表示できます。表リージョンのメジャー表示をカスタマイズし、カスタマイズしたメジャー・セット用に新規ビューを作成できます。列に表示されるメジャーの追加または削除には、Oracle Applicationsパーソナライズ・フレームワークを使用します。

表の行に表示するメジャーの新規グループ、つまり行セットを作成できます。作成した行セットはパーソナライズ・ビューに追加できます。Oracle Projectsでは、行セット内のメジャーは表に表示される行の一部として表示されます。

新しい行セットを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト設定」ページから「行セット」ページにナビゲートします。

  2. 詳細を入力してメジャーを選択します。

  3. 作業内容を保存します。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のプロジェクト実績レポート・ページの表示のカスタマイズに関する項

カスタム・レポートの作成

Oracle Projectsには、必要なプロジェクト実績要約金額をカテゴリ別に取得して、独自のカスタム・プロジェクト実績レポートを作成できるように、事前定義済のパブリック・ビューが用意されています。次のビュー・カテゴリの金額を取得できます。

次の表に、集計ビューを示します。

ビュー名 摘要
PJI_ACT_CMT_BY_PERIOD_V 最下位レベルのタスクと資源の実績原価、収益合計および取引約定がPA期間およびGL期間別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_AC_ACT_CMT_BY_RSRC_V PA期間とGL期間の実績原価、収益および取引約定がタスクおよび資源別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsから財務データをインポートします。
PJI_AC_ACT_CMT_BY_TASK_V PA期間とGL期間の実績原価、収益および取引約定がタスク別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsから財務データをインポートします。
PJI_AC_PLN_BY_RSRC_V PA期間とGL期間の予算編成済原価および収益がタスクおよび資源別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsから財務データをインポートします。
PJI_AC_PLN_BY_TASK_V PA期間とGL期間の予算編成済原価および収益がタスク別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsから財務データをインポートします。
PJI_XTD_ACT_CMT_BY_RSRC_V 期間累計、四半期累計、年累計および開始来累計の実績原価、収益合計および取引約定がタスクおよび資源別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_XTD_ACT_CMT_BY_TASK_V 期間累計、四半期累計、年累計および開始来累計の実績原価、収益合計および取引約定がタスク別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_XTD_PLN_BY_RSRC_V 期間累計、四半期累計、年累計および開始来累計の予算原価と収益合計がタスクおよび資源別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_XTD_PLN_BY_TASK_V 期間累計、四半期累計、年累計および開始来累計の予算原価と収益合計がタスク別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_PRD_ACT_CMT_BY_RSRC_V PA期間とGL期間の実績原価、収益合計および取引約定がタスクおよび資源別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_PRD_ACT_CMT_BY_TASK_V PA期間とGL期間の実績原価、収益合計および取引約定がタスク別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_PRD_PLN_BY_RSRC_V PA期間とGL期間の予算原価と収益合計がタスクおよび資源別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_PRD_PLN_BY_TASK_V PA期間とGL期間の予算原価と収益合計がタスク別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。
PJI_PRD_ACT_CMT_PG_TASK_V PA期間とGL期間の実績原価、収益合計および取引約定がプログラム・レベルでタスク別に表示されます。このビューを外部のプロジェクト管理システムで使用して、Oracle Projectsからの実績をレポートまたはインポートできます。

プロジェクト・ステータス照会

本文の説明内容に関するイメージ

ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「プロジェクト・ステータス照会(PSI)ステップ」の詳細を説明します。

プロジェクト・ステータス照会を設定するには、次のステップを実行する必要があります。

「プロジェクト・ステータス照会」の概要

Oracle Projectsでは、「プロジェクト・ステータス照会」(PSI)に表示される列のデフォルト構成が用意されています。デフォルト構成を検討し、ビジネス要件にあわせて変更する必要があるかどうかを判断してください。デフォルト構成がビジネス・ニーズを満たしている場合、プロジェクト・ステータス照会を設定する必要はありません。

注意: 「プロジェクト・ステータス照会」の列を追加または削除するには、Oracle Applicationsパーソナライズ・フレームワークを使用する方法もあります。

「プロジェクト・ステータス」ウィンドウでは、「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウから生成されたビューが読み取られます。このビューは、Oracle Projectsをインストールすると自動的に生成されます。

「プロジェクト・ステータス照会」のデフォルト構成

「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウから、「プロジェクト・ステータス」、「タスク・ステータス」および「資源ステータス」ウィンドウのデフォルト構成を表示できます。これらのデフォルトを使用できる場合、「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウでの変更は不要です。

デフォルト構成では、数値列は「合計」列としてマーク付けされず、「合計」ボタンは使用不可になっています。

以降の各項では、各デフォルト列の発注インディケータ、タイプ(テキストまたは数値)、列プロンプトおよび列の詳細説明など、プロジェクト、タスクおよび資源のデフォルトPSI構成について説明します。定義に複数のデータ項目が含まれている列の場合は、表で算式についても説明しています。実際の算式は、「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウの「定義」の下で確認できます。プロジェクトとタスクのPSI列では同じデフォルト構成が共有されますが、資源のPSI列のデフォルト構成は少し異なります。

プロジェクトとタスクのPSI列

デフォルトの「プロジェクト」および「タスク」フォルダでは、次の表に示すように27列(テキスト3、数値24)を使用します。

順序 列プロンプト 列摘要/算式摘要 タイプ
1 プロジェクトまたはタスク プロジェクト番号またはタスク番号 テキスト
2 プロジェクト名またはタスク名 プロジェクト名またはタスク名 テキスト
3 予算超過 予算超過
ITD(開始来累計)実績総原価がITD総原価の予算金額の110%を超えている場合はアスタリスク(*)が表示され、予算超過でない場合は列が空白になります。
テキスト
4 ITD - 収益予算 ITD (開始来累計)収益予算金額 数値
5 ITD - 実績収益 ITD実績収益 数値
6 ITD - 原価予算 ITD当座総原価予算金額 数値
7 ITD - 実績原価 ITD実績総原価 数値
8 取引約定金額 PTD (期間累計) 取引約定総原価 数値
9 PTD - 原価予算 PTD当座総原価予算金額 数値
10 PTD - 実績原価 PTD実績総原価 数値
11 ITD - 予算時間 ITD現行作業時間予算金額 数値
12 ITD - 実績時間 ITD実績作業時間 数値
13 PTD - 予算時間 PTD現行作業時間予算金額 数値
14 PTD - 実績時間 PTD実績作業時間 数値
15 合計 - 収益予算 現行収益合計予算金額 数値
16 合計 - 原価予算 合計当座総原価予算金額 数値
17 合計 - 予算時間 現行作業時間合計予算金額 数値
18 合計 - 当初収益予算 当初収益合計予算金額 数値
19 合計 - 当初原価予算 合計当初総原価予算金額 数値
20 合計 - 当初予算時間 当初作業時間合計予算金額 数値
21 ITD - 当初収益予算 ITD当初収益予算金額 数値
22 最終完了% 財務完了率
ITD実績総原価 / 合計当座総原価予算金額 * 100
数値
23 時間完了% 時間パーセント完了
ITD実績作業時間 / (現行予算作業時間合計 * 100)
数値
24 完了見積 完了見積
合計当座総原価予算金額 - (ITD実績総原価 + PTD取引約定総原価)
数値
25 合計原価 - ITD ITD合計原価
ITD実績総原価 + PTD取引約定原価
数値
26 予算マージン 予算編成済マージン
現行収益合計 - 合計当座総原価
数値
27 実績MGN - ITD ITD実績マージン
ITD実績収益 - ITD実績総原価
数値

資源PSI列

デフォルトの「資源」フォルダでは、29列(テキスト3、数値26)を使用します。「資源」フォルダのデフォルト列は「プロジェクト」および「タスク」フォルダのデフォルト列と同じですが、次の表に示す違いがあります。

順序 列プロンプト 列摘要/算式摘要 タイプ
1 資源 資源別名 テキスト
2 資源名 資源名 テキスト
22 ITD - 実績数量 ITD(開始来累計)実績数量 数値
23 合計 - 予算数量 現行予算数量合計 数値
24 最終完了% 財務完了率
ITD実績総原価 / 現行予算総原価合計 * 100
数値
25 時間完了% 時間パーセント完了
ITD実績作業時間 / 現行予算作業時間合計 * 100
数値
26 完了見積 完了見積
現行予算総原価合計 - (ITD実績総原価 + PTD取引約定総原価)
数値
27 合計原価 - ITD ITD合計原価
ITD実績総原価 + PTD取引約定原価
数値
28 予算マージン 予算編成済マージン
現行収益合計 - 合計当座総原価
数値
29 実績MGN - ITD ITD実績マージン
ITD実績収益 - ITD実績総原価
数値

デフォルト列の端数処理

Oracle Projectsに用意されているデフォルトPSI列の定義に使用された式には、端数処理ファクタ0(整数に四捨五入)が含まれています。たとえば、「ITD - 実績収益」の定義は次のとおりです。

 ROUND(NVL(A.REVENUE_ITD,0),0)

ITD実績収益データに小数値(小数点以下2桁など)を表示する場合は、最後の0(ゼロ)を大きい数(小数点以下2桁の場合は2、小数点以下3桁の場合は3)に変更します。

ROUND式が存在していても、端数処理ファクタの値が未指定の場合、式は小数点以下0桁に端数処理されます。

式に計算が含まれている場合は特に、式ごとに端数処理を使用する必要があります。

注意: ROUND式が正常に機能するのは、「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウでPSI列の「ファクタ単位」チェック・ボックスを選択していない場合のみです。「ファクタ単位」チェック・ボックスを選択すると、列にはGeneral Ledgerで定義された通貨書式に基づいて金額が表示されます。その結果、数値が最初に端数処理されてから、必要な書式にあわせて小数点と0(ゼロ)が追加される場合があります。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のプロジェクト実績に関する項

PSIの導出列の定義

デフォルト構成ではビジネス・ニーズが満たされない場合は、代替列を表示するように「プロジェクト・ステータス照会」を構成できます。「プロジェクト・ステータス」ウィンドウに表示する代替列の値の導出ルールを定義することで、ビジネスの管理に重要な情報を表示できます。

「プロジェクト・ステータス照会」(PSI)では、最大33列を使用します。3列は摘要や注釈に使用するテキスト列で、30列は比率、パーセントおよび金額に使用する数値列です。「プロジェクト・ステータス照会」の各ステータス・フォルダ(プロジェクト、タスクおよび資源)には、そのフォルダに使用可能なすべてまたは一部の列を表示できます。

注意: 各フォルダに表示できるのは、そのフォルダのタイプに該当する値のみです。たとえば、数量を表示できるのは資源PSIフォルダのみです。

会社のPSI列対策に関する考慮事項

PSI列の構成を変更する前に、次のことを考慮してください。

デフォルト以外の列の定義

実装中にPSI列の設定を会社のニーズにあわせて変更するには、次の3つの方法があります。

  1. 「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウで値リストを使用して、異なるテキストまたは数値列定義を選択する方法。

  2. 「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウで、事前定義済の列定義をSQL式を使用して手動で変更する方法。NULL値を戻さないSQL式を使用する必要があります。「SQL式の使用」を参照してください。

  3. PL/SQLプロシージャを使用してクライアント機能拡張を記述する方法。『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』のPSI機能拡張に関する項を参照してください。

    重要: 「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウでなんらかの変更を行った場合は、「プロジェクト・ステータス」ウィンドウに変更内容が反映されるように、変更内容を保存してから「ビューの生成」を選択する必要があります。クライアント機能拡張のみを変更した場合、ビューを生成する必要はありません。

PSIにより、列値が空白(「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウの「定義」フィールドが空白)またはNULL値である(PSIでSQL式を処理できない)と判別されると、「プロジェクト・ステータス」ウィンドウには0(ゼロ)が表示されるか(数値列タイプの場合)、フィールドが空白のままになります(テキスト列の場合)。数値列の値フィールドを空白のままにするには、「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウの「定義」フィールドにTO_NUMBER(null)と入力する必要があります。

列設定ウィンドウ

最初の2つの方法は、「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウを使用(「ナビゲータ」で「設定」->「プロジェクト・ステータス列」を選択)して実行できます。この2つの方法は、第3の方法よりも単純であるのみでなく、パフォーマンス面でも適切な結果が得られます。

PSI列の構成を変更する際にどの方法を選択した場合も、「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウに列プロンプトを入力します。列プロンプトは、常にこのウィンドウで生成されたビューから「プロジェクト・ステータス」ウィンドウに読み取られます。

SQL式の使用

第2の方法では、「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウの値リストから列定義を選択し、次の例に示すようにSQL式を使用して変更する必要があります。

例1: 時間パーセント完了

Oracle Projectsに用意されているデフォルトPSI列の1つである「時間パーセント完了」列の定義は、次のとおりです。

ROUND(DECODE(C.BASELINE_LABOR_HOURS_TOT,0,0, (A.LABOR_HOURS_ITD/C.BASELINE_LABOR_HOURS_TOT) * 100),0)

この算式では、ITD作業時間が合計予算作業時間で除算されて完了率が算出されます。合計予算作業時間が0の場合は、結果として0が戻されます。この定義の各要素を次に示します。

ROUND(x,y)

xを小数点以下y桁に端数処理します。yの値が未指定であれば、小数点以下0桁に端数処理されます。

DECODE(w,x,y,z)

wの結果が値xの場合は値y、それ以外の場合は値zを戻します。

x/y

xyで除算します。他の一般的な演算子は*(乗算)、+(加算)および-(減算)です。

x * 100

xを100で乗算します。これは、パーセント式の小数点位置を移動するために定義に追加されます。

例2: 予算超過

「予算超過」列もOracle Projectsに用意されているデフォルトPSI列であり、プロジェクトの予算超過率が10%を超えている場合はアスタリスクが表示され、それ以外の場合は空白になります。この列の定義は次のとおりです。

DECODE ((SIGN((NVL(C.BASELINE_BURDENED_COST_ITD,0) * 1.1) - (NVL (A.BURDENED_COST_ITD,0) + NVL (M.CMT_BURDENED_COST_PTD,0)))), -1,"*",NULL)

次の表に、この定義に含まれている追加要素を示します。

要素 摘要
SIGN(x) xが正数または0の場合はSIGN(x) = 1となります。xが負数の場合はSIGN(x) = -1となります。
NVL(x,y) xがNULLでない場合はxを戻し、それ以外の場合はyを戻します。

「プロジェクト」、「タスク」および「資源」ウィンドウの通貨フォーマット

「プロジェクト・ステータス列設定」ウィンドウを使用すると、選択した列定義をファクタリング機能に対して有効化できます。ファクタリング用に有効化されている列は、実行時にファクタリング(フォーマット)できます。また、各列の金額はGeneral Ledgerで定義された機能通貨書式に従って自動的に表示されます。『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の書式マスクに関する項を参照してください。

列にファクタリングと機能通貨フォーマットのマークを付ける手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウにナビゲートします。「フォルダ」リージョンで「プロジェクト」、「タスク」または「資源」を選択します。

  2. ファクタリングと機能通貨フォーマットに対して有効化する各列定義の「ファクタ単位」チェック・ボックスを選択します。

「プロジェクト」ウィンドウでの合計

「プロジェクト・ステータス列設定」ウィンドウを使用して、選択した列定義を合計列としてマーク付けできます。

「合計」列を設定し、通貨金額としてマーク付けすると、その列の合計金額はOracle General Ledgerで定義された機能通貨書式に従って表示されます。『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の書式マスクに関する項を参照してください。

列を「合計」列としてマーク付けする手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト・ステータス列」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 「フォルダ」リージョンで「プロジェクト」を選択します。

  3. 合計列としてマーク付けする列定義ごとに、「合計」チェック・ボックスを選択します。

    重要: PSIの「プロジェクト・ステータス」ウィンドウに対してPSI機能拡張を有効化した場合は、PSI機能拡張を変更して合計機能も有効化する必要があります。列を合計列としてマーク付けしても、PSIの「プロジェクト」ウィンドウの「合計」ボタンはPSI機能拡張を合計機能にあわせて変更するまで無効化されたままになります。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のプロジェクト・ステータス照会に関する項

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の動的通貨に関する項

『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の共通のユーザー・プロファイル・オプションに関する項

PSIでの動的フォーマット

「プロジェクト・ステータス照会」では、動的フォーマットが次の2つの方法で機能します。

PSIの表示列の定義

「プロジェクト・ステータス」ウィンドウを使用して、「プロジェクト・ステータス照会」に対して事前定義済の列を選択します。

変更する列定義を、値リストに表示される120の列定義から選択できます。Oracle Projectsでは、有効なフィールドの列タイプに応じてテキスト列定義または数値列定義の値リストが表示されます。数値列定義は、次のいずれかの文字で始まります。

外部システムからの取引約定

プロジェクト・ステータスを追跡するために、Oracle Projectsで約定済金額とみなす対象を変更できます。Oracle Projectsのデフォルトでは、取引約定は、Oracle Purchasingでのプロジェクト関連のすべて購買依頼と発注、Oracle Payablesで発注に対して未照合でまだ仕入先請求書に消し込まれていない前払金、およびOracle PayablesでまだOracle Projectsにインタフェースされていない仕入先請求書として定義されます。これには、承認済と承認保留中の購買依頼、発注および仕入先請求書がすべて含まれます。約定済原価金額には、承認済の購買依頼と発注のみを含めることができます。『Oracle Projects Fundamentals』のOracle PurchasingおよびOracle Payablesとの統合に関する項を参照してください。

また、プロジェクト・ステータスを追跡するために、Oracle PurchasingやOracle Payables以外の外部システムからの取引約定を統合することもできます。

PA_COMMITMENT_TXNS_VおよびPA_COMMITMENTS_Vビューを変更し、取引約定金額として含める対象を変更できます。これらのビューは、Oracle Projectsにより取引約定取引に関して読み取られます。

取引約定の追跡の詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のプロジェクト要約金額に関する項を参照してください。

「取引約定」ビューのデフォルト構成

構成可能な取引約定ビューPA_COMMITMENT_TXNS_Vの場合、インストール時にOracle Projectsに用意されているデフォルト構成には、次の表に示すビューのユニオンが含まれています。

ビュー名 摘要
PA_PROJ_REQ_DISTRIBUTIONS 承認ステータスに関係なく、Oracle Purchasingの全オープン購買依頼。
PA_PROJ_PO_DISTRIBUTIONS 承認ステータスに関係なく、Oracle Purchasingの全オープン発注。
PA_PROJ_AP_INV_DISTRIBUTIONS 発生主義会計の場合: Oracle Payablesで実績原価としてOracle Projectsにインタフェースしていない全仕入先請求書。前払金請求書配分から消込済前払金額を差し引いた金額。
現金主義会計の場合: 仕入先請求書配分金額から支払金額を差し引いた金額。Oracle Projectsにインタフェースしていない支払。
CST_PROJMFG_CMT_VIEW 購買オーダー受入からのプロジェクト製造関連の取引約定。
PJM_PO_COMMITMENTS_V 発注(「在庫」または「製造現場」搬送先タイプ)からのプロジェクト製造関連の取引約定。
PJM_REQ_COMMITMENTS_V 購買依頼(「在庫」または「製造現場」搬送先タイプ)からのプロジェクト製造関連の取引約定。

注意: 「プロジェクト・ステータス照会」(PSI)には、発注と照合される前払金は取引約定として表示されません。また、発注と照合される前払金の消込も取引約定として表示されません。かわりに、発注は未処理残高のある取引約定として表示されます。前払金と取引約定の詳細は、『Oracle Project Costing User Guide』のOracle PurchasingおよびOracle Payablesとの統合(購買依頼、発注および仕入先請求書)に関する項を参照してください。

「取引約定」ビューの変更

PA_COMMITMENT_TXNS_Vを変更して、Oracle Projectsによる取引約定の追跡方法を変更します。

注意: PA_COMMITMENT_TXNS_Vビューを変更した場合は、PA_COMMITMENTS_Vビューも同じように変更する必要があります。

購買依頼と発注(Oracle Purchasing)および仕入先請求書(Oracle Payables)の間で取引約定の識別基準を変更するには、次のいずれかを実行します。

外部システムからの取引約定を追加する場合の手順は、次のとおりです。

  1. 外部取引約定を読み取るPA_CMNTS_OUTSIDE_SYSTEM_Vという新規ビューを作成します。このPA_CMNTS_OUTSIDE_SYSTEM_VをPA_COMMITMENT_TXNS_VおよびPA_COMMITMENTS_Vビューに組み込みます。

  2. プロジェクトに対して「プロジェクト要約金額の更新」を実行すると、このプロセスによりプロジェクトの取引約定がPA_COMMITMENTS_VまたはPA_COMMITMENT_TXNS_Vにより取得された取引約定およびPA_COMMITMENTS_OUTSIDE_SYSTEM_Vとのユニオンで自動的に更新されるように、取引約定変更クライアント機能拡張にコードを追加します。

    Oracle Projectsには、ビュー定義と外部システムからの取引約定の統合例を含むテンプレート・スクリプトが用意されています。PA_COMMITMENT_TXNS_V用のスクリプトはpavw063.sqlで、PA_COMMITMENTS_V用のスクリプトはpavwb135.sqlです。この2つのスクリプトは、Oracle Projectsのpatch/115/sqlディレクトリに格納されています。

    『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の取引約定変更機能拡張に関する項

外部「取引約定」ビューの必須フィールド

外部取引約定用にPA_COMMITMENTS_OUTSIDE_SYSTEM_Vビューを作成する場合は、このビューに次の表に示す列を追加する必要があります。

注意: 取引約定要約処理中にプロジェクト通貨tot_cmt_burdened_costを導出する場合は、ACCT_BURDENED_COSTおよびDENOM_BURDENED_COST列も移入する必要があります。

摘要
PROJECT_ID NUMBER(15) プロジェクトの識別子。
TASK_ID NUMBER(15) タスクの識別子。
TRANSACTION_SOURCE VARCHAR2(30) 取引約定のソース。この列をOUTSIDE_SYSTEMに設定します。
LINE_TYPE VARCHAR2(1) 取引約定明細のタイプ。次のいずれかの値を使用します。
R: 購買依頼
P: 発注
I: 仕入先請求書
EXPENDITURE_ITEM_DATE DATE 取引約定の支出項目日。
PA_PERIOD VARCHAR2(20) 取引約定のPA期間。現行レポート期間を使用します。後述の「期間の決定」を参照してください。
GL_PERIOD VARCHAR2(15) 取引約定のGL期間。現行レポート期間のGL期間を使用します。後述の「期間の決定」を参照してください。
ORGANIZATION_ID NUMBER 支出組織の識別子。
EXPENDITURE_TYPE VARCHAR2(30) 支出タイプ。「仕入先請求書」支出タイプ区分の支出タイプを使用します。
EXPENDITURE_CATEGORY VARCHAR2(30) 支出タイプの支出カテゴリ。
REVENUE_CATEGORY VARCHAR2(30) 支出タイプの収益カテゴリ。
SYSTEM_LINKAGE_FUNCTION VARCHAR2(30) 支出タイプの支出タイプ区分。この列をVENDOR_INVOICESに設定します。
DENOM_CURRENCY_CODE VARCHAR2(15) 取引通貨コード。
DENOM_RAW_COST NUMBER 取引通貨直接費。
ACCT_RATE_TYPE VARCHAR2(30) 機能通貨レート・タイプ。
ACCT_RATE_DATE DATE 機能通貨換算レート日。
ACCT_EXCHANGE_RATE NUMBER 機能通貨換算レート。
ACCT_CURRENCY_CODE VARCHAR2(15) 機能通貨コード。
ACCT_RAW_COST NUMBER 機能通貨直接費。

PA期間とGL期間の決定

ビューを定義して、PA期間とGL期間を現行レポート期間に設定する必要があります。そのためには、ビューに次の文を組み込みます。

 SELECT period_name
,      gl_period_name
,      ....
FROM   pa_periods p
,      ....
WHERE  p.current_pa_period_flag = 'Y'
AND    ....

取引約定の間接費計算

内部原価計算のためにタスクに割り当てた間接費予定表を使用して、取引約定金額の間接費を計算できます。『Oracle Project Costing User Guide』の間接費計算に関する項を参照してください。

取引約定金額の間接費を計算するには、ビュー定義の原価列とCMT_IND_COMPILED_SET_ID列についてSELECT文で次の関数をコールします。

Oracle Projectsでは、admin/sqlディレクトリのpavw063.sqlファイルに取引約定の間接費計算の例が用意されています。

pa_burden_cmts.get_cmt_burdened_cost関数では、合計総原価が計算されます。総原価を計算できないかエラーが発生した場合は、直接費が戻されます。次の表に、この関数に渡す値を示します。

パラメータ 使用 摘要
X_task_id IN NUMBER タスクの識別子。
X_expenditure_item_date IN DATE 支出項目日。
X_expenditure_type IN VARCHAR2 支出タイプ。
X_organization_id IN NUMBER 支出組織の識別子。
X_schedule_type IN VARCHAR2 間接費予定表のタイプ。このパラメータを「C」に設定します。
X_raw_cost IN NUMBER 間接費計算対象の金額。

pa_burden_cmts.get_cmt_compiled_set_id関数によりコンパイル・セットIDが判別され、このIDにより総原価金額の計算に使用する間接費乗数のセットが識別されます。コンパイル・セットIDは、総原価の個別間接費構成要素のレポート作成に使用できます。この値が移入されるのは、原価の間接費計算時のみです。この関数でコンパイル・セットIDを検出できない場合、またはエラーが発生した場合は、NULLが戻されます。次の表に、この関数に渡す値を示します。

パラメータ 使用 摘要
X_task_id IN NUMBER タスクの識別子。
X_expenditure_item_date IN DATE 支出項目日。
X_organization_id IN NUMBER 組織の識別子。
X_schedule_type IN VARCHAR2 間接費予定表のタイプ。このパラメータを「C」に設定します。

関連項目

Oracle Projectsのプロファイル・オプション

外部システムからの取引約定の統合

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の予算統合に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』のプロジェクト・オプションの予算管理に関する項

カスタム・レポート対策の実装

カスタム・プロジェクト・ステータス照会およびレポートに、プロジェクト要約金額を使用できます。Oracle Projectsには、この目的に使用するためのビューとAPIが用意されています。プロジェクト要約金額の現行レポート期間を表示するには、「PA期間」ウィンドウにナビゲートし、「レポート期間」チェック・ボックスを選択して「PA期間」を問い合せます。

管理レポート

ビジネスに必要な方法でプロジェクト・ステータスをモニターするために、Oracle Projectsの管理レポートを変更したり、追加のレポートを記述する作業が必要になる場合があります。既存のOracle Projectsレポートをテンプレートとして使用し、独自の管理レポートを開発できます。

すべてのOracle ProjectsレポートはOracle Reportsを使用して記述されており、容易にカスタマイズできるようになっています。

Oracle Projectsには、Oracle Projects標準レポートとカスタム・レポートでプロジェクト要約および詳細情報を容易にレポートできるように多数のビューが用意されています。標準レポートの多くは、これらのレポート・ビューを使用します。

カスタム・レポートの集計ビュー

Oracle Projectsには、要約金額の集計に関するカスタム・レポートに使用できるように、次の2つのビュー・セットが用意されています。

どちらのビュー・セットにも、プロジェクトおよびタスク・レベルの要約金額が含まれています。WBS集計ビューにはプロジェクトとタスクの要約レベル金額が表示され、資源集計ビューにはタスクおよび資源別とプロジェクトおよび資源別の要約金額が表示されます。

各ビュー・セットには、次の項目の前期間、期間累計、年累計、開始来累計およびプロジェクト要約の各金額を示すビューが含まれています。

作業分解集計ビュー

次の表にWBS集計ビューを示します。

ビュー名 摘要 集計金額
PA_ACCUM_WBS_ACT_V WBS集計実績ビュー プロジェクトおよびタスク別の実績原価および収益
PA_ACCUM_WBS_REV_BGT_V WBS集計収益予算ビュー プロジェクトおよびタスク別の収益予算
PA_ACCUM_WBS_COST_BGT_V WBS集計原価予算ビュー プロジェクトおよびタスク別の原価予算
PA_ACCUM_WBS_CMT_V WBS集計取引約定ビュー プロジェクトおよびタスク別の取引約定

これらのビューには、プロジェクト番号と名称、インデント済タスク番号および名称、タスク開始日と完了日、タスク・マネージャ名など、限定的なタスク情報も含まれています。

これらのビューをレポート作成に使用する方法の例として、Oracle Projectsの「作業分解構造別収益、原価、予算」レポートを参考にできます。『Oracle Projects Fundamentals』の作業分解構造別収益、原価、予算に関する項を参照してください。

資源集計ビュー

次の表に資源集計ビューを示します。

ビュー名 摘要 集計金額
PA_ACCUM_RSRC_ACT_V 資源集計実績ビュー プロジェクトおよび資源別、タスクおよび資源別の実績原価および収益
PA_ACCUM_RSRC_REV_BGT_V 資源集計収益予算ビュー プロジェクトおよび資源別、タスクおよび資源別の収益予算
PA_ACCUM_RSRC_COST_BGT_V 資源集計原価予算ビュー プロジェクトおよび資源別、タスクおよび資源別の原価予算
PA_ACCUM_RSRC_CMT_V 資源集計取引約定ビュー プロジェクトおよび資源別、タスクおよび資源別の取引約定

これらのビューをレポート作成に使用する方法の例として、次のOracle Projectsレポートを参考にできます。

これらのレポートの詳細は、『Oracle Projects Fundamentals』のレポートに関する項を参照してください。

WBSおよび資源レポートの集計ビューによるカスタム・レポート対策

次のカスタム・レポート対策は、両方のレポート集計ビュー・セットに関係します。

どちらのビュー・セットにもプロジェクトおよびタスク・レベルの要約金額が含まれるため、適切な行を慎重に選択する必要があります。

Oracle Reportsでデータ・モデルを設計する際の考慮事項は、次のとおりです。

Oracle Projectsには、資源リスト駆動型のレポート作成を容易にするために、PA_RESOURCE_LIST_MEMBERS_Vビューが用意されています。このビューには、次の機能があります。

このビューをカスタム・レポートで使用するには、資源リストの問合せに次のように追加できます。

実績APIと予算APIを使用した追加のカスタム要約処理

Oracle Projectsには、カスタム要約レポートの付加的な管理に使用できるように次のAPIが用意されています。

これらのAPIの詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の実績APIと予算APIに関する項を参照してください。

取引約定変更機能拡張

「PRC: プロジェクト要約金額の更新」プロセスでは、各プロジェクトの取引約定がチェックされ、変更があったかどうかが確認されます。変更があった場合は、取引約定要約金額が削除されて再作成されます。

Oracle Projectsの取引約定ビューPA_COMMITMENT_TXNS_VおよびPA_COMMITMENTS_Vを変更した場合は、取引約定変更クライアント機能拡張も取引約定の変更をテストするように変更する必要があります。

詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の取引約定変更機能拡張に関する項を参照してください。

プロジェクト・ステータス照会機能拡張

プロジェクト・ステータス照会(PSI)クライアント機能拡張を使用して、列の値を導出したり、PSIの「プロジェクト」ウィンドウの合計フィールドを上書きできます。

詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』のPSIクライアント機能拡張に関する項を参照してください。

プロジェクト・ステータス照会設定のヒント

次のヒントを参考にして「プロジェクト・ステータス照会」の列を定義してください。

この項で使用する用語の定義

ベース・ビュー: ウィンドウへの情報提供に使用するビュー。各ベース・ビューには最大33列まで使用できます。「プロジェクト・ステータス照会」(PSI)ウィンドウで使用するベース・ビューは、「ビューの生成」ボタンを押すと「列設定」ウィンドウに生成されます。

カーソル: データベースの行へのポインタ。

導出列: 表示される金額がSQL式のサブセットを使用して格納済金額から導出されるPSI列。

下位レベルのPSIビュー: PSIのパフォーマンスを向上させるために設計されたビュー。この40以上のビューは、デフォルトPSI列と「列設定」ウィンドウで定義する他の列に使用されます。

下位レベルのPSIビューでは、ファンクション・コールと他の洗練されたテクニカル・デバイスが使用されます。下位レベルのPSIビューは複雑で、リリースごとに変更される可能性があるため、eTechnical Reference Manual(eTRM)には記載されていません。

スーパー・ビュー: すべての要約値を含むビュー。各スーパー・ビューには、最大126列が含まれます。また、プロジェクト、タスクまたは資源に使用可能な累計列がすべて含まれます(数量など、資源にのみ適用可能な列もあります)。

スーパー・ビューを次に示します。

PA_STATUS_PROJ_V: 「プロジェクト・ステータス」ウィンドウのビュー

PA_STATUS_TASK_V: 「タスク・ステータス」ウィンドウのビュー

PA_STATUS_RSRC_V: 「資源ステータス」ウィンドウのビュー

PSI設定の原則

PSIクライアント機能拡張を記述する際の注意事項は、次のとおりです。

  1. PSI機能拡張で列の値を計算する場合、その列の列定義を入力する必要はありません。

  2. PSI機能拡張を使用して列の値を計算する場合にも、その列のプロンプトは常に「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウから取得されます。

  3. PSI機能拡張のみを変更する場合、変更内容を反映させるために「プロジェクト・ステータス」ウィンドウ用の新規ビューを生成する必要はありません。

  4. 機能拡張でNULLの列値が戻される場合、「プロジェクト・ステータス」ウィンドウには「プロジェクト・ステータス照会列」ウィンドウで定義した列値が表示されます。

  5. PSI機能拡張を使用すると製品のパフォーマンスが低下するため、機能拡張の範囲をできるだけ限定する必要があります。

パフォーマンス向上のための「列設定」ウィンドウの使用

できるだけ多数の列をPSI機能拡張ではなく「列設定」ウィンドウを使用して定義します。

「列設定」ウィンドウで作成するビューの方が、PSIクライアント機能拡張のコールに比べて高パフォーマンスです。後者は、PSIの問合せ後トリガーによりコールされます。つまり、PSI画面に各行が表示されるたびに、トリガーにより機能拡張がコールされます。この場合、システムは各行を表示する前に待機してから認識するため、パフォーマンスに遅延が生じる可能性があります。

最高のパフォーマンスを得るには、できるだけ多数のPSI列を「列設定」ウィンドウで定義します。

導出される数値に「列設定」ウィンドウを使用するには、次の制限があります。

設計するPSIウィンドウで、列定義の値リストに表示される以外の列名または表に複雑な条件ロジックやSELECT文が必要な場合は、PSIクライアント機能拡張を使用します。

スーパー・ビューの使用

PSIクライアント機能拡張をカスタマイズする場合は、スーパー・ビューを使用します。スーパー・ビューには表示対象となる情報がすべて含まれており、説明がeTechnical Reference Manual(eTRM)に記載されています。

重要: 各スーパー・ビューには、全レベルのWBS(作業分解構造)と全資源の金額が含まれています。したがって、必要なカーソルはステータス・ウィンドウごとに1つのみです。たとえば、特定のプロジェクトの最下位レベル・タスクの予算を保守する場合、親タスクの予算金額は対応する子タスクの予算金額の合計となります。PSIクライアント機能拡張には、各ビューで1つのカーソルを実行する方法を示すサンプル・コードが含まれています。

資源スーパー・ビュー(PA_STATUS_RSRC_V)には2つのデータ・セットが含まれており、一方はプロジェクト・レベルの資源データ、他方はタスク・レベルの資源データです。PSIクライアント機能拡張には、プロジェクト・レベルまたはタスク・レベルのデータを指す方法を示すサンプル・コードが含まれています。

複数レベルに対する単一カーソルの使用

WBSで使用する必要のあるカーソルは、複数レベルに対して1つのみです。

例: PSIクライアント機能拡張を使用して開始来累計原価の10パーセントを計算する必要があるとします。プロジェクトには、次の表に示す3つのタスクがあります。

タスク 開始来累計原価 計算 導出列値
1 100 (100 * .10) 10
1.1 60 (60 * .10) 6
1.2 40 (40 * .10) 4

次のサンプル・コードに示すように、各行に対して1つのカーソルと計算を定義することで、これらの金額を表示できます。金額はタスクWBSの全レベルについて格納されるため、WBSの各タスクに対して実行する必要があるのは、1つのカーソルと計算のみです。

開始来累計原価の10%を計算するサンプル・コード

SELECT文には、次のコードが含まれています。

SELECT        nvl(burdened_cost_itd, 0)
INTO                p_burdened_cost_itd
FROM                 pa_status_rsrc_v
WHERE                project_id = x_project_id
AND                        task_id    = x_task_id
AND                        resource_list_member_id = x_resource_list_member_id;

次の行で計算が実行され、結果が列30に割り当てられます。

 x_derived_col_30 := ROUND(p_burdened_cost_itd * .1)

WBSの各行に対してPSIクライアント機能拡張で実行する必要があるのは、一度の計算のみであることに注意してください。

デフォルト列プロンプトの定義

「列設定」ウィンドウでデフォルト列プロンプトが定義されていることを確認してください。

「列設定」ウィンドウで変更後に生成したビューにエラーがある場合は、「列設定」ウィンドウで定義を訂正して「生成」を選択する必要があります。PSIクライアント機能拡張を使用する場合も、「列設定」ウィンドウで有効なベース・ビューとデフォルト列プロンプトが生成されている必要があります。

選択したステータス・ウィンドウへのPSIクライアント機能拡張の使用

3つのステータス・ウィンドウのうち、どのウィンドウでPSIクライアント機能拡張を使用するかを選択できます。機能拡張をコールするPSIウィンドウと、機能拡張をコールしないPSIウィンドウを併用できます。

クライアント機能拡張では、スイッチは次のように示されます。

「列設定」ウィンドウとクライアント機能拡張の併用

同じPSIウィンドウで、一部の列を「列設定」ウィンドウで定義し、他の列をPSIクライアント機能拡張で定義できます。また、列の定義に「列設定」ウィンドウとPSIクライアント機能拡張の両方を使用することもできます。次に例を示します。

単一テキスト列への2つのテキスト値の表示

1つのテキスト列に2つのテキスト列の値を表示できます。

PSIステータス・ウィンドウを4つ以上のテキスト列が表示されるように設定することはできません。かわりに、PSIクライアント機能拡張を使用して2つの値(2つの日付など)を1つの文字列に連結できます。この文字列を3つのテキスト列のいずれか1つに割り当てます。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のプロジェクト・ステータス照会に関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のプロジェクト要約金額に関する項

実績例外レポート

この項では、実績例外レポートの設定と使用に必須の設定ステップについて説明します。ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「実績例外レポート・ステップ」の詳細を説明します。

視覚的なステータス・インディケータを使用して、キー・パフォーマンス領域(財務や予定表など)と例外を重要なメトリックについて追跡し、モニターできます。実績例外レポートについて追跡されるメジャーのほとんどは、プロジェクト実績レポートの一部です。実績例外レポートから最大のメリットを得るには、プロジェクト実績レポート機能を設定して使用する必要があります。

例外をレポートするには、メジャーのパフォーマンス・ルールを定義する必要があります。パフォーマンス・ルールしきい値に対する加重を入力すると、Oracle Projectsで各パフォーマンス・ルールに加重値(絶対値)を追加して、キー・パフォーマンス領域のスコアを計算できます。キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールを定義すると、キー・パフォーマンス領域のスコアを比較できます。これにより、パフォーマンス・ステータスをキー・パフォーマンス領域別に表示できます。Oracle Projectsでは、プロジェクト・ステータス全体がキー・パフォーマンス領域のステータスに基づいて判別されます。クライアント機能拡張を使用して、プロジェクト・ステータスの判別に関するデフォルト・ロジックを変更できます。

自動ステータス・レポート通知を設定して、選択したプロジェクト出資者にキー・パフォーマンス領域、例外、懸案および変更文書のステータスをEメールでレポートできます。通知の頻度は、ビジネス・ニーズに基づいて定義できます。自動ステータス・レポート通知に表示される情報を構成し、プロジェクトまたはプロジェクト・タイプごとに異なるステータス・レポートを生成できます。

パフォーマンス・ステータスの定義

プロジェクト・パフォーマンスを基準として指数、金額および差異を追跡できます。Oracle Projectsでは、メジャーとキー・パフォーマンス領域のパフォーマンスのステータスと重要度がカラー・ステータス・インディケータを使用して表示されます。

Oracle Projectsには、事前定義済のパフォーマンス・ステータスとステータス・インディケータが用意されています。「パフォーマンス・インディケータの参照」ウィンドウで次のステータスの属性を変更するか、ステータスを無効化できます。

また、独自のイメージ・セットを(gifファイル形式で)提供し、事前定義済のパフォーマンス・ステータス・インディケータを置き換えることもできます。より総合的なパフォーマンス評価を行うために、他の2つのパフォーマンス・ステータスを定義して有効化し、ステータス・インディケータを添付できます。

注意: パフォーマンス・ステータスは追加または削除しないでください。

ステータスでマイナスのパフォーマンスを示したり、パフォーマンス例外をレポートできます。逆に、予測したパフォーマンスや優れたパフォーマンスを追跡しやすいように、ステータスでプラスのパフォーマンスを示してレポートすることもできます。

注意: キー・パフォーマンス領域のステータス要約情報と例外リストを「プロジェクト・ホーム」ページ、「プロジェクト概要」ページおよびステータス・レポートに追加することもできます。

パフォーマンス・ステータスおよびインディケータを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「パフォーマンス・インディケータの参照」ウィンドウにナビゲートします。

  2. インディケータのステータス名を定義または変更し、重要度でランク付けし、実績レポートに対して有効化または無効化します。

  3. 各パフォーマンス・ステータスが適切なステータス・インディケータに関連付けられていることを確認します。

    異なるステータス・インディケータ・セットを使用するには、gifファイルによるイメージをアップロードし、付加フレックスフィールドを使用してパフォーマンス・ステータスのインディケータへのパスを入力します。

    「パフォーマンス・ルールの作成」、「パフォーマンス・ルールの更新」、「キー・パフォーマンス領域スコアリング・ルールの作成」および「キー・パフォーマンス領域スコアリング・ルールの更新」ページで選択および関連付けに使用可能なステータス・インディケータが関連付けられているステータスを有効化します。

  4. 作業内容を保存します。

パフォーマンス・ルールと例外の定義

パフォーマンス・ルールを使用すると、メジャーに可能な値のしきい値を定義できます。各しきい値にパフォーマンス・ステータス・インディケータを関連付けることができます。例外を生成すると、Oracle Projectsでは各メジャーの値が各パフォーマンス・ルールのしきい値と比較されます。値が定義済のしきい値のいずれかに含まれる場合、そのしきい値のステータス・インディケータがメジャーに関連付けられます。

実績例外レポートを使用すると、マイナスのパフォーマンスとともに予測したパフォーマンスや優れたパフォーマンスを追跡できるため、マイナスのパフォーマンス値を反映するしきい値を「例外としてレポート」インディケータでマーク付けする必要があります。メジャー値が含まれるしきい値の「例外としてレポート」インディケータが有効化されている場合、そのメジャーは例外を含むとみなされて例外リストに表示されます。値を含むしきい値の範囲の「例外としてレポート」インディケータが有効化されていない場合、その値は予測どおりのパフォーマンスを反映するものとみなされ、対応する取引は例外リストに表示されません。ただし、「プロジェクト実績」および「プロジェクト・リスト」ページに「予定通り」ステータス・インディケータ付きで表示される予測したパフォーマンスを追跡するようOracle Projectsを設定できます。例外を示す値は、「プロジェクト実績」ページ、「プロジェクト・リスト」ページおよび「例外リスト」ページに表示されます。

キー・パフォーマンス領域のステータスとプロジェクト全体の単一ステータスを表示する場合は、パフォーマンス・ルールの加重係数を定義する必要があります。Oracle Projectsでは、加重係数がキー・パフォーマンス領域レベルで追加されてから、キー・パフォーマンス領域スコアリング・ルールのしきい値が適用され、キー・パフォーマンス領域のステータス・インディケータが生成されます。このため、パフォーマンス・ルールのステータスとキー・パフォーマンス領域のステータスが一致しない可能性があります。たとえば、パフォーマンス・ルールでは「リスクあり」ステータスが戻されても、キー・パフォーマンス領域では「クリティカル」ステータスが戻される場合があります。これは、全パフォーマンス・ルールの「リスクあり」のしきい値に関連付けられている加重合計を加算すると、そのキー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールの「クリティカル」範囲に該当するキー・パフォーマンス領域のスコアになる場合があるためです。

パフォーマンス・ルールをプロジェクトに添付して、プロジェクトのパフォーマンス・ステータスおよび例外を表示する必要があります。パフォーマンス・ルールをプロジェクト・テンプレートに添付した場合、そのテンプレートから作成されるプロジェクトはすべて規定のルールを継承します。1つのステータスで異なるしきい値を示すことができます。たとえば、資源の稼働率不足と稼働率超過の両方が「クリティカル」パフォーマンス・ステータスを示す場合があります。

注意: 財務メジャーのパフォーマンス・ルールはグローバル通貨で定義する必要があります。Oracle Projectsではグローバル通貨の値に基づいて例外が計算され、プロジェクト実績ページには、ページに表示される通貨に関係なく、これらの値に基づいて例外ステータス・アイコンが表示されます。例外詳細もグローバル通貨で表示されます。

「PRC: パフォーマンス・スコアおよび通知の生成」コンカレント・プログラムを発行して、例外、キー・パフォーマンス領域のスコア、ステータスおよび自動Eメール・ステータス・レポート通知を生成します。

同じメジャーについて異なるパフォーマンス・ルール(カレンダ別など)を作成できます。ただし、同じメジャーと異なるカレンダについて複数のパフォーマンス・ルールが定義されているパフォーマンス・ルールをプロジェクトに関連付けると、キー・パフォーマンス領域のスコアとステータスが実際よりも上位になる可能性があります。

注意: プロジェクト実績のベース・メジャーとカスタム・メジャーに関するパフォーマンス・ルールを定義するのみでなく、予定表メジャー(作業計画日に基づく6つのメジャー)に対してパフォーマンス・ルールを定義することもできます。プロジェクトがプログラムとして定義されている場合、Oracle Projectsでは、すべてのリンク済プロジェクトから積み上げられたプログラム・レベルの日付を基準にして、パフォーマンス・ルールのしきい値が評価されます。他のすべてのパフォーマンス・ルールの場合、プロジェクトがプログラムかどうかに関係なく、プロジェクト・レベルのメジャーについてのみパフォーマンスが評価されます。

パフォーマンス・ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト設定」および「パフォーマンス・ルール」ページから「パフォーマンス・ルールの作成」ページにナビゲートします。

  2. パフォーマンス・ルールを作成するメジャーと、そのメジャーが属しているキー・パフォーマンス領域を選択します。

  3. ルールの詳細としきい値を入力します。

  4. 各しきい値に適切なステータス・インディケータを関連付けます。

    「例外」ページにステータスを表示可能にするには、「例外としてレポート」チェック・ボックスを選択し、ステータスの重要度に基づいて加重を入力します。異なるしきい値に同じステータスを関連付け、そのステータスに同じ加重または異なる加重を割り当てることができます。加重が合計されて、キー・パフォーマンス領域のスコアが決定されます。

    しきい値、ステータス・インディケータおよび加重はいつでも変更できます。例外の生成時には、Oracle Projectsにより常に最新のしきい値に基づいて例外が判別されます。

  5. 作業内容を保存します。

パフォーマンス・ルールの使用を中止する場合は、そのルールの終了日を現在日または以前の日付に変更する必要があります。特定のプロジェクトについてパフォーマンス・ルールに対する例外をレポートしない場合は、そのルールとプロジェクトの関連付けを解除します。

注意: 1つのパフォーマンス・ルールの1つ以上のしきい値について、最小値と最大値を定義する必要があります。残りの4つのしきい値の定義はオプションです。しきい値は、メジャーに可能な値をすべて含むように定義します。メジャーの値がどのしきい値の範囲にも該当しなければ、そのメジャーについてはステータス・インディケータ・アイコンが表示されません。

パフォーマンス・ルールをプロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートに添付する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト設定」または「プロジェクト・テンプレート設定」ページから「パフォーマンス・ルール」ページにナビゲートします。

  2. ルール選択の更新ページにナビゲートします。

    このオプションはセキュリティ機能により保護されています。例外管理を組織で集中管理する場合は、このセキュリティ機能を「プロジェクト・マネージャ」ロールのメニューに関連付けないでください。

  3. プロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートに添付するパフォーマンス・ルールを選択します。

  4. 作業内容を保存します。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のパフォーマンス・ルールとスコアリング・ルールの追加に関する項

キー・パフォーマンス領域とスコアリング・ルールの定義

プロジェクト全体の実績とキー・パフォーマンス領域別のパフォーマンス・ステータスを表示できます。プロジェクトが予算編成済原価と計画済予定表の範囲内で完了へと予定どおりに進捗していることを確認するには、キー・パフォーマンス領域のステータスをモニターする必要があります。

Oracle Projectsには、3つのキー・パフォーマンス領域が事前定義されています。次のキー・パフォーマンス領域の名称と属性を変更し、有効化または無効化できます。また、より詳細なレベルで実績をモニターするために、他の2つのキー・パフォーマンス領域を定義して有効化できます。

キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールを定義し、そのルールをプロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートに添付する必要があります。スコアリング・ルールを作成するには、しきい値(キー・パフォーマンス領域に可能なスコアの範囲)を定義し、各しきい値をステータス・インディケータに関連付けます。

Oracle Projectsでは、「パフォーマンス・スコアおよび通知の生成」コンカレント・プログラムを実行するとスコアが計算されます。各パフォーマンス領域のスコアは、キー・パフォーマンス領域内の各例外の加重係数の合計に基づいて計算されます。同じメジャーだが異なるカレンダのプロジェクトに異なるパフォーマンス・ルールを添付すると、キー・パフォーマンス領域のスコアを人為的に高めることができます。

Oracle Projectsでは、キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールで定義したしきい値を満たす各スコアについて、そのキー・パフォーマンス領域に関連付けられているパフォーマンス・ステータス・インディケータが表示されます。Oracle Applicationsパーソナライズ機能を使用すると、キー・パフォーマンス領域のステータス要約を「プロジェクト・ホーム」ページ、「プロジェクト概要」ページおよびステータス・レポートに追加できます。

Oracle Projectsでは、キー・パフォーマンス領域の最悪または最も重大なパフォーマンス・ステータスが、プロジェクト全体のパフォーマンス・ステータスとして表示されます。必要な場合は、クライアント機能拡張を使用して、パフォーマンス・ステータス全体の計算ロジックを変更できます。

キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト設定」および「キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルール」ページから「キー・パフォーマンス領域スコアリング・ルールの作成」ページにナビゲートします。

  2. キー・パフォーマンス領域を選択し、スコア範囲またはしきい値などのスコアリング・ルール詳細を入力します。

  3. 各しきい値に適切なステータス・インディケータを関連付けます。

    しきい値とステータス・インディケータはいつでも変更できます。例外の生成時には、Oracle Projectsにより常に最新のしきい値とステータス・インディケータに基づいてキー・パフォーマンス領域のステータスが判別されます。

  4. 作業内容を保存します。

スコアリング・ルールの使用を中止する場合は、そのルールの終了日を現在日または以前の日付に変更する必要があります。特定のプロジェクトのスコアリング・ルールに基づいてキー・パフォーマンス領域のステータスをレポートしない場合は、そのルールとプロジェクトの関連付けを解除します。

キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールをプロジェクトに添付する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト設定」または「プロジェクト・テンプレート設定」ページから「キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルール」ページにナビゲートします。

  2. 各キー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールを選択します。

  3. 作業内容を保存します。

注意: 1つのキー・パフォーマンス領域のスコアリング・ルールの1つ以上のしきい値について、最小値と最大値を定義する必要があります。残りの4つのしきい値の定義はオプションです。しきい値は、キー・パフォーマンス領域のスコアに可能な値をすべて含むように定義します。スコア値がどのしきい値の範囲にも該当しない場合、そのキー・パフォーマンス領域についてはステータス・インディケータ・アイコンが表示されません。

関連項目

ページ・レイアウト

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のパフォーマンス・ルールとスコアリング・ルールの追加に関する項

自動ステータス・レポート通知の構成

例外、キー・パフォーマンス領域のステータス、懸案および変更文書に関する情報を、Eメールでチーム・メンバーとプロジェクト出資者に送信できます。出資者には、プロジェクト・マネージャと業務マネージャを含めることができます。また、顧客、財務マネージャおよびプロジェクト所有営業単位のCEOなど、プロジェクト・チームに直属していないメンバーを含めることもできます。特定のレポート・タイプを作成してプロジェクトに添付すると、Eメール通知の内容と外観をカスタマイズできます。

パフォーマンスに関するEメール通知を送信する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロジェクト設定」および「レポート・タイプ」ページから「レポート・タイプの作成」ページにナビゲートします。

  2. レポート・タイプ詳細を入力します。

  3. ページ・レイアウトを選択し、生成方法として「自動」を選択します。

  4. 作業内容を保存します。

  5. レポート・タイプをプロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートに添付するには、「プロジェクト・テンプレート設定」ページから「プロジェクト・テンプレート」ページにナビゲートします。

    パフォーマンス通知の予定を作成できるように、選択したレポート・タイプの生成方法が「自動」になっていることを確認します。

  6. 「通知受信者」アイコンをクリックして受信者をロール別または氏名別に追加します。

    注意: 指定受信者は、プロジェクト・チームのメンバーであってもプロジェクト外部のメンバーであってもかまいません。

  7. 作業内容を保存します。

  8. 通知を自動的に生成して送信するように「PRC: パフォーマンス・スコアおよび通知の生成」コンカレント・プログラムを設定します。

関連項目

プロジェクト・ステータス・レポート

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のレポート・タイプに関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のステータス・レポートの公開に関する項

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』の通知の送信に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』のパフォーマンス・スコアおよび通知の生成に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』の実績および例外レポート・プロセスに関する項

例外の生成、キー・パフォーマンス領域のスコアとステータスの計算および自動ステータス・レポートの送信

「PRC: パフォーマンス・スコアおよび通知の生成」コンカレント・プログラムを使用して、次の活動の予定を作成できます。

これらの各活動の予定に必要な頻度は、ビジネス・ニーズに応じて異なります。たとえば、システムで予算および実績金額の日次更新が可能な場合は、例外とキー・パフォーマンス領域のスコアおよびステータスの予定を日次で作成することを検討する必要があります。長期プロジェクトの場合は、プロセスを週次で実行することを検討します。プロジェクト・マネージャは新規の例外を毎日生成するように希望していても、プロジェクト出資者がキー・パフォーマンス領域のステータスを週次で参照すればよいと希望している場合は、例外を日次で生成し、キー・パフォーマンス領域のステータスと通知を週次で生成するようプロセスを設定できます。

例外とキー・パフォーマンス領域のスコアおよびステータスは、常に同時に生成することをお薦めします。これにより、キー・パフォーマンス領域のステータスは、システム内の例外に基づいて常に正しいステータスを示すようになります。この方法に従う場合も、自動ステータス・レポート通知は週次で生成できます。

例外生成、スコア計算、通知生成および要約処理を相互に直列で実行すると、これらの処理サイクルをリンクするように選択できます。たとえば、最新の財務情報に基づいて例外を表示するには、「パフォーマンス・スコアおよび通知の生成」コンカレント・プログラムを実行する前にプロジェクト実績レポート要約処理コンカレント・プログラムを実行して、プロジェクト金額を要約する必要があります。

注意: 作業計画の日付に基づいて予定表例外を表示する場合、プロジェクト実績要約プロセスを実行する必要はありません。

関連項目

『Oracle Projects Fundamentals』のパフォーマンス・スコアおよび通知の生成に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』の実績および例外レポート・プロセスに関する項

レポート・パック

この項では、レポート・パック機能の設定と使用に必須の設定ステップについて説明します。ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「レポート・パック・ステップ」の詳細を説明します。

レポート・パック機能を使用すると、実績レポートを構成、生成してプロジェクト・マネージャなどの受信者にEメールで配布できます。この機能では、プロジェクト実績レポートのメジャーとプロジェクト実績レポートの要約処理プログラムにより作成された要約情報が使用されます。また、プロジェクト実績要約金額をグローバル・カレンダに関してグローバル通貨で表示するために、この機能ではOracle Daily Business Intelligenceに付属するグローバル・ビジネス・インテリジェンス・プロファイル・オプションが使用されます。レポート・パック・レポートでは、マネージャをアプリケーションにアクセスさせずにマネージャのプロジェクト実績を評価できます。

次のダイアグラムに、レポート・パックを構成、生成および配布するプロセスを示します。

本文の説明内容に関するイメージ

レポート・パック機能を有効化するには、最初に次のプロファイル・オプションを定義する必要があります。

次に、レポート・パックを定義する必要があります。レポート・パックの定義中に、レポートのタイプ、コンテンツおよびレイアウトを指定するレポート・テンプレートを添付します。また、レポート・パックの受信者名をロールで指定する必要もあります。

レポート・テンプレートを添付するには、この機能に用意されている事前定義済のレポート・テンプレートを使用できます。また、XML Desktop Publisherをインストールして使用し、事前定義済のテンプレートに基づいてレポート・テンプレートを追加作成するか、新規テンプレートを作成する方法もあります。事前定義済のデータ定義ファイルを使用すると、レポート・テンプレートのメジャーと表現をカスタマイズできます。テンプレートを追加作成するか新規に作成した場合、そのテンプレートをレポート・パックに使用するには、XML Publisherのリポジトリにアップロードする必要があります。

次に、「レポート・パック」コンカレント・プログラムを発行して、レポート・パックの生成および配布予定を作成する必要があります。このプログラムではレポート・テンプレート内の情報を使用してプロジェクト実績データが導出され、生成されたレポートに表示されます。その後、これらのレポートがEメール添付ファイルとして指定のロールを持つ受信者に配布されます。

関連項目

『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のレポート・パックの使用に関する項

『Oracle Projects Fundamentals』の実績および例外レポート・プログラムに関する項

『Oracle Projects Fundamentals』のレポート・パックの生成および配布に関する項

『Oracle XML Publisher管理および開発者ガイド』

レポート・パック・アドレス・オプションの設定

「レポート・パック」コンカレント・プログラムによりレポート・パック・レポートがEメールで確実に正常に配布されるように、次のアドレス関連プロファイル・オプションを定義します。

レポート・パック処理オプションの設定

レポート・パック機能には次のプロファイル・オプションが用意されており、「レポート・パック」コンカレント・プログラムによりレポート・パックが生成されて配布される速度を管理できます。レポート・パックに関して生成して配布するレポートの数に基づいて、次の処理プロファイル・オプションのデフォルト値を大きい値に変更できます。

処理されるプロジェクトの数とレポート・パックに含まれるレポート・テンプレートの数によって、「レポート・パック」コンカレント・プログラムにより生成されて配布されるレポートの数が決まります。

レポート・テンプレートの追加作成

Oracle Projectsのレポート・パックには、事前定義済のレポート・テンプレートが用意されています。これらのテンプレートを使用して独自のテンプレートを作成できます。そのためには、最初にXML Desktop Publisherをローカル・コンピュータにインストールする必要があります。これにより、「XML Publisher管理者」職責を使用して、変更対象となる事前定義済のレポート・テンプレートとレポート・パック機能に用意されている事前定義済のデータ定義ファイルの両方をローカル・コンピュータにダウンロードできます。

テンプレートをダウンロードするには、「テンプレート」ページにナビゲートし、レポート・パック・データ定義に添付されている事前定義済テンプレートのリストを検索します。必要なテンプレートを選択してダウンロードします。同様に、データ定義をダウンロードするには、XML Desktop Publisherの「データ定義」タブにナビゲートします。

事前定義済のレポート・テンプレートをダウンロードした後、そのテンプレートをMicrosoft Wordでオープンできます。事前定義済テンプレートに基づいて独自のテンプレートを作成できます。また、新規レポート・テンプレートを作成することもできます。Microsoft WordでXML Publisherツールバーを使用して、データ定義ファイルからレポート・テンプレートにXMLタグとSQL問合せを追加できます。レポート・パックの生成コンカレント・プログラムでは、これらのXMLタグを使用して、パフォーマンス・メジャーと各メジャーの値をレポート出力用に導出するSQL問合せが表示されます。

レポート・テンプレートの作成後に、レポート・テンプレートのWord文書形式をXML Desktop Publisherに登録する必要があります。登録した新規または変更後のテンプレートは、レポート・パックに使用できるようになります。

テンプレートの作成、保存およびXML Publisherへの登録の詳細は、『Oracle XML Publisher管理および開発者ガイド』を参照してください。

レポート・パックの定義

新規のレポート・パックを作成するか、定義済の既存のレポート・パックを使用できます。「プロジェクト: 設定」から「レポート・パック」ページにナビゲートし、既存のレポート・パックを表示できます。既存のレポート・パックを選択して変更する方法と、ニーズにあわせて新規のレポート・パックを作成する方法があります。

新規のレポート・パックを作成するには、レポート・パックに添付するレポート・テンプレートを選択する必要があります。また、レポート・パックをEメールで受信する受信者も選択する必要があります。レポート・テンプレートと受信者を選択した後、PRC: レポート・パックの生成コンカレント・プログラムに必要なパラメータを入力し、レポートの生成および配布予定を作成します。

レポート・パックの詳細は、「レポート・パック」を参照してください。

レポート・パックの生成および配布予定の作成

「レポート・パック」コンカレント・プログラムを使用し、指定範囲のプロジェクトに関する単一レポート・パックを生成して指定の受信者にEメールで配布するための予定を作成します。

このプログラムのパラメータの詳細は、『Oracle Projects Fundamentals』のレポート・パックの生成および配布に関する項を参照してください。

プロジェクト・ステータス・レポート

ここでは、Oracle Project Management機能実装チェックリストの「プロジェクト・ステータス・レポート・ステップ」の詳細を説明します。

プロジェクト・ステータス・レポートを使用すると、プロジェクト・マネージャはプロジェクト出資者にタイムリで一貫したステータス・レポートを提供できます。

Oracle Projectsには、プロジェクト・ステータス・レポート用のデフォルトのレポート・セクション、レポート・ページ・レイアウト、レポート・タイプ、レポート・ステータス値および催促ルールが用意されています。したがって、これらの設定ステップはオプションです。

プロジェクト・ステータス・レポート・セクション

プロジェクト・ステータス・レポートのレポート・セクションを定義できます。これらのセクションを設定して各種のプロジェクト情報を追跡できます。たとえば、スタッフ配置の懸案、リスク分析データまたはプロジェクト状態のチェックに焦点を絞ったセクションを設定できます。

プロジェクト・ステータス・レポート・セクションの設定には、次の2つのメイン・ステップが関係します。

  1. 付加フレックスフィールドを使用して、実装する各プロジェクト・ステータス・レポート・セクションの名称と摘要を作成します。

  2. 「プロジェクト・ステータス・レポート・セクション」ページにナビゲートし、各プロジェクト・ステータス・レポート・セクション付加フレックスフィールドのセクション形式と有効日を選択します。

このステップで定義したプロジェクト・ステータス・レポート・セクションを、プロジェクト・ステータス・レポートのページ・レイアウトに関連付けることができます。同じレポート・セクションを複数のページ・レイアウトに関連付けることができます。

注意: レポート・セクションを使用するには、レポート・セクションをページ・レイアウトに関連付け、ページ・レイアウトをレポート・タイプに関連付ける必要があります。

プロジェクト・ステータス・レポート・セクションの付加フレックスフィールドの定義

プロジェクト・ステータス・レポート・セクションの付加フレックスフィールドを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「付加フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウにナビゲートします。

    このウィンドウでは、コンテキスト・フィールドの値セットを定義できます。定義した各コンテキスト・フィールドは、プロジェクト・ステータス・レポート・セクションを表します。

  2. 「アプリケーション」フィールドに「Oracle Projects」、「タイトル」フィールドに「プロジェクト・ステータス・レポート・セクション」と入力して問合せを実行します。

  3. 「コンテキスト・フィールド値」セクションで、実装予定の各プロジェクト・ステータス・レポート・セクションのコード、名称および摘要を入力します。「使用可」を選択して、新規コンテキスト・フィールドを有効化します。これにより、新規コンテキスト・フィールドが「プロジェクト・ステータス・レポート・セクション」ページに表示されます。

    注意: このウィンドウでコンテキスト・フィールドを無効化すると、そのコンテキスト・フィールドが表すプロジェクト・ステータス・レポート・セクションは、ページ・レイアウト(公開済レポートに関連付けられているレイアウトを含む)に表示されません。

  4. プロンプトを定義します。

    「セグメント要約」ウィンドウを使用して、各コンテキスト・フィールドのウィンドウ・プロンプトを定義します。これらのプロンプトは、ステータス・レポート・セクションにデータ入力フィールド名として表示されます。

  5. 値セットを定義します。

    「値セット」ウィンドウを使用して、「セグメント要約」ウィンドウで定義した各プロンプトの値セットを定義します。値セットは、プロンプトに必要な情報のタイプに応じて異なります。

付加フレックスフィールド機能の詳細は、『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』を参照してください。

ステータス・レポート・セクション詳細の定義

「プロジェクト・ステータス・レポート・セクション」ページを使用して、「プロジェクト・ステータス・レポート・セクション」付加フレックスフィールドの形式と有効日を識別します。

「プロジェクト・ステータス・レポート・セクション」ページには、プロジェクト・ステータス・レポート・セクション用に次の3つの異なる形式が用意されています。

レポート・ページ・レイアウト

プロジェクト・ステータス・レポートのページ・レイアウト・セットを構成できます。詳細は、「ページ・レイアウト」を参照してください。

注意: 新規のプロジェクト・ステータス・レポート・レイアウトを構成する際には、「ページ・レイアウト」設定ページの「ページ・レイアウトの作成」フィールドで、必ず「プロジェクト・ステータス・レポート」を選択してください。

レポート・タイプ

レポート・タイプを使用すると、同じページ・レイアウトを単一プロジェクトで何度も再利用できます。また、プロジェクト・ステータス・レポートのページ・レイアウトをプロジェクト・レベルで変更できるかどうかも、レポート・タイプで管理します。

レポート・タイプを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「レポート・タイプの作成」ページにナビゲートします。

  2. レポート・タイプ名と摘要を入力します。

  3. ページ・レイアウトを選択します。

  4. 編集アクセス権を持つユーザーがプロジェクト・レベルでレポート・タイプ・ページ・レイアウトを変更できるようにする場合は、「プロジェクト・レベルでのステータス・レポート・ページ・レイアウト上書きを許可」を選択します。

  5. レポートの有効日を入力します。「有効日:至」は空白のままでもかまいません。

レポート・タイプを使用してプロジェクト・ステータス・レポートを作成し、プロジェクト・ステータス・レポートをプロジェクトに関連付けた後は、レポート・タイプを削除できません。

レポート・タイプの更新可能な属性は、摘要と有効終了日のみです。これはステータス・レポートを廃止にする場合も同じです。

レポート・ステータス

レポート・ステータスを使用して、プロジェクトの現行ステータスをレポートします。たとえば、プロジェクトの進捗速度が低下した場合は、レポート・ステータスを「リスクあり」に変更できます。プロジェクトの進捗が停止した場合は、レポート・ステータスを「問題発生中」に変更します。

レポート・ステータスには、進捗状況のシステム・ステータスを使用します。進捗に関して事前定義済のシステム・ステータスは、次のとおりです。

これらの値を、ステータスを示すカラー・インディケータに関連付けることができます。

レポート・サイクル

Oracle Projectsでは、レポート・サイクルを使用してレポート期間の開始と終了が決定されます。

Oracle Projectsには、レポート作成に使用できるデフォルト・サイクルが用意されています。

サイクルの設定の詳細は、「サイクル」を参照してください。

プロジェクト・ステータス・レポート催促ルール

プロジェクト・ステータス催促ルールでは、レポートを作成して公開する必要があることを個人に通知する方法と時期が、レポート・サイクルに基づいて決定されます。これらの通知はOracle Projectsのユーザー・インタフェースまたはEメールを介して配信されます。ステータス・レポートに関連付けることのできる催促ルールは一度に1つのみです。1つの催促ルールで複数の催促通知とエスカレーション通知を送信できます。

たとえば、レポート作成者または承認者に催促通知を送信する催促ルールを2回作成し、1回目をレポート期限の10日前、2回目をレポート期限の5日前にすることもできます。

また、ステータス・レポートが期限超過になる場合に、管理者または部門マネージャに自動的にエスカレーション通知を送信する催促ルールを作成することもできます。レポートが期限超過になるのは、プロジェクト・ステータス・レポートのレポート終了日を経過してもレポート作成者が新規レポートを公開しない場合です。

システムでは、レポート配布リストのうち、更新権限を持っているユーザー全員に催促通知が送信されます。エスカレーション通知は、催促ルールの処理詳細で指定されている受信者に送信されます。各処理に対して定義できるエスカレーション催促受信者は1人のみです。

Oracle Projectsには、「プロジェクト・ステータス通知」という事前定義済の催促ルールが1つ組み込まれています。このルールには、通知処理が1つとエスカレーション処理が1つ含まれています。この催促ルールは、プロジェクトに関するレポート・タイプのニーズにあわせてプロジェクト・レベルでさらに更新できます。

催促ルールの定義

催促ルールを定義する際には、最初に催促ルールの名称、摘要および有効日など、ルールの基礎情報を定義します。次に、催促ルールにより送信される通知の種類と送信時期を決定する処理のセットを定義します。

新しい催促ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. メイン・ポータル・ページから「プロジェクト・ステータス・レポート・ルール」を選択します。

  2. 「プロジェクト・ステータス・レポート・ルールの作成」を選択します。

  3. ルールの名称、摘要および有効日を入力します。

  4. 「処理の追加」を選択し、ルールに対する新規処理を作成します。

  5. 各処理の処理および条件情報を入力し、「適用」を選択します。処理を入力して保存すると、「プロジェクト・ステータス・レポート・ルールの作成」ページに更新後の処理情報が表示されます。

    この手順を、この催促ルールに対して定義する処理ごとに繰り返します。

  6. 催促ルールの処理を定義した後、「プロジェクト・ステータス・レポート・ルールの作成」ページで「適用」をクリックして新規の催促ルールを保存します。

催促ルールをプロジェクト・ステータス・レポートに関連付ける方法の詳細は、『Oracle Project Managementユーザー・ガイド』のステータス・レポート・オプションの定義に関する項を参照してください。

プロジェクト・ステータス・レポート・ワークフロー機能拡張

プロジェクト・ステータス・レポート・ワークフロー・クライアント機能拡張を使用すると、プロジェクト・ステータス・レポートを発行、承認および公開するためのワークフロー・プロセスをカスタマイズできます。これはオプション・ステップです。

この機能拡張の詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』のプロジェクト・ステータス・レポート・ワークフロー機能拡張に関する項を参照してください。