Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド リリース12 E06011-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
ロットは、同じ仕様、同じ仕入先からの1つ以上の受入、または任意の選択内容を共有する品目の数量を表すことができます。各ロットは、ロット内の品目に対して選択したどのような特性でも反映可能な子ロットに分割できます。たとえば、仕入先からの品目のロットを、品質仕様の相違を反映する子ロットに分割できます。生産に在庫を割り当てるとき、効力、経過期間などの品目特性に基づいて、特定のロットを生産バッチに割り当てることができます。Oracle Inventoryでは在庫取引をロット番号で完全に管理できます。在庫管理中の特定品目に対してロット管理を有効にできます。ロットで管理している品目には、各受入にロット番号を割り当て、それ以降は、資材取引を実行するたびにそのロットを参照します。この結果、在庫管理中のロット管理品目を厳密に管理できます。
子ロットは、一定期間にわたるロットを作成するときに、資材を単一のロットとしてグループ化する必要がある場合に使用できるロットの下位区分です。子ロットを使用すると、ロットの整合性を維持しながら、管理しやすい単位でロットを消費できます。子ロット管理されている資材に対する取引を処理する場合は、ロット番号として子ロットを入力します。親ロットと子ロットの間の系統関連も維持されます。子ロット管理を有効にする方法の詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
ロット管理の品目を受け入れるときは、ロット番号を割り当てる必要があります。また、必要に応じて、既存のロット番号に数量を追加したり、在庫受入を複数のロットに分割することもできます。Oracle Inventoryでは、「組織パラメータ」ウィンドウに入力したデフォルトのロット番号生成方法でロット番号が決定されます。また、品目の作成時に、「品目マスター」ウィンドウにロット・プリフィクスや開始ロット番号を入力することもできます。ユーザー定義の失効日であるロット失効日(保管期限)管理の対象である品目には、ロットの失効日を指定する必要があります。
ロット番号は、ロットを倉庫に受け入れる前に生成できます。ロットの作成場所によって、ロットの当初タイプが決まります。ロット・マスターにロットを作成した場合、当初タイプはロット・マスターです。取引の実行時にロットを生成した場合、当初タイプは在庫です。詳細は、「品目ロット」および「取引内のロットの割当」を参照してください。
「品目ロット」ウィンドウで、ロット失効日(保管期限)管理されている品目に対するロット失効日を更新できます。現在の組織で作成したすべてのロット、およびそのロットに関連する仕入先ロット情報を表示できます。
ロット管理されている品目を出庫するときは、その品目のロット番号を指定する必要があります。取引数量を満たすために複数のロットを指定できます。失効済ロットを品目の取引で使用しようとすると、警告メッセージが表示されますが、そのロットを使用することはできます。
ロットの失効日を決定するために、ロット管理保管期限日数を割り当てるか、またはロット失効日を入力できます。失効日は、取引と計画の目的でそのロットが利用できるかどうかを管理する日付です。失効済ロットの性質は次のとおりです。
Min-Max方式、再発注点管理またはMRP計画の計算を実行するときに、在庫量とみなされません。
失効日を経過すると予約不可能になります。
取引可能で、手持数量に含められます。
すべての照会とレポート(在庫評価レポートなど)の対象になります。
循環棚卸の対象となり、棚卸入力と棚卸調整が可能です。
実地棚卸の対象となり、現品票入力と現品票調整が可能です。
ロット失効処理は、ロットの失効時に実行する処理です。品目マスターの品目に対して、またはロットの生成時にデフォルトのロット失効を品目に割り当てることができます。ロット失効処理をロットと関連付けるには、品目の保管期限日数を定義する必要があります。
ロットを無効にすると、そのロットは、受入取引の実行時に値リストから除外されます。値リストにないロットでも、ロット番号を入力すると有効になり、受け付けられます。ロット番号についてこの特定のインスタンスの値リストを調整する目的でのみ、ロットを無効にします。無効ロットの性質は次のとおりです。
取引可能数量、有効在庫数量および引当可能数量の計算に含まれます。
Min-Max方式、再発注点管理またはMRP計画の計算を実行するときに、在庫量とみなされます。
すべての照会とレポート(在庫評価レポートなど)で手持とみなされます。
Inventory機能および取引オープン・インタフェースを使用して取引可能です。
予約可能です。
循環棚卸リストを作成するときに、品目のロット番号が循環棚卸時の棚卸に含められます。棚卸を入力するロット管理対象品目すべてにロット番号を割り当てる必要があります。棚卸数量とシステム上の手持数量が異なる場合は、ロットの品目数量が調整されます。
現品票を作成するときに、品目のロット番号が実地棚卸に含められます。「実地棚卸現品票数」ウィンドウに数量を入力するロット管理対象の全品目に、ロット番号を割り当てる必要があります。棚卸数量とシステム上の手持数量が異なる場合は、ロットの品目数量が調整されます。
ロット管理対象組立品を在庫に受け入れる場合は、Oracle Work in Processの「WIP完了取引」ウィンドウでロット番号を割り当てる必要があります。ショップ型製造オーダーの組立完了については、Oracle Work in Processで製造オーダー・ロット番号がデフォルト設定されます。
すべてのロット取引情報を現在の組織からパージできます。パージする取引は、クローズした会計期間内の取引であることが必要です。
重要: ロット取引をパージすると、ロット系統レポートと照会(仕入先ロット・トレース・レポート、製造オーダー・ロット構成レポート、製造オーダー・ロット構成照会)で使用している情報が削除されます。
関連項目
『Oracle Work in Processユーザーズ・ガイド 』の「製造現場管理の概要」
『Oracle Work in Processユーザーズ・ガイド 』の「組立完了と組立戻入」
『Oracle Work in Processユーザーズ・ガイド 』の「WIPパラメータ」
『Oracle Work in Processユーザーズ・ガイド』の「資材管理の概要」
ロット管理を使用するには、その前に次の設定作業を実行する必要があります。
品目ロット管理を設定する手順は、次のとおりです。
品目に対するロット管理は、その品目を定義するときに設定できます。「管理なし」または「全管理」を選択できます。「全管理」を選択した場合は、品目を入庫するときにロット番号を割り当てる必要があります。それ以降は、その品目の取引をするときに、指定したロット番号を指定する必要があります。
品目のロット管理オプションは、品目の手持数量がゼロの場合に更新でき、オープン社内発注または組織間移動中出荷がある場合は、ロット管理を変更できません。
ロット番号は、英数字のプリフィクスと数値のサフィクスを組み合せたものです。開始ロット・プリフィクスと開始ロット番号は、品目を定義するときに指定できます。この情報に基づいて、取引入力時にデフォルトが作成されます。関連項目 在庫属性グループ
保管期限とは、品目が失効となるまで在庫に存在できる期間です。ロット管理されている品目を定義する場合は、「管理なし」を選択するか、その品目の受入日を基点とした品目保管期限日数または各ロットに対するユーザー定義失効日を選択できます。Min-Max、再発注点またはMRP計画の計算では、失効したロットは手持供給に含まれません。また、失効したロットは予約できません。関連項目 在庫属性グループ
「組織パラメータ」ウィンドウで、他と重複しないロット番号を品目に割り当てるかどうかを指定します。
ロット番号の一意性を設定しない場合は、同じ組織および複数の組織にある複数の品目に同じロット番号を割り当てることができます。ロット番号の一意性をマスター・レベルで管理する場合は、同じ組織および複数の組織にある1つの品目のみに特定のロット番号を割り当てることができます。取引の実行時には、ロット番号の一意性管理がチェックされ、ロット番号デフォルトが生成されます。関連項目 組織パラメータの定義
必要に応じて、ロット番号デフォルトを自動的に生成するかどうかを決定します。
「組織パラメータ」ウィンドウを使用して、ロット番号デフォルトの作成方法を指定します。連続ロット番号は、品目の定義時に指定した英数字プリフィクスに基づいて生成できます。組織全体に対するロット番号デフォルトを作成することもできます。この場合は、「組織パラメータ」ウィンドウで組織レベルのロット番号プリフィクスを定義する必要があります。
ロット番号デフォルトを自動的に生成しない場合は、品目を入庫するときに独自のロット番号を入力できます。ロット番号デフォルトはいつでも上書きできます。関連項目 組織パラメータの定義
Oracle Work in Processのロット管理を設定する手順は、次のとおりです。
「工程管理パラメータ」ウィンドウを使用して、Oracle Work in Processにロット管理を設定します。バックフラッシュ取引時にロット番号をデフォルト設定して検証する方法を選択します。ロット管理されている組立品のショップ型製造オーダーに、ロット番号をデフォルト設定する方法も指定できます。関連項目: 『Oracle Work in Processユーザーズ・ガイド 』の「資材管理の概要」および『Oracle Work in Processユーザーズ・ガイド 』の「製造現場管理の概要」
関連項目
等級とは、品質管理の目的で品目のロットに割り当てる評価です。通常、等級はロットの色、サイズ、品質などの基準に基づいて設定します。たとえば、ペンキのロットには、優、良、可などがあります。等級は、品目のロットの特性であり、ロットの位置ではありません。
新しい等級を設定する手順は、次のとおりです。
「等級の保守」ウィンドウにナビゲートします。
「ファイル」メニューの「新規」を選択します。
「等級」フィールドに等級コードを入力します。
「摘要」フィールドに等級の摘要を入力します。
「使用不可」フィールドの選択が解除されていることを確認します。「使用不可」フィールドが選択されていると、この等級コードは使用不可になります。
作業内容を保存します。
既存の等級を変更する手順は、次のとおりです。
「等級の保守」ウィンドウにナビゲートします。
変更する等級をクリックします。
等級の名称、摘要または「使用不可」フィールドの選択状態を変更します。
作業内容を保存します。
新規ロットを作成したり、既存のロット情報を管理するには、「品目ロットの編集」ウィンドウを使用できます。このウィンドウでは、資材を入庫する前に新規ロットを作成できます。在庫ロットに加え、WIPまたは処理の実行で作成されたロットを検索できます。
「ロット/製造オーダーの検索」ウィンドウにナビゲートします。
「新規」をクリックします。
「品目」フィールドに品目番号を入力します。適格な品目は、ロット管理されている品目です。
子ロットに対応したロットの場合は、必要に応じて「親ロットの生成」をクリックして親ロットを生成します。新規の親ロットを生成するか、値リストから既存の親ロットを選択できます(該当する場合)。
注意: 品目が子ロットに対応していない場合、このボタンは表示されません。
「ロットの生成」をクリックし、新規ロット番号または子ロット番号(子ロットに対応したロットの場合)を生成します。
必要に応じて、「使用不可」をクリックします。ロットを使用不可にすると、そのロットは在庫内で取引できません。このフィールドはいつでも更新できます。
必要に応じて、デフォルトのロット・ステータスを変更します。品目マスターで、品目をロット・ステータス対応に定義していない場合、このフィールドは変更できません。詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、デフォルトの等級を変更します。ロットが等級管理されていない場合、このフィールドは変更できません。詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、ロットの当初日付を入力します。現在のシステム日付が自動的に表示されますが、必要な場合はこの日付を変更できます。
必要に応じて、満期日を変更します。満期日は、当初のロット日付に、品目マスターに定義した満期日を加算した日付に基づいて自動的にデフォルト設定されます。満期日の詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、保留日を変更します。保留日は、当初のロット日付に、品目マスターに定義した保留日を加算した日付に基づいて自動的にデフォルト設定されます。保留日の詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、失効日を変更します。このフィールドは、ロットが失効管理されている場合にのみ変更できます。このフィールドには、当初のロット日付に、品目マスターに定義した保管期限日数を加算した日付に基づいて自動的に値が挿入されます。保管期限日数の詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、失効処理日を変更します。このフィールドは、ロットが失効管理されている場合にのみ変更できます。このフィールドには、失効日に、失効処理間隔を加算した日付に基づいて自動的に値が挿入されます。
必要に応じて、失効処理コードを変更します。このフィールドは、ロットが失効管理されている場合にのみ変更できます。このフィールドには、品目マスターに定義した失効コードが自動的にデフォルト設定されます。ロット失効処理の定義に関する詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。ロット処理コードの設定の詳細は、「ロット処理コード」を参照してください。
必要に応じて、再テスト日付を変更します。再テスト日付は、当初のロット日付に、品目マスターに定義した再テスト間隔を加算した日付に基づいて自動的にデフォルト設定されます。再テスト間隔に関する詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
「品目ロット」ウィンドウにナビゲートします。「ロットの検索」ウィンドウが表示されます。
検索基準を入力します。入力しない場合は、すべてのロットが検索の対象になります。
「検索」をクリックし、「品目ロット」ウィンドウにロット情報と品目情報を表示します。
必要な場合は、次の情報を変更します。
ステータス
注意: ロットがステータス管理されている場合は、ステータスを変更できます。
等級
注意: ロットが等級管理されている場合は、等級を変更できます。
当初日付
失効日
注意: ロットが保管期限管理されている場合は、失効日を変更できます。
失効処理日
注意: ロットが保管期限管理されている場合は、失効処理日を変更できます。
処理コード
注意: ロットが保管期限管理されている場合は、処理コードを変更できます。
再テスト日付
満期日
保留日
ロットを使用不可にします。
作業内容を保存します。
「系統の表示」をクリックします。関連項目 ロット系統の表示
「仕入先ロット」をクリックします。「仕入先ロット」ウィンドウが表示されます。
終了後はウィンドウをクローズします。
品目とロットを選択します。
「手持数量」をクリックします。「資材ワークベンチ」が表示されます。関連項目 手持数量の表示
Oracle Qualityがインストールされていて、現在の明細に対する品質結果が存在している場合は、「品質」をクリックして「品質結果の表示」ウィンドウをオープンできます。
品目とロットを選択します。
「取引」をクリックします。関連項目 資材取引の表示
関連項目
出庫または受入を実施する明細品目数量に対してロット番号を選択できます。「ロット入力」ウィンドウは、品目がロット管理されている場合にのみ表示できます。
品目数量にロット番号を割り当てて出庫または受入する手順は、次のとおりです。
取引に関するウィンドウで「ロット/シリアル」をクリックします。「ロット入力」ウィンドウが表示され、次のような品目および取引情報が表示されます。
品目
改訂
保管場所
保管棚
摘要
単位
数量
入力済ロット数量
第2単位
第2数量
第2入力済ロット数量
数量の各フィールドには、取引に入力した合計数量が、基準単位および第2単位(適用可能な場合)で表示されます。入力済ロット数量の各フィールドには、ロット番号に割り当てた品目の数量が、基準単位および第2単位(該当する場合)で表示されます。
「子ロット使用可能」が有効になっているロットの場合は「親ロット番号」フィールドを選択します。既存の親ロットを入力するか、「親ロットの生成」をクリックして新しい親ロットを生成します。
「ロット番号」フィールドを選択します。既存のロットを入力するか、「ロットの生成」をクリックして新しいロットを生成します。
必要に応じて、ロットの期限日を入力します。このフィールドには、前のフィールドで新規ロット番号を入力し、品目のロット失効日(保管期限)管理属性が、「ユーザー設定失効日」に設定されている場合にのみ値を入力できます。
この属性が「品目保管期限日数」に設定されている場合は、現在のシステム日付に保管期限日数を加算して、失効日が計算されます。この結果がデフォルト値として表示されます。この日付は変更できません。
ロットに対して出庫または受入を実施する品目の数量を入力します。「有効数量」フィールドと「手持数量」フィールドには各ロットの現在の数量が表示されます。
有効数量: 指定した単位に基づいて、出庫可能な数量が表示されます。入力した取引ソースが予約されている場合、有効数量には予約品目が含まれます。有効数量は、ユーザーが定義した出庫または受入の改訂レベル、保管場所、保管棚およびロットに対して特定の数量です。受入取引の場合は、取引が完了すると、受入数量が有効数量に加算されます。
第2有効数量: 品目が二重単位管理されている場合は、出庫可能な数量が第2単位で表示されます。
手持数量: 指定した単位に基づいて、品目の現在在庫数量が表示されます。在庫数量は、ユーザーが指定した改訂レベル、保管場所、保管棚およびロットに対して特定の数量です。
第2手持数量: 品目が二重単位管理されている場合は、現在手持数量が第2単位で表示されます。
必要に応じて、デフォルトの等級を変更します。ロットが等級管理されていない場合、このフィールドは変更できません。詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、ロットの当初日付を入力します。現在のシステム日付が自動的に表示されますが、必要な場合はこの日付を変更できます。
必要に応じて、再テスト日付を変更します。再テスト日付は、当初のロット日付に、品目マスターに定義した再テスト間隔を加算した日付に基づいて自動的にデフォルト設定されます。再テスト間隔に関する詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、失効日を変更します。このフィールドは、ロットが失効管理されている場合にのみ変更できます。このフィールドは、当初のロット日付に、品目マスターに定義した保管期限日数を加算した日付に基づいて自動的にデフォルト設定されます。保管期限日数の詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、失効処理日を変更します。このフィールドは、ロットが失効管理されている場合にのみ変更できます。このフィールドは、失効日に、品目マスターに定義した失効処理間隔を加算した日付に基づいて自動的にデフォルト設定されます。保管期限日数の詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、失効処理コードを変更します。このフィールドは、ロットが失効管理されている場合にのみ変更できます。このフィールドには、品目マスターに定義した失効コードが自動的にデフォルト設定されます。ロット失効処理の定義に関する詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。関連項目 ロット処理コード
必要に応じて、保留日を変更します。保留日は、当初のロット日付に、品目マスターに定義した保留日を加算した日付に基づいて自動的にデフォルト設定されます。保留日の詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、満期日を変更します。満期日は、当初のロット日付に、品目マスターに定義した満期日を加算した日付に基づいて自動的にデフォルト設定されます。満期日の詳細は、「在庫属性グループ」を参照してください。
必要に応じて、仕入先ロット番号を入力します。
必要に応じて、取引事由コードを入力します。取引事由の詳細は、「取引事由の定義」を参照してください。
「完了」をクリックして「取引」ウィンドウに戻るか、「取消」をクリックしてロット入力を取り消すか、あるいは品目がシリアル管理されている場合は「シリアル」をクリックしてシリアル番号を入力します。
関連項目
処理コードは、ロットの失効時にロットに対して実行する処理を決定します。ロット失効処理は「処理コード」ウィンドウを使用して定義します。品目マスターに保管期限管理下にある品目を設定した場合は、その品目にロット処理を割り当てることができます。品目マスターにデフォルトの失効処理を定義したり、ロット・マスターに失効処理または品目の取引時期を割り当てることができます。システムではこれらの処理を実行しませんが、ユーザーには、ロットに関する処理が必要であることが通知されます。
処理コードを作成する手順は、次のとおりです。
「処理の保守」ウィンドウにナビゲートします。
「ファイル」メニューの「新規」を選択します。
「処理」フィールドに、ロットに対して実行する処理を入力します。
「摘要」フィールドに処理の説明を入力します。
作業内容を保存します。
処理を使用不可にする手順は、次のとおりです。
「処理の保守」ウィンドウにナビゲートします。
「使用不可」チェック・ボックスを選択して処理コードを使用不可にします。
作業内容を保存します。
関連項目
ロット系統はロット間の関係を追跡するもので、これによって在庫取引の結果のロット追跡が可能になります。これにはロット分割、ロット・マージおよびロット換算もすべて含まれます。
また、ロット系統では、特定のロットの使用箇所を表示できます。たとえば、ある仕入先から、供給した砂糖が汚染されており、リコールする必要があるという連絡を受け、その砂糖をドーナツ生産の原料の1つとして使用していたとします。この場合は、ロット系統を使用して、汚染された砂糖のロットが含まれたドーナツの各ロットを検索できます。
ロット系統を使用すると、WIP製造オーダーに対する作業指示詳細、資材取引と保留取引、およびWIP製造オーダーと処理バッチの両方に対する品質結果を表示できます。
シリアル管理品目の場合は、品目のシリアル系統も表示できます。
資材ワークベンチにアクセスすると、「資材取引」、「保留取引」、「構成部品」、「製品」、「品質サンプル」および「品質収集」の各タブからロットの手持数量を表示できます。資材ワークベンチの詳細は、「手持数量の表示」を参照してください。
「資材取引」および「保留取引」の各タブから品目の既存予約を表示できます。予約の詳細は、「品目予約」を参照してください。
「資材取引」ウィンドウから「等級/ステータス履歴」ウィンドウにアクセスできます。
ロット管理品目の系統を表示する手順は、次のとおりです。
「ロット」ウィンドウにナビゲートします。
検索基準を入力して、ロット系統を表示する在庫ロット、製造オーダーまたはバッチの位置を特定します。
「検索」をクリックし、「ロット」ウィンドウ、「製造オーダー要約」ウィンドウまたは「バッチ要約」ウィンドウでロット情報を表示します。
目的のロット、製造オーダーまたはバッチをクリックします。
「ロット系統」をクリックし、ロット系統を表示します。
「ロット系統」ウィンドウが表示されます。ロット系統がグラフィック表示され、ロット履歴を追跡できます。左側のペインはツリー形式で、「ソース」と「使用箇所」の2つのビューがあります。右側のペインには、ロットに関する情報が表示されます。
「ロット・ソース」タブには、ロット・ソースが表示されます。ロット・ソースは組立名または製品名で指定され、ツリーの最上位ノードに製造オーダー名またはバッチ名で追加されます。たとえば、特定のロットの構成部品から特定の製造オーダーまたはバッチを作成できます。この組立または製造オーダーの組合せで使用される資材は、最上位ノードの下で展開されます。
「使用箇所」ビューには、この資材の使用箇所が表示されます。使用箇所は組立名または製品名で指定され、ツリーの最上位ノードに製造オーダー名または製品名で追加されます。組立/製造オーダーの組合せは、最上位ノードの下で展開されます。
「ロット属性」タブには、ロットに関する情報が含まれています。「品目詳細」切替リージョンには品目の詳細が表示され、「ロット」切替リージョンにはロットに関する情報が表示されます。「ロット」切替リージョンでは、ロット番号、およびロット等級やロット資材ステータスなどの他の関連ロット情報が提供されます。「当初」切替リージョンでは、ロットが作成された場所、および在庫への受入に使用した取引タイプに関する情報が提供されます。在庫への受入に使用した文書タイプも表示されます。
ロットがWIP製造オーダーと関連付けられている場合は、「作業指示詳細」タブをクリックします。ロットがWIP製造オーダーと関連付けられていない場合は、このタブを選択できません。「作業指示詳細」切替リージョンには、製造オーダー・ステータスや製造オーダーがリリースされて完了した時期など、製造オーダーに関する情報が表示されます。この切替リージョンには、製造オーダー数量、廃棄数量および完了までの残数量も表示されます。「製品詳細」切替リージョンには、製造オーダーに対する製品名、摘要および計画数量など、製品に関する情報が含まれています。
品目がシリアル管理されている場合は、「シリアル詳細」タブをクリックします。品目がロットおよびシリアル管理されている場合は、ツリー内にロットと関連のシリアル番号が表示されます。「品目詳細」切替リージョンには、品目番号および品目が存在する組織など、品目に関する情報が含まれています。「シリアル詳細」切替リージョンには、シリアルの状態、シリアルの資材ステータス、現在のロット(シリアルがロット管理の対象の場合)およびWIP製造オーダー情報(シリアルがWIP製造オーダーの一部である場合)など、特定のシリアル番号に関する情報が含まれています。
ロットに関連付けられた資材取引を表示する場合は、「資材取引」タブをクリックします。「品目詳細」切替リージョンには、品目に関する情報が表示されます。「取引詳細」切替リージョンには、取引日、保管場所および取引タイプなど、品目の取引情報が表示されます。
ロットの保留取引を表示する場合は、「保留取引」タブをクリックします。保留取引は、ロットに対して実行したが、取引マネージャによる実行が完了していない処理です。「品目詳細」切替リージョンには、品目に関する情報が表示されます。「取引詳細」切替リージョンには、取引日、保管場所および取引タイプなど、品目の取引情報が表示されます。
品目製品で使用されるすべての構成部品を関連の数量とともに表示する場合は、「構成部品」タブをクリックします。このタブをクリックできるのは、「ソース」で表示する場合のみです。「構成部品」タブをフォーミュラ・セキュリティに従って限定することもできます。フォーミュラ・セキュリティは、ユーザーまたは職責別に限定できます。セキュリティには、「更新」、「表示のみ」および「非表示」の3つのレベルを使用できます。ロット系統に対するフォーミュラ・アクセス権のないユーザーがアクセスを試みると、警告メッセージが表示されます。「品目詳細」切替リージョンには、品目番号および品目が存在する組織など、品目に関する情報が表示されます。「構成部品詳細」切替リージョンには、関連の製造オーダーまたはバッチ(該当する場合)、および構成部品品目番号と摘要など、詳細な構成部品情報が表示されます。
原料として該当するロットで製造された製品を表示する場合は、「製品」タブをクリックします。このタブをクリックできるのは、「使用箇所」で表示する場合のみです。「品目詳細」切替リージョンには、品目の摘要および品目が存在する現在の組織など、品目に関する情報が含まれています。「製品詳細」切替リージョンには、原料として該当するロットで製造された製品の製品名や摘要などの詳細が表示されます。
プロセス製造の品質情報を表示する場合は、「品質サンプル」タブをクリックします。プロセス品質は品目マスターで使用可能にします。「品目詳細」切替リージョンには、品目番号および品目が存在する現在の組織など、品目に関する情報が表示されます。「品質データ」切替リージョンには、サンプル番号、サンプル・ソースおよび品質結果などの情報が表示されます。
Oracle Qualityをインストールしている場合は、ロット番号を収集要素として設定できます。ロットが品質データと関連付けられていない場合は、「品質収集」タブにロットは表示されません。「品目詳細」切替リージョンには、品目番号および品目が現在存在する組織など、品目に関する情報が表示されます。「品質データ」切替リージョンには、品質収集計画に関する情報が表示されます。
Oracle Shop Floor Managementがインストールされている場合は、「ロット基準製造オーダー取引」タブを表示できます。「ロット基準製造オーダー取引」タブには、ロット分割、ロット・マージ、ボーナス・ロットおよび組立の更新など、Oracle Shop Floor Managementの取引が表示されます。このタブには、「WIPロット名」、「開始数量」および「組立品番号」の以前の値、および取引後の結果値が表示されます。
等級ステータス履歴の情報を表示する手順は、次のとおりです。
「資材取引」タブの「等級/ステータス」をクリックします。
「等級/ステータス履歴」ウィンドウには、次の情報が含まれています。
品目: ロットの品目番号。
摘要: 品目摘要。
ロット: 品目のロット番号。
シリアル: シリアル番号(該当する場合)。
等級: 現在のロット等級。
ロット・ステータス: 現在のロット・ステータス。
シリアル・ステータス: 現在のシリアル・ステータス。
日付とタイムスタンプ: ステータスまたは等級の変更が発生した日付と時間。
処理: 等級またはステータスに対して実行した処理。
自と至: 等級またはステータス変更の開始と終了。
基準数量 変更済: 基準単位の変更で影響を受けたロットの数量。
基準単位: 基準単位。
第2数量 変更済: 第2単位の変更で影響を受けたロットの数量。
第2単位: 第2単位。
携帯電話で 更新: モバイル装置で変更が加えられたかどうかを示します。
変更事由: 変更についてユーザーが示した事由。
ユーザー: 変更を実行したユーザー。
終了後はウィンドウをクローズします。
Oracle Inventoryには、ロットを追跡するために次のレポートが用意されています。
ロット取引台帳を使用すると、特定の日付範囲内のロット番号に関する資材取引全般について詳細なレポートを作成できます。特定の範囲のロット、品目、取引タイプ、取引事由、保管場所を対象にしてレポートを実行できます。特定のカテゴリ・セットを指定し、取引数量を基準単位または取引単位で表示することもできます。関連項目 ロット取引台帳
仕入先ロット・トレース・レポートを使用すると、仕入先ロットに固有のロットをトレースできます。一定範囲のロット番号、品目および特定の仕入先ロット番号を対象にしてレポートを出力できます。このレポートでは、選択した品目に関連するロット資材取引が報告され、在庫品目、ロット番号、取引日、取引数量が出力されます。関連項目 仕入先ロット・トレース・レポート
失効済ロット・レポートを使用すると、指定した日付以前に失効したロットを表示できます。一定範囲の品目または特定の品目を対象にしてレポートを出力できます。関連項目 失効済ロット・レポート